01 名台詞
司会「今日は、国民的人気作品・最終回を迎えたDMより俳優・敦賀蓮さんと、タレント・京子さんにお越し頂きました!」
蓮・キョーコ「よろしくお願いします」
司「さて、本日の座談会ですが、3つのテーマに沿ってお話頂きます。まず、一つ目は【名台詞】、お互いのこれまでの名台詞を教えて下さい」
蓮「そうですね、彼女のデビュー前になりますが・・・『骨は折れても治るもの』でしょうか」
司「えっ?どの様な状況でその様な発言に?」
蓮「彼女が初めてのカメラテストに挑んだ時の言葉です。彼女は、調度その前の仕事で足首を痛めていて、それでも、そのまま20分以上正座をする茶会のシーンに挑んで・・・その時に」
司「それはまた、可愛らしい見かけによらず根性がありますね〜」
キ「つ、敦賀さん、恥ずかしいです!やめてくださいっ」
蓮「ん?どうして?あの時から俺は君の根性を認めてるんだよ?」
キ「でも、結局私気を失ってしまいましたし・・・」
蓮「それでも、俺が舞台を降りるまで演じ通したじゃないか」
キ「それは・・・そうですけれど、やっぱり恥ずかしいですよ。敦賀さんに演技をさせられたままで、とっても悔しかったんですよ?」
司「なるほど、お二人は京子さんがデビューする前からのお知り合いなんですね!キョーコさんの初の共演者は、敦賀さんですか?」
キ「そうですね。敦賀さんに会ったから、演技する事に興味を持てたんです。」
蓮「それ、本当?初めて聞いたよ」
キ「あれ?そうですか?何時も、貴方が目標だって言ってるじゃないですか」
司「では、京子さんが芸能界へ入って来たきっかけは敦賀さんだったんですねっ!」
蓮・キ「・・・・・」
司「あっ、あれ?何故か急に寒気が・・・」
蓮「・・・そんな事より、きみが思う俺の名台詞って何か興味あるな」
キ「あっえっと、名台詞というか、無言の言葉なんですが・・・敦賀さんが風邪で倒れてしまって、高熱で立っていられない程なのに、そのまま撮影に向かおうとされたんです。私、止めようとしたんですけれど、無言で『止めるな』・・・と」
蓮「あぁ、あったねそんな事」
キ「そんな事じゃないですよ?敦賀さんに押し倒された時は、私の力じゃどうにも出来なかったですし」
司「えっ?押し倒す・・・?」
蓮「・・・」
キ「えぇ、高熱で意識を無くしてらっしゃったんですけれど、ドラマのセリフを言ったらそれに答えて気がついたんですから、ビックリしました」
司「あぁ、なるほど。ひやっとしましたよ・・・」
キ「?」
蓮「・・・」
司「か、風邪で倒れても演技をやり通すっ、役者魂ですね〜さすが敦賀さん」
キ「そうですよね!演技に対する真摯な態度が素敵ですしっ!」
蓮「・・・」
司「あれっ?敦賀さん、どうしました?」
蓮「あっ、いや」
キ「あのときから敦賀さんは私の神様ですから!本気で、信仰してますっ!」
司「・・・(信仰?聞き間違い?)」
キ「ひっっ!」
蓮「それはどうもありがとう(キラキラ)」
司「そ、それでは次のテーマっ!」
01 名台詞 End