黒い車が一瞬だけ停止して、通り過ぎた。
その瞬間に2人は消えた――…
「で、なんなの?」
「あんた達一体?!」
後ろ手に縛られたナツとカオリが目の前の男達に問いかける。
男は若い男ばかり5人。場所は人気のない倉庫で。
男達の後ろには、ナツとカオリがオモチャにしていた久美子と
姉の百合子がビデオカメラを持って立っていた。
「アンタ達の苛めにマトモにぶつかっても、
アンタらは結局なんとも思わないんでしょう?
…だったら、分からせてやりたいの。…痛みと屈辱を。」
振るえてる久美子を背中に庇って、百合子はビデオの電源を入れた。
「さぁ、どっちからにする?選ばせてあげる」
さぞ惨めで無様な命乞いをするだろう。
嗜虐心にまみれた男たちが無造作にナツとカオリに近づいた。
「…ふーん。今日の遊び相手はアンタたちなの」
「ナツ?!」
ナツが縛られた手を床に付け、その反動で立ち上がった。
…変らぬ笑顔で、うっとりと微笑んで。
「縛ったままだと手が遊ぶわよ?ほどきなさいよ。
…さぁ、誰から来る?アタシが満足するまで遊んでくれるよね?
今日ヒマだったから、ちょうど良かったかも」
「…ちゃんと濡らしなさいよ?あんた達も楽しみたいんでしょう?」
微笑いながらナツは男達に近寄って、手の縄をほどかせた。
その表情のままキスされて胸をもみしだかれ…
その内全て脱がされてしまう。
立ったまま股間に男の舌が遊ぶと、上手ね、とため息でつぶやいた。
どうして、なぜなの?!
なんであの女は5人の男に汚されていて、
変らず楽しそうにしていられるのっ?!
騎乗位で男にまたがり腰を振るナツ。
両手でそれぞれ男をしごき、口には2本を交互に咥えている。
どう見てもただの陵辱なのに…
なんであの女はそれすら楽しんでるの?
なんであの男達はあんなに上気してるの?!
妹はあいつらにオモチャにされていた。
入院までさせられて…あの女に謝らせても、妹は怯えるばかりで。
口先だけの楽しげな謝罪に頭が沸騰しそうになった。
あたしが復讐を誓って軽そうな男達に声をかけたら、
男達は…生意気な美人ねぇ。泣かしてビデオ売るか?って笑ってたのに。
あの女の指先で擦られて男達の口からはあえぎ声が漏れている。
真っ赤な舌がひらめくと咥えられてる男達も真っ赤になって。
あそこにつっこんでる男は全く余裕が無い様子で腰を振っている。
そう長い時間じゃなく誰かの白い物が溢れると
あの女は益々笑みを深くして…
白い身体が全身少しずつ紅潮して、
あそこを真っ赤にしてぐちゃぐちゃにして、
白濁液で顔から身体からどんどん汚れてるのに、
なんであの女は余裕かましてるのよ?!
「あら、もう終りなの?あたしもっと遊びたいんだけど」
「…アンタのソコ、入れたら喰いちぎられそうにキツくて…保たねぇよ。
ゴムでも持ってくっかな…」
「手もクチも、どこでこんなテク覚えたよ?
デリヘルだってこんなの当たったことねぇぞ」
「あんたたちが分かりやすすぎるだけよ。
どこが気持ちイイのか…あえぎ声も楽しめるものね」
「おめーなぁ…倍の人数つれてくんぞ?」
「こんな短い時間で終わるなら同じことよ。
…もっとあたし楽しみたいな?」
「…ってったってなぁ」
「あたしとまたヤりたい?」
「そりゃ、次こそひぃひぃ啼かせてぇけど、
…ゴム2枚重ねるか?」
「だったら、もっと修行積んでよ。
もっとレベル上げて…楽しませて?」
「ほら、あそこにレベル上げにちょうどいいのがいるじゃない?
まずはあの二人で修行してみたら?」
男達は一斉に百合子と久美子を見た。
ナツに翻弄されることになった、その原因を。
「…そーだなぁ。まずはアレ啼かす事にすっか?」
「あー、いいね。アレならとりあえず余裕っしょー」
全裸の男たちがカメラを持ったまま竦む百合子と久美子に近づく。
「まぁあんた達が頼んだ通りにはしたぜ?
んじゃそのお礼貰ってもいいだろ?」
「こっちの方がちゃんと泣き声上げそうだなー」
「さっきのアレよりはまだこっちの方が売りモンにしやすいかな」
いつの間にかすぐ脇にいたナツが百合子からビデオを取り上げた。
「んじゃ次遊んで見せてよ。いいアングル狙ってあげる」
「おめーなぁ…次はケツの穴つっこむぞ」
「それもまずはカノジョ達にやってみせてよ。
よさそうなら…あたしからねだっちゃおうかな?」
「…見てろよ、面白がらせてやるよ…」
百合子と久美子の悲鳴を聞きながら、
カオリの縄をほどきながらナツは微笑む。
何も変らない、さらにうっとりと楽しそうな笑顔で――…