「君は自分のことを軽く考え過ぎだ。」  
ソファーに並んで座って君の肩を抱きながら俺はため息をついた。  
 
「それにしてもあれはないでしょ?  
あんな露骨な態度失礼だし、後で何言われるか分んないですよ?」  
彼女は上目遣いでむくれている。  
 
俺だってこんな心配はしたくない。  
こないだ社長にも、「捕らえて閉じ込めるのが愛じゃない」って叱られたよ。  
お互いを思いやって、お互いを成長させてくもんなんだって。  
そうですね、って反省して、今は君の事に余計な口を挟まないように  
出来るだけ気を付けてはいるけど。  
君はあからさまに下心のあるヤツ相手にでも態度が全然変わらない。  
「私を口説く男の人なんているはずないですヨ」ってそればっかりだ。  
今日だって、俺がたまたま通りかかった時には知らない男に手首を捕まれてて、  
俺から見れば絡まれてる風にしか見えなかったのに、  
俺が顔色変えて男を追い払っている横で、  
君は「そんなはずないですよ〜」とのほほんと笑う。・・・勘弁してくれ。  
 
「君は自分を大事にしない人だから。それが心配なんだ」  
「・・・どういう意味ですか?」  
「君はいつも『自分を口説く男なんていない』っていうけど、  
 現に俺がいただろう?俺、はっきりいって君の周りの虫ずいぶん追っ払ったよ?  
 どこかで自分のことを魅力がないって決め付けてるみたいだけど、  
 そんな筈無いのは仕事のオファーの数見りゃ分るだろう。  
 自分をちゃんと大事にしてる女の子なら、目の前にいる男に下心があるかどうか  
 普通に気をつけるし、相手の意図を見抜いてある程度自分を守る。  
 キョーコは非常識な位無防備だからね。  
 自己評価が低すぎて、自分も廻りも見えてない。俺の心臓にすこぶる悪い。」  
 
そんなこと・・・とうつむく彼女を見て、  
・・・まぁそれも君の魅力のひとつでもあるしね、  
俺も今日のお説教はこの辺にしておこうか、  
と思い直し、彼女を膝の上にのせた。  
髪に触れながらそっと唇を重ね、少しずつ深くする。  
しばらくそうして唇を離すと、彼女はふうっと一息ついて俺にもたれかかってきた。  
「・・・ひょっとして、私蓮にすごく心配掛けてます?」  
「ひょっとしなくてもそう。君はちゃんと自分を評価して君の周りを見て?  
 君に何かあったらどれだけの人が心配するのかちゃんと考えて?」  
「うー・・・キヲツケマス」  
 
頬にキスを受けながら眉を寄せ難しそうな顔をする君。  
別に難しいことじゃないと思うんだけど、こればっかりは彼女の心の問題。  
君の中の「小さい頃の君」が「今」を少しずつでも受け入れてくれるように、  
時間をかけて繰り返し言葉を掛けるしかない。  
 
・・・でも、せっかく久しぶりにゆっくり一緒にいられるのに、  
この話をひきずって雰囲気暗くしてもしょうがない。この辺で止めとこう。  
うかつなキョーコにちょっ〜とお仕置きしたいしv  
 
「キョーコ、それにね。」  
少し沈痛な表情を作って、彼女の目を見つめて。  
「君、あまり俺に甘えてこないだろう?時々不安になるんだ。  
 俺ばっかりがキョーコのこと好きなんじゃないかって・・・」  
「・・・そんな訳ないじゃないですか!私は・・・蓮だから・・・」  
「俺と同じくらい、君も俺のこと想ってる?」  
「そうですよ!どっちが上かなんて分らないけど、私は・・・」  
「・・・じゃ、それを俺に教えて?」  
「・・・は?」  
 
蓮のお説教は、まだまし。大魔王になられるよりはよほどマシ。  
蓮はロビーで絡まれてた私を助けてくれた後、  
有無を言わさず蓮のマンションに私を連れて帰った。  
以前ならものすごい氷点下のオーラと態度で私を責め立てていたけど、  
最近はそれほどでもないかも?・・・でも、心配そうな顔を見ると心が痛い。  
私を口説く男の人なんているわけないのに・・・  
 
でも、蓮にこんな心配した顔させたくないから、少しは気をつけよう。  
あなたほど態度に上手く出ていなくても、  
あなたの気持に負けないくらい私はあなたが好きですよ?  
そう思っていると。  
「じゃあ、俺に教えて?」  
 
・・・え??ワタシガアナタニナニヲオシエルンデスカ?  
 
「キョーコの気持を俺に教えて?  
 いつも俺がキョーコにしてるみたいに、俺のこと愛してみて?」  
・・・思考停止。え??髪に口付けられながら立つように促され寝室に連れ込まれる。  
蓮は私を立たせたまま自分はベッドに腰掛けた。  
私にしか見せない、ちょっと意地の悪い笑みを口元に浮かべる。  
「・・・まずは服を脱がせて」  
えええええ????  
口をぱくぱくさせても言葉にはならなくて・・・  
 
目を白黒させて固まってるキョーコの手を取り、俺の頬に当てる。  
「キスして。シャツの釦外しながら。」  
静かな、でも有無を言わさぬ口調でそう言うと、  
キョーコは真っ赤になりながらも俺の言葉に従った。  
 
キョーコからだといつもついばむようなバードキス。  
でもそれじゃ全然足りなくて、俺は舌先で彼女の唇をなぞり  
その先を促した。恐る恐る彼女の小さな舌が俺の中に入ってきて、  
そっと俺の舌に触れ、困惑したように止まる。  
 
あおるように俺の舌を少し動かすと、  
釣られたように、子猫がじゃれるように動きだした。  
左手は俺の肩から首に、右手で少しずつシャツの釦を外していく。  
俺にもたれかかるようにシャツを脱がしていく傍ら、  
彼女の動きを邪魔しないように彼女の服も脱がせていく。  
全て脱がそうと下着に手をかけると、彼女が真っ赤になって抗議してきた。  
 
「やっ・・・もう・・・お願い、止めて・・・蓮・・・」  
「どうして?」  
「だって・・・まだ蓮が全部脱いだ訳じゃないのに、私だけ・・・なんて・・・  
 立ったままだし・・・恥ずかしい・・・」  
 
部屋の照明はまだ明るいままだった。  
いきなりは色々無理かな?と思い、灯りを薄暗くしてあげる。  
・・・だからね、逃げちゃ駄目だよ?  
 
「キョーコ、俺のこと愛してくれるんでしょ?  
 俺いつもキョーコを抱くとき、どっちが先に脱いで、とか考えてないよ?  
 ただキョーコを気持ちよくさせたくて無我夢中になってるだけ。・・・キョーコは?」  
「・・・そんなの屁理屈。男と女は違うじゃない」  
「気持に違いがあるの?」  
 
キョーコはぽつりとチガワナイ、とつぶやいて、俯きながら俺に抱きついてきた。  
そのまま押し倒してしまいたい衝動に耐えて全て脱がし、キョーコに先を促す。  
キョーコの唇が頬、耳、首筋から鎖骨に落ちてくる。  
ぎこちない動きが、俺の劣情をよりいっそう煽っている。  
乳首を口に含まれちゅ、と吸われて思わずため息をつくと  
キョーコが上目遣いでこっちをちらっと見た。  
髪をなでながら「気持いいよ・・・」とささやくと耳まで真っ赤にしてる。  
足の間に手を伸ばすともう湿っている。キョーコ・・・感じてる・・・?  
 
あなたのため息が、愛撫と同じくらい気持いいなんて・・・  
 
キスをしながら、蓮の上半身だけでもようやっと裸にしているうちに、  
私はするりするりと脱がされてしまった。・・・恥ずかしいよ・・・  
「男と女は違うじゃない」  
「気持に違いがあるの?」  
・・・そんなのあなたのいつもの屁理屈でしょ。  
私は未だにあなたの全裸すらまじまじと見たことないのに?  
でも、あなたは今それを望んでいる。  
そして、私の動きで切なげにため息をつく。  
・・・征服欲って女にもあるんだ。気持よさそうなあなたがこんなにも・・・  
 
あなたのまねをして、舌先であなたの体をなぞる。  
私の胸を左手で弄ぶあなたの腕がかすかに震え、口元が少しゆがむ。  
蓮ってこういう時の表情もきれいよね・・・  
乳首を軽く吸うと、足の間を軽く探られる。  
多分もう熱くなり始めてる。  
・・・蓮も私のため息と震えでこんな風に煽られるの?  
今初めて、そんなことを思った。  
 
唇がおへそまでたどり着いて・・・  
次は・・・ジーンズを脱がせなきゃ。  
堅いベルトをようやっと外してジッパーを下ろすと、  
もう下着の下でソレは熱をもって自己主張していた。  
いつもコレに翻弄されてるんだ・・・  
下着の上からそっと口付けると、  
ぴくりと跳ねてますます熱を持ったみたい。  
蓮の香りがひときわ強く広がって、してる最中みたいにぼうっとする。  
少しお尻を浮かせてもらって下着ごとジーンズを脱がすと、  
勢いよく跳ね上がってきたソレを直視できずに私は目を瞑った。  
 
蓮の開いた足の間で横座りをし、太ももの内側にキスをする。  
反対側の太ももには手を這わせ、そっと中心を目指すと、  
内腿の筋肉に微かに力が入り、息を呑む気配がした。  
ね、気持イイ・・・?  
目を閉じたままそっとソレに手が触れると、  
袋と竿の間を指先でくすぐってみる。  
内腿の薄い皮膚に舌を這わせ、唇でそっと食むと  
じれたような大きな手が上から私の手をつかむ。  
駄目ですよ。まだ、駄目。  
そっと手を握り返して上へ戻すと、彼はあきらめたように  
深いため息をついた。  
 
君の羽のような愛撫で焦れに焦れて。  
自分で仕掛けたことなのにまるで君にいじめられてるようだ。  
そっと俺をくすぐってるだけの手がもどかしくて  
しっかり握ってもらおうとしたら、「駄目ですよ」と  
一度伸ばした俺の手を君はベッドの上に戻して。  
 
内腿を気がすむまで舐めると、  
君は竿の先端にそっとキスをしてきた。  
 
・・・う・・・っ  
 
暖かさに思わずうめいてしまうと、  
君は上目遣いにちらりと俺を見てから先端を口に含んだ。  
君の小さな口一杯に俺のモノが含まれていく・・・  
彼女との初めての行為で、光景だけで俺が放ってしまいそうで。  
気をそらそうと、彼女の頭や首筋、肩を撫で回して。  
でも少しずつ君は大胆になっていく・・・  
 
蓮を目一杯口に含むと、蓮の手に力が入るのが分かった。  
最初に触れたときより嵩が増していて、  
もっと気持ちよくなってほしくなる・・・  
蓮のため息もうめきも震えも。もっともっと・・・  
 
最初は、モノを口に含んだだけ。  
でも、少しずつ舐め出すと、蓮の反応が微妙に変わることに気が付いて。  
手を添えて、いろんなとこを舐めて、吸って、  
その度に漏れる吐息に自分も熱くなって。  
 
・・・きっと私今すごく濡れてる・・・  
蓮からまだほとんど何もされてないのに・・・  
私、今すごくいやらしいよね・・・  
でも、あのため息が聞こえると。心が気持イイの・・・  
 
先の括れを咥えて、咽の奥ギリギリまで飲み込んで。  
繰り返しているうちに少しコツが掴めてどんどん動きが早くなる。  
彼の息遣いが、早く、切なげになっていく・・・  
 
「・・・ちょっ・・・っ・・・駄目だ、キョーコ!」  
 
いきなり無理矢理顔を押しやられて、私は蓮をじっと見上げた。  
・・・どうして?きっと、もう少しでイケたでしょう?  
 
だって、俺だけ、なんて・・・と蓮は口ごもっていた。  
 
だって、いつも私もあなたに口付けで同じ様にされてますよ?  
気持に違いはないのでしょう?  
そう言うと、蓮は困ったように笑って、  
じゃあ、せめて姿勢を変えさせて、と私をベッドに引っ張りあげた。  
 
蓮は枕に頭を乗せて、膝立ちになった私の腰を掴んで引き寄せる。  
そして私の目の前には・・・これ以上ないくらいに張り詰めたモノ。  
この体勢は初めてで・・・どうしていいか困惑してると、  
自分の下肢に刺激が走った。あ、いやっ・・・  
蓮が今までのお返しのようにあそこを唇と指で貪っている。  
もう充分蕩けてるのに・・・きっと気が付かれている・・・  
 
「・・・どうしたの?続けてくれないの?」  
 
言葉とともに吐かれた息が直接粘膜に当って身震いが走った。  
きっと彼も私の反応を楽しんでる・・・いつものように。  
表情は見えないけど声にそこはかとない意地悪さが滲んでいて、  
私は気持を切り替えた。  
 
もう一度、先端をそっと口に含むと、彼の舌が一瞬止まった。  
その反応に気をよくして、私はさっきと同じ様に唇で彼を攻め立てる。  
彼の舌が私を煽っても・・・駄目。負けないんだから!  
 
「・・・っ・・・キョーコ・・・」  
 
ふいに腰を痙攣させて彼は私の口の中で放った。  
・・・口の中に溢れたモノを飲み下しても、  
まだソレは余韻で数回脈打っている。  
 
・・・こんな味がするんだ・・・少し苦いけど、でも、蓮だから・・・  
軽く搾る様にして最後に残ったモノを唾液で飲み下すと、  
蓮の、全身から力の抜けたため息が聞こえた。  
 
いつもの与えられた快感とは違う満足が自分の全身に広がる。  
気持ちよくなってくれたんだよね?・・・すごく、嬉しいっ・・・  
 
征服欲の余韻に浸っていると、背後から手が伸びてきて  
身体の向きを変えられ、組み敷かれてしまった。  
彼の熱っぽい視線を受け止めて微笑むと、  
彼は、まいったよ、と苦笑して・・・  
 
じゃあ、今度は俺が気持ちよくしてあげるね?と笑った・・・  
・・・それはそれはキレイでいやらしい微笑みで・・・(汗  
 
確かに最初は自分から仕掛けた事なんだけど。  
・・・まいったよ。降参だ・・・  
君の咽がこくん、となった音を聞いて俺がどんなに衝撃を受けたか、  
君にはきっと想像もつかないだろう?  
そして衝動で引き寄せ組み敷くと君は悪戯っぽい顔で微笑んで。  
いつの間にこんな「女」の顔をするようになったのかな・・・  
まだまだ少女だと思っていたのに。  
 
どこか勝ち誇ったような君の笑顔を見て、より一層俺の劣情が募る。  
俺を翻弄したその手を、その唇を。俺の熱で支配してしまいたい。  
俺しか映らないように、俺しか感じないように・・・  
 
「こんなに気持ちよくしてくれたんだからお返ししないとね?」と  
微笑ってみせると、君はいつもの微かに怯えた表情を見せた。  
いつも思うけど・・・その表情はね、俺を煽るだけなんだよ・・・?  
 
深く口付けて舌を絡め取ると、微かな苦味を感じて苦笑した。  
ふーん・・・キョーコもこうやって、自分の味を俺から味わっていたのかな・・・?  
相手の味はただただ貪ってしまうものだけど、自分の味って分らないからね・・・  
 
さっきの強気な瞳の君はどこへやら、  
熱に浮かされたような君の眼差しで  
俺は次第に自分のペースを取り戻していた。  
 
身悶えする君の手の自由を奪って、  
乳首に口付け紅い華を胸元に咲かせて。  
 
「キョーコ・・・もっと声聞かせて?」  
 
手を胸に移しながら俺の唇が下腹部にたどり着くと、  
押さえようもない悲鳴が上がって背筋が反り返る。  
 
・・・あっ・・・いやぁぁ・・・そんな・・・  
 
いつもより強めに舐め、吸い立てると  
君から泣き声のような喘ぎ声が上がる。  
そうだよ、もっと、もっと感じて?俺で啼いて?  
気のせいかいつもより熱くなってるソコを執拗に責め立てると、  
彼女が息切れしながら「お願い・・・もう・・・」と乞うている。  
いつもなら我慢して絶対にねだったりしないのに・・・  
 
「・・・蓮、欲しい、って言ってみて?」  
「・・・え・・・そんなっ・・・恥ずかしいよ・・・」  
「欲しがってくれないなら、あげないよ?  
 ・・・ね、俺にちゃんと伝えて・・・?」  
 
彼女は身悶えしながらもしばらく逡巡した後。  
 
「・・・蓮が、欲しい・・・の・・・お願い・・・」  
 
上気しきった表情で、涙目で、本当にか細い声で・・・  
 
真っ赤に上気した彼女の訴えを聞いて、ふつり、と何かが切れた。  
急いでゴムをつけて彼女にあてがい、  
少しじらすように入り口を捏ねると、  
彼女が俺の腕を掴んで力を込める。  
 
本当に珍しい・・・恥ずかしがり屋の彼女が欲しがって、ねだって・・・  
・・・もっともっと乞わせたくなる。  
ゆっくりと挿入して途中で止めると、  
彼女の唇がどうして・・・?と囁いた。  
・・・君が俺を欲しがるところがもっと見たいだけだよ?  
 
もっと欲しい?と聞くともう声も出せずに頷く彼女を見て、  
一気に腰を進めた。彼女から一際高い声が上がった・・・  
一度根元まで挿入してしまうと、もう自分を抑えられるはずも無く、  
彼女をガクガクと揺さぶっていく。  
もう目の潤みきった君を見て、もっともっと追い詰めたい気持ちに駆られる。  
いつもは彼女を壊さないようにペースを加減している欲望が、  
今日はもう抑えられない。赴くままに攻め立てる自分を止められない。  
 
彼が言葉を強請るのは良くあるけど、  
いつもなら恥ずかしくて絶対言えない・・・  
なのに、今日の私はどこかおかしい。  
最初の行為で大胆になって、身体の奥に火がついていて・・・  
 
「・・・蓮が、欲しい・・・の・・・お願い・・・」  
 
乞うても焦らす彼にしがみつくと、  
彼は残りを一息で入れてきた。  
いつになっても慣れる事のない最初の圧迫感で、  
肺から喘ぎが押し出される。  
 
「はあっ・・・んっ・・・」  
 
一番奥を極められる感覚に足りない部分が満たされていく。  
苦痛によく似た満足感を覚えていると、  
不意に彼は激しく突き入れてきて  
私の理性をどこかへやってしまった。  
 
下半身から広がる甘い痺れで何も分らなくなる。  
ただ彼の熱さに突き動かされ揺さぶられて、  
どこまでも落ちていきそうで彼にしがみついて・・・  
 
「・・・や!・・・はぅ・・・・あっん・・・!!」  
 
とめどない喘ぎ声を上げる私に、  
彼は時折キスを降らせながらどんどん激しく攻め立ててくる。  
いつもなら体位を変えたり、スピードを緩めてみたり、といった  
穏やかな間奏が今日は一切ない。  
 
今まで知らなかった激しさに翻弄されていると  
どんどん貪欲になってしまう自分にも驚いてしまう。  
私はまだこの人のことを何も知らないんだ・・・  
見る度いつも驚愕してしまうのだけれど、  
こんな激しさを奥底に秘めている人なんだ・・・  
 
自分がどうなってしまうのか怖いけど・・・  
あなたをもっと、もっと見せて・・・私だけに・・・  
 
突き上げられる度に寄せる波がどんどん大きくうねり、  
背中を最後の大波がさらっていく・・・  
 
「・・・ア・・・や、いっちゃう・・・!!・・・蓮っ・・・!」  
 
最後に一際高く啼いて、君は俺にしがみついて痙攣した。  
俺もその締め付けで耐え切れずに  
彼女をぎゅうっと抱きしめ自分を解き放つ。  
 
「・・・っ・・・キョーコ・・・!!」  
 
彼女の痙攣に締められどくどくと脈打った自分が納まりかけると、  
俺は、最後のため息で囁いた・・・  
 
「・・・愛してる・・・」  
 
今までは抱いてた女に対して、放った直後に  
そんな愛しい気持ちに囚われた事なんて無かった。  
彼女の力の抜けきった表情が、汗ばんだ身体が  
ただもう愛しくて愛しくて・・・こんな気持は初めてで。  
 
どちらが教えたのか教わったのか、全く分らないけど。  
もう手放せないぬくもりが腕の中にある。  
こうしていつまでも抱きしめてさせて・・・?  
君に囁けば、君はきっと真っ赤になってしまうんだろうけど・・・  
 
 

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