最近、敦賀さんは益々帰りが遅い。  
そして敦賀さんが早く帰れるときには私が遅い。  
それでも、私が恐る恐るベッドにもぐりこむと  
無意識にでもきゅう、と抱きしめてくれるのが嬉しい。  
嬉しい・・・んだけど・・・  
 
最近は本っ当にすれ違った。  
これで3週間位、夜はろくに話もしてないかな?  
朝はかろうじて多少会話も出来るんだけど、  
夜は帰るとどちらかがもう眠っている。  
お互い多忙の身。ちゃんと睡眠時間は確保しようね?って  
一緒に暮らし始めてから取り決めたんだけど、  
こんなに何もないと・・・寂しい・・・な・・・  
 
??!?私今何を考えたの??  
 
ふるふる。  
なんだか怖い考えになりそうで、頭を振って疑問を追い出して、  
明日の支度をしてからそっとベッドに滑り込んだ。  
 
先に寝ている敦賀さんの腕に額を寄せると、  
どんなに熟睡してても必ず腕が伸びてきて私を抱きしめてくれる。  
条件反射なんだろうけど・・・あったかくて幸せ。  
ぬくもりが気持ちよくて、すぐに眠りに落ちてしまう・・・  
 
でも今日は、抱きしめられた時に  
不意に敦賀さんの手が唇を掠めた。  
・・・っ・・・唇から・・・熱が広がる・・・  
私、なんだかどきどきしてる・・・  
そういえばもうすぐ生理だし、  
最近ふいに身体がむずむずしてた気がするんだけど・・・  
ひょっとして、私、・・・いやらしくなってる・・・の・・・?  
 
そっと敦賀さんの顔を見上げると、それはそれは静かな寝顔。  
疲れてるとこ起こしたらいけないし・・・こんなの恥ずかしい・・・  
自分の右手の指を熱を持った唇に持っていくと、  
微かに電流が流れたように痺れて、  
その痺れが下半身にもしっかり伝わっている。  
どうしよう・・・このままじゃ落ち着かないよ・・・  
 
唇に触れた手を胸に持っていってみる。  
甘い痺れにため息が漏れる。  
んっ・・・もう・・・ダメ・・・  
敦賀さんを起こさない様に、  
そっと腕から抜け出してベッドの反対側に離れて。  
 
左手の指で唇にそっと触れる。  
・・・敦賀さんのキスのように。  
唇を端から端までそっとなぞって、  
中心を軽く押して・・・指を差し込れる。  
 
力が入らない歯の間に指を割り入れて、  
舌の先めがけて指を伸ばす。  
キスの熱を想い出して更に身体が熱くなる。  
ねぇ、敦賀さん・・・もっと、もっと。・・・あなたがホシイ・・・  
 
右手で胸をやわやわと揉んで  
左手の指で唇の欲をある程度宥めると、  
濡れた指であの人の動きをトレースして。  
首筋から肩をなぞりながら、胸の先へ向かって・・・  
 
湿り気の残る左手で右の乳首を摘むと、  
想像よりも鋭い衝撃で自分の身体が引き攣れた。  
・・・私、こんなにいやらしくなっちゃってるの・・・?  
でも、もう・・・止まらない・・・ホシイノ・・・オネガイ・・・  
 
右手でそっと胸からお腹、おへそ、そして・・・繁みをなぞり。  
割れ目の間に指を滑り込ませると、そこはもううっすらと湿っていた。  
奥にあるぬめりからそっと蜜をすくってクリトリスに触れると、  
甘い痺れに喉の奥からくぐもった声が出た。  
っ・・・ん、ダメっ・・・敦賀さんが起きちゃう・・・  
 
枕に顔を埋めながら、クリトリスへの刺激を少しずつ強くする。  
時々ぬめりの奥も探りながら、内ももを軽くつねりながら。  
突起をすくうようにふるふると中指を震わせていると、  
背中に痺れるような波が這い上がってきた。  
 
あ、そろそろ・・・もう少し・・・あと少し・・・  
背中の波がもう、限界、まで近づいてきた。  
これ以上・・・もうだめっ・・・乳首を強くつまんで足に力をいれ  
クリトリスを強く押しつぶして・・・大きく寄せる白い波にそのまま呑まれた・・・  
 
・・・んっ・・・ふ・・・ふぅ・・・・・・  
「・・・れん・・・」  
 
最後の吐息で、いつもはどうしても恥ずかしくて呼べない名前を  
小さく小さくつぶやいて、少し荒くなった息を枕で抑える。  
なんだかすごく恥ずかしい・・・でも、あのむずむずした感じは収まったみたい・・・  
 
ふうっ・・・と大きく息をついて、  
甘い余韻に身体を任せてベッドに沈んだ。  
これでとりあえずは落ち着いて眠れる・・・  
 
 
「・・・もう、満足しちゃったの・・・?」  
 
 
・・・??!!?!?!!?  
今背後からテノールで甘く低く凄まれてる・・・?!?  
 
恥ずかしすぎて怖すぎて・・・枕から顔が上げられない・・・  
でも、確かに今髪をかき上げられて  
首から背中に口付けられてる・・・  
どうして?!一体いつから??  
なんだかするするとパジャマ脱がされてるし・・・  
 
すっかり硬直してたら簡単にひっくり返され、  
・・・そこには敦賀さんの満面の笑みがあった(汗  
 
あまりの恥ずかしさに両手で顔を覆うと、  
敦賀さんが私の右手を取って指を舐めて・・・  
 
「・・・キョーコの味がするよ・・・?」  
「・・・なっなっなんでそんなに嬉しそうなんですか〜〜(泣」  
 
掴まれた指を振りほどこうとじたばたしている私に  
静かに覆いかぶさって、敦賀さんは耳元で囁いた。  
 
「・・・俺だけが欲しいのかなって、思ってたんだ」  
 
え、それって・・・ふいに動きを止めた私の目を  
もう一度覗き込む敦賀さんはすごく切なそうで・・・  
でも幸せに満ちた笑顔をしていた。  
 
・・・確かに私からこういう事で甘えるってほとんど無いから・・・  
その分寂しい思いをさせてしまっていたんだろうか・・・?  
衝動的に私は両腕を背中に廻して彼の胸に顔を埋める。  
 
ぎゅうっとしがみつくから、お願い、気が付いて?  
これが貴方への返事なんだって。  
今はまだ、言葉ではうまく伝えられないから。  
でも私、貴方とこうしてる事がすごくすごく・・・好きです、よ・・・  
 
「・・・キョーコ・・・」  
 
耳を甘噛みされて全身の力が抜けたところで、  
深い口付けが落ちてきた。すごく久しぶり・・・  
熱い舌に口の中を撫でられて、それだけでぼうっとなってしまう。  
 
・・・う・・・ん・・・っふ・・・  
 
こくん、と溢れそうになる唾液を飲み込むと、  
舌の動きが更に激しくなった。  
もうこうなると私は貴方のなすがままになる。  
貴方の手が私にくまなく触れ始める・・・  
 
いつから起きてたんですか?と、きれぎれに聞くと、  
君が俺の腕から離れた時に目が覚めたんだ、って。  
・・・ほとんど最初っからじゃないですか・・・  
 
どうして声を掛けてくれなかったんですか?  
 
・・・だって、君が離れていったと思ったら、  
 なんだか様子がいつもと違ってたし・・・  
 可愛い声までかすかに聞こえてきたから  
 つい最後まで、ね・・・  
 
低い声が愛撫のように耳を震わす。  
久しぶりのせいか、一度自分でいってるせいか、  
いつもより感覚が鋭いみたい・・・触れられたところがひどくアツイ・・・  
 
首筋から胸へ唇が這っていく。  
ほんの少しぬめった感触が乳首を突付く。  
 
「っあん・・・!」  
 
思わず声が漏れてしまう。  
いつもならもう少し我慢できるのに・・・  
恥ずかしいよ・・・  
 
いつもと違う私の反応を見て取ると、  
敦賀さんは少し強引に指を2本挿してきた。  
いつもは1本づつ、少しづつ解きほぐしていくのに・・・  
きつい刺激に背を反らして高い声を上げると、  
敦賀さんは少し意地の悪い笑顔を見せた。  
 
「・・・どうしたの?もうココ、いつもより融けてるよ・・・?」  
 
「・・・いじわる・・・っ」  
 
乳首をねっとりと舐め上げ、吸い上げながら  
上目遣いに私が喘いでいるのをじっと見ている・・・  
そんなに見ないで欲しいのに・・・  
 
胸からと足の間からの甘い刺激で  
思わず身体を逃げるようにくねらせてしまう。  
いつもならそれを見た彼は  
もっと意地悪に舌と指を絡ませてきて  
私を最後まで追い詰めるのに・・・  
ふっと、彼の身体が離れてしまった。  
 
・・・いやっ・・・そんな、意地悪されてる・・・?  
 
思わず目を開けると、彼はサイドテーブルから  
小さな包みを取り出していた。  
 
「・・・あんまり、我慢できそうにないから。  
 そうだ、コレ・・・つけてみて?」  
 
ええぇ??!えーーーっと・・・でも・・・  
 
「・・・どうしたらいいんですか・・・?」  
 
敦賀さんは私の横にころりと仰向けに横たわった。  
上半身を少し起こして、私に起き上がるように促す。  
促されるまま上半身を起こすと、薄暗い明りの中で  
ゆらりと起き上がっているモノが目に飛び込んできた・・・  
 
こんな大きなモノが私の中に入ってくるんだ・・・  
なんだか信じられない・・・あの綺麗な敦賀さんの身体に、  
こんなコワイ猛々しいモノがついてるんだ・・・  
でも、コレも敦賀さんなんだよね・・・?  
 
なんだか怖い・・・でも、あなたが、好き・・・大好き。  
先端にそっとキスすると、ソレが一際大きく膨れたような気がした。  
ぶるっと震えて脈打ってるのが唇に伝わってきて・・・  
ぺろりと舌の先で舐めてみると、敦賀さんが息を呑む気配が伝わってきた。  
 
舌の先だけで先端をそろそろと舐めていると  
敦賀さんが吐息混じりに「もっと・・・咥えてくれる?」と囁いてきた。  
口をそっと開けて少しずつ収めようとしても、  
その内苦しいくらいに大きく口を開かないといけなくなって・・・  
・・・息苦しいんだけど、敦賀さんの気持よさそうな吐息が聞こえてきて、  
もう少しがんばろうかな、って思う。・・・でも、やっぱりちょっと苦しいな・・・  
 
片手を取られて根元に指を絡ませると、  
またびくん、とそれが口の中で震えた。  
これって、敦賀さんが気持イイ、ってこと・・・?  
いつもコレが入ってくると、私、我を忘れちゃうんだね・・・  
自分に突き刺さる快感を思い出しちゃって、なんだか身体がアツい・・・  
 
先端からのちょっと苦い、青っぽい塩味と、  
上から聞こえてくるすこしずつ荒くなるため息と・・・  
口の中で育っていく感覚にどんどん我を忘れていると、  
その内敦賀さんの切羽詰った声が聞こえてきた。  
 
「・・・っ・・・キョーコ、もう・・・いいよ・・・っ」  
 
・・・?どうして?動きを止めて視線で問うと、  
敦賀さんがきれいな顔を歪めていた・・・?  
 
「このままだと・・・俺だけイキそう、だから・・・」  
 
・・・どうしよう・・・敦賀さんの荒い吐息が、  
もっともっと、聞きたいの・・・だから。  
ちらりと視線を向けて様子を伺いながら少し強く吸ってみた。  
う・・・っと押し殺したうめき声が聞こえる。  
 
敦賀さん・・・気持、イイの・・・?  
 
もう私は口の中の感覚以外なにも分らなくなっていた。  
入りきらない大きな硬いモノが熱くて・・・なんだか美味しい気がして。  
口の中でひくひくと脈打ち、軽く跳ね、逞しい内腿が引きつって・・・  
腰がきゅっと上がり私の頭を上から押さえ・・・  
 
「・・・キョーコ・・・っ・・・」  
 
口の奥にちょっと苦い塩味が溢れてきた。  
コレが、敦賀さんの味、なんだ・・・?  
唇から溢れそうになるのを思わず飲み下すと、  
敦賀さんが慌てた様に上半身を起こしてきた。  
私の口からまだちょっと動いている自分をそっと抜いて  
枕元のティッシュを取り出してる。  
 
「!?キョーコ・・・?ほら、出して??!」  
「・・・え?大丈夫ですよ・・・?」  
 
吃驚してる敦賀さんがちょっとだけ可笑しい。  
だって、これもあなたの味でしょう・・・?  
 
「まったくもう・・・君は・・・」  
 
なんて可愛いんだろうね・・・と  
ちょっと呆れ混じりの口調でぼやきながら  
彼は私にゴムをつけるよう促した。  
 
包みからゴムを取り出して言われるまま先を摘む。  
一度放ってもまだずっしりと硬い濡れたソレに  
そろそろとゴムを根元までかぶせると、  
敦賀さんが私の腕を取って私を敦賀さんに跨らせた。  
え・・・コレ、って・・・?  
 
「・・・そのまま腰を下ろしてごらん?」  
 
そ、そんなぁ・・・  
敦賀さんは反対側の手を反り返った自分に当てて、  
私の入り口を指やソレで突付いてくる。  
俺、今何もしてなかったのに随分濡れたんだね?  
なんて甘く低く囁くなんて・・・やっぱり、意地悪・・・  
 
「え・・・だって、そんな・・・ひゃうっ、ん・・・」  
 
軽く突き上げられて、入り口に広がる甘い衝撃に観念した。  
もう、こんなの、だめ・・・だって、私も・・・あなたが欲しいの・・・  
 
引き締まった彼の腹に手をつき恐る恐る腰を下ろしていくと、  
彼は自分が私から外れないように注意しながら  
薄暗い中で光る目で私を見ていて・・・  
 
視線とずるずると彼が入ってくる感触と、両方から犯されているようで・・・  
大きな硬いモノで自分が一杯になった感触に一度大きくため息をつくと、  
彼の視線が自分の全てを見ているのが急に恥ずかしくなった・・・  
 
「・・・敦賀さん・・・そんな、見ないで・・・?」  
「キョーコ、こういうの久しぶりだろう・・・?だからさ、・・・見せて?」  
 
言い終わるか終わらないうちに彼が私の腰を掴んで揺さ振りたてた。  
繋ぎ目から、湿ったくぐもった水音がじゅ、くちゅ、と響いて・・・  
いやらしくて恥ずかしいのに・・・突かれる度に甘い電流が身体に響いて、  
甘い痺れがあそこから全身に広がって・・・どうしてこんなに、気持イイの・・・  
 
「あっ・・・や、こんな・・・あん・・・っ・・・」  
「・・・ん?キョーコはこうされるの、嫌なの?  
 じゃあ、自分でイイように動いてみて・・・?」  
 
敦賀さんにぴたりと動きを止められて、  
私は足の間の熱をどうしていいのか分らなくて困ってしまった。  
身体の中でふいにぴくっと震えるモノが熱くて、  
彼に触れてるとこ全部が疼いて落ち着かなくて・・・  
 
困惑し赤くなってる私を見て、敦賀さんがふっと微笑った。  
私の腰を掴んで上下に腕の力で揺すぶりながら、  
こんな風に動いてごらん?と私を促す。  
 
動く度にはっきりと身体の中が甘く痺れて・・・  
私は敦賀さんに手を付いたまま自分から腰を使い始めた。  
 
「っん、あん・・・あ・・・やぁ・・・」  
 
自分が動くたびにじゅ、くちゅ、と小さないやらしい水音が響いて、  
でももう自分では止まれなくて・・・あなたが固くて、気持イイの・・・っ  
背中を貫く甘い痺れに耐えられなくなって  
動きながらどんどんあなたにもたれていくと、  
お腹の中のあなたが少しずつ角度を変えて私に突き刺さった。  
その度に感じ方が変わって私は喉の奥から悲鳴を上げてしまう。  
 
そのうち彼が空いた手でどろどろに融けてしまってる繋ぎ目に指を伸ばしてきた。  
すっかり尖った突起を動きにあわせて摺りながら、胸を掴んだ手に力を入れて・・・  
 
「・・・いやぁ、もう・・・つるがさん、もう、ダメ・・・ぁ・・・ああーーー!!」  
 
とうとう彼を感じたまま彼の身体の上に倒れ込むと  
彼は優しく髪を撫でてきゅうっと抱きしめてくれた・・・  
 
・・・私の息が少し落ち着いてくると、  
彼は私の手を向かい合わせに彼の手と絡ませた。  
指の間まで絡めとられて、また上体を起こすように促されて。  
 
恐る恐る彼の腕に体重を掛けながら支えてもらって起き上がり、  
私はもう一度敦賀さんを見下ろす格好になった。  
 
「・・・キョーコ、可愛いね・・・」  
「・・・そんなやらしい顔でじろじろ見ないで下さい!?敦賀さんのエッチ!!」  
「うん、怒ってる君もいいね。でも・・・」  
 
敦賀さんにきゅっと手を握られたと思ったら  
いきなり下から激しく突き上げられて、  
私は思わず悲鳴を上げてしまった。  
 
「・・・っ!?・・・ひうっ・・・そんな、あ・・・あんっ」  
「・・・そうしてる君は本当に・・・俺が、オカシくなりそうだよ・・・」  
 
突き上げられた勢いで身体が宙に浮いたと思うと、  
そのままの勢いで敦賀さんの太い杭の上に落ちていって。  
何度も何度も、身体を浮かされては落とされ、  
その度に私は彼の目の前で串刺しになった。  
 
その度に貫かれているあそこが奥まで熱くなって、  
背中を甘く強い痺れが走り抜けて・・・  
 
ざくざくと刺さるような強い刺激で背筋が逃げるように反っても、  
敦賀さんの手は私を決して逃がしてはくれなかった。  
 
「や、ん・・・つるがさん、こんなの、キツ・・・い・・・あーーん・・・っ!」  
「キョーコ、可愛い・・・すごく跳ねてるね、ウサギちゃん・・・」  
 
深く刺さるたびに、もっともっと身体の奥まで暴かれてるようで・・・  
もう自分でも熱すぎて甘すぎて、身体の感覚以外よくわからない・・・  
敦賀さん、お願い・・・いつもみたいに、ぎゅって、抱いて・・・?  
もう身体に力が入らなくて、崩れそう・・・  
 
「だって、こんなぁ・・・ね、も、ダメ・・・んっ  
 お願い、敦賀さんに、つかまらせて・・・っ」  
「・・・じゃあ、蓮、って呼んでごらん?」  
 
熱に浮かされたみたいに朦朧としたまま、  
言われるままに私は彼の名を呼んだ。  
 
「れ、ん・・・?・・・蓮、お願いっ・・・もう・・・ひぁん・・・!!」  
 
一際強く突き上げられて、崩れそうになるところを  
敦賀さんが抱きとめてくれた。  
座った格好で向きあい彼の首に腕を廻してぎゅっとしがみつくと  
ずっと不安定だった身体がやっと落ち着いた。あったかーい・・・  
こうしてくっついてるの、やっぱり一番好き・・・  
 
「キョーコ、これでいい?」  
 
うん、と肯くと敦賀さんが微かに微笑った気配がして・・・  
抱きしめられたまま、また下から突き上げられた。  
さっきとは違う角度でクリトリスや胸の先も擦られて、  
もう声を抑えられずにいやらしい悲鳴を上げ続けてしまう。  
どんどん彼の動きも切羽詰ってきて、  
彼の激しさにすがる様に首に必死でしがみついた。  
どんどん甘い白い波が背中を這い登って来る・・・  
 
「あんっ、あ、いやっ、敦賀さん・・・だめぇ・・・!」  
「・・・っ・・・蓮、だろう・・・気持いいの・・・?」  
「・・・うんっ、イイ・・・よすぎて、オカシクなりそう・・・蓮っ・・・ああ!!」  
「俺とっくにおかしくなってるよ・・・キョーコ・・・っ」  
「いやあ、くる、きちゃう・・・あ、れ、ん・・・あーーー!!」  
「・・・くっ・・・キョーコ・・・ぅ・・・」  
 
彼にぎゅっとしがみついて最後の白い大波に呑まれてしまうと、  
真っ白になった視界に星が散った。  
彼もぎゅっと私を抱きしめてぶるりと震える。ひくひくと震える私の中で、  
彼が脈打ちながら自分を全て吐き出していて・・・  
 
「・・・キョーコ、大丈夫?キツかった・・・?」  
 
気が付くと敦賀さんが座った姿勢のまま  
ちょっと心配そうに私の顔を覗き込んでいた。  
ん・・・身体の中に、まだ敦賀さんがいる・・・  
 
「・・・ん、私ちょっとぼーっとしちゃって・・・  
 大丈夫ですよ?敦賀さんこそ・・・疲れてません?」  
「俺はキョーコとこうしてると疲れが抜けるけどね・・・  
 ここんとこずっとご無沙汰だったからつい嬉しくて・・・」  
 
久しぶりなんだから本当は優しくしなきゃいけないのに、  
ついがっついて強引にしちゃって・・・無理させてたらごめんね・・・  
と、敦賀さんは私をまた静かに抱きしめて肩に顔を埋め、  
ごにょごにょと都合悪そうにつぶやいている。  
 
「だって、私のせいで起きちゃったんでしょう?  
 こっちこそ眠る邪魔してごめんなさい・・・」  
「いや、俺最近は眠りが浅くてよく夜中に目を覚ましてたから  
 ・・・気にしないで?」  
 
「・・・よく眠れてなかったんですか?どうして?疲れすぎてました?」  
「・・・だって・・・ゴニョ)ずっとお預けだったし・・・  
 でも君が気持よさそうに寝てるところを  
 無理矢理起こす、なんて出来なかったし・・・  
 本当に生殺しだったんだよ・・・」  
 
・・・ものすごく情けなさそうな彼の声。  
・・・お預け、って・・・そんな・・・ぼぼぼっと顔が火照る。  
きっと今私、耳まで真っ赤だと思う・・・  
 
気恥ずかしくて縮こまると、身体の中の敦賀さんを  
改めて意識してしまって、私は慌てて身体を離した。  
ちょっと不満そうな敦賀さんをなだめ、  
後始末を終えてベッドに横たわって。  
 
「キョーコ、可愛かったぁ・・・今度自分でする時は、俺にもちゃんと見せてね?」  
「・・・敦賀さんの意地悪!バカ!絶対イヤですーーー!!」  
「・・・クスクス)そんなに怒らないで・・・あと、やっぱり蓮、って呼んでほしいなぁ・・・」  
「・・・努力します・・・」  
 
広い胸にきゅうっと抱かれ、全身が甘く火照ったまま眠りに落ちていく。  
気持ちよくて・・・お互い淋しかったんだ、って分って嬉しくて。  
でも・・・敦賀さんやっぱり意地悪だから・・・  
 
あなたが私を見ていたみたいに今日は私もあなたを見てて、  
あなたが気持よさそうにしてたのがすごく嬉しくて幸せだった、なんて・・・  
当分教えてあげません・・・ね?敦賀さん・・・・・・蓮―――…  
 
 

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