基地と指令基地との中間あたりであろうゲストハウスもといコテージ  
ロストック社員なら使用する権利がある、というか時々使用しなければならないらしい  
 
通告無しの敵襲、実は両者の間で密約が交わされていたらしいが一番被害を被った基地の司令官、草薙水素がパイロット函南優一とともに愛車のポルシェで指令基地に抗議をしに行った帰路の途中に立ち寄って  
 
水素の  
 
「泊まってっていいのよ」の一言で一泊する事に  
 
コテージで冷凍食品での夕食をとったあと  
 
優一と水素は寝室にいた。  
 
「ベットで寝なよ、僕は下で寝るから」  
 
「一緒に寝てもかなわない」  
 
優一は少し目を見開いた 「ジンロウとも一緒に寝たの?」  
 
水素は答えなかった  
 
ジンロウとは優一の前任者、クリタ・ジンロウのことで消息は不明である  
 
「とりあえず疲れたわ、もう寝ましょ」  
「うん」  
 
お互い向かい合っている。お互いの存在を確認するかのように  
 
ーーーキルドレ、身体は思春期で止まっているが、案外心もーーーー  
 
「どうしたんだい?」   
水素が真っ正面から優一を見るなり反対側に顔をそらした  
 
「なんでもない・・・・・・運転怖かった・・?」  
 
「別に、むしろ上にいるときの気持ちに近くて」  
 
「そう・・・」  
 
「ジンロウは・・・・」「えっ?」  
 
「ジンロウはいつも優しく、アナタみたいに微笑んで包み込むようにして寝てくれたわ・・まるでキャノピーに包まれているみたいな安心感だった・・」  
 
「とてもとても・・暖かった、これが永遠に続くならキルドレとして生まれて良かったと思ったわ」  
 
「けど大人達のために、平和を維持するために空に行かなければならない。ジンロウも・・・」  
 
「ねえ」  
 
不意に呼ばれたので優一に身体を向けた途端、抱きしめられた、キャノピーのように  
「じゃあ僕がキャノピーになってあげるよ」  
「バカ」  
 
どちらでもなく深い深い口づけをした・・・・・  
 
 
「ん・・・・・ん・・・・煙草の香りがする・・」  
「僕も同じ感想」  
 
お互い制服、ジャケットはもう脱いでいるのでTシャツとズボンである。  
 
キスが終わった直後は優一の上に水素がいる体勢になっていたがすぐに逆転した  
 
水素によって  
「私のキャノピーになってくれるんでしょ?」  
そのとき優一の目には見た事が無い、水素が微笑んでいる顔が写っていた  
 
「もちろん」  
 
優一はそう言うとキャノピーのように覆い被さって口づけをしながら、シャツ越しに胸を触り始めた・・・  
 
「ん・・・あ・・んん・・ん・・優一・・私を呼んで・・『スイト』ってよんでぇ・・」  
 
「ん、スイト・・かわいいよ・・スイト」  
 
優一は水素のシャツを脱がし始めた、当然スボンも  
 
自分も下着姿になった。  
 
優一は見とれていた・・・・自然と惹かれて行く彼女の姿に・・記憶のどこかで見たような既視感が優一の脳裏をよぎる・・  
 
と水素が無言で優一の手を取り引き寄せた・・・  
 
・・・この引っ張られる感じどこかで・・・・  
 
と思っている矢先に水素の方から口づけされ、思考は止まる  
 
キスをしながら胸を揉んでいく、時折先端を摘んだり弾いたりしながら・・・・  
 
「気持ちいいの?」  
 
「ん・・・・気持ちいい・・もっと」  
 
まだここに所属してからそれほど日は長くはないが、こんな表情は普通じゃ見れないと思った優一であった。  
 
優一は少しずつ下に顔を下げていって胸の先端の片方を軽く甘噛みする・・・手は腰回りや脚を優しく撫でている  
 
「ああん、ユーイチ・・・・ん・・噛まないで」  
 
水素は手を優一の頭の上において撫でている  
 
まるで何かを思い出すように・・・・  
 
そして優一の手が中心部に布の上からそっとを触れる  
 
もう一方の手は胸を触っている  
 
そして軽く指を動かす・・・・・  
 
「あっ、あ・・や・・ん・・そこ・・・・あっ・・」  
 
「気持ちいい?少し湿っているけど」  
 
「馬鹿者・・そんなこというなぁ・・ああん・・いやぁ」  
 
完全に濡れてしまったら替えがない、と思ったかどうかはわからないが優一は水素の最後の布を取ってしまった  
 
自分も脱いでお互いに一糸纏わない姿になった。  
 
再び抱き合って互いの体温を交換するかのように口づけをする・・  
 
優一の手は片方は水素の手を、もう片方は秘部を弄っている  
 
時折水音がしたりしてお互いの体温もあがっていく  
 
「ああ、ん・・ユーイチ、やぁ・・あ・・ん・・・・お願い・・ん」  
 
「お願いって?やめて欲しいの?」  
 
「ちがう・・ん、ゆ・・・ユーイチが・・欲しい・・・」  
 
「ん、いいよ」  
 
すぐに水素に圧迫感と快感が同時に襲ってきた  
 
「ああん!ユーイチ、ユーイチぃ・・呼んでぇ・・気持ちいいよぉ・・あん」  
 
「スイト・・・スイトの中、暖かくて気持いいよ・・ん・・はぁ」  
 
優一は水素に口づけしながら動かしている、水素は少し呂律がまわらなくなってきて涙が少し落ちたりしながら優一に身を任せている・・  
 
「ユーイチぃ、好き、すきなのぉ・・あん、あ、ん・・あ」  
 
「僕も、スイトのこと好き、ん、だよ・・」  
 
お互いに抱きしめて口づけしながら優一は少し速く動かしている  
 
「ん、んぁ!あ、ああ、ユーイチ、あ・・ん、ユーイチぃ!」  
 
「スイト、そろそろ・・・ん・・ぁ」  
 
「い・・いわよ、来てぇ、私と一緒に・・い・・」  
 
「う・・ん、スイト・・・スイトぉ」  
 
「ん、ああ!ゆ、ユーイチぃ!、んあああ!」  
「んぁ!スイトぉ!・・・ぁ」  
 
「あ・・・ああ・ん・・あったぁかいよ・・ん・・・ん・・・・・ユーイチ・・・」  
 
「スイト・・・ん・・・・ん・・愛しているよ・・・」  
 
もう一度深く深くキャノピーのように抱きしめて、深い深い口づけをして手を繋ぎながら・・・深い深い眠りについた・・・  
 
 
朝  
 
朝はフレークは無いかと探してみたらあったので朝食はそれになった。牛乳は冷凍庫の中にフリーズドライで保管してあったので水で戻して食べたが、優一も「・・・微妙」の一言  
 
片付けと身支度をしてコテージを出て水素が車に向かったら  
ドアを開けて「どうぞ」と優一が待っていた  
助手席に乗り込みドアを閉めてもらい、優一は運転に座りエンジンをかけて  
 
「じゃぁ、帰ろうか」  
 
「そうだな」  
 
と自分達の基地に戻って行った  
 
基地について、所定の場所に車を止めて優一は助手席の水素に手を差し出す  
 
「ありがとう」  
 
そう言って優一の手を掴み降りた  
 
基地の建物に着いて、仲間の土岐野達とと基地の「ママ」、整備士の笹倉と整備士達が出迎えた。  
 
「おかえりなさい」 「ただいま」「ただいま、私達がいなかった間、電話での確認をしたあと何か問題はあったか?」  
 
土岐野が答える  
 
「いーえ、何もありませんよー」  
「そうか、ご苦労」  
 
土岐野は若干水素の変化に気づいたのかどことなく「?」な感じであった  
 
「優一、なんかあったのか?」  
「別に、土岐野が緊急着陸したことを少し怒っていたよ」  
「(ギクっ!)、い、いやぁちょっと燃料切れで・・・・」  
「ほーぉ、燃料切れね・・・ちょっと来な・・・」  
「ひぃぃ・・・仕方なかったんですよぉ・・・」  
 
ずるずる土岐野を連れいく笹倉が優一の方を向いて  
 
「ご苦労様、頑張れよ」と笑顔でグッと指を出して、また引っ張っていった  
1人の悲鳴を残して・・・・基地の母はすべてお見通しだった・・・  
 
で司令塔に入って司令室に  
なかではオルゴールが美しい故にどこかせつないメロディを奏でていた  
 
「函南優一、昨日はご苦労様。今日は偵察の任があるが、土岐野(飛べる状態であれば)と湯田川に変更した。今日はゆっくり休め」  
 
「ありがとうございます。草薙氏も十分身体にお気をつけて」  
「行っていいぞ」  
「はい、失礼します」「あ、待って・・・」  
「はい、何か?」 「昨日はありがとう・・・ユーイチ・・・」  
「うん・・・こちらこそ・・スイト」 「・・・ん」  
 
今日の基地の空は飛行には最適な天気であった  
 
「だーかーらー 燃料不足で緊急着陸したんだって!」  
「じゃあこの領収書は何ね!『ミートパイ・ビール』って!!」  
「ついでだって!、ついで!」  
「女といつも遊んでいるから体力が無くなるんだよ!」  
 

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