「その銃で、私を撃って」  
 
「出来ないなら・・・・・「出来ないなら?」  
「自分を撃って死ぬわ」  
 
-----Liberty-----  
 
 
夜のロストック社所属の兎離洲基地  
 
にある司令塔の司令室。パイロット・函南優一と司令官・草薙水素が向き合っている。同僚の三ツ矢碧と草薙の騒動の後のことである。  
 
草薙はまるで試射室にあるような標的みたいに立っていた、煙草を吸いながら  
優一は騒動の時、三ツ矢の銃を取り上げたのをまだ持っていたが銃口は床に向いていた  
 
「撃ってくれないの・・・なら」  
 
自分の頬に銃の銃口を突きつけた  
 
 
ーーーーーー銃声  
 
時が止まったかの様に2人は固まっている  
 
優一の銃から煙が出ている 司令室の窓に銃弾が貫通した跡がある  
当たらなかった 否、当てなかった  
弾は草薙の顔のすぐ横を掠めていった・・・・  
 
ーーーーーー静寂  
 
「生きるんだ」優一が口を開いた  
「アナタは生き続けなければならない!生きて、生きて知っていかなければならない!」  
 
そう言いながら優一は草薙に  
 
最初はゆっくり、少しずつ早く ありったけの力を込めて抱きしめた・・・  
 
「・・・・・あ・・あぁ・・」  
 
それまで抜け殻の様に立ちすくんでいた草薙の口から嗚咽が漏れた・・・  
 
ーーーーー涙  
今までの思いが一気に弾けたかの様に涙と声となった・・・  
 
「ああぁぁ・・!うぁぁ・・・ああ・・・ああああああああ・・・」  
優一は瞳を閉じ、精一杯抱きしめた・・・・  
 
 
少し経ち  
 
「大丈夫?落ち着いた?」自分の胸元に顔を埋めていた草薙に声をかける  
 
「・・・ええ・・・ごめんなさい、服汚しちゃって・・・」  
顔が泣き跡で少し桜色に染まっている・・  
 
「いやいいよ」  
 
力が抜けたのか、ガクッと膝を折る草薙。それを支える優一  
 
「私の部屋まで連れてって・・・」  
 
優一は支えながら草薙の部屋まで行った。ドアを開けるとそこには質素ながらも自分が寝るベットより大きいベット、机、クローゼットなどがあった。  
机には娘・草薙瑞季の写真が置いてあった、その隣は半分しか無い・・草薙だけしか写ってない・・・  
 
それと部屋の所々に赤い小さな照明があった・・・・  
 
草薙をベットに座らせると自分も座って煙草を吸い始めた  
草薙も同様に・・・  
 
「あの写真は?」優一は聞いた  
「あれは・・・大切な思い出・・」  
「半分に破れていても?」  
「そう」  
「残りの半分は?」  
「ない、憶えていない。元々なかったかもしれない」  
 
自然と双方に笑みがこぼれた・・・  
 
優一は煙草を吸い終わり  
 
「そう、じゃあ、おやすみ・・・また明日・・」とベットから立ち上がろうとした時ーーー  
 
「ここにいて、命令よ」  
草薙が強い口調で言った。そして優一の手を強く握りしめている・・草薙が墜落して運ばれたとき以上の力で・・・・  
 
優一は草薙の顔を見た  
口調とその力とは裏腹にとても悲しそうだった・・・  
 
「ここにいて、私と」そう言って草薙は優一の腕を引っ張った  
「うわっ」  
その拍子にバランスを崩した優一はベットに倒れた・・草薙を押し倒すかの様に・・・  
 
互いに顔を見つめた・・・・そして・・・・  
 
深く口づけを交わした・・・お互いに抱きしめながら・・そうしなければ死んでしまうかの様に・・・  
 
ちゅ・・・ぴちゃ・・くちゅ・・・  
 
「ん・・・ふう・・ん・・・はぁ・・ん」  
 
お互いに自身の舌を相手のに絡ませて口内を貪った・・・・  
離すと・・・細いアーチができて、すぐ切れた・・  
 
「はぁ・・・これも・・命令・・?」  
「違うわ」  
「これは・・・必然よ・・んっ・・ふ・・ああん・・」  
 
再び行為を始める2人。優一は器用に草薙の服を脱がしていった・・・  
 
「ん・・・ああん・・胸・・」  
 
ブラジャーを取って優一の眼に入った草薙の胸はキルドレということもあり身体相応の膨らみであったがとても愛らしかった・・  
 
軽く触ってみたり、先端を摘んだりしていた・・・  
「ん・・もっと、もっと気持ち・・よくして」  
 
そう言われると優一は草薙とキスしていた口を胸元にずらしていった・・  
「ああ・・ん、そこ・・くすぐっ・・・あ・・ん・・う・・ぁあ」  
先端やそのまわりを撫でながら舐めたりしていった・・・  
 
「・・あ・・か、カンナミ・・」  
「何?」  
「下も・・・・、アナタも・・脱ぎなさい・・」  
「いいよ、わかった」  
 
そう言うと自分を纏っている服を脱いでから草薙のスカートとショーツを取った・・そしてまた抱き合った・・お互いの眼にはどこか大人な感じと子供な感じが見えて混沌していた・・  
 
「・・・あたたかい・・」「・・・うん」  
 
抱き合って優一は再び草薙への愛撫を続けた・・・  
 
片手で胸を、もう片方の手を秘部へ・・・薄い毛が・・ざらりとした感触が伝わった・・  
さらに下にいくとそこはいつでも受け入れることができる状態になっていた・・しかし優一はその手の指を中へ入れたり突起を摘んだりした  
 
どんどん草薙のところのシーツは染みが大きくなっていく・・・  
 
「あっ、あぁ・・あん・・ん・・う・・・あぁ・・・・」  
草薙の脚に優一の下半身のが当たった。こっちも先走りが出て隆起していた  
大きさも身体相応だった  
 
「・・・あ//」  
草薙が軽く顔を赤らめる  
「気持ちよくしてあげる」  
 
草薙は自由に動く手を優一のに手を絡める・・  
「・・・あ・・う・・ん・・気持ちいいよ」  
軽く上下にしごいている  
 
いやらしい粘音がくちゅ、くち と夜の静寂に響いている・・  
 
 
 
「・・・ん・・カンナミ・・」  
そう言うと草薙は身体を下に潜り込んで、  
優一の下半身に顔を寄せると、優一のに舌を這わせて優しく咥え込んだ・・・手は根元や袋をしごいたり、揉んだりしていた  
 
頭を上下に動かすと  
 
「ん・・・あ・・あっ・・クサナギ・・」  
優一のは更に硬度を増し先走りが出てくる・・優一自身は口淫に没頭する草薙の姿を見てこれが現か幻かわからくなった感じでフワフワしている感覚だ  
 
「んっ・・ん・・どう・・」  
「あっ、あ、ん、ぁ・・もう出ーーー」  
「ーーーっ待って・・私も・・・もう・・・来て」  
 
優一は草薙の脚の間に入れて、指で軽く秘部を弄ると  
 
「じゃあ・・・いくよ・・」  
 
ーーーちゅっ と音が出てゆっくり優一が草薙の中に入っていく・・中は意外と狭いがまわりつく感覚、溶けてしまいそうな熱さと締め付けに  
「・・ん・・熱い・・あ」  
快感を感じて  
 
草薙は軽い圧迫感と快感を同時に味わっている  
 
「・・・んっ・・入ってくるぅ・・あ・・ん、あ・・おく・・に」  
一番奥まで入った事がわかると優一は  
 
「・・動いていい?」  
コクンと頷いた草薙を見て優一はゆっくりと腰を前後に動かし始めた  
 
「んっ、はあ、ああん、あぁ・・・あん・・」  
草薙の目からは涙が流れている。身体は奥に打ち付ける度に跳ね、喘ぎが聞こえる  
 
優一は胸に手をやって、突起を中心して揉んだり撫でたりしている・・  
 
「あ、あん・・う、あぁ・・もっと、・・もっと・・して」  
 
草薙は喘ぎながら優一の背中に手を回して、引き寄せて口づけをした  
優一は少しずつ動きを速めた  
 
「あ、あん!・・は・・ん・・あっ!あ、ああ!んっ」  
ベットはギシッギシッと軋む  
結合部から流れ出たのか2人の汗なのか大きな染みが出来ていた  
優一も少しずつ余裕がなくなってきたのか「は・・ぁ・・はぁ」と快感に身を任せていた  
 
「あっ!あん!ああっ・・ん・・やぁ・・あ、あ、あっ・・カンナミ・・カンナミぃ・・・わ、私、イクっ・・イっちゃう・・ああん!んっ」  
 
「僕も・・ん・・もう・・あ、はぁ・・・・いいよ・・」  
 
優一は一気に激しく突いてきた。優一のが草薙の最奥を突いた時ーーーー  
 
「んあっ!あんっ!!い、イクーーイクっ!ああん!あああっ!」  
草薙はそう叫ぶと優一の背中に爪を立てビクっ、ビクっと震えた  
「・・・・っ」  
少しの痛みを感じながら一気に締め付けが強くなった中に精を放った・・・・  
 
 
「・・・ん・・カンナミ」  
「・・・クサナギ・・」  
「・・スイトでいい」  
「じゃあ、ユーイチで」  
 
2人は軽く寝たが、優一が起きたので草薙も起きてしまった  
 
「煙草吸う?」「ん、ありがと」  
優一は草薙から煙草を一本もらって火をつけた  
 
「・・・ユーイチ」  
「・・ん・・なに」  
「空は自由だ」  
「空に行けば、そこには男も女もない。あるのは強いか弱いか、生きるか落ちて死ぬかだ」  
「さぁ・・・・そうとはかぎらないかもしれない」  
「なぜ?」  
「なんとなく」  
草薙はその言葉に長いため息とともに煙を吐き出した・・  
「・・・ユーイチらしいわ・・貴方にそういわれるとなんか信じられるわ・・」  
「ありがとう」  
「生きて」  
「ん?」  
「貴方は私に「生きて続けなければならない」と言った。私も貴方に生き続けてもらいたい・・・お願い・・・死なないで・・」  
 
「・・・保証はできないけど、最善をつくよ・・スイト・・」  
「ユーイチ・・・」  
 
end  
 

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