はぁ・・・・・」  
 
土岐野尚史はため息をついていた・・・・・・  
 
ここは兎離洲基地。ロストック社所属の飛行隊の基地の一つである。そこにいるパイロット達は端から見れば子供に見える  
 
ーーーキルドレ  
 
それが彼らを定義するもの、永遠に思春期の姿で時を過ごす・・・空で撃墜されない限り・・・  
 
「永遠の青春なのに何やってるんだろ俺・・・」  
土岐野にはクスミと言うお気に入りのコールガールがいる。が、どこか満たされない。遊び相手だけでは最近物足りないと感じ始めてきた。  
 
視線を変えると、1つのカップルがいた  
同僚のパイロット・函南優一と兎離洲基地司令官・草薙水素が一緒にいた。  
別にあからさまにベタベタしている訳ではないが  
優一と離しているときの草薙は明らかに自分の時には見せないような反応をすることがある  
たまに2人で出かける事もあるみたいだ  
 
(・・・あれが『運命の赤い糸』って言うかな)  
 
しかし、そんな土岐野にもまったく縁がない訳ではないーーーー  
ーーー三ツ矢碧  
パイロットで「大作戦」の後からここ兎離洲に配属された少女  
土岐野以上にキルドレの中では個性、というかある意味人間臭いのである。  
 
けど土岐野本人の中ではまだ今ひとつ理解できていない。  
 
外のテラスでビールを飲みながらそう思っていると「隣いい?」  
ん?と視線を声の主に向けると  
 
三ツ矢碧、その人がいた  
「お隣いいかしら?」  
 
「暑いわね」  
「そうだな〜」  
「空にいる時はむしろ寒いのに・・・風邪引いちゃうよ」  
「しかし、俺たちキルドレは病気をしない」「・・まぁね」  
彼女は自分がキルドレという事に抵抗があるようだ。  
 
「煙草吸うか?」  
「ん、ありがとう」  
土岐野は三ツ矢に一本あげて火をつけてあげた  
その時に土岐野の目には  
(・・・・意外といいんじゃないの)  
「ん?何?」  
「い、いやなんでもない、今日は飛ばないのか?」  
「うん、あたし用に散香が来たからそれの調整が終わり次第。あんたは?」  
「今日はなし!」  
「・・・ふうん」  
「散香ってどう?テスト程度でしか乗ってないから」  
「う〜ん・・・そうだな・・・」  
 
と話していると優一・草薙がきた  
さりげなく手をつないでいる  
 
「悪い、2人に用件を頼みたいのだが・・問題ないか?」  
「「?なんでしょう?」」  
2人は顔を見合わせた・・・「2人で?」「そう、2人だ」  
 
用件はこの兎離洲にVIPが来週訪れるはずだったが急に今日になってしまったのである。しかし草薙はロストック社の指令基地に報告しなければならない・・・で2人にその報告を代理してもらいたいのだ  
 
「・・・という訳なんだ」  
「ユーイチ、なんでお前が」「なんとなく」  
「まぁ、そうなる。頼めるか?」「「わかりました!」」  
 
「これが車のキーだ。明日は両社とも休みだ。せっかくだから街でゆっくりしてくるといい。コテージも使ってもいい」  
「はいよー」  
「行ってきます」  
 
2人を見送った後、草薙のダテメガネが光ったような気がした・・・  
「・・・さて、カンナミ君?」「何?」  
 
「お客が来るのはまだ数時間先・・・・私の部屋に・・・」  
「・・・うん、いいよ」  
 
土岐野と三ツ矢は無事に仕事を終えて、街の中心部にいた  
時間はすでに夜になっていた。  
 
クスミに教えてもらったバーにいた。少々高いが食事もうまいのだ。  
「ここいい雰囲気だね」  
「酒はうまいし!」  
 
バーの初老のマスターが  
「おや、彼女かい?かっこいいじゃないか、パイロット同士でカップルなんて・・・・私も昔はパイロットだったけど女性のパイロットなんていなかったからな・・・お陰で独身だ・・青春は空高く上がって帰ってこない・・・」  
「・・・・///あ、あ、あの・・・俺達は」  
「・・・・・そうです////」  
「・・・・・ええぇ!!!」  
「頑張りなさい。一杯おごりますよ」  
 
バーから出た後少し無言だった  
「「あの」」「あっ・・・・先に言って」  
「・・・もう遅いからここのホテルに泊まらないか?」  
「・・・うん」  
 
「おーい、シャワーいいぞ」  
「あ、ありがとう」  
 
土岐野はシャツで半ズボンでベットに座って煙草を吸っていた  
「彼女か・・・」シャワールームをみながらそうつぶやいた。  
 
「恋人か・・・・」三ツ矢もシャワーを浴びながらボーッとしていた  
三ツ矢は女性の中では容姿はかなり綺麗、普通に美人だ。けど環境と自分達の身体が恋愛と意識が無かった。しかし、兎離洲に来てから函南優一と草薙水素を見ていてからは・・・・・  
 
「土岐野」  
 
「ん・・・・あ?三ツ矢だよな?」  
そこにはバスローブを羽織った髪を下ろした三ツ矢がいた  
 
TVを見ていた土岐野を押し倒した  
「さっきは・・・・ごめん・・けど!「いいよ」えっ・・・・」  
「最初はびっくりしたさ、この身体になってから本気の恋なんて考えたことなかった、クスミだってコールガール、一時的なもの、本当の意味での心の拠り所は無かった・・・・三ツ矢、おまえがなってくれるのか?」  
「むしろ、なってほしい、なってあげる、なりたい!」  
「三ツ矢・・・・・「違う」えっ?」  
顔を赤らめながら  
「・・・ミドリって呼んで・・・」  
「・・・ミドリ・・・じゃあ俺の事をナオフミって・・」  
「・・っ・・な、ナオフミ・・・」  
「ミドリ・・・・」  
 
優しく蕩けるようなキスをした・・・・・・  
 
「ん・・・う・・ふ・・はぁ・・・ん・・んん・・・」  
キスしている間に2人の位置は逆転していた・・・  
 
「・・・ミドリ、髪下げていても可愛いよ・・・・」  
「・・・あ///・・・ごめん・・」  
「バーカ、何謝っているんだよ。可愛いって言ってるんだよ」  
「/////」  
 
「・・・バスローブいいか・・・?」  
「・・・・・ぅん」  
小さく頷いた事を確認した土岐野は三ツ矢を纏っているバスローブを脱がした・・・土岐野は思わず喉を鳴らした  
 
身体は女性的な丸みを帯びていた。胸もそこそこ発達している、下半身の陰毛はうっすらとしかなかったがそれが官能をそそる  
 
土岐野も服を脱いだ。身体は優一よりも肉体的な体つきで胸板も厚い。土岐野のものも身体相応だ。  
 
「ん・・・ぁ・・・あぁん・・・」  
土岐野は三ツ矢の胸を優しく揉み始めた・・・・  
「・・・ナオフミ・・・キスしてぇ・・・ん・・ふ」  
経験はかなりあるが、こんなに緊張したのはいつ以来だろう・・・・もう憶えていない  
これにこの緊張は空に上がっている時ぐらいに心地よい・・・  
 
「ね、ねぇ・・・じらさないで・・・」  
土岐野は乳首に舌を這わせていく・・・時折噛んでみたりして  
「はぁあ、あ・・、噛まないでぇ・・ああ・・・・あっ!」  
彼の手が秘部に触れた  
 
「すごいな・・・」そこはもうびしょびしょでシーツに染みを作っていた  
 
「いやぁ・・・ちがうぅ・・シャワー上がりだからぁ・・・」  
「ぬるぬるするのか?」  
「〜〜〜っ///」  
「ごめん、じゃあお詫びに・・・・」  
くちゃ、くちゅくちゅ、ぐちゅぐちゅ・・・・・  
「ああ!あ、あん!ゆびぃ・・なかぁ・・・だめぇぇ・・おかしくなっちゃう・・あん!・・」  
「おかしくなっちゃえよ・・・・」  
思いっきり乳首を吸った  
「あ、あん!吸っちゃだめぇ!あ!あぁ!な、なんかクル、クる!あ、あああぁぁ!ーーーっあ!」  
ビクン!ビクッ!  
プシュ・・・  
三ツ矢は果てて潮を吹いた・・・  
「はぁ・・・・はぁ・・・ん・・・今度は・・私がナオフミを・・・」  
「無理にしなくてもいいぞ・・・」  
「ううん、・・・・駄目?」  
上目遣いで土岐野は撃墜された・・・・  
 
三ツ矢は土岐野の脚の間に身体をすべらせて、そして土岐野のものに優しくキスをして舌を・・・口の中に・・・  
 
「あ・・・やべぇ・・・まじ気持ちいい・・・はぁ・・・ん」  
裏筋や袋も丹念に舐めていった・・・  
「・・・ん・・う・・・やばい・・う、あ・・うますぎ・・出ちゃうよ・・」  
 
「・・・んふぅ・・・じゃあ・・・」  
 
土岐野は再び三ツ矢を寝かせて彼女の脚の間に腰を入れて自分のを三ツ矢の入り口にすり合わせている・・すでにそこから、クチっと音がしている・・  
 
「俺でいいのか?」  
「うん、ナオフミ・・・あなたがほしいの・・・ちょうだい・・?」  
 
ズ・・・グチュ・・ズ・・・プチュ・・クチュ・・クチュウ・・  
少しずつ三ツ矢の中に埋めていった・・・  
 
「ああぁ・・・ん、なかに入ってくる・・・うれしぃ・・あ・・ん・・ん」  
三ツ矢は歓喜の涙を流した  
「ミドリの中・・すごっ・・すぐイっちゃいそうだ・・・」  
「・・動いてぇ・・?」  
「もちろん・・仰せのままに」  
腰を前後させているBGMはすごいいやらしい  
三ツ矢の身体は突く度、ビクッと跳ねる  
 
「ーーあ!あん、あ!ん・・はぁ!お・・っきぃ・・気持ちいい・・あ、おくぅ・・ああ!ん・・ん!・・・・」  
「くっ・・・すげぇ・・・あ・・」  
経験豊富な土岐野にしては余裕が無かった。彼の手は胸を揉んだり秘部の突起を弄ったりしているが逆に締めてしまうためなお余裕が・・・  
 
「う、ああ!あん!ナオフミぃ・・ナオフミぃ・・もっと・・ああ!んあ!あっ、ん!」  
「ミドリぃ・・・う、は、はぁ・・・」  
お互いの身体から汗が流れ出て結合部からはどちらかわからない液がシーツを更に濡らす  
さらに激しく突く  
「ああ!ああん!あ、あん、こわれちゃう!わたしぃ、こわれちゃうぅ!あん!あ、あ!んあ!」  
「俺、もう・・ん・・・う・・はぁ、はぁ」  
「わらしもぉ!わらしもぉ!・・・あ!ーーーーーっあ!ん〜〜〜〜〜〜ん!」  
「・・ーーーっ!」  
達する瞬間、土岐野は三ツ矢の唇を自分ので塞いだ  
貫通する勢いで三ツ矢の最奥に射精した・・・・  
「あっ・・あっ・・出てる・・・暖かい・・ん・・」  
土岐野は彼女の首筋にキスをした。跡が残る事に・・・  
 
「これでミドリは俺のだ」  
「じゃぁ・・私も・・」  
同じように三ツ矢も・・・  
「ナオフミは私の・・」  
「見られたどうするか?」  
「別に堂々としていればいいのよ」  
 
次の日の夕方  
「「ただいま戻りました!」」  
「ご苦労様です。」  
「ユーイチ・・おめぇ少し痩せていないか・・・」  
「・・そう?」  
「三ツ矢」  
「は、はい!」  
「土岐野のサポート、お疲れさま。街は楽しかったか?」  
「あ、ありがとうございます!はい、最高でした!」  
「よろしい。そうだ連絡がある・・」  
「「「?」」」  
「食堂の調理人が昨日から急用でいないのでここに食べるものが非常食しか無い・・・」  
「じゃあ、あそこしかないな・・・な、ユーイチ」  
「ん」  
「じゃあ、10分後に全員駐車場に集合!」  
 
ここは「ダニエルズ・ダイナー」  
兎離洲基地御用達のレストラン・・・  
「よう食べるな〜何?3枚目くれ?」  
「ん、ん」  
「お〜い、もう一枚、あとビールね」  
「もう・・・・」  
「・・・バカ・・」  
「程々にしときな」  
 
車のライトが店内を照らす・・・  
「ナオフミ〜☆って誰!その女!?」  
「女ってなによ!あなたこそナオフミのなんなの!?」  
「あら・・・・奇遇ね」  
「あら・・・・あなたがこんなトコにいるんて珍しい・・」  
「・・・若いね」  
 
(女同士の嫉妬ってこわ〜!!)  
優一も表情に出さないが頷いた・・・  
 
end  
 

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