トキノ日記
○月×日
…クリタに続き、カンナミもまた逝っちまった。
毎度解っちゃいるけどやっぱ俺でもこたえるわ。
戦闘で敵機を撃ち落とせた日にゃ、クスミんとこで
パーっと景気よくやれるけどよ、今夜は無理だ。
基地の連中も、当然クサナギ氏含め、皆黙りこくっちまってる。
元気良いのはササクラの犬くらいだぜ。
談話室でビール飲んでた時に、ミツヤが赤い目をして入ってきたけど
大丈夫か?って俺が声かけてやったのに睨みつけて
ジュースだけ取って出ていった。
気持ちはわかるが、真面目に考えてどーなる事でも
ありゃしねぇんだからな。
明日は我が身だっての。
せっかく可愛い面してんのによ、ほんとアイツ人生損してるよな。
で、クサナギ氏の部屋からは夜中だってのに
オルゴールが鳴りっぱなし。
ああ見えても、あの女なりに傷ついてんだな。
カンナミ、お前の事は俺が生きてる間は
忘れる事はねぇよ。
なあ、死ぬ時に何て考えた?
「あぁ、こんな事になるんなら
もっとセックスしとくんだった!」
って絶対思ったろ?
クサナギ氏も淋しがってるが、
またいつか逢えるんだ…。
まあせいぜい次はやりまくってやれ!って事だな。
俺はビールもちっと飲んで、
お前のいない二段ベッドの上で寝るとすっか。
○月△日
昨夜ビール飲んで、ついでに何発か抜いて寝ようとしてたら
ミツヤが尋ねてきた。
眠てえんだけど何なんだよ?っつったら
ベッドに腰掛けて泣き始めてさ。
カンナミの死やキルドレの人生の事やらで
パニックになってたみたいだった。
可愛いのと涙をぽろぽろ流してて可哀相に思えたのもあって、
途中まで頑張って彼女の話を
一生懸命健気に聞いてやってたんだが、
なんせ俺はビール飲んで眠くなってたんで
途中で眠っちまってたみたいだ。
朝起きたらミツヤは居なかった。
ロビーでおはよー、気分はどうだ?つったら、
俺の枕元に貼ってあるあのヌード写真は何だだの、
部屋が汚いとか臭うだのぬかしやがった。
何なんだよもう。
昨日はあんなに泣いてたのによ?
女は弱いのか強いのかわからんね。
ミーティングでは相変わらずのクサナギ氏だった。
ミツヤとはお互い目も合わさないんだなこれが。
おっかねえたらねえぜ。
午後に鯉目兄弟と組んでパトロールして
何事もなく今日の任務終わり。
ミツヤは染赤の改造でササクラ達とずっとなんかやってた。
そんなにクサナギ氏越えを必死に目指さんでもいいだろうに、て言ってやったら
向上心亡きものは去れ!
ってタバコ投げつけられた。
生理中なんじゃねーか?
いや更年期かもな。
さーてこれからクスミんとこへシケ込むか。
昨日抜けなかったし、めちゃ溜まってんだよな。
カンナミが死んだ事で
フーコと顔合わすのは気まずいから
直接バイクでこっそりあの館へ乗り込むか。
今夜は赤玉出るまで
クスミに撃ち込みまくってくるぜ!
○月☆日
いやー昨晩は久々にやりまくったね。
六回目でとうとうクスミが
「ナオフミ〜気持ちいい(はぁと)」
って白目剥くし。
こっちは一滴も出なくなるまでやり続けたかったのによ。
死ぬほどやりたい盛りの青少年には無念なこった。
他の娘にチェンジするのも何なんで、
朝になるまでふて寝して基地に帰った。
考えてみれば給料天引きで、いったい毎月いくら俺は
あの館に払ってるんだ?
死んであの世に銭持ってける訳じゃねぇんだし、
まあいいか。
セックスやりまくれて、ビールしこたま飲めて、
空では戦闘機で、地上ではバイクで、
ハイになってぶっとべりゃ
俺の人生上々だからな。
バイクで戻る途中、ふとカンナミの事を思い出してた。
結局あいつの人生は、クサナギ氏に捧げたもんだったんだ…。
フーコもかわいそうにな。
朝基地に帰ると、皆からお前また夜這いかよ!って
冷やかされたんだが
ミツヤがさ、
大人の女と遊ぶなんて!だの、
生活管理がなってないだのうるせぇの。
じゃあキルドレと基地内定で遊ぶのはどーなんだ?
お前やらせろよ!って冗談言おうとしたけど
やめといた。
あんなこえぇ目して睨むなよな。
死ぬ前カンナミもミツヤに
部屋に訪ねてこられたみたいだけど、
上手いことなんとか蟻地獄には
落ちなかったみたいだな。
まあアイツはクサナギ氏から逃れられない運命だったんだろうよ。
そういえばタバコを止めたクサナギ氏、
最近ソワソワしてるな。
そろそろひよっとして、ひょっとするかもな。
なんか発情期の雌犬みたいな感じだし。
今日もフォーメーション変えた編隊で、
パトロールして何事もなく任務終了。
○月□日
今朝ミーティング後、心此処にあらずな風情の
クサナギ氏から俺のみ司令室へ呼び出し。
俺の部屋の同居人になる
新しい赴任者が近々来るらしい。
ああそうですか、スゲェ散らかってんで部屋片付けときますって返事しておいた。
部屋出るとミツヤが寄ってきて、
クサナギ氏から何か聞いたかって尋ねられた。
新しい誰かさんが此処へ帰ってくるんじゃないのかね?
ってとぼけて答えてやったたんだが、
何故か泣き始めちじまってよ。
最近のクサナギさんは様子が変だった、
また新しい誰かが彼女の元へ戻ってきて、
皆気付かないフリをしてあげるなんて、
そんなのおかしい、あの人だけズルいと思う!
っていつもの気丈さはどこへやら大泣きよ。
面倒臭いけど、仕方ねぇから休憩室に連れてった。
何なの、お前カンナミに惚れてた?
アイツの死ぬ前日に部屋訪ねたんだろ?
そんで結局やったのか?
結局クサナギ氏に嫉妬してんの?
って飲みがてら聞いてやったんだわ。
そしたら、血相変えてそんなんじゃない、
パイロットとして尊敬出来る彼なら私の話を聞いてくれると思った、
クサナギさんはキャリアもあって
愛する人や娘がいて…同じ女として嫉妬してるのかも、だとさ。
女の理屈はよく解らんが、
これでも一応、俺も長く生き延びてる才能ある古参な訳で、
それなりにキルドレとしてやり過ごすノウハウもあるもんでね、
まあ何かあればまた話してくれっつたら少し落ち着いてミツヤは出ていった。
しおらしく黙ってりやアイツ可愛いんだよなぁ。
そしたら休憩室で静かに新聞読んでたはずのアイハラが、
トキノがミツヤの彼氏になったらいいんじゃないか?、
朝帰りも卒業出来るぞ、
だとよ。
お前はせいぜいすかした面して
死ぬまで綺麗に新聞たたんでな!って言ってやった。
クスミん所に行きたかったがが、一日中ビール瓶とゴミだらけの部屋を片付けた。
○月◎日
今朝は早く散香と染赤混成部隊で近隣地帯で戦闘。
被害はいくつかの機体の損傷のみで、優秀に全員帰還。
ミツヤの空でのコードネームはパピーなんだが、
もっと強そうな犬の名前のに変えたらいいんじゃないか?
ドーベルマンとか、シェパードとかさ!
っていったら一方的に通信を切られた。
冗談通じねぇんだよ。
で、基地に戻って、報告の為司令室へクサナギ氏を訪ねたんだが、
明日新しい赴任者が来ると聞かされた。
ヒイラギ・イサムというそうだ。
そいつには
まったくカンナミの面影は残ってないんだろうな…
コーヒー好きでマッチ片手で使う癖以外は。
なんか発情期に入った感じのある、
伊達眼鏡も止めて
ソワソワしてるクサナギ氏は
俺が知り得る以上にアイツの癖を知ってるんだろうな。
ま、俺は何があろうと自然体で接するだけだけど。
これから、まーた想い出の場所ツアーをヒイラギにしてやらないと。
ダイナー行ってパイ食わせて、フーコに会わせてやらせてやって…。
で、問題を起こさないよう、これから起こる予想内の事を
ミツヤにも話してやった。
アイツは黙って聞いてたが、
俺が一体何回『彼』を迎えて、見送ってきたのか、
それでトキノは辛くなかったの?
って尋ねてきたんで
さあね…とにかく、くれぐれも
物事を混ぜっかえす事はするなよ、って念を押して返事しといた。
そしたら真顔でじっと見つめられたんだ。
ドキッとしてさ、何だよ?って言ったら
ううん、なんでもない、
だって。
午後にミツヤから、夕方に子供達を呼んでのパーティーがあるんだけど、
手伝わないか聞かれた。
言っとくがな、俺は人間の子供は大っ嫌いなんだよ、
でも人類再生産の為じゃないセックスは大好きだ!
って答えたら、
もう頼まないってプリプリ怒って行っちまってさ。
絶対いいセックスした事ねぇんだろうなアイツ。
今夜もクスミん所行くか。
明日は面白い一日になりそうだ。
○月▲日
クスミの所から朝帰りしてみると、
クサナギ氏が既に司令室の窓際に立ってて、
誰かさんの到着を待ちながら
熱い視線で滑走路を眺めてた。
あれは女の顔だったぜ。
朝飯食いに食堂に行くと、
ミツヤがいたんで挨拶したら無視された。
なんでだよ?って聞いたら
知らない、トキノには関係ない!だと。
朝刊読んでたアイハラいわく、
奴はミツヤにクスミ達の館の事で昨日根掘り葉掘り聞かれたらしい。
仕方ねぇよな、男なんだからやることやらなきゃ溜まっちまうんだよ、
俺なんか一日5,6発やらねぇと頭おかしくなりそうだ!
ってアイハラに同意を求めたら、
黙って新聞めくってた。
そういえばコイツ、あっちの方はどうしてんのかね?
新聞丁寧に畳むのにエクスタシーを感じてるのかもな。
ちなみに鯉目兄弟は
ゲイなんじゃないかと俺は睨んでる。
で、ヤナギワ司令官はロリコン。
特に根拠はないけどな。
そして昼過ぎ、ヒイラギ・イサムが赴任してきた。
微笑むクサナギ氏なんて、
始めて見たぜ!
ヒイラギはいい奴そうだ、全く何も覚えていないけどな…。
おっとりしたお坊ちゃんタイプなのはカンナミと
どっか似てる。
初対面のヒイラギとクサナギ氏が
やはり一目で何か無言で通じあってるのを見て
ミツヤが少し動揺してる様子に見えたんで、
声かけて二人で外に出て、格納庫まで歩いた。
黙ってタバコ吸ってたんだが、唐突に
これからダイナーに行くのか聞かれた。
ああ、いずれ近いうちにな、って答えたら、
ミツヤの奴、ダイナーの後にあなた達が行く所って…って言いかけて
黙っちまった。
大丈夫だ、ヒイラギはちゃんとまた
クサナギとよろしくやる事になんだから心配すんなよ、
って答えたものの、
何のフォローにもなっていない事に気付いた。
咳ばらいがしたんで振り返るとササクラが
怖い顔して睨んでた。
判ってる、ヒイラギに余計な世話焼くなって事だろ。
でも仕方ないだろ、クサナギ氏やフーコの方から
アイツに好き好んで近づきたがるんだからよ、
俺は手間を省いてやってるだけ。
しかしなんでミツヤがあの館の事気にすんだ?
○月★日
昨夜はもう…なんかさ、驚いたね。笑ったというべきか。
ヒイラギに格納庫で機体を見せたり、さらっと一通り施設や仲間の紹介をしたりで、
お決まりの初日が何事も無く終わったんだが、問題は夜になってからだった。
やはり会った瞬間に、
ヒイラギもクサナギ氏に何かを感じたのは間違いなかったみたいだ。
何より、いつもと違ったのはクサナギ氏だったね!
夜は余り誰ともつるまない筈の彼女が、ヒイラギと二人で車ぶっ飛ばして夕飯前に出かけちまった。
今回のヒイラギとは、前回のカンナミの時と違って、まどろっこしい手順は飛ばしたって事か。
多分あのコテージにでも引っ張りこんでたんだろうよ。
フーコはさぞかし先を越されて残念だろう。
今朝になって二人は帰ってきたんだが、ヒイラギはまんざらでもなさそうだったものの、
なんかフラフラだった。
対象的にクサナギ氏は、今だかつて無くご機嫌麗しい感じだった。
基地の皆の平穏の為にも、会社の為にも、
お前は空でも地上でも全力を振り絞って頑張ってくれ!
いろんな意味でな!ってヒイラギに言ったらポカンとしてた。
なんでも彼女が朝まで寝させてくれなかったらしい。
ダイナーに連れて行くのはどうしたもんかね?クスミはフーコにもう話してるだろうし。
ヒイラギはクサナギ氏に最後の一滴まで絞りとられてるので無理だ、とも言えないし。
午後は徹夜開けのヒイラギと飛行偵察。
ちゃんと業務をこなしたアイツはプロだったな。
でも基地に戻るやすぐに、部屋のベッドに飛び込み死んだ様に眠ってた。
コイツが戦闘で死ぬのと、クサナギ氏の奴隷になって腹上死するのと、どっちが早いんだろう?
そして、今日は夕食が終わると、ヒイラギはクサナギ氏の私室に呼び出されてた。
男は皆二人部屋だが、女は一人部屋で、別の階にあるんだよな。
頑張って来いよ!とヒイラギを送り出し、クスミの所に行こうとして階段下りてると、困り顔したミツヤが階段を下りて来た。
どうしたんだ?って聞いたら、顔を赤らめて、部屋に居られない!眠れないって言うんだな。
すぐにピンと来たね。ミツヤの部屋はクサナギ氏の二つ隣なんだ。
部屋から漏れ聞こえる喘ぎ声が凄すぎたんだろ。何びびってんだよ!面白いから聞きに行こうぜ、って
クサナギ氏の部屋のドアまでミツヤを引っ張ってった。
いや、連中は頑張ってたね!
「あぁ、あぁ、イサム…もっと…あぁ、んんっ、 いゃぁ…あぁん、あはぁ…あっ、ああっ!」
「スイトさん、うっっ…あぁ、まだ、まだです、はぁっ…あっ、うぅっ…はぅ…」
ベッドの軋む音も喘ぎ声も出血大サービスもんだった。
確かに休息したいミツヤには迷惑だったろう。
カンナミとスイトでは存分にやれなかった事が今回はやれてんだから、これでいいんだよ!祝福してやろうぜ、
ってミツヤに言ったら、いかにも優等生的に、じゃあ私はどうなるのよ!眠れないじゃない、ってキレられた。
俺今から出かけるんで、代わりに俺の部屋のベッド使えば?つったら
最低!もういい!って休憩室に行っちまった。
ああいうの聞いて、「あたしもやりたい!トキノ、お願い!」とか
アイツは思わないのかね?これからクスミとやりまくってくるか。
×月●日
昨夜も朝までクスミと何回戦も頑張ったね。
「ナオフミと一緒だと、アソコが乾く暇もないんだからぁ〜!」って言われちまったぜ。
基地に帰ると朝のミーティング。今日は機体の定期メンテナンスで非番だ。
ご機嫌すこぶるよろしいクサナギ氏は、いつもよりかなり短いやばいミニスカートの制服で、
新しい我らがエース、常時睡眠不足なヒイラギ君と用事で隣の基地まで出かけて行った。
例によってアイハラが電話番。飲み食いしていいか又許可とってた。
コイツは男前なのに、新聞と食い物しか興味ねぇのかよ。もったいねぇ。
昼飯食ってるとミツヤが来て、クサナギ氏達はいつ帰るのかって聞かれた。
今日は帰らないだろ、盛ってるお二人さんはコテージにでも泊まってくんだろうし、って答えたら
コテージの事知らなかったみたいで、まぁ社員のヤリ部屋みたいなもんだ、今度行ってみるか?って冗談言ったんだ。
まあ本音でもあったけどな。
そしたらスゲェ目して睨みやがんの。
何なのお前?優等生もいいけどよ、セックス嫌いなのか?した事ねぇのかよ?
空でドンパチするのと同じかそれ以上に気持ち良くて病み付きだぜ、
それにどうせ俺達いつかは呆気なく死んじまうんだからよ、やっとくべきだ!
ヒイラギとクサナギ氏を見ろよ、死んでも同じ誰かとまた巡り会えるんだぜ、
それってお前が悩んでる人生の助けになんじゃねぇかって力説してやった。
そしたら黙って飯食って出て行きやがった。
俺の言った意味、アイツにわかるのかね?
やりたくなったら俺はいつでもいてやるのによ。
正直ヒイラギ達がうらやましいね。
●月▽日
カンナミ、いつかお前に忠告した『嵌まったら抜け出せない蟻地獄』ってやつに俺は好き好んで沈んじまったのかもしれん。
それでもいいか、とにかく昨夜は死ぬほど最高だったんだからよ!
夕飯の後、出かけるまで部屋でベッドに寝転がってた。
そしたらミツヤが訪ねてきて、コーヒーならテーブルにあるぞって言ったの無視して、俺の二段ベッドまで上がって来た。
えらく真剣な顔しててさ、どうしたんだよ?何かあったのか?って聞いたら、
突然顔を赤らめて「抱いて欲しい」って言うわけよ!
クリタやカンナミを優しく見守ってきたみたいに、トキノだったら私が死んでも、戻って来る私の事を判ってくれるよね?
一人で戦い続けて、もう疲れて何を信じていいのか解らなくなった…
って涙目で抱き着いてきてさ。
もうメチャ可愛くってよ、じっと見つめて、大丈夫だ、俺はお前の事絶対に忘れないから安心しろ!って抱きしめたら
ミツヤが激しくキスしてきた。嬉しくて俺もディープなキスで応えたんだが、ダイナマイトの導火線に火がついちまってよ、
ソッコーで先にパンツ脱いで投げ飛ばした。
押し倒してシャツをめくり上げて胸を触ると、ブラの上からでも硬くなった乳首がわかった。
ブラをずらすと、結構発育した乳房に乳輪大きめの可愛いピンクの乳首が見えて、俺はヨダレまみれでムシャブリついたね。
片手で反対の乳頭を弄んで、もう片手をアソコに潜りこませると溶けた熱いバターみたいになっててさ。
既に興奮して荒い息だったミツヤは半狂乱になって、「あぁっ、ああああ、トキノ…あぁんっ、いやぁあぁあ…あ…止めないで、あっ、あっ、はぁああんっっ、うぅううっ!」
って、これがまたいい表情して可愛い声で鳴きやがるんだ。
なあ、ミドリって呼んでいいか?あんまりお前が可愛い声出すお陰で、もう我慢できねぇよ、って
堪らずぶち込んで目一杯突きまくったぜ。
二段ベッドの上段でやるのは初めてだったけど、あれはヤベェな。めっちゃ揺れるしスゲエ音が軋むし、興奮するのなんのって。
更に興奮したミツヤは大声を上げ始めた。わかったのは優等生はセックスする時も、真剣に手を抜かず、真面目にやるって事だ。
実にいい事じゃねえか!
俺の背中に手を回して、両足を俺の腰に乗せて、ミドリは我を失って乱れまくってた。
二人とも汗だくでさ、ほんと、セックスというより交尾っていう感じの激しさだった。
いよいよ感極まってきたミドリに、行っちまうか?もう撃ってもいいか?って耳元で囁いたら、
「ぁあああっ、はあっ、はあああぁんっ、ナオフミ、撃って…撃ってえぇっっ…あ、あっ、あぁっ、ああああああぁぁぁぁああーっっ!
イク、イッちゃうぅうっ、死んじゃうぅぅぅぅーっっ!ナオフミいいいぃーぃぃっっっ…!!! 」
って絶叫して俺を目一杯締め付けて逝っちまった。俺も同時に大声上げて果てちまったぜ。
しっかし俺達の身体の相性は抜群みたいだ、そのまま抜かず3発で続けてやって、最終的には結局何回やったのかね?
七回までは数えてたんだがな。
朝になるとミドリはいなかった。
食堂で、何もなかったようにおはよっつったら、少し頬を染めて、おはよう、トキノだって。
ナオフミじゃねぇのかよ!っつったら、仕事中は今迄通りにしとかない?だと。
まあいいけどよ、今日は仕事中も幸せな気分だったぜ。
朝帰って来たヒイラギは目の下にクマつくってて、一日中疲れた感じだったが…。
●月☆日
今日は午前中、散香と染赤混成隊で、近隣の敵工場を爆撃だった。
作戦会議のミーティングで、クサナギ氏とミドリが激しく意見を巡り口論。
クサナギ氏の娘には妙に優しい、ロリコンのヤマギワ司令官が
クサナギ氏に従うように言って、ミドリは引き下がった。
相変わらず勝ち気で真面目な優等生だよな、アイツ。あの最中は可愛いもんだけどよ。
ヒイラギに、今晩は抜け出して面白い所に連れてってやるよ!って耳打ちしたんだが、
疲れた顔して、クサナギ氏に聞いてみる、だと。
見るとクサナギ氏がこっちを睨みつけてた。なんだか、なかなかあの館に行きづらくなっちまったな。
そして、最適の健闘を!の声でミーティングが終わり、格納庫に向かう途中ミドリが走り寄ってきた。
ナオフミ、今日戻ってきたら二人でコテージに行ってみたいんだ…って顔赤らめてさ。
あぁいいぜ、バイクでちょっと飛ばせばすぐだしよ、さっさと仕事終わらせようぜ、やりまくってやるからよ!
って言って俺は散香に乗り込んだ。
司令塔からはクサナギ氏が、日に日に短くなるパンツが見えそうなミニスカート姿で、ヒイラギ機を熱すぎる眼差しで見送ってた。
幾分反撃があったものの、敵工場爆撃は成功、無事壊滅出来たようだ。
戦ってる最中、ミドリが無事か絶えず気になって仕方なかったが、これを終わらせれば天国が待ってるって自分に言い聞かせて、冷静に敵と戦った。
基地に帰還後、司令室のクサナギ氏に報告。ついでに今晩コテージを使っていいか聞いたら、勝手にしろとの返事だったので退室しようとすると、
ベッド脇の伊万里焼のサイドランプが片方割れてるから気をつけろ、だと。一体あの二人、どれだけ激しいプレイしてんだよ?
バイクのタンデムは少し恐いってミドリがしがみついてたのは以外だったね。戦闘機の方が恐いだろうが。
数十分でコテージに着いた。実は俺は二回目、前に一度クスミを連れ込んだ事があったっけ。
しかし女の勘は鋭いね、前に来た事あるんでしょ、大人の女の人と、だって。ったく喧嘩しに来たのかよ?
さーて、じゃあこれから朝までぶっ飛ぼうぜ!って、例の寝室で二人きりになった。
初めての薄暗くて朱い淫靡な部屋に、ミドリはドギマギして可愛いのなんの。
ダブルベッドの上でミドリの服を脱がせていった。息を弾ませ、上気した白い肌が、朱いシーツの上でたまらなく美味そうに見える。
今日はどれだけ大声出しても大丈夫だからな、うんとエロい声で鳴いて愉しませてくれよ、
って言ってキスした後、俺はミドリの身体中を触れては舐めはじめた。
「はあぁぁぁあ、あぁん…あん…うぅうぅっっ、うっ、あああ、あぁ…気持ちいぃぃ…溶けちゃうぅ、んんっ、舐めてっ、舐め舐めしてぇぇえ…もっとおぉぉ、っはあぁぁぁ、あぁぁん…いいっ、あぁんっっ、あああっ!」
アソコからは蜜がたっぷり溢れ出して、シーツにはイヤラシい染みが出来ていた。
ミドリ、俺に乗って上手に操縦してくれよ、エースパイロットだろ?と俺は彼女を上に促した。
ミドリは俺に跨がり激しく腰を動かし始めた。
可愛い顔が快感に歪んで見ててたまんねえ。
がっちり腰を掴んで下から突き上げてやると
「壊れちゃうぅっ、ナオフミぃ、壊れちゃうよぉー!」って涙を流してよがるんだな、本当可愛いぜ。
腰を激しく突き上げながら、乳頭を唾つけた指でねちっこく転がしてやると、
「アソコとオッパイと一緒はいやぁああああああああああぁぁぁーーーっっ!!!」
って秒速で身体をビクビク痙攣させて逝っちまった。
俺も堪らず発射、撃墜。
ミドリは感度が良すぎるんでベッドでは撃墜されまくりだ、俺としてはやり甲斐があるけどな。
で、朝までやりまくった。十回いったかもしれん。
帰り際に、壊れたサイドランプを見てみた。
ヒイラギにどうやってあれを割る嵌めになったのか、今度聞いてみるつもりだ。
先日の戦闘で、激しい損傷を受けた染赤二機の件と、完成間近の新型の散香導入の件で、今朝クサナギ氏はよその基地まで、向かえに来た泉流に乗って出かけて行った。
これでやっと、ヒイラギをあの館に連れ出すチャンスが到来、ってもんだ。
格納庫で、ミドリがササクラ達と染赤の修理に立ち会ってるのを確認して、
ヒイラギをバイクに乗っけて基地をこっそり抜け出した。
美味いミートパイ食おうぜ、会わせてやりたい連中もいるんだ、メチャ楽しいぜ、って言うと、
本当はクサナギさんからトキノとは一緒に外出するな、これは個人的な命令だ、殺すぞ!って言われたんだけど…、だとよ。命懸けだなおい。
彼女が帰還する夜までには戻らないとマズイ。
ったくクリタといい、カンナミといい、コイツといい、クサナギ氏やフーコがこうも御執心なのは何でなんだ?
ベビーフェイスで大人しくて、マメで、話しを静かに聞いてやるシャイなタイプなんだが、面に似合わずスゲェでかい立派なアレをぶら下げてるからかね?
久しぶりのダイナーでミートパイを食って、オネーチャン達を呼び出し。
ヒイラギはやっぱり、これ、どっかで食べた事がある味だとか抜かして、俺を笑わせた。
ようやく彼女達が御到着、クスミから、ナオフミぃ、最近ご無沙汰だったよねっ?死んじゃったかと思っちゃったぁ〜、って抱き着かれてノーブラの胸を押し付けられてキスされた。久々の香水の匂いにムラムラしたぜ。
これだから、プロのオネーチャンもやっぱやめられんわ。
ヒイラギを見たフーコはじっと奴を見つめてた、ヒイラギも何か一生懸命、思い出せない記憶を探ってるみたいだった。
館に着いて、俺はクスミと久しぶりにベッドイン。
アバズレて、ちょっとオツムの弱い優しくてエロいおねぇさまと寝るのは、これはこれで遊びで楽しいもんだ。
ただ、本気で激しく求めてきて、死ぬほどよがって、しがみついて喜んでくれる、ミドリとのセックスとは別物だって事だ。
ミドリもクスミみたいに、エロい下着つけてくれたらよ、まぁアイツは絶対嫌がるだろうがね。
「ナオフミぃ〜 もうクスミ、死・ん・じゃ・うっ…」ってとうとう六回戦で彼女はギブアップ。
やっぱキルドレのミドリや俺とはスタミナが違うんだろうな。
タバコ吸いながらクスミの寝顔を見て、あぁ、最初に世話になった頃から比べると、彼女も歳とったよなーって思った。
大人の熟れた魅力はますます溢れてるけど、彼女とはいつかは終わるんだろうな、今の俺が死んで新しい誰かになって戻って来ても、彼女は更に歳をくってるんだ、
そう思うと彼女が少し哀れに思えてさ。
ミドリに対してとは違う、愛着みたいな別の何かを感じた。
ミドリには少し後ろめたいがな…でも、俺とミドリはキルドレだから、ヒイラギとクサナギ氏みたいに、何か別の形できっと永遠に巡り会えるだろ…。
そしてふと時計を見て、俺は慌てて飛び上がったね、マズイ、クサナギ氏がそろそろ戻ってくる時間だ、ヒイラギ、帰るぞ、急げ!
フーコの部屋の扉をガンガンノックすると、
なによ、まだこれからなのに…って嫌そうな顔したフーコが出てきた。
ヒイラギの奴は、僕がコーヒー飲み終わるまで待ってよ、とか悠長な事抜かすんで、お前クサナギ氏に殺されてぇのかよ!っつったら慌てて部屋から飛び出して来た。
イサム、必ずまた来てね、と見送るフーコを後に、ヒイラギを乗せて基地までバイクをぶっ飛ばした。
基地に戻ると、既にクサナギ氏が般若の様な面して宿舎前で立っていた。
あー、ちょっとコイツにこの辺りを紹介ついでにドライブしてたんだけど、ってオレは一応フォローしたんだが、
ヒイラギ!話がある、私の部屋に今すぐ来い!
ってスゲエ剣幕で立ち去った。
ヒイラギは、僕は殺されるのかな…って怯えてたから、まぁなんとかなるだろ、無事を祈っとくぜ!、と背中を叩いて送り出した。
そんで、談話室で俺がビール飲んでると、ツカツカとミドリが入って来てさ、ミートパイは美味しかった?って言うや否や、力一杯ビンタかまして出て行って、部屋に閉じ篭って出てこなかった。
あーあ、身から出た錆とはいえ、面倒な事になっちまったよ。
×月◎日
先日のフーコとの密会がバレて、哀れな我等がエース、ヒイラギ君は恐いクサナギ氏にかなりキツイお仕置きをくらったらしい。
何でも、あれからベッドに手足を縛り付けられた揚句、怒り狂ったミニスカ上官に拳銃突き付けられたまま馬乗りされて、
今度あの館に行ったら、押しかけてお前とあの女をその場で撃ち殺す!って、
脅されながら朝まで言われるがまま奉仕させられたらしい。
げっそりしてたけど、ヒイラギの奴、絶対内心ではメチャクチャ喜んでやってた筈だよな。
戦闘能力や、マッチの使い方と一緒に、M奴隷気質も毎回アイツに受け継がれてるのは間違いない。
そして俺はというと、当然と言うしかないが、あれからミドリから無視されっぱなしだ。
朝飯の時、隣に座って、なぁ、ただミートパイ食べてドライブしてきただけだ、お前が疑う事は誓って何もしてねえよ、
俺が黙って出掛けたからか?逐一お前に報告しなきゃいけねぇのかよ?何なら今度ダイナーに連れてくよ、頼むからさ、そんなに怒んないでくれ、
って浮気を認めない方向で謝り続けてたんだが、ツンケンして目も合わせてくれなかった。
昼飯の後、談話室でビール飲んでると、ミドリがジュースを取ろうとしてたんで、一本差し出しながら、
なぁ、いつまでこうするつもりなんだよ?こんなの楽しくないだろ、いい加減、仲直りしようぜ!
、って優しく言ったのにアイツ、乱暴にジュースを俺から引ったくって出て行った。
激しくミドリが扉を叩き付けて消えるのを、隅で鯉目兄弟がクスクス俺を見ながら笑いやがったんで、
えぇ、何が可笑しいんだよ?このオカマ野郎共、ぶっ殺すぞ!って凄んでやった。
どうにもやり切れんので、引き続きビール開けて飲んでると、アイハラが新聞読みながら目も上げずに、
まあ、当分あの館でのお戯れは控える事だな、だとさ。
仕方ねぇけど奴が言うのは正論だよな。
あーあ、セックスしまくりてぇ…。
×月★日
今日の昼飯の後、いい加減やらせてくれよ、そろそろこっちも限界だ、って言ったら、
ふぅん、今日の昼食はミートパイだったんじゃないの?、って仁王立ちしてまた睨みつけてくんのよ。溜息ついてると、緊急出動命令がかかった。
すぐ動ける整備済の機体は、俺とミドリ、アイハラの三機しかなかった。格納庫に走り、コクピットに飛び乗り出撃した。
既に敵機三機は、基地すぐ近くまで迫って来ていて、フォーメーションを確認後、すぐに戦闘が始まった。
動きの素早い散香の俺とアイハラが、敵機を上下から挟んで、まず一機打ち落とした。
そしてさすがはミドリ、染赤で既に一機仕留めてた。
で、最後の一機は自分がやる、援護は無用!ってミドリが向かったんだが、俊敏さは散香に負ける染赤だ、何かあったらマズイ、当然急いで俺は援護に付いたね。
ミドリと敵機が真っ直ぐ一騎打ちになって、俺は下から援護射撃した。
敵機は大破して落下したが、ミドリの染赤も被弾してた。
パピー、大丈夫か?って無線で確認したら、あれは絶対私一人でもやれた、でも…ありがとう、ワイアー、って言われた。
そしたらアイハラが通信割って入ってきて、こちらウェルシュ、当方無事だ、パピーとワイアー、頼むから地上に降りるまでは争わないでくれ、って抜かしやがった。
すぐに基地に機体損傷の通信をして、フォーメーションを整えて染赤を誘導しながら帰還。
彼女の染赤は、ササクラ達が早速面倒見るようだ。
とぼとぼ歩くミドリに、タバコを渡して火を着けながら、マジで一瞬ヒヤッとしたぜ、空での勝手な判断は慎めよ、お前が死んだらこの俺が辛いだろうが!
って言ってやったら、涙目でタバコを吸ってた。。そのまま近くの格納庫で二人無言で歩いた。
誰も庫内にいないのを確認して、ミドリをきつく抱きしめた。そして激しくキスした、彼女も熱くキスを返して応えてくれたね。
さあ、仲直りしようぜ!、ってじっと見つめたまま、俺は自分のパラシュートを放り投げ、ミドリを壁際に押し付けた。
バックから腰をつかんで下着ごとズボンを引き下ろし、ジャケットの中へ手を滑りこまして胸をまさぐった。
ミドリが壁に手を着きながら、イヤ、恥ずかしい、こんな所で誰かに見られたらどうすればいい?、お願いナオフミ、止めて!、って懇願してきたんだが、
いーや、誰かに見られてもいいさ、悪いけどお預けくらってメチャ溜まってるもんでね、そんなの構ってられねぇんだ!
、って俺は首筋にむしゃぶりついてキスしながら、可愛い小振りな形のいいケツにぶち込んで突き上げまくった。
「っ、あぁぁっ!ああああああっ、ナオフミ、ナオフミぃぃ、大好き、あはぁ…はあぁぁんっっ…こんな所で…イヤ…こんなぁっっ、は、恥ずかしいぃぃ…うぅぅうっ、あん、あぁっ、あっ、あっ、もっと…はぁぁあん、もっと突いてえぇぇ…っ!」
荒い息で一生懸命に腰を振るミドリの耳元に、ここは?ここのボタンを押したらどうなるんだっけ?、って乳輪あたりをゆっくり触れてやると、
「いやああああぁっ!そこはいやあぁっ…メチャクチャになっちゃうぅ、死んじゃううっ…ナオフミ、ダメ、止めてえぇ…イジワルしないで、おねがいいぃぃ…」
って半泣きだよ。普段気の強い優等生がヨガってる姿はホント可愛いぜ。
俺にお前があんなにツレなくしたからだ、今日はお仕置きだからな、って彼女のアソコの蜜を指にたっぷり付けて、ねちゃねちゃ乳首をいじくってやった。
「ああああああぁぁーーんっっ!ナオフミ、イヤあぁっ、死んじゃうぅ、イクっ、イッちゃうぅっ、ぁああぁ、イジメないでぇ、そんなのダメええぇぇぇーーっっ!!!」
気持ちいいくせに!って腰の動きを速めてやると、
「ナオフミぃ、撃ってっ、撃ってえぇ、あぁぁっ、私をメチャクチャにしてえええぇーーっっっ!!!」って叫んでさ、だからお望み通り、蜂の巣にする勢いで俺も弾を撃ち込んだね、スゲェ気持ちよかった!彼女の感じた快感には負けたかもしれんがな。
うーん、とにかく仲直りのセックスの熱さは格別だった。指令室への報告も忘れて、夜までやりまくった。
夜中に格納庫を二人で出ようとすると、犬連れたササクラが睨みつけてきた。
あっ、お疲れ様でーす!って通りすぎようとしたら、
アンタ達、やる場所をわきまえな!クサナギ氏の娘が見つけて、あれ何やってるの?ってこっちは質問攻めにあって大変だったんだよ!って叱られた。
ま、見られちまったのは仕方ねぇ、今度会ったらあれはプロレスごっこだ、ってミズキには説明しとくか。
×月□日
格納庫での、激しく最高に熱かったあの仲直りのセックス以来、ミドリと俺は、スリリングなシチュエーションを、チャンスがあれば試す様になった。
昨夜は無人の指令室に忍びこんで、クサナギ氏のデスクの上でたっぷり楽しんだ。見つかったらマジで銃殺刑もんだ、ミドリの声が漏れないよう、さるぐつわ噛ましてさ。
メチャクチャ良かった、もう二人共理性がぶっ飛んで、ミドリは失神するわ、流石の俺も朝にはフラフラだったね。
まぁ、何時でも何処でも関係なく、俺達は最高に燃えるんだけどな!
で、あれから久しぶりに、犬と遊んでたミズキを見かけたんで声をかけた。
あの時は俺達はプロレスごっこしてたんだ、あのミツヤお姉ちゃんは強いんだぞ!
って説明したんだが、ふぅーん、トキノ君もミツヤお姉さんも苦しそうだったけど、どっちが勝ったの?
ってしつこく聞いてきてさ、そりゃあミツヤお姉ちゃんだ!、っつったら、
お姉さんが死んじゃうーっ、て泣いてたから、トキノ君が勝ったんじゃなかったの?なんで?どうして?
イジメないでーっ、てお姉さんが泣いてたのに、止めないなんてトキノ君はひどーい、イジワルなのねーっ!
って、ガキだからしょうがないんだがしつけえの。
犬も吠え始めるし、苦手なガキの相手も面倒臭くなったんで、通り掛かりのヒイラギに世話を押し付けた。
午前中のパトロールも終わって非番だったんで、誰もいない談話室でソファにどっかり座って、ゆっくりビールを開けて飲みはじめた。
アイハラは外のデッキで陽にあたりながら、ゆっくり新聞を読んでた。
酔いも回り始め、うとうとし始めると、ミドリが入って来た。ジュースを取って隣に座って、俺の肩に頭もたせ掛けながら、
ねぇナオフミ、まだ疲れてる?って聞いてきたから、目つぶったまま、あぁ少しな、って答えた。
そしたら飲みかけのジュースを口移しで俺の口に流し込み、ゆっくり舌で甘い液体を掻き混ぜた。
んー、悪いが体力が完全復活する夜まで待っててくれよ…って言いかけると、
わかった、ナオフミ、ぐっすり眠らせてあげるね、っていうやいなや、ミドリの手が俺のズボンのジッパーを下ろして、俺をくわえ込んだ。
人に見られたら、と一瞬考えたが、快感ですぐにどうでもよくなった。
ほろ酔い加減で眠たい時に、惚れた女にこんな事される昼下がりって最高だな!
俺の先端を、可愛くすぼめた口元で押さえて、ベルベットみたいな舌で優しく舐めたかと思えば、
奥まで頬張り、根本からしゃぶり上げるわ、とにかく俺の弱い部分に憎いくらいに舌と指が届くんだこれが。
俺も堪らず、呻き声を上げ始めちまってさ。
でもとうとう、彼女が意地悪げに先端をくわえて甘噛みした瞬間に、堪え切れず、彼女の頭を押さえ付けて声上げて果てちまった。
熱い波が引いた後、俺のを綺麗に舐めとり、ジッパーを上げて、ミドリはじゃあ後でね!って囁いて出て行った。
俺はそれから夕方までソファで熟睡しちまってた。
目を覚ますとアイハラがいて、お前さん達を見てたミズキが、ヒイラギを質問攻めにしてたぞ、だとよ。
さぁ、アイツはなんて答えてはぐらかしたのかね…?
■月○日
先日、ミツヤと俺のお楽しみの最中をミズキに見られた件で、
ねぇ、あれは何してるのー?攻撃を受けて、ヒイラギは返事に困ったそうだ。
トキノ君がミツヤさんをイジメたから、仕返ししてるんじゃないかな…、ほら、トキノ君、凄く苦しがってただろ?
ふぅーん、じゃあなんでトキノ君は死にそうな声で叫んだ後、あんなにデレデレにやけてたのー?
何だか、喜んでたみたいー、って納得しなかったらしい。
すると、アイハラの奴が、スイトお姉さんに尋ねてみたらいい…
と、いつものポーカーフェイスで余計な事言って通り過ぎたんだと。
あ…お姉さんには言わないで欲しいな、僕達が怒られるんだ、今度犬と一緒にかけっこしようか?って、何とか丸めこんだらしい。
サンキュー、助かったぜ!って言ったら、
いいよ、でもトキノには貸しが出来たよね、僕の時も頼むよ…だと。ちゃっかりしてるよな。
午後のミーティングでは、待望の新型改良散香の導入決定報告があった。
試乗した草薙氏によれば、軽量化でかなり滑らかに飛べる様になったらしい。
超グッドニュースだ!
早く乗りてぇな、ストールターン試すのが待ち切れねぇ!って大騒ぎしたね。
夕飯の後ビール飲んでた時、ミドリがさ、
私、染赤しか乗った事がないんだけど、散香に乗変えた方がいいのかな…?
、とか言い出した。
何故よ? エンジンに開発の余地があるからか?第一、地上攻撃の為に双発の爆撃機だって必要だし、お前は十分乗りこなしてるだろ?っつたら、
そうじゃなくて、今後のキャリアを考えたら、そっちがいいのかなって…、だと。
どうも、散香のスターパイロットだったクサナギ氏が、キルドレ初の管理職に抜擢された事を言ってるみたいだった。
管理職は飛べなくなるぞ?死ぬ確率は減るけどよ?
仕事は好きなんだ、だから色々考える、別にクサナギさんは関係ないから…、って言ってたが、女のライバル意識とか、複雑なもんがあるんだろ。
ヒイラギは既にクサナギ氏の部屋に監禁済だったんで、なぁ、今夜は久しぶりに俺の部屋行こう、って元気ない彼女を連れだした。
ミドリ、元気だせよ、お前が俺にとっちゃ1番なんだぜ?って抱きしめてキスをしながら脱がせて愛撫を始めた。
ナオフミ、もっと言って、私が大切だって、お願い…、っていじらしく涙目でさ、
あぁ、当たりめぇだ、ミドリが1番大切だ!って、俺も堪らなくなってもうメロメロ、彼女を思い通りにまさぐった。
…あぁっ、ナオフミぃ、お願いいぃ、今すぐちょうだぁぃ、ねぇぇ…ちょうだあぁぃぃ…っ!
って、ベッドのパイプ掴んで、バックをおねだりしてきた。
もう膝まで濡れてベトベトで、俺がケツを掴んでぶち込むと俺の太腿までヌルヌルになった。、
ああぁっ!はあっ、ぅぅううっ…あっ、ぁあっ…あはぁぁんっ、もっとしてぇ、気持ちいいょぅぅ、ぁはあっ、うぅぅっ…ぁああっ!
激しく乱れる彼女を奥まで突いて、ゆっくり引き出して焦らせ始めると、
いやぁ、いや…あ…きもちぃぃっ…はあぁぁんっ…止めないでぇ…
、って可愛い吐息を漏らし始めた、でも俺はイジワルだからさ、急にスピードを上げて撃墜するわけ。
ナオフミぃぃ、ああぁあぁっ、大好きっ、イクぅううううぅぅうーーっっ!!!
って達しちまった、もちろん俺も。
朝まで愉しんだが、翌朝アイハラが、全部丸聞こえだったと教えてくれた。
☆月▽日
近々また大規模作戦があるらしく、クサナギ氏は戦区指令部に朝から呼び出されてた。
暫く兎離州を離れる事になるかもしれん。
ミドリは前いた三月兎基地に行けるかも、ってワクワクしてた。
あの夜の基地の歓迎会で、ナオフミがヘリコプターの遊具に乗って揺らしてるの見て、正直バカだって思った、ゴメン…、だとよ。
挨拶しても完全無視で、なんて女だ、って俺は思ったね!
それが今じゃこうだから、不思議だよな。
そしてふと、カンナミとクサナギ氏とのボーリングを思い出した。
あいつら本当ノリが悪かったな…ま、俺が邪魔だったんだから当然か。
あの後、金髪の娘と…ってにやけてると、
非番だし、どっか行きたい!ってミドリが言い出した。
ヒイラギも、僕もダイナーでミートパイ食べたいから一緒に行くよ、暫く食べられなくなるかもしれないし、ってササクラからスクーターを借りて来た。
ミートパイ、と聞いて緊張が走ったミドリの顔を俺は見逃さなかったが
、まぁヒイラギと3人だし、逆に反対すると疑われるので行く事にした。
ダイナーでは、相変わらずマスターも元気そうだった。
始めてきたね?とユリさんがミドリに挨拶してたが、俺は余計な事言わないでくれ!って目で訴えた。
ユリさんはお見通しで、ミートパイとコーヒーを黙って運んで来てくれた。
ミートパイは相変わらず美味くて、ミドリも気に入ってた。暫くすると、外で聞き覚えのある車のエンジン音がして、背筋が凍ったぜ。
マズい!と慌てた時には既にクスミとフーコが入って来た。
バイクとスクーターで、バレちまったか!
ミドリとクスミは互いにすぐ察知したらしく、スゲエ目で火花散らして睨み合い、
その隣では、ヒイラギがノンキにフーコに頬を撫でられてた。
するとミドリが俺の手を掴み、一緒に来て!と奥のトイレに引きずり込むと、あの女ね!って凄むわけよ。あー、どうかな、もう帰ろうか、っつったら、
イヤ!ここであの女に教えてやるんだ、ナオフミ、今すぐして!じゃないと別れる、って言い始めた。
ここはマズいだろ!って答えた時にはもう、俺に激しくしゃぶりついてて、もう目一杯吸われて、すぐ射撃OKになっちまった。
そしてミドリは立ったまま、壁際の俺にしがみついて激しく貪ってきてて、口を何とか塞ごうとしたが無理だった。
ああぁっ、ナオフミいぃーっ、ナオフミぃ…はぁっ、っはあぁ…っ、大好き、大好きいぃっ、ああっ、あぁ、ぁぁああああああぁーーーっっっ!!!
ってきつく抱きつくと、あっという間に絶叫して逝っちまった。
俺も抵抗できず放出。
…ナオフミが大好きなんだ、って涙目でキスしてきた、わかってる、って俺もキスして抱きしめた。
で、流石に気まずかったんですぐに店を出た。
クスミの視線が痛かったね、ヒイラギは、僕はフーコの所に行くから、ってどれだけマイペースなんだよ!
帰り道、タンデムで黙ってたミドリが、ナオフミは私だけのもの、ってボソッと言った。
聞こえないフリしたけどさ…ヤキモチも可愛いが激しすぎるぜ、ミドリらしいな…。
☆月〇日
先日の件で、改めて俺はカンナミに忠告した時の、『ミツヤ氏は止めたほうがいい、抜け出せない蟻地獄みたいなもんだ…』
って余裕かまして上から目線だった、自分の言葉を思い出してた。
それなのに!この俺が、判ってて自ら蟻地獄に落ちるとはね。
誰かに束縛されて、嫉妬されるなんてゴメンなんだが、惚れた弱みって奴だろうな…。
俺達二人は、性格は正反対だが、真面目で強気な彼女と、適当な俺でバランスが取れてるんだろう。
しかし、さすがに当分ダイナーには行けない、鬼門になっちまったな、マスターやユリさんはおろか、入口のジイさんや常連客まで合わせる顔がねぇよ。
そしてクスミも…あぁ。
基地の連中相手だと、盛んにやってる事がバレても平気、むしろ自慢なんだがな。
そしてあの日、ヒイラギといえば、幸運にもクサナギ氏が会議から戻る前に、基地へスクーターでのんびり帰って来た。
コイツ…いい根性してるよな。
なぁ、俺の修羅場見てて楽しかったか?フーコとはどうだった?って聞くと、
あれはタイミングが悪かったね、僕はフーコの所に久しぶりに行けて楽しかった、フーコとクスミはミツヤの事、クサナギさんみたいな恐い娘だって言ってたよ、
って、なんでもなかった様に淡々と答えてた。
で、その夜、俺は自分の部屋でミドリとやりまくってたら、
上の部屋から銃声が聞こえた!慌てて駆け付けるとクサナギ氏の部屋でさ、みんな心配して集まってた。
おい、大丈夫なのかよ?思わずクリタの時の事が頭をよぎって、まさか中にいるヒイラギが…って焦ったね。
すると中からクサナギ氏の声で、悪い、銃が暴発した、すまなかった、大丈夫だからもう休め、と指示があった。
ヒイラギは生きてんのかよ!って聞くと、僕は生きてる、って声が反ってきたんで、とりあえず部屋に戻った。
カンナミの時の夜を思いだして怖くなった、ってミドリが泣くんで大丈夫だ、本当にただの暴発だろ、って必死になだめてた。
朝になって歯を磨きに行くと、あ、トキノ、おはよう、ってヒイラギが何事もなかった様に言うんだよ!
お前、大丈夫なのか?心配したぞ!何だったんだよ、あれ?って聞いたら、
何でも会議帰りのクサナギ氏が、用事で笹倉と話をした際、ヒイラギがスクーターを借りて出掛けた事を聞き出してしまったらしい。
今度あの館にいったら押しかけて、お前と女を撃ち殺す!との予告が嘘でない証に、ベッドに縛りつけられて、頭上すれすれの所を脅しで撃たれたそうだ。
その後は、徹夜で強制奉仕させられたそうで、つまり性罰というか、まあ結局、あれは二人のプレイの一環だったと。
…俺は言葉もなかったが、ヒイラギの奴は、
でも、クサナギさんと仲直りちゃんと出来たから良かった、とかシレッとぬかしやがった。
どーゆー神経してんだ?
ダイナーで痴話喧嘩の揚句、トイレに篭ってやってる声を他人に聞かれた俺以上に、
お前は針のムシロにいるんじゃねえのかよ!
俺はコイツの究極のマイペース振りが、クサナギ氏の強烈な激しさを中和してるのを改めて感じたね。
しかし女の嫉妬は恐ろしいもんだ、と思った所で、よーく考えると、ミドリも45口径の自動拳銃を持ってる事を思い出した…。