花道はいつもの如く授業中の静かな教室の中で居眠りをしていた。その時見た夢が全ての元凶になるとは、誰が予想できただろうか。
「ハ・・・ハルコさん・・」
なんと、花道は学校にいるにも関わらず「自分と晴子がセックスをしている」という夢を見てしまった。
授業終了のチャイムで目を覚ました花道は、洋平の「どうした?」という声も聞かずに一目散に走り出す。あんな夢を見てしまった為、花道の棒は端から見て分かる程に膨張してしまっていた。
「(これは一発抜くかしねーと・・・やべーぞ・・!)」
最初はトイレの個室で済まそうと思ったが、自分が個室に入る所を誰かに見られてしまうのは耐えられない。
散々悩んだ末に辿り着いたのが、部室だった。
鍵を壊して中に入り、ドアを閉める。急いでベルトを外し下着から棒を取り出した。
花道の焦りの表情が少しずつ緩んでいく。
「・・・はぁっ・・・ハルコさん・・」
先ほどの夢を思い出し、自慰を始める。我慢したせいかすぐに限界が来た。
「あーっ・・・ハルコさ・・ん・」
その時
ガララッ
「っ!?」
扉が開く音がした。花道は自分の聞き違いだ、と願いながらゆっくりと後ろに振り向く。
「アヤコ・・さん・・・?」
「・・・・・」
願いもむなしく、其処には薄笑いを浮かべた彩子が立っていた。
全身から汗が吹き出ような感覚に陥る。男なら誰しも見られたくないと思う所を見られてしまったのだ。
花道はしどろもどろになって弁解を始める。
「こっ・・これはですね・・・その、あの〜〜・・天才が自ら編み出した・・・その、特訓といいまして・・・あの、決して厭らしいことでは・・・」
「・・・ふーん、そうなの」
薄笑いを浮かべたまま彩子が花道に近寄る。ドアはいつの間にか閉められていた。花道は恐怖というか、それに近いものを感じつつも未だ動けないでいる。
「さっき、特訓って言ったわよね?」
「えっ・・?あ、その・・・」
「じゃあ私、その特訓付き合ってあげるわ・・・!」
「えええっ!?あっアヤコさん!?」
花道が驚くのをよそに、彩子は花道の棒を手にし始めた。先から出る汁を手に絡めて、少し早く手を動かす。
「そんなっ・・・あ・・・」
「こうすると、気持ちいいでしょ?」
「はぁっ・・・う・・・」
「フフ・・・」
彩子は少し笑うと手にした棒を舐め始めた。先を吸ったり、裏スジを舐めたりして花道の反応を楽しんでいるようにも見える。亀頭を口に含むと花道は思わず声を上げてしまう。自分でやるのとは全く違う。
「はぁっ!・・あや・・こ・・・さ・・」
「(どうしよう、なんか興奮して来ちゃった・・・)」
彩子は口に含んだ部分を軽く歯を立てて、さらに責める。
暫く繰り返していると花道の限界が近いことを感じ、最後に少し強めに噛んだ。
「うっ!は・・ぁ・・・」
「んっ・・・!」
どろ、と彩子の口の中に精液が流れ出す。予想以上の量と濃さに彩子は顔をしかめながらも飲み干した。
「あっ・・すっスミマセン!マズかったんじゃ・・・」
「うん、平気。大丈夫。それより・・・」
「えっ?あっあ〜〜!!」
花道は思わず大きな声をだしてしまった。
それもそのはず、彩子は花道の目前で上の服をのボタンを外し始めたからだ。ブラを取ると、彩子の大きめな胸が表になる。
花道には女子と付き合った経験が全くない。ましてや、女性の裸などというのは幼い頃見た母親のものと、本やビデオでしか見たことがなかった。
花道はそこから目が離せない。
その花道を見ながら彩子はスカートの中に手を入れ、下着を降ろす。花道はこれは夢なのだろうかと思いながらも、まだ目を離すことができない。
「ね、指入れてみなさい・・?」
「ぬ?あ、ハイ・・・」
花道は傷がついたりすることを心配しながらも、人指し指をゆっくり埋めて行った。
「んっ・・あぁっ!」
「一応全部入りましたけど・・・い、痛いっスか!?」
「大丈夫よ・・ゆっくり動かしてみなさい・・・」
「・・・ハイ」
言われた通りに花道は指を動かし始めた。ぎこちなかったが、返ってそれが彩子には良かった。
「はっ・・ぁんっ・・・(すごい、動かし方が・・・気持ちいい・・)」
彩子はそろそろかな、と呟くと立ち上がった。顔の上にあった秘部が無くなり、花道は名残惜しそうな顔をして上半身を起こした。
彩子は既に固くなった花道の棒の上に座ろうとしたが、何かを思い出したように腰を上げる。
「桜木花道、あんたゴム持ってる?」
「ぬ?ごむ・・・?」
「もう!コンドームの事よ!」
「おお!持ってます!」
花道は自分のロッカーまで行くと、中を探りスキンを一つ取り出した。
「・・・なんで持ってるの?」
「いやミッチーがくれたんスよ!『男なら常に一つは持っとけ』みたいなこと言ってました!」
「そ、そう・・・」
いったい後輩に何を教えているんだと三井に呆れながらも渡された袋を破き、手早く花道の棒に着けた。
「なんか、変な感じするんですけど・・・」
「我慢しなさい!妊娠したら困るでしょ!」
「は、ハイ・・・」
予想以上に怒られ、花道は少し小さくなる。
「さぁ、覚悟はいい?」
花道はごくり、と唾を飲み込む。自分は今から、生まれて初めてセックスをするのだ。
「行くわよ」
ズ・・・ップ
騎乗位の体勢で彩子が動き始める。
「う、あぁ・・・」
「っ、どう?脱童貞した気分は」
「く・・ぅ・」
花道は少しの感動と、大きな快感が頭の中で混ざり合い、何も喋れなかった。
彩子が動き適度な締まりが花道の棒を心地よく締め付け、それが初めての花道にはこたえられない。
「あっ・・ん・・ふぅ・・・う・・」
「(触ってる時は意識してなかったけど・・・)」
彩子は自分で動き、花道と自分の快感をコントロールしながら考える。
「(今までした中で、一番大きいっ!)」
「あぁ・・・ぁんっ・・・・はぁっ・・」
「あっアヤコさん!もうダメですっ・・!!」
自分も限界が近い。彩子は花道の言葉を聞くと、腰の動きを速めた。
グチッ、ズチュッ
一層部屋に妖しい水音が響く。そのうちに花道が少し大きな声を上げた。身体を震わせながら。
「ぅ・・・あぁっ!!」
花道の棒が小刻みに震え、薄い壁越しに射精したのを感じた彩子は少し遅れて絶頂を迎えた。
「んっ・・あっ・・ああぁぁぁ!!!」
彩子はぐったりとしている花道の上に、繋がったまま倒れる。花道の顔は虚ろで、目は焦点が合っていない。彩子はその顔を見て少し笑った。
そして身支度を整えて花道に近寄る。
「起きなさいっ」
バシッ
「いてっ!」
彩子はいつものハリセンで花道を叩く。花道は飛び起きた。
彩子は既に身支度を整えているというのに、自分はまだ下着をおろしたままだ。花道は慌ててズボンを上げる。その時、授業終了のチャイムが鳴った。
「一限サボっちゃったわね。忘れ物を取りに来ただけだったのに。」
「あっ、スミマセン・・・」
花道は自分のせいかと思い、彩子に謝る。
「いいのよ別に」
彩子はドアに手をかける。出て行こうとすると、思い出したように後ろを向いて花道に言った。
「みんなには黙っててあげるわ。それから・・・」
「ぬ?」
「また特訓したくなったら、何時でも言いなさい?今日みたいに協力してあげるわ。」
「・・・えっ?ちょっ、アヤコさん!!」
彩子は軽くウインクし、部室から出て言った。花道は唖然としながら、暫く動けないでいた。
そして、彩子は・・・
「(あの子、素質あるのはバスケだけじゃなかったのね・・・これから仕込めばかなりのヤリ手になりそうだわ・・!)」
それに、と呟くと更に考える。
「(かなりのサイズだったし・・・。まさかアレって身長に比例するとか?あっ!それじゃあ赤木先輩は・・・!!)」
想像し、今日も部活に行くのが楽しみな彩子だった。
おしまい