今日は綾南との練習試合。桜木花道が戻って来てから初めての練習試合だから、あたしもワクワクしてる。
昨日の事があって、あたしは流川に会うのが何だか恥ずかしかった。でも、他の部員に怪しまれるといけないので
流川にもみんなと同じ様に接する。
「おはよ、流川」
「うす」
そうこうしてる間に綾南に到着した。あたしは、少し気が重かった。ここには会いたくない奴がいるから・・・
それは、2週間程前の出来事。部活が休みだったその日に、あたしは学校帰りに馴染みのスポーツ用品店に買い出しに来ていた。
「あれ?湘北のマネージャーさん?」店内をウロウロしてると、後ろから声がした。誰かと思って振り返るとびっくりした。
そこには、綾南の新キャプテンがいた。
「せ、せんどー?」思わず呼び捨てになった。
「あっ、ごめんなさい。仙道君?」
「こんにちは。確か・・彩子さんだったよね?」胡散臭い笑顔であたしに聞いてくる。
っていうか、何であたしの名前知ってんのよ。あたしは、はっきり言って仙道が苦手だった。
バスケットは一流プレイヤーだけど、なんか軽そうなとこが好きじゃないから。あたしは無理矢理、笑顔を作って(多分引きつってたと思う)
「こんにちは。じゃああたしはこれで」仙道の事など無視して帰ろうとした。
「ねぇ、今日は部活休みなんでしょ?なら時間あるよね。お茶でもしない?」
「はぁぁ?」あたしは自分の耳を疑った。何コイツ?あたしがびっくりして黙っていると
「否定しないってことはOKってことだよね。じゃ、行こーか」あたしの腕を掴んで歩きだした。
「ちょっと!!あたし行くなんて言ってないわよ!」
「いーじゃん。奢るからさ。どーせ時間空いてるんでしょ?」コイツ何でこんな強気なの?
あたしは怒る気にもなれなくて、仙道に従うことにした。
「わかったわよ。でもお茶したらすぐ帰るからね!腕離して」
「マジ?いやぁ嬉しいなぁ。彩子さんとお茶できるなんて」あたしは、その胡散臭い笑顔を見て大きなため息をした。
仙道オススメ?のカフェに着いてからあたし質問攻めだった。
誕生日とか、趣味とか、休みの日には何してるとか、そんなどーでもいい事を聞かれて、あたしは適当に答えてた。
「ねぇ、彩子さんて宮城とつき合ってるの?」
「え?そんなわけないじゃない」
「やっぱり、宮城が彩子さんにぞっこんなだけか」仙道は納得したように、うんうんと頷く。
「じゃ、好きな人とかいないの?」咄嗟に流川の顔が浮かんでくる。
「いっ、いないわよ!それどこじゃないもの。」急に態度の変わったあたしを、仙道が不思議そうな顔で見てる。
「ふ〜ん」あたしは、これ以上色々聞かれたくなくて席を立つ。
「あたしもう帰るわ」仙道がびっくりして席を立つ。
「えぇ!?もう?もうちょっといいじゃん」
「いやよ。お茶したら帰るって言ったでしょ」仙道は、「え〜」と言いながら何か考えているようだったけど、諦めたのか
「わかりました。帰っていいですよ。そのかわりケータイ番号かアドレス教えてください」
胡散臭い笑顔で言われて、あたしはギョッとした。
「いやよ。なんであんたに教えなきゃなんないのよ」
「やっぱだめですか。じゃあオレの教えとくからメールください」
「いらない」仙道は苦笑いしながら降参のポーズをする。
「ははは、じゃあお茶つき合ってくれたんでお礼させてください」
「なに?」あたしがそう言うと。突然仙道の顔が近づいて来た。
頬に軽く触れるだけのキス。
あたしはびっくりして固まってる。仙道は軽く微笑んで、あたしを見てる。
「じゃ、今日はありがとうございました。また今度」伝票を持って行ってしまった。
あたしは、暫くそこから動けなかった。
あたしは、2週間前の事を思い出して、ため息がでる。
”でも、今日はみんながいるし大丈夫よね。” 心の中で呟いて、あたしは綾南へと入って行った。
綾南との練習試合は4点差で湘北が勝利した。試合が終わって、流川が真っ先にあたしの所に来る。
「センパイ、昨日の約束」耳元で言われ、ドキッとする。
「ちゃんと覚えてるわよ」あたしは笑顔で流川に答える。
「うす」流川は満足そうにそう言って、帰る準備を始めた。
あたしは綾南に勝った事と、仙道に絡まれずに済んだ安心感からホッとする。
綾南を出て、駅まで向かう道のりで、今日はこのまま直帰なので、湘北の問題児3人はこれからラーメンでも食いに行こうなどと騒いでいる。
駅に着いて、あたしはストップウォッチを忘れてきた事に気づく。
「晴子ちゃん、あたし綾南にストップウォッチ忘れて来ちゃったみたいなの。取りに戻るから先帰ってて。」
「えっ?あたしも行きますよ?」
「大丈夫よ。一人で。それに晴子ちゃん病み上がりなんだから、今日は早く帰ってゆっくりしなきゃ」
「は、はい。じゃあお願いします。みんなには、私から伝えておきますから」
「よろしくね。じゃあ、明日ね」
「はい、また明日」あたしは、晴子ちゃんと別れて、綾南に向かった。
綾南に着いて、あたしは体育館に向かう。ちょうど入り口の所に彦一君がいたので用件を伝えた。
「ちょっと待っててくれますか?」笑顔でそう言って、体育館の中に探しにいってくれた。
あたしは、流川に何も言わずに来てしまったのを思い出し、ケータイを取り出してメールをうち始める。
足音がこっちに近づくのがわかって、振り返るとそこにはストップウォッチを持った仙道が立っていた。
「お待たせしました」
「えっ?なんで・・・あ、ありがとう」
「わざわざオレに会いに来てくれたんですか?嬉しいなぁ」
「はいはい。早くそれ返してよ」あたしは目線をストップウォッチに落とす。
「あっ、彩子さんのケータイオレのと一緒だ。」あたしの話を無視して、仙道があたしのケータイを見る。
「そろそろアドレス教えて下さいよ」にっこり笑って仙道が言う。
「イヤだって言ってるでしょ」
「じゃあ、ちょっと触らしてください」
「ダメ、早くそれ返して」そう言ってあたしが伸ばした手を、仙道が掴んだ。
「何よ?早く帰りたいんだから返してよ」
「教えてくれたら返しますよ」何なのコイツは・・・
腹が立ってギャーギャー騒ぐけど、仙道は笑ってあたしの手を離してくれない。
ふと、仙道の顔が笑うのを止め、あたしの後ろを見てるのに気づき、あたしも後ろをみる。
そこには、いつもにも増して不機嫌そうな顔をしたアイツが立っていた。
「流川!どーしたのよ?」
「戻ってこねぇーから迎えにきた」そう言って、あたしの仙道に掴まれた手をチラッとみる。
「ぁんにゃろう」ボソッと呟いてこちらにくると、仙道を思いっきり睨みつけ、ストップウォッチを仙道から奪い、あたしの腕を掴んで歩きだした。
「ちょっと、流川!」
「おーい、流川〜」仙道が呼ぶのも無視して流川は歩き続ける。
流川は電車に乗っても、電車を降りても、一言も喋らなかった。そしてあたしの手も離してくれなかった。
あたしは、流川に引っ張られ住宅街を歩いている。
「ちょっと!流川ってば!どこ行くのよ?」
「・・・」
「流川!」
「オレんち、約束したから」あたしは昨日の約束を思い出し、顔が赤くなる。
「だって、家の人いるんじゃないの?」
「誰もいねー」そんなこと言ってる間に、流川の家に着く。とっても大きな綺麗な家。いや、豪邸。。。
あたしは、流川の後に続き家の中に入る。すぐに流川の部屋に通され「シャワー浴びてくるから待ってて」と言われる。
アイツらしい、シンプルな部屋。ダブルベットにテーブル。バスケの雑誌が少しと、コンポに、CDしかない。
あたしが床に座ってると、ドアが開き、上半身裸で短パンをはいた流川が入ってくる。髪からは雫が落ちている。
あたしは、流川の雫で濡れた裸にみとれてしまう。
「センパイ?」
「あっごめん。アンタ髪ちゃんと拭きなさいよ。風邪ひくわよ?」
「面倒くせー。それより今オレに見とれてた」
「なっ、んなことないわよ!!」恥ずかしくて顔が赤くなる。
「顔アカイ」流川はそう言っていきなりキスしてきた。それは昨日とは違って、かなり力強いキス。
「んんっ・・はぁ・あぁ」二人の唇が離れる。
「どーしたのよ、いきなり」あたしは流川をジッと見る。
「なんで・・」流川が口を開く。
「えっ?」
「なんでセンパイ・・センドーと仲良さそう・・だった」流川がポツリ、ポツリと言葉を発する。
「あっ、あれ?別に仲良くなんかないわよ!ただ、アイツがアドレス教えろなんてしつこく言うから。本当迷惑よ」
あたしは言った後でしまった!と思った。案の定流川は、
「あのどあほう、ぶっ殺す」
「る、流川!妙な気起こさないでよ!あたしちゃんと断ったし、大丈夫だから!!」あたしが何を言っても、流川の怒りは収まらなくて、
「もう!流川機嫌治してよ。う〜ん、そうだ!流川のお願い聞いてあげるから言ってみなさいよ。だからそれで機嫌なおして、お願い」
あたしはウィンクして流川に言った。
流川はびっくりしてあたしをジッと見てる。そして顔を少しニヤニヤさせて
「じゃ、今日はオレとずっと一緒にいて。オレの言う事聞いて」素直にそんなことを言う流川が可愛くって
「うふ、いいいわよ」なんて軽く返事をしてしまった。
あたしの返事を聞いて、流川があたしの手をとる。そして手に口づけをする。
「どうしたの?」
「センドーが触ったから。消毒する」そんな流川が愛おしくって、思わず笑顔がこぼれる。
流川はそのままあたしの手にキスをする。指をしゃぶったり、舌を這わせたり。あたしは流川の唇と舌使いに
だんだんと力が抜けていくのがわかった。
「はぁ・・る・・かわっ・・」我慢できなくて声がでる。
そんなあたしを見て、流川があたしのシャツをまくり上げる。
今日はここまでです。読んで頂いてありがとうございました。
あたしの素肌を撫でるように手がゆっくりと動いていて、それだけであたしのアソコは反応しだす。早く胸に触れてほしくて、流川に目で訴える。
「センパイ、イヤらしい」流川の大きな手が胸を包み込む。
「ン、んっん・・・」
突起を口に含み、舌でころころと転がされあたしのソレはみるみるうちに固くなる。
「センパイ?オレのも・・」そう言って、あたしの手を流川自身の大きくなったモノへ導かれる。
「食べてもいい?」あたしは少し微笑んで流川に聞く。
「・・・じゃあ、オネガイシマス」少し恥ずかしそうに答えた。
”コイツ、かわいい!!”あたしは、流川をベットに座らせ、床に立て膝をつき、流川のモノに触れ、そのまま先を少し舐める。
「はっ、あぁ・・・」流川の反応を確かめてそのまま、全体を口に含む。
舌を絡めながら口を上下に動かし、流川のモノを愛撫する。
「あっ、んんっ・・・ん」彼の体に力が入っているのがわかった。
あたしは、流川のモノをたっぷり愛してあげたくて、舌と口を動かし続ける。
チュポ・・ジュル・・ッヌプ・・イヤらしい音が部屋に響く。
「セッ・・セン、パイ・・ダメ・・イキッ・・ソー・・」
あたしはスピードを早める。
「くっ・・うぅっ・・」流川自身があたしの口の中に広がる。
あたしはそれを飲み干して、ぐったりしている流川を見つめる。
流川は、そんなあたしに軽くキスをしてギュッと抱きしめる。
そしてすでにビショビショに濡れているあたしの突起物を、指で転がす。
突然の快感に立ってる事ができなくて、流川に寄りかかる。
すぐに限界がきて「はぁ・・イッちゃう・・」と言って、足をピクピクさせ果てた。
呼吸を整える暇もなく、ベットに四つん這いにさせられる。
「るっ、流川、ちょっと待って」
「待てねー、もう限界」そう言って彼は、自分の回復したモノをゆっくり後ろから入れてきた。
「あぁっっ!!」イッたばかりだからなんだかおかしくなりそうだった。
「セン・・パイ・・そんなっ・・締め付けないでっ」
流川があたしの胸を掴みながら言う。背中から彼の体温が直に伝わってくる。あたしは、あまりの気持ち良さから、自分から腰を振る。
腰を打ちつけあう音が早くなる。
「るっ流川の・・す、ごい・・奥まで、当たってる・・」
あたしはもうイキそうで、流川も限界が近くて、お互いの手を握りあった。
「もう・・ダメっ・・イっ・・くっ・・」
「セン・・パイ・・オ、レもっっ・・」
二人同時に果てて、荒い呼吸のまま、キスをたくさんする。お互い離れたくなくて、ぴったりと体をくっつける。
言う事を聞くと言ったおかげ?で、あたしは何度も流川にイカされた。
体はすでにフラフラだった。
「る、流川、あたし今日はもう無理だからね」
「・・うす」隣で流川もハァハァいってる・・・
窓に目をやると、外は暗くなり始めていた
「もう、外暗くなってるじゃない。少し休んだら、あたし帰るからね」
「ダメ・・・今日はずっと一緒にいるってヤクソクした・・・」
「何よそれ。泊まってかないわよ。家の人だって帰ってくるんでしょ?」
「帰ってこねー。ばぁちゃんち泊まってくるって・・・」
コッ、コイツ!最初からそのつもりだったんじゃ・・・
「明日は、練習あるしっ、そ、それに着替えとか持ってきてないし、
そう!家の親、何気に厳しいのよ。だから泊まりなんて言ったら殺されちゃうわよ」
あたしは、断る理由を並べる。好きだから、あたしも一緒にいたいけど、今日の流川はすごく強引で、このままじゃあたしの体がもたないと思った。多分、仙道との事もあるんだろうけど。
あたしが色々考えていると、流川が口を開く。
「練習は午後から・・着替えは、今から取りに行けばいー。それに・・・
前にセンパイ、家は厳しくないとかなんとか言ってた・・」
あたしは、前に赤木先輩の家で問題児軍団の勉強合宿をした時に言った事を思い出した・・・”家は全然厳しくないんで、泊まりとか平気なんですよ!”っていうか、何でそんなどうでもいい事覚えてんのよ!
あたしは嘘を見破られ、申し訳なさと気まずいので、言葉がでない。
「センパイ?・・そんなにイヤなの?・・オレといるの」
流川があたしを真っ直ぐに見つめて、寂しそうに聞く。
あたしは胸がズキンっとなって、ゆっくり口を開く。
「ごめん、そうじゃないのよ。ただ流川が今日は強引だったから、なんか
戸惑っちゃって。一緒にいたいのは、あたしも同じよ」
「オレ、センパイが・・センドーと一緒にいたの見たら、すげぇームカついて、自分でも歯止め効かなくて・・ゴメン・・」
流川は小さくなってそう言うと、軽く頭を下げる。
急に素直になった事にびっくりしたけど、とても可愛く思えて、あたしは笑顔になる。そのまま流川の手を取って
「着替え取りに行くから、一緒に行こ」あたしは言った。
すると流川は顔を上げた。いつもとあまり変わらないけど、嬉しそうな顔をしてるのがあたしにはわかった。
その夜は、ご飯を作ってくれとか、一緒に風呂に入るとか、流川に甘えられっぱなしで、あたしは相当疲れてた。
でも、隣でスースーと寝息を立てて熟睡してる無愛想な彼氏を見ていると、とても幸せな気持ちになった。