流川とあたしが付き合いだして、もう2週間たった。  
付き合ってからわかった事は、アイツがヤキモチ焼きだって事。  
まぁ、そういう可愛いとこはあたしにしか見せないから結構うれしい。嫉妬した流川を宥めるのは  
大変なんだけど、そこは1コ上の余裕?でうまくやってるつもり。  
あたし自身は、あんまり嫉妬とかしない方だなって思ってた。  
だから流川が、モテる事も平気なはずだった・・・  
 
今日あたしは日直なので、HRが終わっても教室に残って日誌を書いている。やっと書き終えて「ふぅー・・」と一息つく。  
時計の針は、すでに練習開始の時刻を指していた。  
「やっばー!赤木先輩に怒られちゃう。早くこれ出して練習にいかなきゃ」  
日誌を担任に提出して、早足で更衣室へ向かう。  
ふと裏庭に目をやるとそこには、あたしの大好きなアイツが立っていた。  
”アイツ、なんでこんなとこに?”不思議に思いながらも、声を掛けようと窓に手を掛けた。  
でも、あたしは声を掛けることも、窓を開ける事もできなかった。  
そこには、もう一人、あたしの知らない女の子が立っていた。  
 
その子は、流川よりうんと背が低くて、髪はほんのり茶色がかってて、毛先だけくるんとカールしてる。  
瞳はパッチリしていて、とても大きい。すごく可愛らしくて、守ってあげたくなるようなタイプ。  
「そーいえば、クラスの男どもが、一年にすげーかわいい子がいるとか騒いでたわねぇ。きっとあの子のことだわ」  
あきらかにあたしとは正反対な彼女は、顔を真っ赤にさせて、小さい体をもっと小さくさせて、流川の前に立っていた。  
あたしは、二人の間に今何が起きているのか、すぐにわかった。  
そして、胸がすこし痛む。  
練習に行く事も忘れ、あたしはその場から動けずにいた。  
彼女が、かばんから綺麗にラッピングされた袋を取り出して、流川に差し出す。流川は、それにチラッと目をやると、何か言った。  
二人の声は聞こえないけど、流川が断ったのがわかった。  
あたしはホッとして、裏庭に背を向け歩き出した。流川も彼女に背を向けて歩きだしていた。  
「待って!流川君!」彼女が、大きな瞳から涙を流しながら叫んだ  
それはあたしにも聞こえて、流川と同じように振り向く。  
「・・・からっ!・・・ねがいっ」  
彼女が一生懸命、流川に何か言っている。所々しか聞こえないけれど、声がとても震えていたのがわかった。  
流川は彼女を無視して、その場から立ち去ると思っていた。中学の時からアイツは何度も告白されていたけど、  
いつも冷たく断っていたのを知っていたから。  
でもアイツは、ゆっくりと彼女に近づいて行った。  
あたしは信じられなくて、頭の中が真っ白になった。  
「る、流川?なんで・・・」  
彼女の持っている袋に、流川の手が伸びる。  
あたしはそれ以上二人を見ていたくなくて、更衣室へと走り出していた。  
 
その後の事はよく覚えてなかった。気づいたら、着替え終わって、体育館の前にいた。  
なんだか流川に会いたくなくて中々体育館に入れずにいた。そんなあたしを見つけ、晴子ちゃんが声を掛けられる。  
「あっ!彩子さん!遅かったですね」  
「あっ、晴子ちゃん・・・。今日日直だったの。遅くなってゴメンね」頭には入ってなくて、事務的に答える。  
中では既に練習が始まっていて、あたしは無意識の内に流川の姿を探してしまう。でもそこには、流川の姿はなかった。  
「はっ、晴子ちゃん。流川はまだ来てないの?」  
頑張って気を落ち着かせ、マネージャーの立場として、晴子ちゃんに尋ねる。  
部員のみんなは、あたし達の関係を知らないから。  
「流川君ですか?まだみたいですよ。めずらしいですね」  
「あっ、そう・・・」そう小さく呟いて、裏庭での事を思い出す。  
彼女とあの後何があったのか、すごく気になる。でも知りたくない自分もいる。もし流川が彼女を選んだら?  
彼女はすごく可愛かった。女の子らしくて、優しそうだし・・・  
そんな事を考えていると、「ちゅーっす」と声がして、あたしは声のした方に振り向く。  
流川がいた。  
アイツの姿を見た途端胸が苦しくなって、胸の辺りのTシャツをギュッと掴む。  
アイツは、あんな事があったばかりなのに、いつもと全く変わらなくて、それがなんだかすごくムカついた。  
あたしはこんなに苦しいのに・・・  
流川はあたしを見つけると、軽く会釈をしてきた。だけどあたしは、腹が立っていてそれを無視してしまった。  
こんな事したってしょうがないってわかってる。でもあたしは、この嫉妬をどうにも止める事ができなかった。  
ゲーム中、やっぱりあたしは流川を目で追ってしまう。  
ふと、流川の腕の見慣れないリストバンドに気づく。  
真新しい、赤のリストバンド。流川はいつも黒のリストバンドだから不思議に思った。  
そして思い出す裏庭での出来事。彼女の手にあった、綺麗にラッピングされた袋。それを受け取ろうとした流川の手。  
認めたくなかった。あの流川が彼女からプレゼントを受け取って、それをしているなんて。  
あたしの頭の中にはもう、流川が彼女を選んだ事と、流川に捨てられると言う事しかなかった。  
 
「一緒に帰るから、自主練終わるまで待ってて」  
一人で駅まで向かう途中、流川に言われた事を何度も思い出す。  
あたしは、別れを切り出されるのが怖くて、流川を待つ事ができなかった。  
途中、何度も鳴るケータイを出る事もできなかった。  
 
家の帰ってもあたしは何もできなくて、ベットに座り流川の事を考えていた。  
「やっぱりシカトなんてダメよね。ちゃんと流川に聞かなきゃ」  
決心してケータイに手を伸ばす。すると、またケータイが鳴る。液晶をのぞくと、そこには“メール受信中”の文字。  
流川からだと思い、深呼吸してからメールを開くとそこには、  
“外見て”たったそれだけ。  
あたしはまさかと思い、窓を勢い良く開ける。  
下を見ると、不機嫌そうな顔で流川がこちらを見上げていた。  
 
「る、流川っ!?今行くからちょっと待っててっ!」  
あたしは、早くなる鼓動をなんとか抑えて、家族に聞こえないよう小声で流川に伝える。  
制服のまま階段を駆け下りて、「コンビニ行ってくる!」と家族に言い、呼吸と髪を整え、玄関を開ける。  
「うす・・・」急いで来たのか、うっすらと顔に汗をかいてるのが見える。  
あたしは、胸が痛くなる。あたしが何も言えないでいると、流川が口を開く。  
「センパイ・・・」  
あたしは、自分の家の前にいる事を思い出して場所を変えようと流川に伝えると、  
流川は自転車の後ろに乗るよう促してきた。  
自転車の後ろに座り、あたしはいつものように流川の腰に腕をまわそうとしたけど、なんだか気まずくてできなかった。  
すると流川の手があたしの腕をとり、自分の腰にまわさせた。  
「ちゃんと掴まってねーと落ちる・・・」  
「ごっ、ごめん」あたしはドキドキしながら、何とかそう言うと、まわした腕に力を込める。  
それを確認したように、流川が自転車をこぎだす。熱くなった顔に少し冷たい風が気持ちよかった。  
しばらく走って着いたのは、見慣れた海岸。  
流川は自転車を止め、スタスタと先に行ってしまった。  
あたしは流川の後を追いかけ、既に腰を下ろしている流川の隣に座る。  
沈黙が続きあたしは耐えられなくて、口を開く。  
「る、流川?あの・・ごめんね、先に帰っちゃって」  
「なんで?」  
「えっ?」  
「なんで先に帰った?待っててって言った・・・」  
流川の声が震えていて、怒っているのがわかった。  
「な、なんか疲れちゃってて。待ってるのしんどいなって思って」  
「ならそー言えばいい。電話にも出ねーし、すげー心配した」  
嘘をついた事に胸が張り裂けそうになる。あたしはそれを隠すようにムキになる。  
「別に一緒に帰る事ないじゃない?方向逆なんだし、流川だって、大変でしょ?」こんな事いうつもりじゃないのに・・  
流川が驚いた顔であたしを見てる。  
「なんでそーなる?オレと帰りたくないなら正直に言えばいい。嘘つく必要なんてねー」  
流川に嘘を見破られ、あたしは溜った不満をもう我慢できなかった。  
「自分は・・・自分はどーなのよ!?はっきり言えばいいじゃない!あっあたしと別れるつもりなら、さっさとそう言えばいいでしょ!」感情に任せて流川にぶつける。  
流川は、訳が分からないという顔であたしを見てる。  
「センパイ?何言ってんの?」  
「とっ、とぼけないでよ!あたし見たんだから・・あの子からのプレゼント受け取ったんでしょ?・・・」目頭が熱くなる。  
「センパイ見てたの?悪趣味・・」  
「ちっ、違う!ただ通りかかっ・・・」  
急に流川に抱きしめられ、大きな手で髪を撫でられる。  
「それヤキモチ?可愛い・・・」耳が熱くなる。  
「ちょっと!話逸らさないでよ」流川の体を離そうと暴れるけど、あたしを離すまいと、流川は腕に力を込める。  
「もらってねー・・ちゃんと断った」  
「え?だって・・・」  
「大切な人がいるからって、その人以外考えられねーって言った」あたしは嬉しくて、涙が出そうになる。  
「でもあんた、リストバンドしてたじゃない。新しい、見た事もない赤いやつ」上目遣いで流川を見る。  
「あれは自分で買った。センパイが赤好きだから、赤にした」  
流川が照れているのがわかった。あたしは申し訳なくて、流川をギュッと抱きしめる。  
流川もそれに答えて、あたしの耳元でボソッと呟く。「センパイ勘違いしすぎ・・・」  
お詫びも兼ねて、彼にキスをする。舌を侵入させ、流川の唇を食べ尽くす。流川も舌を絡ませあたしの唇を沢山愛してくれる。  
今回の事は、あたしの勝手な勘違いで、流川を傷つけてしまった。だから流川が喜ぶようなことがしてあげたくて、思い切って流川に聞く。  
「ねぇ、流川。あたしアンタの事気持ち良くさせたいの。イヤ?」  
「えっ?ここで?」意味がわかったのか驚いた顔であたしを見る。  
「そう、ここで・・」  
あたしは流川の返事を聞かずに、流川の耳に舌を這わせた。  
 
 
誰もいない、もう暗くなった砂浜に、流川の吐息が響く。  
「はっ・・・んっ・・あぁ!」流川が虚ろな目であたしを見つめる。  
あたしはその様子を見て少し微笑むと、流川の首筋への愛撫を止め、彼のシャツのボタンをゆっくりとはずす。  
何個かボタンをはずし、彼の胸に優しいキスをする。すると流川もあたしの髪にそっとキスをする。  
そのまま流川の突起を口に含むと、彼の体が反応する。  
あたしは、舌で転がしたり、甘噛みしたりして、彼の固くなった突起物を弄ぶ。  
「はぁ・・あっ、ん、」男のくせに色っぽい声を出すので、あたしも興奮してくる。  
そしてあたしは、そっと流川の下半身に手を伸ばす。  
すごく固く、大きくなっててあたしはびっくりするけど、そのままズボンのファスナーを下げて彼の大きくなったモノを取りだす。  
もう先っぽは濡れていて、あたしは流川に意地悪そうに聞く。  
「流川、そんなに気持ち良かったの?先っぽ、濡れてるよ?」  
「だって・・・センパイ・・・エロい」流川が虚ろな目のまま答える。  
あたしは、急に恥ずかしくなって下を向く。  
「センパイ・・オレ、すげーウレシイ・・もっとして」  
あたしは黙って頷くと、彼の大きくなったモノを口に含む。そして上下にゆっくりと、頭を動かす。  
「あ・・ん、はぁ・・はぁ・・」流川の声が少し大きくなって、  
あたしはさらに舌を絡ませながら動きを早くする。あたしの唾液と流川の粘液が混じり合いイヤらしい音を出す。  
     じゅぽ・・じゅぽ・・ぬぷっ・・  
「もうっ・・・ダメっ・・センパイ・・イクっ!」  
そのまま動いていると、流川の体がビクッとして、あたしの口の中にトロッとした液体が口に広がる。  
あたしは迷わずそれを飲み込むと、流川の顔を見る。  
すると、突然流川に肩を掴まれ彼の方に引き寄せられる。  
「センパイ・・大丈夫?」息を切らしながら流川が聞いてくる?  
「えっ?何が?」あんたの方こそ大丈夫?と聞きたくなったがやめる。  
「だって・・飲み込んでたから・・」  
「へーきよ。そんな事気にしないの!」でも、そんな心配をしてくれるのがすごく嬉しかった。  
そして流川があたしの頬に、おでこに、唇に、たくさんのキスを落とす。流川の手があたしのスカートの中に伸びてくるのがわかって、咄嗟に手を払いのける。  
「今日はダメよ!」強い口調ではっきりと言う。  
「なんで!?」不満そうな顔であたしを見つめる流川に、ぼそっと呟く。  
「・・・だから・・」  
「はっ?聞こえねー」少しイラッとしてるのがわかる。  
「生理だから!今日はダメって言ってんのよ!」突然怒鳴ったあたしにびっくりしたのか、  
流川の目が点になっている。  
「あっ、ごめん・・とりあえず今日は無理だから。今度ね」  
「生理だとしちゃいけねーの?」コ・・コイツ・・  
「だっ、だめにきまってんでしょ!!」あたしはまた怒鳴る。  
そして流川は納得したのか「うんうん」と頷き、  
「・・したら今度する時は、今日の分までたっぷりする・・」  
とぼそっと呟いたのをあたしは聞き逃さなかった。  
な、なんかコイツ目がギラギラしてる・・・あたしは少し怖くなった・・・  
「攻められるってーのも悪くねーかも・・」  
「はぁ?」  
コイツ、まさかM?と思いながら、少し嬉しそうな顔をする彼氏の顔を見つめていた。  
 
 
 
 

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