なんかイライラしてる。  
 
この数日間ずっとイライラしてた。正確には流川と体育倉庫でエッチしたときから。  
(エッチっていっても最後までされてないけどね(涙))  
多分生理前というのもあるんだろうけどイライラはしつこく私の胸の中でくすぶっている。  
かき消すように大きなため息をつきながら涼しげな流川を見た。  
一生懸命バスケをしている横顔。憎らしいほどかっこいい。やっぱりエッチしたら見る目って変わるのかしら?  
前からいい造りとは思ってたけど、男としてどうとか見たことなかったのに。  
 
実はあれからエッチしてない…。っていうか付き合ってもいません!  
これってどうなの?もしや告白しても「バスケしか見えない」とかって振られるオチ??  
 
「先輩。パス。」  
サラサラの黒髪をなびかせながら、イライラの原因が転がってきたボールを取りに来た。  
『あんたってむかつくほど何考えてんのかわかんないのよ!!』  
一方的な怒りをぶつけながらボールを返す。  
そんな私にちょっと驚きながら流川がコートに帰っていった。  
「彩子さん?どうしたの?流川くんと何かあった??」  
気づかない内に隣に晴子ちゃんがいてびっくりした。  
「晴子ちゃん…」  
純粋に心配してくれる瞳は、私の良心をズキズキと突き刺す。流川とやっちゃったなんて言ったらこの子はどれほど傷つくだろう。  
何も言わずに抱きついて晴子ちゃんを撫で倒す。  
「ちょ、ちょっと!!彩子さーん!!どうしちゃったの?」  
『ごめんねごめんね晴子ちゃん。流川を好きになったって、ちゃんと言える勇気がでるまで許してね。』  
 
なんだか疲れてしまう。部員の目が気になるし、晴子ちゃんになんと言えばいいのかわからない。  
当の流川は我関せずって感じで楽しそうにバスケしてるし…。  
『もーなんで私がこんなに悩まないといけないの!?本はといえばあのバカが最初に襲ってきたくせに悩むのは全部私かよ!  
 あんなことがなかったら私だって!!』  
あぁ…気分が暗くなる。  
こんなことを考える自分が嫌だった。  
わかってる。流川から何もされなかったとしても、きっといつかは好きになっていただろう。  
『そう。もしかしたら晴子ちゃんに言うまでもないかもしれないんだわ。  
 あれがあの時だけの遊びだったとしたら…』  
そう思うと胸がきりりと痛んだ。  
あの時、私を好きだと流川は言った。  
でも  
一時の言葉でずっと幸せでいられるほど、私は人間ができていなかった。  
 
 
少し思い直そう。  
そう決心した。このイライラはきりがない。生理が終わったらきっとすっきりするわ。  
それにストレスは身体に悪いし、流川と仲が悪いって逆に目立ってもやばいしね。  
決心してしまうと心なしか少し気分が軽くなった気がする。  
 
こんな風に気分が変わると運まで付いてくるようだ。目の前に眠そうな自転車がとろとろと走っていた。  
『あ。流川!ちょっと走っていっておはようって言ってみるか!?』  
久しぶりの上機嫌で少し走れば追いつくほどゆっくりの自転車に駆け寄った。  
「る…」  
「流川くん!!!」  
私の笑顔をさえぎっておだんご頭の女の子が割り込んできた。  
「む…。」  
だらしなく目をシパシパさせながら流川が声の人物を特定する。  
「誰。」  
真っ赤な顔の女の子の次の言葉は、人だかりの出来た通学路の生徒たちの予想を裏切ることはないと思った。  
「わ、私と付き合ってください!」  
ざわっと周りが騒ぎ出す。  
やっぱりね。  
必死で思い返したテンションがしゅるしゅると下がっていくのがよく分かる。  
眠気眼の男の後ろを通っても気づきはしない。  
そのままざわつく一行を置いて校舎へとズカズカ入っていった。  
 
もうねー。なんて言うの?もう血管から血が出そうです。  
 
どうやらイライラのピークを迎えたようだ。  
さっきの告白も一方的なもので流川にはなんの非もないのにやたらとあのキツネ目がむかついた。  
ふと思いつくことがあり口の端から思わず笑いがこぼれる。そんな私を人が少し離れて歩くが全く気にならなかった。  
『いいこと思いついちゃった。いい気になってるアイツを懲らしめて必ず私の前にひれ伏させてやる。』  
若干イタい域まで到達していた。  
言い訳させてもらいたいんだけどこの時私は生理前で感情が高ぶってて…  
それに  
 
生理前で欲情してたからね。  
 
 
こんなに条件がそろうとは思わなかった。  
リョータは夏風邪を引いて休み、赤木先輩は補習。なんだか偶然に偶然が重なって、  
最後までいた桜木花道が帰ったらもう私と流川2人だけになった。  
「めずらしいわね。こんな人いないなんて。」  
「いない方が…やりやすい。」  
そう言って流川はもう一回キレイなフォームで3ポイントを決めた。  
「もう8時半ね。そろそろ終わりにしましょ。」  
時計を見ながらいうと「うす」と小さい声が返ってきた。  
流川がボールを片手に倉庫へと入っていく。  
 
それを見て体育館の電気を消した。  
小走りで倉庫へと行く。  
「流川?」  
「先輩。……停電したかも。」  
予想以上の天然ぶり。雷も何もないのに停電に飛ぶんだ。  
「あ、うん。そうかもね。真っ暗で危ないし、目が慣れるまでここにいましょ?」  
「……」  
一瞬シンとなる。ちょっとしらじらしかったかしら?  
まぁばれたっていいんだし。  
 
「ね、疲れたでしょ。目が慣れるまで筋肉ほぐしてあげる。」  
「いいよ」  
即答で断られることは想像済みだったけどちょっと落ち込みたくなる。でもめげない。  
「いいから!ここに座りなさいってばっ」  
ちょっと恥ずかしくなりながら言うと、やれやれとでも言いたそうにのっそりと流川が私の前に座った。  
流川はどう思ってるんだろう?この前ここで私を抱いたんだよ?  
キスして、身体に触れて、あられもない声を出して…  
「先輩」  
変なこと思い出してた分余計にドキッとした。  
「もう見える。俺送ってい…」  
続きの言葉を聞きたくないのも交わってスッと流川の首に手を巻きつける。  
一瞬身体がびくっとはねるのがわかった。  
流川は何も言わずにじっとしている。  
『どうしよう…。私から大人っぽく誘うつもりだったけどキャラ作れそうにないわ』  
ぼんやりと熱をもった頭で考えながらカプッと流川の耳たぶを咥えた。  
 
 
流川の呼吸が荒くなるのが聞こえた。  
舌先で軟骨をなぞり、耳全体に舌を這わせる。チラリと見える流川の顔が上気しているのがわかった。  
びくともしない…っていうか多分状況に付いてきてない流川はされるがままでかわいく見える。  
「ん…ぁっ!」  
耳の中に舌を入れると流川が声を出した。噛み殺すように下をむく。でも確かに聞こえた流川のあえぎ声は私をどうしようもなく興奮させる。  
「ふふ。耳弱いのね…。」  
首筋に舌を這わせながらTシャツの中に手を入れて流川の乳首を指先で転がした。  
「ま、ちょ…先輩っ!まって」  
流川が色っぽい声を出すたびに自分が男になったかのような錯覚を覚える。男を犯したいなんて思ったの初めてだ。  
「ねぇ流川…。覚えてる?この前ここであんた私の胸どんな風にいじったんだっけ?」  
そう言いながら流川の乳首を軽くつまみくりくりとこねる。  
我慢できずに自分の胸を流川の背中に押し付けて上下した。Tシャツ越しの刺激がたまらなくもどかしくて余計感じる。  
流川の乳首から指を離して軽く左右に動かすとすでにいやらしく硬くなっていた。  
「見て。流川の乳首、こんなに硬くなっちゃったわよ。きっともうココは触らなくても硬いでしょう?」  
流川の前に移動してすっと短パンの上から形が分かるほど浮き立ったソレを握った。  
「おいっ!」  
さすがに声を荒げた流川の口にキスをする。舌を入れると薄い舌を絡めとりゆっくりと味わうように動かした。  
休まずに優しくこする手の中で流川のものは今にも弾けそうなほど熱く脈を打っている。  
ダメ…おいしそうなんだもん。  
「よせ…」  
わずかに正気にもどったようにぼそりと流川が言う。  
でも今やほとんど意識のない流川の短パンをずらすことなんか簡単だった。  
少し下にずらすとその圧力に我慢できなくなったように大きくなったものが飛び出てきた。  
「なっ」  
止められる前にすばやく口に含む。  
大きなカリは入れたら気持ちいいだろうなと容易に想像できた。  
「…ぅっ…んっ!」  
必死で声を出すまいとマットを強く握って耐える流川。  
 
大きな声であえがせて、いやらしく一人だけイカせたかった。  
『絶対入れたいって言っても入れさせてやらないんだから。』  
そうは思うもののトロトロの下半身はどうにか納まりたいと言っている。  
舌を出して裏筋をスーッと舐めながら顔を見ると流川が眉間にしわを寄せて切ない顔をしていた。  
「ほら…。イキたいでしょ?いいのよイッて。」  
どうにか自分の欲望を抑えてそう言うと流川のそこが一層大きくなった。  
『あ。イクなこいつ。』  
そう思った瞬間、やっと悪夢から覚めたように流川が思いっきり私の腕をつかんで身体を離した。  
 
「やめろ。なんなんだ。」  
呼吸を落ち着かせながら言う流川。  
正直めちゃめちゃおもしろくなかった。せめてさっきイッてくれたらこの頃のイライラが解消できたのに。  
「別に。」  
あー本当…なんて私つくづくかわいくないんだろ。  
朝の告白が面白くなかったって、流川って私のなんなの?って言っちゃえばいいのに。  
 
なんだか泣きたくなってくる。  
 
突然、引き寄せられてキスをされた。  
今度は流川の舌が遠慮なしに奥まで入ってきて私の口内を動き回る。  
離れると真っ赤な私と余裕に笑う流川の顔。まさか…  
「先輩。やりてーの?」  
立場が逆転したことが確実になった。  
「な、何言ってんの?」  
強がった言葉も流川の嘲笑にむなしく響く。  
「だろ?ココこんなに濡らして。」  
「あっやめっ…!」  
急に力任せに私の膝を開かせると身体を中にいれて下着の上からぐちょぐちょに濡れるソコに触れた。  
「これってもう入れてーんだろ?この前みたいに言ってよ先輩。」  
「あっんんっ!う、動かしちゃ…動かしちゃだめっ…!」  
「早く…。入れてって言えよ。」  
指が2本入ってくる。私の弱い部分を執拗にこすり上げてくる流川。  
「んぁ!あああっ!!お願いぃっ入れてぇぇっ!!」  
流川は満足そうに笑うとゆっくりと腰を沈めてくる。  
「流川っ…流川好きぃっ」  
「え?」  
流川が顔を上げて私を見る。  
「いいよ…ぉ…そこ気持ちい…あ…ああああああっ!!」  
「せ、先輩…っ」  
カリが引くときに中で引っかかってかなりいい。  
入れたらこんなに気持ちいいなんて…。  
「俺も好き。先輩。」  
ぼんやりとする意識の中で心地よい低い声が響いた。  
 
どうして前に好きと言ってくれたのにあんなに不安に思ったのか分からなくなるほど今は流川に好かれていると体中で味わっていた。  
私が気にしていたことはなんだったんだろう?  
流川が好き。その大事な人から大切にされていることは何かしら感じていたはずなのに…。  
「あ…だめ。も…いく…」  
そうつぶやくと流川がキスをしてきた。  
身体が、唇が重なり、一瞬どっちがお互いの身体かも分からなくなるほど、白く溶け合って一つになっていくのを感じていた。  
 
「だけどね、思うんだけどさぁ」  
制服に着替えながら疑問に思っていたことを口にする。  
「なんで誘ってこなかったの??普通好きならやりたいでしょう?男の人は特に…違うの?」  
 
コイツに限っては違うかもしれないけど…。  
「まぁ…。でも先輩が好きじゃないうちはやめとかねーととか思って。」  
ぼそりと流川がつぶやいた。  
ん?どういうこと?  
「誰を?好きじゃないうちって?」  
「だから、俺を好きじゃねー時にできねーだろ?」  
ちょっと仏頂面になる流川。赤い顔がなんかかわいい。  
「え?私、流川好きって…言わなかったっけ?」  
「…きーてねー。」  
呆れたと言わんばかりのため息をついて流川が立ち上がった。それについて私もうしろから付いて行く。  
 
そっか。何もかも悩む前に私がやるべきことやってなかったからダメだったんだ。  
 
原因がわかったら急に流川に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。  
「ごめんね。なんか…」  
「いーよ。あんたちょっと早とちりだし。」  
そう言って流川が笑った。  
ちょっとムッとしたフリをして2人で笑った。  
 
 
とりあえず明日からイライラは解消されそうです。  
 
 
 

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