普通の日の普通の練習
リョータがあんなことしなけりゃこの日も普通で終わったのに。
「ほーらよく見ろ花道!見てろよ〜!」
リョータが桜木花道の目の前でゆらゆらとヒモにつるした五円玉を揺らしている。
「ぬ…」
多少唸りながらも真剣な表情で五円玉を見つめる桜木花道。その2人を後ろから呆れた表情で眺める流川。
「お前は晴…大好きな人に告白したくな〜る。」
ちらりと横で見てる晴子ちゃんを確認してリョータが言葉をにごす。
「リョ、リョーチン。本当にこんなことで…」
「ばか!集中しろよ!…お前は自分の気持ちを我慢できなくな〜る。言いたくな〜る。」
じっと見ていた流川がボソリと
「…あほぅが2人。」
と言った。
「なにぃ!?」
2人が流川に飛び掛ろうとするのと私のハリセンが2人の頭に直撃したのは同時だった。
「ア…アヤちゃん!」
「いーかげんにしなさい!!ほら休憩終わりよ!桜木花道!アンタもリョータのうさんくさい催眠術なんかに頼らないの!」
デコボココンビはそのままぶつぶつと頭を撫でながらコートへ戻っていく。
「さ、流川も戻った戻った。………って流川??」
ふと見ると流川は膝を付いて頭を抱えている。
「どうしたの!?」
「……っ」
「流川!?頭が痛いの??」
流川の肩に手を置いて軽く上体を起こそうとした。
「…なんか…くらくらする…」
ちらりと私を見た瞳は焦点が合わないようにぼんやりとしている。
ただ事ではない雰囲気に少し焦る。冷や汗までかいて明らかに具合が悪そうだ。
にわかにざわつく体育館。
赤木先輩に指示を仰ぐように視線を送ると、少し心配そうな顔をしたままうなずいた。
それを見て私もうなずき流川の手を肩に回す。
「保健室行きましょう。つかまって。」
途中桜木花道が「きつねが騙してる…ぷぷぷ」と言っていたけど、反応したら大きな流川の身体を支えきれなくなりそうだったので
そのままにして先を急ぐ。
心配そうな部員を引き締めるような赤木先輩の号令が、後ろの方で聞こえてきた。
保健室には誰もいなかった。とりあえず流川を横にする。
「ちょっと待ってなさい。すぐ先生を探してくるわ。」
そう言うと早足で流川の横たわるベッドから離れようとした。
「…っ!?」
ぐっと引っ張られる感触。見るとベッドの布団から伸びたごつい手が私の手首をつかんでいる。
ひんやりとした体温。本当にどうしてこんなきれいな指してんのかしら?
「なに?つらいの?」
声をかけても微動だにせず流川はじっと天井を見ている。動向が開いたような目。
先ほどまでの冷や汗も引いているようだ。なにかに操られているようで少しぞっとする。
流川がおかしい。
「ねぇどうしたの?なんか変よあんた。」
突然流川はガバッと上半身を起こし私を見た。
「な、なに??」
「先輩、俺。」
「なによ。そんな急に起きて平気なの?」
「俺、先輩が好きなんス。」
(どうしよう。完璧おかしくなっちゃった。)
その場に凍りつきながら、ふと先ほどのリョータの催眠術が頭に浮かぶ。
『お前は自分の気持ちを我慢できなくな〜る…』
「あ、あんた…まさか」
「富中のときからずっと …。」
私の声が全く届かない。やっぱりそうなんだ!!
「バカじゃないの!?あ、あんな適当な催眠術にまんまとかかってんじゃないわよ!!ちょっ!離しなさい!」
流川の目は異様なほどまっすぐに私を見たまま手を離さない。
まるで流川らしくない。
(『自分の気持ちを我慢できなくなる』って言ってた!ってことはこいつ本当に私を好きってことー!?)
混乱する頭でなんとか手を振り切ろうとするが、流川は力の加減が出来ないようでギリギリと手首を締め上げてくる。
「い、痛っ!こらっ!流川!!」
もがく私の肩に流川の手が回ったと思った瞬間、ぐいっと引き寄せられ流川の冷たい唇が私の唇に一瞬触れる。
目を開けると流川の膝に寝るような体制になっていた。
「な…なんっ…あ…あ、あんたっ!」
手を口に当てて狼狽する私。
「先輩」
低い声にドキリとする。流川にドキッとするなんて。
長くごつい指が私の顔にかかる髪をゆっくりと肩の方へ流す。
その指がそのまま首筋から鎖骨の方へとなぞっていく。
「る…流川 …」
自分の声とは思えないほどの甘ったるい声にはっとした。何されるがままになってんだ私。
流川の背に手を回して、つかんだ枕を顔に投げつけた。
その隙に起き上がって適度な距離を保つ。
「む…。???」
目をぱちくりさせている流川。もしかしたら正気になったのかもしれない。
「あんた!あの単純王の桜木花道より単純なんて!!本当呆れるわ!!!!」
どこをどう体育館まで戻ったのかわからない。たださっきあった出来事を振り切るように思いっきり走っていた。
体育館へ入ると部員が駆け寄ってきて流川の様子を聞いてきた。でもとりあえず、このどうしようもない怒りを静めるため、
ハリセンを握りリョータに向けてぶつけていた。
30分ほどで流川は帰ってきた。どうやって接したらいいものか迷っていたが普通通りの流川を見てホッとした。
催眠術がかかっていた間は記憶がないのかもしれない。
それはそれで少し腹が立つが、覚えられてるよりずっといい。
次の日の練習。
やっぱり普通通りの流川を見て犬にでも噛まれたと思って忘れることにした。
イヤというほど握られた手首のアザさえなけりゃ本当に夢を見たように思えるのに…。リストバンドを伸ばしてちらりと覗くアザを隠す。
「おつかれしたー!」
終了のあいさつにハッとして、部員に混ざってボールを片付けだす。
2つ持っていたボールをカゴに入れようとしたとき、一つが滑ってドアの方へと転がっていった。
「あっ」
スッと目の前を大きな手が横切り、片手で軽々とボールを拾う。
「これで最後」
「あ…流川。サンキュ」
ちょっと気まずいけど相手が忘れてると思えばなんてことはない。
「あんたまだ残ってやるんでしょ?」
「まぁ…」
言いながら流川が何かを見つめ動きを止める。視線をたどると私の手首のリストバンドから少しだけアザがはみ出ていた。
流川の視線に気付かないフリをして背を向け不自然にならない程度に隠す。
「電気忘れないようにね!じゃあお疲れ!」
「…それ、あん時の」
身体ごと跳ねるかと思うほど驚いた。コイツまさか…
ゆっくりと顔を後ろに向ける。
「あん時ってなに。」
「…………」
「あ、あんた覚えてるの!?」
「………覚えてない」
「うそつけー!今の間はなんなのよ!?」
今度は流川の方が決まり悪そうに後ろを向いた。そのまま側にあったペットボトルを口に運ぶ。
「こら待て!待ちなさい流川!」
「…うるせーな。覚えてねーって。」
問い詰めてどうしようって言うんだろう?でもとにかく覚えてるのと覚えてないのじゃ全然話が違ってくる。
今にも逃げようとする流川を追いかけているとき、ふとあの元凶、リョータの声がしてきた。
「いいか〜花道!今度こそ!!!」
ギクッとした。少しだけ見える部室の中から目に入ったのはどこかで見たような光景。
2人は向かい合って座り、その間には紐につるされた5円玉。
「〜〜〜!!!!!?????」
見ると流川は動きを止め、またもや2人に見入っている。
大声で言えばリョータもやめただろう。でもなにせ慌ててしまって流川にその催眠術を聞かせないようにすることしか思いつかなかった。
「や、待って。流川っ!ちょっと!!」
慌てて流川の耳か目をふさごうと思ったがどうやっても手が届かない。そして…。
「お前のやりたいようにやっちまえ!」
声が体育館中に響いたように感じた。
耳を疑う言葉に思わずリョータを見る。
「リョ、リョーチン!何てことを!!!」
ガタガタとそこら中の物にぶつかりながら桜木花道が大げさに驚く。
「オイ花道お前なに想像してんだよ。」
ヘラヘラと笑っているリョータが憎い。
本当何てこと言ってくれちゃったのよー!!??
流川が怖くて見れない。
とりあえずこの前のことから言って気分が悪くなるに違いない。その間に逃げよう。
そう決心してチラリと流川を見る。
流川も私を見ていた。目はこの前と同じうつろな目。
蛇に睨まれた蛙のように身動きが取れない私。
(えぇー!?これもうかかちゃってるんじゃ!!??)
やばい。もう逃げるしかない!
思い切って走りだしたのと、流川の大きな手が伸びてきたのとはほとんど同時だった。
「リョ…っ!!!」
私の口をふさぎ軽々と抱え上げ、ボールを直してある倉庫へと連れて行かれる。
遠くの方で私の一瞬の声に気付いたらしいリョータが部室から出てきたのが見えた。
『お願い気付いて!お願い!!』
「あれ!?アヤちゃんの声したと思ったんだけどな〜!」
「やばいぞリョーチン。幻聴まで…ぷぷぷ」
馬鹿にしたように笑う桜木花道をリョータは赤くなりながらボコッと蹴った。
そのまま2人は話しながら体育館を出て…
そして…
電気が消えた。
真っ暗な倉庫の中
流川は私を後ろから捕らえたまましばらく動いていない。座っているマットが妙に冷たく感じる。
早く打つ心臓の音が私をどんどん焦らせていく。どうにかしてこの状況を振り切ることを考えていた。
ふと口にあった手の力が抜ける。
「るっ…」
「先輩」
耳元で聞こえる流川の低い声に身体が固まる。私の肩に頭をうずめ、子供のように抱きしめてくる。
胸の奥がきゅうっと締め付けられ息苦しくなった。
「る、流川…。」
祈るような気持ちで名前を呼ぶ。どうすればいいんだろう。
大きな身体。私をすっぽりと包んでくる。
何も見えず、何も音のしない倉庫で、嫌でも背に感じる低めの体温と静かな息遣いに集中してしまう。
手首を握ったときとは対照的に壊れ物でも触れるように流川は優しく包んで、頭となく首となくキスをしている。
「先輩。すげー…好き」
うっとりとつぶやく声に一気に顔が熱くなるのを感じた。
こんなことを言うヤツじゃない。悔しくても嬉しくても感情を表に出すのを嫌がるような男だ。
催眠術のせいだろうか。純粋に素直な気持ちを直接ぶつけてくる。
夢のように何度も私を呼ぶ低い声。呼ばれるたびに理性の箍が外れていくようだった。
暗闇の中で流川の想いに全身が包まれているような錯覚に陥る。
(今だったら逃げられるかも…)
ボンヤリと思ったこともふわりと消えていく。なんだか別人のような流川にこのまま流されてもいいような気持ちになっていた。
ぼーっとした無表情な男にここまで素直に求められることは2度とないだろう。それに…ダメだ。私スキンシップに弱いんだ。
大きな手が私の半そでから出てる腕を確かめるようにゆっくりと滑っていく。サラリとした肌の感触が心地よかった。
指までくると包むように握ってくる。
肩からまとめていた髪がはらりと落ちてきた。
「こっちの方がいい」
流川を見ると少し笑ったように見えた。
(あれ?なんか…)
一瞬何かが浮かびそうになったけど、当然のように重なった唇がまた頭を白くする。
不思議な気分だった。初めて会ったときはまだ私と同じくらいの身長だった流川。声もかわいくて弟みたいに思ってた。
それは背が高くなっても声変わりしても変化はなくて…。
(その流川とキスしてるんだ)
ある種の背徳心がなぜかこの状況を一層甘美なものとしていた。
薄い唇は2、3度触れては離れる。背に伝わる流川の体温がまるで突然生き返ったかのように上がり、はげしい鼓動が胸辺りに触れる手から伝わってくる。
(興奮してる)
そう思うと、巻き込まれたように私の鼓動も早くなってきた。
触れるキスにじれったさを感じ、流川の頬に手を添える。少し驚いたようだったが、次に触れた唇から若干薄めの舌が入ってきた。
先端部分だけの侵入。舌を絡ませると遠慮なしに奥まで入ってくる。
キスに夢中になっていると、髪に触れていた手が頬へと下がり、肩を伝ってウエストまで降りてきた。
そのままTシャツの上からすくうように胸を包まれ少し身体をよじる。
唇が離れ、流川の顔を見つめる。当の流川は少し身体を離し自分の手の中にある私の胸を見ている。
「…ちょっと…」
Tシャツ越しとは言え、直視されて恥ずかしくないわけがない。
顔を背けているとボソリとつぶやく声が聞こえてきた。
「…でけー」
カァッ!と血がのぼる。
「これ、本物?」
「あ、当たり前でしょ!?」
やだ!やっぱり…やっぱりこいつ正気に戻ってる!!!
流川の急に上がった体温と早くなった鼓動。引っかかっていたものが一つに繋がったような感じがした。
なんだか急に恥ずかしくなった。正気だということがわかっていても敢えて聞く気にはなれない。
真っ赤になっている私の顔を流川が不思議そうに眺める。
「なに」
「あっ!?…んんっ!」
するりと流川の冷たい手がTシャツの下から入ってくる。乱暴にブラの上からぐにゃりと握られた。
薄く目を開けると少し笑っている流川が見える。
「悪かったわね。知らない間におっきくなっちゃったんだもん。…仕方ないでしょ」
そっぽを向きながら途切れ途切れで答える。一瞬流川が、え?って顔をしたけどすぐに胸のことを言ってるんだとわかったようだった。
胸に視線を戻す流川。
「…あぁ」
(あぁじゃないよ!すごい恥ずかしい!!なんで私もまた話し戻しちゃったんだろ!?)
今度はぷっとはっきり聞こえる声で吹き出した。なんかもう恥ずかしすぎて泣きたい…。
脱力してしまった私のTシャツを無言で脱がせ、ゆっくりと私をマットに倒し横から覆いかぶさってくる流川。
「あっ…」
ブラが外れて視界の端に落ちた。
「る…んぁっ!」
「カッコイイ。ここも。…全部。」
突然流川が胸の突起に舌を這わせ、片手で背骨をなぞる。仕草一つ一つに体がぞくぞくするのを感じた。
期待している。流川に触れてもらうことにもはや期待してしまっている。
恥ずかしいほど硬くなってしまった私の乳首を、なお円を描くように舐めながら、流川の指がスパッツの上から私の割れ目をなぞってきた。
体がビクンとはねる。
「ん!!だめっ!やめてぇ!!」
足をきゅうっと閉じるが指がうごめくのを止めることができない。
「んっんっんん!!」
強弱をつけながら、私のクリを中心に攻めあげてくる。目を閉じて波のように襲ってくる快感にただ耐える。
すでに自分でも分かるほど濡れていた。きっと…スパッツの上からでもわかってしまうほどに…。
くちゅ…
「!!」
耳をふさいでしまいたいほど恥ずかしい。溢れるほど濡れているであろうそこからいやらしい水音が倉庫内に響く。
「へぇ…」
流川の声で恥ずかしさが一層増す。ずっと前から知っている流川にこんな痴態を晒すことが耐えられなかった。
「先輩すげーやらしい格好…。そんな気持ちいい?」
「ゃあっ…い、言わないでぇ!」
完全に流川に支配されていた。この状況に興奮している自分が信じられない。
「こんな濡らして…やめらんねーよ。」
そう言うと同時に流川の呼吸は荒くなり、そのまま私のスパッツを下着と一緒に取り去った。
反射的に閉じようとした足の間に流川は身体を入れて、そのまま上体を倒しすでにぐちょぐちょのそこに口をつけてきた。
「んぁあっあああ!」
「…溢れてる。」
クリの部分を舐め、割れ目を伝い舌を挿入する。気が狂いそうに感じてしまう。
流川がTシャツに短パンを着ている前で私だけ裸でこんなにも乱れさせられているなんて。
「流川…お願い流川のも…」
「…」
「触れさせて。あっ…お、お願いっ」
「いーよ。俺は」
「どうして?…!ひぁっ!!あぁん!!」
ごまかすように流川が私の中に指を入れてくる。長くごつい指が出し入れされるたびにしぶきが飛ぶのが見える。
「先輩。1本じゃ全然足りねんじゃねーの?ヒクついてる…」
意地悪くそう言うともう1本ゆっくりと挿入されてきた。中に入ったと思うと指を折ったり広げたりしながら刺激される。すでに何も考えることができなくなっていた。
「あぁあっきもちい…い!るかわぁ…!」
2本挿入しながら親指でクリを弄られ腰が浮いてしまう。舌も加わり気が狂いそうだ。
「あっあっ。る、かわ…お願い、いれてぇっ!んん!!あぁっ!」
その言葉を聞き上体を起こす流川。
快感から開放され、荒く息をつきながら流川を見る。
「…お願い」
流川が少し笑ったように見えた。覆いかぶさり頬にキスをしてくる。
同時にまた指が挿入され今までにないほど激しく出入りを始めた。
「!?あああっ!いぃっ!んん!!やぁあ!」
「俺いーから。先輩イッて」
耳元で囁かれると蜜が溢れるのがわかった。我慢できない。
「もう…ダメェっ!!!いくぅっいっちゃうぅ!!」
「ん。見せて。見たい。」
流川が優しく私のまぶたにキスした瞬間、頭も身体も真っ白に溶けていくのを感じていた。
「本当よかったの?入れなくて」
私の直接的な言い方がまずかったのかうつむいたままビクッと身体を揺らす流川。
部活で着てたTシャツをバックに入れて、制服を着ながら流川を見る。
さっきから自分の大きくなったものが治まるのをうずくまって待っているらしかった。
(まぁ短パンだと目立つもんな〜)
ぼんやりと思いながら制服を着終わった私もその場に座って流川の回復を待つ。
「ね〜〜どうしてそんなになるまで我慢すんのよ?病気になるわよあんた。」
「……うるせーな」
「ね、ところでさ、いつから正気になってたの?」
「……………」
急に無口になる流川をかわいく思いちょっと笑う。
多分、正気に戻っていたにしろ操られてこんな状況になった手前、最後までしてしまうのは流川も気が引けたんだろう。
「別によかったのに」
ボソリとつぶやいた言葉にまたもやピクリと身体を震わせる流川。
(かわいいやつよ)
スケベ親父のようなことを考えながらその後、落ち着いた流川に家まで送ってもらう。
一緒に歩きながら、今夜は主導権を流川に握られていたことに多少くやしさを感じていたので、
次はきっと主導権を握って見せると誓った。
次の日、集合の号令でみんなが集まりかけてるとき、目が合った私に部員に気づかれないよう流川が軽くキスしてきた。
それだけで真っ赤になってしまった時、主導権とか無理だなと悟るのだけど…。