晴子と初めてつながった日
晴子の家に自転車二人乗りで到着したのは8時
チャイムをならそうと指を伸ばすと、ドアが勢いよく開いて
鬼の形相の赤木が現れる
思わず後ずさりしそうになったが、俺は何とか作り笑いをしつつ
「遅くなってすみません、お兄さん」
「ばっかも〜ん!お兄さんなんて呼ぶな!!それとお前と二人の時の
晴子の門限は6時!いいな!!」
「はぁ?6時??はえ〜よ赤木!!」
「晴子はまだ高1だぞ!何かあってからじゃ遅いだろうが」
…すまん赤木…もうすでに何かしてきちゃったんだけど…
こいつを怒らせたら後々めんどくせえ…しばらく良い子でいるか
俺は、わかったわかった今日はすみませんでしたと謝った。
晴子も後ろめたいのか、おずおずと前に出て
赤木にごめんなさいと謝ると、赤木も妹に甘いのか、中に入りなさいと促す
「三井…晴子を泣かせたらただじゃおかないぞ」
まるで花嫁の父だなと思いつつ、こいつも晴子が大事なんだなとも思い
俺は微笑みながら
「本気だっていったろ?泣かせたりなんかしねーよ」
赤木はだまってうなづき扉を閉めた
お風呂場で体に所々寿さんにつけられた赤いキスマークを発見して
さっきまでの二人の出来事を思い出す
私、変な顔してなかったかな?
お兄ちゃんに気づかれなかったかな?
鏡を覗き込むと真っ赤な顔をした自分…経験したら綺麗になるって言うけど
少しは綺麗になったのかな?
あぁ…明日どんな顔で寿さんに会えばいいんだろう?
その日は寿さんの事ばかり考えてしまってあまり眠れなかった。
案の定、朝は少し寝坊…力の限り走っていると
後ろから私を呼ぶ声
「晴子も寝坊か?後ろ乗れ」
カバンを奪われると私は遠慮がちに後ろに座る
「あ…あの…」
「ん?」
「おはようございます」
「おう!」
下り坂を勢い良く降りていくと校門についたところで自転車が止まる
「晴子」
「え?」
ここは校門の前、沢山の生徒がいる中
クラスメートもいるし、バスケのメンバーもちらほらと…
「朝の挨拶だ」
あごに手をかけられ上を向かされると
寿さんの唇が降ってきた
私はただただ赤面する。まわりのみんなも一瞬足をとめる。
「み…み…ミッチー!!俺の晴子さんにぃ!」
昨日の一世一代の告白の時、丁度彩子さんから買出しに出させられていた
桜木君が、髪の毛と同化するくらい顔を真っ赤にさせて近づいてくる
「今日から晴子は俺のだ!わかったな」
すごい気迫を感じて桜木君がひるむ
「うぬぬぬぬ…ミッチー覚えとけよぉぉ」
「もう忘れたわい」
舌を出して悪態をつく寿さん
桜木君の背中が怒っている…
横を自転車ですっと通り過ぎる流川君…顔を見てももう胸が痛くない
私はそっと寿さんの手を握る
「行こう」
嘘偽りのない愛しい人へ送る笑顔
寿さんも強く手を握り返してくれる
何だか放課後の部活を見に行くのが待ち遠しくて
私は一日そわそわしていた
クラスメートにもまさか寿さんと付き合うとは思わなかったとか
朝からキスシーンはものすごく冷やかされた
すごく恥ずかしかっけれど、でも寿さんの強引さが心地良い…
私、人にこんなに思われたのは初めてかも
終業のチャイムがなると、私はいそいそと体育館に向かった
「晴子」
教室を出て渡り廊下を少し早足で歩いていると
部活用のウエアーに着替えた寿さんが手招きをする
「寿さん!今から行こうと」
そばによるといきなり抱きすくめられちゅっと軽い口付けをされる
「栄養補給…これで今日も頑張れる」
先にいくと寿さんは駆け足で体育館へ向かった
「へへへ…三井さん朝みましたよぉ」
ストレッチをしていたらリョータがにやにやしながら近づいてきた
「昨日の告白といい、かっこいいじゃないですか」
「なんだよ?バカにしに来たのか?俺は今は幸せいっぱいだから
何言っても無駄だぞ」
にやっとしてかえすと、リョータは、かないませんねとつぶやき
「あ〜俺も彼女欲しいなぁ〜」
っと彩子の方へと視線をなげる。
「競争率高いんじゃねぇの?」
リョータは少しぶすっとして見せると
「ところで、晴子ちゃん、一日ですっかりかわいくなっちゃいましたね
もしかして三井さん…ねぇ、そうなんでしょ?」
「ばぁ〜〜か!勘ぐるんじゃねぇ〜よ」
リョータの頭を軽く拳骨でなぐると、俺はボールをとり、ウォーミングアップをする
視線を感じて振り向くと晴子がこっちを見ている
控えめに手をふる晴子に手を振り返すと、微笑む…かわいくてしょうがねぇ…
でも、赤木との約束もあるし、今日家に誘うのはがまんがまん…
それから良い子にしてること1週間
俺の努力のかいもあって校内でも俺らは公認の仲になったわけなんだけど
俺と二人っきりの門限6時を守っているもんだから
初めのあれっきり…キス以上は何にもねぇ…
俺だって健康な男子だ、正直辛い…赤木よ…そこら辺少しはくんでくれよ
正直、最初の3日までは何となく我慢もできたが
今は限界…泣きたい気分だ
「今日は赤木が委員会でこれないから」
小暮が彩子に伝言してるのを聞いた…
これってチャンスじゃねぇか?
これは実行あるのみだ
「小暮…ちょっと俺、腹いたいから保健室行ってくるわ」
「大丈夫?誰かつきそわせるかい?」
心配そうにする小暮…すまん…もう我慢も限界
健康をそこなうおそれがあるくらい俺はぎりぎり状態なんだ
小さな嘘は見逃してくれ
「いや…そうだな…晴子、ちょっと付き合ってくれ」
いきなり指名された晴子はきょとんとした顔で
俺に近づいてくる
「寿さん大丈夫ですか?」
「ああ…ちょっと保健室まで付き合ってくれ」
体育館を出た瞬間、俺は舌を出す
「もう、我慢の限界…晴子がほしくてたまんねえんだよ」
顔が真っ赤になる晴子の手を引いて
学校で唯一ベッドのある保健室へと向かった。
え?嘘って…嘘はよくないですよ
でも、寿さんのいたずらっこの笑顔を見ちゃうと
何も言えなくて
私は寿さんに導かれるまま保健室へ
ベッドに座らされると口付けをされる
「でも…先生が来ちゃうから…」
「晴子、入り口の張り紙見えなかったの?先生は出張で今日はいないんだよ」
シャツをめくりあげられると、ブラの上から胸を触られる
「あっ…ん」
寿さんの体温に刺激され私ははしたない声を上げてしまう
布越しに乳首をつままれると、体中に甘い電流が走る
「んっっっ…」
「あまり声あげると外の奴らに聞かれちまうからな」
意地悪な顔をする寿さん
私は思わず口を手でふさぐ
久々の晴子の肌に俺は興奮して
どうにも歯止めが利かない
ブラをずりあげて乳首をつまむと晴子の体が跳ねる
「俺…今日は余裕ねえかも…」
スカートを脱がすのももどかしくて
ひざの上に晴子を座らせて下着だけひきずりおろすと
晴子の秘所に手を添える
「…晴子も興奮してる…?こんなに濡れてるぞ」
ちょっと意地悪に濡れた指先を晴子に見せてあげると
うるんだ瞳で晴子が俺を見る
「寿さんの…興奮してるのがうつっちゃいました」
何だか中途半端に脱がしてるその様子と
晴子の瞳と台詞に俺の下半身はかなりのダメージを与えられる
「もうだめだ…」
ゴムをつける作業ももどかしい…でもこれは義務だしな
後ろから腰を抱きしめると、俺の塊を晴子の中へ一気にうずめる
俺の塊がまた一回り大きくなる
「あっ…んっっ…」
晴子の中をかき回すと晴子の肩が震える
「晴子の中、すげぇ熱い…俺もたねぇよ」
前の時とは全然違う、余裕のない
つやっぽい寿さんの声に
私の体の芯がもっともっと熱くなる
「寿さんも熱い…あんっ…」
浅く前後にかき混ぜられると
私はただ声をあげるしかできなくて
後ろから腰を抱かれた格好だから
寿さんの表情が見えなくて
「あっ…ひさし…さ…顔…みたい」
私が体を少しひねると、ちょっと泣きそうな余裕のない時の
寿さんの顔…愛しい気持ちがこみあげてくる
「こんな顔…見られるの恥ずかしい」
「大好き…顔…見てたい…っ」
気乗りがしない様子だったけど、寿さんが一度抜かれ
向かい合う形になる
「晴子、自分で入れてみて…」
寿さんのあぐらの間に雄雄しく立ち上がる塊
私は、一瞬戸惑う
手を引かれて、寿さんに触れる
熱くて、自分の愛液でぬるぬるしてて、びくんびくんと脈を打ってて
私は恐る恐る握り締めた
「手伝ってやるから」
腰を引き寄せられ、私はあぐらの上に座る
「腰、浮かせて」
小さくうなづき、塊の真上に腰を浮かす
「ほら…簡単だろ?」
腰を引っ張られると
いっきに寿さんに貫かれる
私は急な事で声すら出なかった
「今度こそ本当限界…晴子の中が良すぎる…」
耳元で甘い声でほめられた…私は甘い吐息を抑えつつ
顔を赤くすることしかできなかった
寿さんの放った振るえと共に
私も誘われるように絶頂に達した
学校内だって事もあって
晴子に促されて早々に服を着せられる
でも、少しは余韻ってもの味わいたいし
俺は晴子を後ろから抱きしめる
「晴子…お前どんどんかわいくなるな」
「え…?」
照れた時の真っ赤になる顔がたまらなく愛しい
だから俺はくさい台詞も恥ずかしげもなくぽんぽんと言える
恋愛ってのは本当に不思議なもんだ
「そ…それは…寿さんが私を好きでいてくれるからですよ
女の子は愛されるとどんどん綺麗になるんです」
こいつも言うようになったなと感心する
「じゃ、枯らさないように俺も頑張らないとな」
触れるだけのキスをすると
赤木の声
「腹の具合はどうだ?」
間一髪…俺達は瞬間に体を離す
「おう、もう大丈夫!」
そういうと、赤木は俺と晴子を引き剥がすように
じゃあ練習だと俺をひっぱっていく…
やっぱりこいつが俺らの強敵だな…まけねぇぞ…