翔陽との壮絶な試合を終えた翌日。
昨日は最終的に退場することとなった三井はまだ疲労から回復仕切っていない身体で登校した。
放課後はいつもの練習。これからも続々と立ちはだかる強豪との試合に向け気を抜く事は出来ないー…。
そんな会話をメンバー全員でしていたとき、引き締まる気持ちと同時に何かが三井の頭をよぎる…。
今以上にハードな毎日が続く…その日々を乗り切る為の休息と言うのか、何なのか…とにかく止められない衝動が確かに存在した。
今しかない……
「晴子…今いいか?」
練習の途中だったが三井はコート際でいつものように練習を眺める晴子に声をかけた。
少し息を切らしながらTシャツは汗だくだった。
「ど、どうしたの?先輩…」
晴子は大きな瞳で見上げ、突然の三井の行動に驚いたような顔をしていた。
またその瞳が余計に三井を駆り立てた。
誰にも秘密という条件のもと始まった2人の関係。
兄の赤木をはじめ、メンバーにバスケ以外の余計な事を考えさせたくないが為だった。
だから三井が晴子にメンバーの前で、しかも練習の途中に話かけて来るというのは晴子にとって意外だった。
身体の具合が悪いのかな…辺りを気にしながら言葉を選んでいる三井を見て晴子の心配は募るばかりだった。でもどうすれば…
その心境を読み取ったのか、三井は咄嗟に晴子の耳元で少し息を乱しながら発した。
「俺について来い…用があるんだ」
他に良い選択肢が思い付かず、ようやくそれだけの言葉を絞り出すと三井は体育館から立ち去ってしまった。
練習も終盤で他のメンバーは気付いていない…晴子はほんの数秒、間をあけ皆の様子を見た後素早く三井の後を追った。
外はもう真っ暗だった。
2人きりになるのは本当に久しぶりだった。晴子はそれだけで嬉しくて顔が赤くなるのを感じた。
「どうしたの?急に…びっくりしちゃった…」
そう言った後、チラっと高いところにある三井の顔を見上げようとしたとき突然晴子の唇を三井が塞いだ。
「んっ……!」
あまりにも長いキスに戸惑っていると今度は舌が侵入してきた。
「んっ!んっ…!!」
強引で長いディープキスに慣れない晴子は耐え切れず三井の胸元をどんどんと叩き、三井の顔は離れた。
「おかしいわ…今日の三井先輩…」
「ああ、おかしいかもな俺。でも今日は…どうしてもそのまま帰したくねえんだ…」
「えっ…?」
その言葉にドキリと固まる晴子の手を三井は握り一緒に走り出した。
気付いたら真っ暗で誰もいない教室に2人はいた。
「どういうことなの?三井先輩…黙っていたらわからないわ…ねえ…」
戸惑う晴子を見ているとどうしようもない感情がついに制御不能になった。
「お前に触れてえ…我慢できねえんだ」
そう言うと激しく晴子を抱きしめ、キスをした。
晴子はこんな三井を見るのは初めてで相変わらず固まっていた。
「やっぱり緊張してんのか?逃げるって言ってももう遅いぜ、離してやんねえ」
クスっと笑う三井。
「き、緊張なんて、してないもん…」
キスで頭がぼーっとして張り裂けそうな鼓動を抑えながら晴子はやっとの思いでそう言ったが内心緊張しかなかった。
それから後は三井に全てを任せた。
真っ暗な教室の隅で晴子は床に座り込み、三井を受け止めようと必死だった。
三井が制服のブラウスを器用に脱がすと晴子の真っ白な上半身があらわになった。
「…たまんねえ…」
「やだ…そんな見ないで…恥ずかしいからっ…」
「少しは黙ってろよ、俺が恥ずかしさなんて忘れさせてやるから」
キスをしながらブラの隙間からするりと手を入れ乳首を愛撫する三井。
「ここ、立ってる…感じてるだろ?」
「…ん…あっ」
素早く晴子のスカートをめくり、パンツの上から割れ目をなぞった。
「やだっ!そんなっ…」
「ここまで来たらもう止められねえよ、お前もそうだろ?さっきから感じてるって顔してるぜ…晴子…」
パンツの上からクリトリスを撫でられ晴子は反論する力を奪われた。
「あっ…!ん…」
「パンツの上からでも濡れてるのがわかるぜ、晴子」
「や……やだ…」
耳元で囁く三井の声と初めての快感に晴子の頭はくらくらしていた。
パンツを脱がされた晴子はもう三井に全てを委ねていた。
三井の指が誰も触れたことのない晴子の秘部を犯していく。
くちゅ…くちゅ…という音が教室に響く。
「いやらしいな…お前のここ…」
「あっ…あっ…」
晴子は慣れない快感に溺れそうだった。その中で三井の声だけが鮮明だった。
「だめだ…もう我慢できねえ」
そう言うと晴子の目の前に三井のそそり立つものが初めて現れた。
一瞬言葉を失う晴子。三井はその反応を見て、「やっぱりな…」と思ったが気付かないふりをして続けた。
「もう、入れるぞ…」
「…えっ!そんなっ…!」
晴子の言葉を遮り、三井は強引に晴子の両足を抱えるようにして挿入した。
「いたっ……!!!もっと…ゆっくり…!!」
「…ごめん、あと少しで全部、入るからっ」
ずぷっと全部入ったとき晴子は痛みで涙ぐんでいた。そんな晴子を見て三井はハッとした。
「大丈夫か?必死で…わりぃ…」
「ううん、あたしなら大丈夫…だから続けて、先輩…好き……」
「俺も…好きだ、晴子…」
そして優しくキスをすると晴子を求め激しく腰を打ち付けた。
「あっ…あんっはあ、はあはあっはあっはあっ、ああっ…!!」
「…くっ!!」
三井と晴子は同時に達した。
その後も2人は2人きりの時間を惜しむように限界まで求めあった…。
―完―