ベイビー。その甘い響き。  
 
 
日本語では「赤ん坊」という意味でしか無い言葉。  
同じように甘く、可愛がる存在へ向ける使い方があるのを初めて知ったのは、  
テレビでインタビューアーがマイクを、ひとりのNBA選手に向けていた時だった。  
彼の隣の美しい「ベイビー」は微笑み、2人はキスをした。  
彼は、当時ガキだった俺のヒーローで、プレイもスタイルも魅了されるたびに影響され、猛練習をした。  
そんな俺のヒーローが口にしていた、格好いいその言葉。  
・・・俺も、愛しい女にそう呼びかけられるような男になる!  
憧れの神様が教えてくれた新しい呼び名を向ける相手がまだいなかった俺は、  
「ベイビー」と、つぶやきながら隣で寝ていた飼い猫にキスをし、決心した。  
 
アヤちゃんを一目見たとき思った。こんなに「ベイビー」と呼ばれるのが似合う女の子なんていない。  
 
・・・だけど、今、俺の上でマウントポジションをとっている彼女は、  
「ベイビー」と、いうより、女豹?ああ、これはグラビアアイドルがよくしてる、女豹のポーズに似てる・・・。  
「なに考えてんのよ。」  
「いや、猫科ではあるな、って。」  
「・・・リョータ、集中してないならもうやめる。」  
繋がっていた熱い身体を引き抜いて、アヤちゃんは下着を着け始めてしまった。  
「待って!違うって、アヤちゃん!!やめないで!!」  
「サイテー。」  
バタン!と、勢いよく閉まるドアで、また怒らせてしまった事を痛感した。  
なんでいつもこうなっちゃうのかな・・・。  
でも、ガックリ肩を落としてる暇なんて無い。急いで服を着て、急いで彼女を追いかけなきゃ。  
だって、こうしないと、アヤちゃんはきっといなくなってしまうから。  
「待って、アヤちゃん!!」  
「はなして!」  
「ごめんね、ごめん。アヤちゃんだいすき。」  
「・・・。」  
「ね?部屋にもどろ。きげん直して。」  
アヤちゃんの手を引いて、必死で俺の部屋に戻す。アヤちゃんは黙ったまま付いて来てくれる。  
これ、なんてデジャヴ?もう何度も繰り返された、演劇のようなこの光景。  
・・・、こういうとき、わからなくなる。  
アヤちゃんは、なんで俺といるのかなって。こんな、情けない俺と。  
 
 
「ホラホラあんたたち〜〜〜!!気合入れてーーー!!!」  
 
部活中の体育館に、アヤちゃんの声が響く。  
普段の彼女は姉御肌で威勢のいい、とっても元気な女の子で、皆の前でみせるそんな彼女も大好きで。  
身体を重ねる前は、俺もそんなアヤちゃんしか知らなかった。  
ベッドでのアヤちゃんは、健康的というよりかなり挑戦的で、俺はいつも負けた気になる。  
「好き」って最初に言ったほうが負けって、本当なのかな。愛しく思うのに勝ち負けなんてないはずなのにな。  
「ばかもんが!なにをやっとる!」  
ゴイン!!と、俺の頭を殴る入道雲のような影。このお方は・・・。  
「ダンナ・・・。」  
「バスケットボールは抱きしめるもんじゃないぞ!さっさと動け!!たわけ!!」  
「へーい・・・。」  
「けけけ。リョーちん、怒れてやんの。」  
「アンタもサボるんじゃないの!桜木花道!」  
コート脇で、花道もアヤちゃんにハリセンで殴られてるのが見えた。  
俺の憧れのこの2人は、よく似てる気がする。  
ダンナを初めて見たとき、思った。俺のヒーローに少し似てるなって。  
でもこの人は、アメリカンな外見とは裏腹に、今時めずらしく古風な・・・喩えるなら武士のような性格をしていて、  
間違っても恋人に「ベイビー」なんて呼びかけはしないだろうけど。  
ダンナの大きな身体も、パワフルなプレイも、1つしか年が離れてないとは思えないほどの貫禄も、  
全部俺にはないものばかりで、男が惹かれる男ってのに初めてあったし、尊敬してる。  
 
だから・・・、思うのかな。  
アヤちゃん、本当は、ダンナの事が好きなんじゃないのかなって。  
 
 
 
アヤちゃんを「俺のベイビー」と言い切れない理由は他にもあって。  
それは「付き合ってください!」「はい・・・(はぁと)」みたいな、ピュアなやりとりなく、  
家に遊びに来ていただけのアヤちゃんに対し、俺が獣になってしまったから。  
ただ、アヤちゃんは食べられるだけの子羊ちゃんではなくて、  
そんな彼女の様子からも、初めてじゃないんだなって、分かってしまった。  
でも、そんなことより、アヤちゃんが拒否せず受け入れてくれたこと、  
未だに、関係を続けてくれていることが、俺は幸せ。  
そう・・・、幸せだ。たとえ、俺だけしか好きじゃなくても。  
何度身体を重ねても、アヤちゃんから「好き」って言ってくれなくても・・・。  
 
「アヤちゃん、だいすき。」  
「ん?」  
考えてたら哀しくなってしまった。やっぱ考えるより、男は行動だよな。  
ここのところアヤちゃんは、部活帰りに俺の家に寄ってくれる。  
一緒にいられるだけでも嬉しいからエッチしないこともあって、今日もそのつもりだったけど、  
雑誌を読んでいるアヤちゃんを見ていたら男の切なさが湧いてきて、また押し倒してしまった。  
「ちょっと重い、バカリョータ。」  
「アヤちゃん・・・。」  
「するの?」  
「したい!!」  
甘い愛の囁きやロマンチックなムードなんてないけど、アヤちゃんはクスリと笑って、いつも許してくれる。  
「アンタって、ほんと元気ね。」  
そう言ってアヤちゃんの手が俺の下半身をさぐる。軽く力を入れられて、苦しい。  
「アヤちゃん・・・、いい?」  
「まだよ。自分から脱いじゃ駄目。脱がせてあげるわ。」  
「アヤちゃんてば・・・。」  
えっち。と、続けようとした時、俺のズボンはあっけなく脱がされた。  
「今日のパンツはぷーさん柄ね。」  
「・・・お気に入りだから。」  
「ここ、湿ってるわよ。お漏らしして、恥ずかしい子。」  
「だって・・・。そういう事言わないでよ・・・。」  
待ちきれなくて、先っぽの部分を覆っている布に、じんわりと丸く染みが出来ていた。  
アヤちゃんは、いつもこうやって俺をからかうんだから。  
トランクスの脇の隙間から手を入れられて、直接の刺激が始まった。  
華奢で細い指のはずなのに、くれる快感は大きくて、腕の力が抜けてくる。  
「ホラ、しっかり身体支えなさい。」  
「無理だよ・・・、気持ちいいもん。」  
「あたしがつぶれてもいいって言うのね?」  
「ダメにきまってんじゃん。体勢変えよ?」  
「変えない。」  
ああ、とうとう脱がされてしまった。アヤちゃんの顔の前で、元気に挨拶する俺の息子。  
「もうオヨメにいけません・・・。」  
「こんなモノが付いてたら最初から行けないっつーの。」  
「アヤちゃん、もらってくれる?」  
「ふふっ。じゃあお願いしなさい。」  
「フツツカモノですが・・・。」  
「そうじゃなくて。」  
俺のモノの根元をきゅっとつかんで、アヤちゃんは続けた。  
「しゃぶってって、言ってごらん?」  
上目遣いの綺麗な顔。その口の端が意地悪っぽく上がった。  
「しゃぶって・・・。アヤちゃん、だいすきだよ。」  
 
やっぱり、「好き」って最初に言った方が、負けなのかもな。  
 
「だから、ずっと来るなとは言ってないでしょう?大会前の大事な練習の時は控えてほしいってお願いしてるのよ。」  
 
気が付くと、体育館の入り口でもめてる声がした。アヤちゃんと相手は・・・流川の親衛隊の女の子達みたいだ。  
「小暮さん、アレなんっすか?」  
近くにいた眼鏡の副主将に尋ねてみた。なんだかんだで、人間関係のことはこの人が一番頼りになる。  
「ああ・・・、最近な、増えたろ?流川の親衛隊。流川自身は気にも止めていない様だけど、  
色々気が散るって声が出ててな・・・。俺も気づいてたんだけど、彩子が盾になってくれたんだな。」  
ぴしゃり、と、後ろ手で扉を閉めたアヤちゃんの顔は、少し暗いようにも見えた。  
だけど、俺と小暮さんの視線に気が付くと、親指を立ててウィンクをくれた。  
「ほんとに、彩子がいてくれて助かるよ。」  
小暮さんは片手を挙げて返事をし、また練習に戻っていった。  
アヤちゃんは、頼りになるマネージャーだ。俺なんか、気が付いたとしても、そこまで気が回らない。  
ぼんやりと惚れ直していると、アヤちゃんの側にダンナが近づき、何か声を掛けているようだった。  
キャプテンだもんな・・・、わかってるけど・・・。  
「リョーちん、パーーース!!!」  
「ぐぇっっっ!!!」  
よそ見をしていたら、花道のアホみたいに強いパスが、顔面に直撃した。  
「どあほう2人。」  
てめー流川!!元はといえば、てめーの親衛隊のせいだ!!  
 
 
 
 
怪我の功名とはよく言ったもので、アヤちゃんが保健室に付き添ってくれた流れで、そのまま一緒に帰ることになった。  
方向が違うせいもあって、いつもは俺から何か用事を作って誘うか、分かれ道のコンビニで待ち伏せをしていたので、  
こうして堂々と学校から一緒に帰れるのは、新鮮で嬉しい。  
「アヤちゃーーー・・・?」  
「しっ!!」  
なぜか隠れるスタイルをとったアヤちゃんを疑問に思ったとき、声が聞こえてきた。  
「ほんっと、あのマネージャーうざいよね!!」  
「ていうか、おめーがジャマだろって感じだし。」  
「前から思ってたけどさー、あの人ちょっと男子に触りすぎだよね・・・。」  
「思ったー!!流川くんと元中らしいよ。あの彩子って人!」  
 
あまり俺と身長差のないアヤちゃんの頭越しに覗くと、  
流川の親衛隊の中でも、見覚えのある3人の女の子達がいた。  
・・・ん?マネージャーの彩子って・・・・・・。  
 
「クラスの子も元中で、美人だったから覚えてるって。」  
「でもさー、ぶっちゃけアレ美人かぁ??」  
「・・・口、タラコっぽいよね。」  
「思ったー!!ていうか、顔下品!!!」  
「顔、エロい!!!」  
「いーかげん黙れば?」  
バッと、一斉に振り向く女の子達。小さい声で俺を制すアヤちゃん。  
でも、なんつーか、俺、止まんないわ。  
「アヤちゃんは頼りになるマネージャーで、超絶美人。わかったら、ホラ散って。」  
シッシッと声に出して掃うと、青ざめた顔のまま女の子達は散っていった。  
「リョータ・・・。」  
「なんだろーね、ありゃ。」  
「・・・言われちゃったな。」  
「全然!気にする事なし。」  
「あーあ、やっぱあたし、でしゃばりすぎかなぁ・・・。」  
「アヤちゃん!!」  
細い肩を両手でつかむ。この肩はこんなに細かったっけ。  
「アヤちゃんは、俺の中で世界一の女よ?自信なくさないで。」  
小さな頭が、俺の胸におさまる。甘い中にスパイシーな香りを感じる、いつものアヤちゃんのにおい。  
あれ?でもアヤちゃん・・・。ここ、学校ですけど、いいの?  
「リョータ・・・。リョータん家行きたい。すぐ行きたい。」  
うん、俺も行きたい。すぐ行こう。  
 
 
「リョータっ。」  
部屋に入ったとたん、アヤちゃんからのキスで押し倒される。  
いきなり脱がされたり、股間を直接さわってきたりはあるけど、  
真っ赤な顔して俺に何度もキスをするアヤちゃんなんて、初めてだ。  
「おやおや。今日はちゅっちゅしたいのかい?」  
「・・・うん。」  
うん。だって!てっきりバカって言われると思ったのに!!  
恥ずかしがって変な言い方した俺がバカみたいだ。否、馬鹿なり。  
ああ、神様。濡れた瞳で俺を誘惑する天使ちゃんがいます。  
「アヤちゃん、かわいい。」  
「あっ・・・。」  
首筋にキスをして、制服の上から胸に触れた。素肌の胸をもう何度も両手で揉んだりしたのに、  
今は、片手で触れるだけで、アヤちゃんの身体が反応しているのがわかる。  
「アン・・・っ、やん・・・。」  
少し指に力を入れてふくらみに沈ませただけで、ビクビク身体を震えさせて、声が出た。これは・・・。  
「かわいすぎる。」  
「やん・・・。して、リョータ・・・。」  
先生!しないわけがないと思います。でも、なんだろう・・・。ムクムクと湧き上がってくるこのキモチ・・・。  
人はこれを、「どS心」と呼ぶ。  
 
「お願いして、アヤちゃん。」  
「・・・え?」  
「お股ひらいて、お願いしてよ。」  
「嫌よ・・・。」  
「いつもの仕返し。ね、開いて見せてほしい。」  
真っ赤な顔して小さく「バカリョータ・・・」ってつぶやきながら、アヤちゃんの脚がM字に開く。  
「ぬれてるよ。こんな小さいパンティはくと、お毛々見えちゃうよ。」  
クロッチの部分の湿ってるところを人差し指でこすると、くぼみで布が張付く。  
薄い布が少し透けて、尖ったクリトリスが形をみせた。  
そこに、爪の先でかりかりかりかりと小さい刺激を集中的にあげた。  
 
 
「あっ!だめっ!ダメっっっ!!」  
膣口から、とろり、とした液がこぼれてきたので、パンティをずらし舌先で舐めとる。  
布の隙間から現れた赤く膨れた肉豆に吸い付くと、制止の手が伸びてきた。  
「そこ・・・もう、いやァ・・・。挿れて・・・。」  
「なーに、アヤチャン?」  
「・・・いれて、くださイ。」  
「もちろん。」  
いりぐちに俺のをあてがう。アヤちゃんのパンティはもうびしょびしょに濡れていて  
紐のように細く横にずらされ、ひくひく動いてる肉ひだが丸見えだ。  
一気に突き上げると甘い溜息と共に言葉が漏れてきた。  
「リョータ・・・っ。」  
「いじめてごめんね。アヤちゃん、だいすき。」  
「あたし・・・もっ・・・。」  
「・・・うぇ?」  
「リョータだいすき。超すき。」  
「あっ・・・あやちゃん!!?それ・・・、マジで?」  
「いちばんすきよ。」  
「はぁっ・・・??あっ、アヤちゃんんん?」  
「駄目、止まったら。」  
「あっ、ゴメン。」  
・・・ゴメンじゃねーよ、俺は。突然降ってきた幸運に、息子が恐縮するところだった。  
マジで?そんな疑問に答えるように、突き上げるごとにアヤちゃんの身体は艶を増し、  
瑞々しく輝く唇から紡がれるのは、俺の名前と「すき」という言葉。  
こんなん、耐えられんばいですよ。  
「アヤちゃん・・・、俺もうイっちゃうかも・・・。」  
「や。もっとリョータとしてたい・・・。」  
そのリクエストに答えられなきゃ男じゃねーよ。  
「・・・ちょっと抜くね、服、脱ごっか。」  
うまいことベンチタイムに持ち込む事ができた。さすが俺。  
 
いつもは絶対させてくれない、後ろからの攻め。  
「恥ずかしいから嫌。」という可愛い理由も今日は言わない。  
静かに4つん這いになって、困ったような顔をシーツに向けてる姿を見ていたら、  
またむくむくと、いじめたいキモチが湧いてきてしまった。  
つぷり・・・と、音をたてて中指を挿れる。さっきまで、俺を受け入れていた場所はぬめりとして温かかった。  
内側から掻き出す様に、わざとくちゅくちゅくちゅと水音をたてて弄ぶと、  
「・・・んっ、ふぅっ、うぁっあんっ。」  
と、苦しそうに、シーツを噛む押し殺した声が鳴る。人指し指で菊門をつつくと、内側の中指が圧迫された。  
「もう・・・!指じゃ、いや。」  
振り向いた潤んだ瞳にキスをして、抱きしめながら今度はゆっくり挿入した。  
「可愛いおしり。」  
「・・・可愛くない。」  
「アヤちゃんは全部、可愛くてキレイ。」  
「くち、タラコっぽいし・・・。」  
「○ンジェリーナ・ジョリーみたいで魅力的。」  
「バカ・・・。あっ・・・。」  
後ろからだと、いつもより深く入る。亀頭の先に壁を感じ、そこを突き上げると掴んでいた腰が逃げるように退く。  
「痛かったりする?」  
「へーきよ。ちょっとね・・・。」  
ちょっと痛いのかな?そう思って、優しく出し入れを繰り返すと、ジュブ・・・ジュブ・・・と粘る音が出た。  
「ふ・・・ぁっ・・・、ちょっと・・・、いつもより、固いよっ・・・。」  
紅潮しながらシーツを手繰る姿を見て、感じてくれてる事がわかった。  
強く早く動く。さっき当たった壁に打ち付けるように。  
「おく・・・、奥まではいってるよぅ・・・。」  
「うん、すっげぇきもちいい。」  
「これ、きもちいいね・・・、あたし、イっちゃうよ・・・。」  
「イって、アヤちゃん。俺もいく。」  
「りょぉた・・・。」  
達する時、アヤちゃんはまた「大好き」と、言ってくれた。  
 
「やっぱ、1回イッチャウと駄目ね。」  
「へ?イく??」  
「好きって、言っちゃうと。」  
俺に腕枕を促していたアヤちゃんが、突然話し出した。俺の乳首で遊ぶのが飽きたのかな。  
「なんか、どんどん言いたくなるね。」  
「それは・・・あるかも。って、あのさ!」  
意を決して聞いてみよう。深呼吸して、アヤちゃんの目を見つめる。  
「アヤちゃんは・・・俺のどんなとこが好きなのっ?」  
「リョータの、男らしくて、頼りがいがあるとこ、すきよ。」  
「はぁ?俺が???」  
「男が惹かれるイイ男よ、アンタは。」  
「アヤちゃん、女の子でしょ・・・。てゆーか、それって・・・。」  
「何よ。」  
「・・・ダンナ、こそ、あてはまんない?」  
ずっと疑問に思ってたこと。でも、怖くて聞けなかったこと。  
つい口に出してしまった俺は、やっぱり情けない。  
「赤木せんぱい〜?まぁ確かに当てはまるけど・・・。あたし、ピアスの似合う男も好きなのよ。」  
そういうとアヤちゃんは、俺の左耳のピアスにキスをくれた。  
確かに武士に、ピアスは似合わねーな・・・。  
「それに・・・。」  
俺の幸せでいっぱいの胸に、アヤちゃんが頬を寄せる。  
「それに、好きじゃなきゃあげないわよ。処女。」  
「は????」  
ふわふわした髪をなぜようとした手が硬直して動かなくなってしまった。  
「は????って・・・?」  
「だって!アヤちゃん、血ぃ出なかったじゃん!!」  
「・・・・・・アンタって人は。」  
あれ?アヤちゃん、なにその怖い顔。  
「血が出ない場合だってあるのよ!リョータ、サイテー!!!」  
「待って、ホラ、アヤちゃん落ち着いてたし・・・。」  
「・・・がんばったのよ!!バカ!!」  
「アヤちゃ・・・。」  
「好きじゃなきゃ、しないわよ!」  
そう言って、すばやく服を着て、アヤちゃんは部屋を出て行ってしまった。  
姉御肌で、気が強くて、しっかり者の彩ちゃん。  
でも、それ以上に、意地っ張りで、負けず嫌いで、可愛い俺のアヤちゃん。  
なんて間抜けな俺。ようやくわかったよ。  
 
「俺のベイビー・・・。」  
 
湧き上がる高揚した感動を噛締めることなく、全部愛する女にぶつけてやる。  
甘くとろけるくらい可愛がって、もう、不安がらせて怒らせたりするもんか。  
でも、その為にまず服をきて、彼女を追いかけなくちゃ。  
俺の可愛いベイビー。捕まえたら抱きしめて、たくさんキスをしよう。  
 

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