彼女と出会って、何日ぐらい過ぎただろう。  
懲りもせず今夜も盗賊団を、襲いに行こうとしていたトコロを捕まえた。  
何故盗賊を襲うなどという危険なことをせねばならないのか、流れの魔道士、しかも子供には確かにロクな仕事はないのかも知れないが、リスクが高すぎる。今はオレが一緒なのだから、無難な依頼を引き受ければいいものを・・。  
 
宿屋の一室に小娘を小脇に抱えたまま入るのは、世間的にどう見えるものか。だがそんなもの気にしていては、この娘の相手は務まらない。  
盗賊団のところにこの年頃の娘が自分から出向くということが、どういう意味を持っているのか、きちんと説明しきれない自分にも責任があるような気がして、力ずくで制止するのだが、そんなことお構いなしに彼女は悪態をつき続ける。  
『ガウリイに乙女心は、解らない』  
などと仕舞いには言い出す。いい気なモンだと思うと同時に、同じ位のイライラがどうしても起きてしまう。  
 
育児に悩む世間の親の立場の気分になりながら、ケツをペシリと叩いた。  
 
「お仕置きだ、お仕置き!」  
数発叩き続けると  
「年頃の女の子に何すんのよっ!」  
ときた。乙女は盗賊を襲わないんだ。言ってることまで、本当に小さい女の子がこまっしゃくれているようで、彼女のズボンをずり下ろし、直に叩きだした。  
 
ベッドに腰掛け、彼女の上体を後ろにやって、尻だけが見えるように抱えなおし、2発叩いて赤くなった尻を覗き込むと、まだ幼い性器が見えた。  
下毛も薄ければ、肉付きも薄い恥丘。本当にワレメでしかない。16歳になったと言っていなかったか?  
欲情する訳でもなく、盛大にため息をついたオレに、背後に回した彼女が声を掛けてくる。  
「何よ?」  
さっきまでの悪態とは違う、少し伺うような言い方に不思議に思いはしたものの、正直に答える。  
「いや、本当にオコサマだと思って。」  
「な、なんで?」  
 
これぐらいの年頃は、自分の体が気になるものだ。オレの今の言い方では、育ちきっていない事をはっきり言い過ぎている。  
だからと言って大人とどう違うのか、そういう知識は幼い頃から一人旅を続けている彼女は持ち合わせてはいない。不安なのだろう。  
 
「ココが育っていないから。」  
そう言ってワレメを指でなぞる。正直、ここが暗い宿屋の一室で、彼女の顔を見ないですむ格好だから、できる動作だ。多分彼女もそうだろう。  
「ど、どうなってたら大人なの?・・」  
恐る恐るではあるが、聞きたかった事を訊いているようだった。  
毛に触れて撫でてみる。やはり細くて柔らかい。  
「ほら、陰毛が柔らかいし、まだ薄いだろ? まあ濃い薄いは人それぞれだけどな。」  
ついで指を前方に少し進めて、そのあたりを指先で揉む。  
「んで、この辺りにももう少し肉が付いてきてだな、」  
そのままワレメに指を戻す。  
「ここにビラビラしたものが、はみ出してくる。」  
 
彼女が無言のまま、されるままになって、ビクッと足を振るわせた。  
感じたのか?  
そういえば以前服の上から悪戯した時も、かなり感じていた様子だった。  
 
ワレメを少し開いてみると、透明な汁が見える。顔を近付けて匂いを嗅ぐが、やはり小便の匂いしかしない。指で掬って触ってみても、さらさらとした感触でしかない。  
指で掬った時に裏返った声をだした事で多少緊張がほぐれたのか、汚いと言ってくるが、この行為を汚いと言ってしまう事自体子供なのだと言い、オレは大人だから平気なのだと告げた。  
「大人はこういうコトを、するんだ。」  
一応前置きしてから、舌でチロチロ刺激してみる。余り色気の無い、裏返った短い声が段発的に上がる。感じているとは判断できないその声は、いつかのロリコンの心境を呼び覚まし、それに自分で苦笑する。  
そんな趣味が自分にあるとは到底思えない。現に今も欲情とは別のもので、悪戯してしまっている。  
ただ彼女が感じているトコロを見たい。どんな顔をするのだろう。どんな喘ぎを上げるんだろう。  
処女でも感じると聞いたことのある、尿道口や膣口を舌で突付き丹念に舐め上げる。足の震えは大きくなるものの、声を上げるどころか息を止めてしまって身を竦めている。唾液を擦りつけながら、かなりの時間それを繰り返していると、彼女がぐったりとしてきた。  
やはり子供過ぎて無理なのかと考えつつ、辛くなってきた体勢を変えるべく、抱えていた彼女の体をベッドに仰向けにし、足を膝立てて開き、そこに顔を埋めた時、ようやく彼女の息が甘く吐き出された。舌を膣口に這わせようと顔を近付けた時、鼻に当たった真珠。  
ソレが彼女から、念願の甘い息を出させたのだと悟ると、早速そちらに舌の行き先を変更する。  
まだ皮膚を被ったままの、本当に幼いソレなのに感じるらしかった。  
 
「なあ、クリ、自分で弄ったりしてるワケ?」  
少し疑問だった。ココは感じやすい所だが、最初っからこうも感じるオンナは少ない。多少なりと刺激に慣れがないと、感じたりはしない。  
「・・え?・・あ、あの・・」  
前にオレに悪戯された後で、何回か自分で触ったという。何を素直に告白するんだ、やっていてもそれが何なのか解っていないのか?  
「気持ち良かった?」  
 
少々厭きれた感もあり、顔を離して彼女の顔を覗き込む。視線が合うのが恥ずかしいのか、顔を見られるのがイヤなのか、両腕を顔の上で交差させ隠しながらも、確かに頷く。  
「ちょっとだけ・・」  
そう付け足したのは、確かに年頃の女の子だ。  
「またしたくなったら、言えって言ったのに・・」  
いつやっていたのか、全く気付かなかったのが惜しくなる。大人になりかけの少女の自慰など、見逃すには惜しいものだ。  
「どうやったんだ?」  
「え?」  
「ちょっとしか気持ちよくならなかったんだろ?オレがやった時の方が気持ち良かったってコトだろ?」  
腕を少しだけずらして、戸惑いつつ彼女の瞳が現れる。  
「どこが違うが見てやるから、やって見せて。」  
再び腕が閉じられ、瞳が隠れてしまう。いくら解ってないとは言え、恥ずかしすぎる要求だったか。  
「じゃあ、どうやったか言って。」  
そう言ってオレはまた股間に座り込み、指をソコに当てた。  
 
「最初、ワレメを撫でて・・・」  
ゆっくりとやや低い声でリナの告白が始まる。そのとおりに指を動かす。  
「何回か擦ってたら、前の突起に指が当たって・・」  
皮膚を纏ったままの突起に指を、刺激を与えないように置くだけに留める。  
「そしたら、体がピクってなったから、何回かソコを擦ってみたの。」  
柔らかく、柔らかく上下に擦る。確かに体がピクっとする。  
「でね、気になったから服脱いでソコを見たら、そこのところに何かあるから・・」  
言いよどむ様が、恐怖体験でも話しているかのようにも、さも重大なコトを告白しているかの様にも取れる。  
「皮膚を引っ張ってみたら、はっきり見えて、ソレを触ったの。」  
自分でカワ剥いて触った、確かに重大な告白だよな、年頃のオンナノコには。  
「最初に触った時も、ビクッてなったけど、気になって何日かやってたら、だんだん気持ちよくなってきて・・」  
おいおい。いつの間に何日もやってたんだ?確かに部屋は別々だけど、隣合わせの部屋だった日もあったのに。  
言われた通り、皮膚を捲り露出させたそれに指を当てる。リナの全身がビクリと震える。  
「それで?」  
その先を聞こうと促すが、返事はない。  
「そこまで?」  
 
質問を変えると、首が頷き返す。自慰とも言えない拙い行為に、微笑ましい気すらする。確かにそれだけではたいして気持ちよくないだろう。  
 
指に唾液を付け、剥いたままの突起に擦り付ける。それだけの行為でも、彼女の身は震えだす。  
感度は良いんだよな。  
何度も繰り返し、たっぷりと濡らしてからゆっくりと根元から撫でる。  
「ココは敏感だから、指で直接触ると刺激がきつ過ぎるんだよ。こうやって濡らしてから触ると気持ちいいだろ?」  
オンナノコの自慰の間違いを指摘するなんて、多分一生に一度あるかないかの事だ。記念にとばかりに丁寧に擦る。  
「もうちょっと大人になったら、ココから汁が出てくるから、それをこっちに塗付けるんだ。」  
膣口を指で突付き、さらさらの液体をもう一度指で掬う。彼女の腹筋に一度力が入りすぐまた抜けていく。  
「し・汁?」  
かなり絶え絶えになった息で、まだ失われていない好奇心を示す。  
「うん、もっと白くてどろってしたのが出るようになるから。試してみるか?」  
 
先程舌先で刺激していたときよりも、今の彼女の体ははっきりと火照っている。力も入っていない。  
口でもう一度唾液を擦り付けてから、指で開いたワレメを空いた手の指先で下から上へ、下から上へと小さな円を描きながら、揉み上げていく。切ない声が漏れ出す。腰が微かに動く。  
大人になりかけの、その声も行為も甘く柔らかで、妙な感覚をオレにもたらす。悪戯している筈なのに何故こうも優しい気分に包まれるのか、この充足感はどこから来るのか。  
どろりと、白濁液がひくつき出した膣口から出始める。まだちゃんとした大人のそれではない、匂いの薄いもの。少女特有のものなのか、成長途中のもの。それを指で掬い、リナに見せた。  
「ちょっと濃くなったろ?」  
もう疲れて腕をだらんと伸ばし、軽い恍惚感を漂わせながら、彼女の視線がその指に注がれる。オレは目の前でソレを口に入れて飲み込んで見せたが、リナはぼーっとした顔で黙ってソレを見ていた。記念すべきモノをオレが戴いたというのに。  
「今日は、もう無理みたいだな。もう寝ちまうか?」  
その声にぼんやりしたまま頷くと、彼女はそのまま意識を手放す。やっぱり初心者に急にはキツかったのか。  
マントにグローブ、だのに下半身は剥き出しという格好で寝かせる訳にもいかず、宿屋備え付けのパジャマに着替えさせる。  
なごり惜しくて、今履かせた下着の中にもう一度手を入れ、引き抜いた毛を自分のグローブの中に入れた。幸運のお守りだと昔傭兵仲間に聞いた話だが、あれは確か惚れた女のものだった。  
女になりきれていない彼女の唇も戴きながら、パジャマや下着を着せたことが保護者のように思えて苦笑しながら、今更ながら男の立場を守るため、敢えて別の部屋に行く。  
別の部屋で寝るという行為を、いつか深読みしてくれることを、それが早い時期であることを願いつつ、  
その願いに、なんだやっぱりリナのことが好きなのかと呆れ、オヤスミも言わず部屋を後にした。  
 
 

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