つい最近、ちびっこの魔道師に出会った。  
伝説の中から抜け出た、永年憧れ続けた少女に。  
 
無理矢理に同行して、彼女が魔王とやらを倒すのを、目の当たりにした。  
爆風の中、赤々とした閃光に真っ直ぐな、紅い瞳を見た。  
その魔力光にも、負けない瞳の光は、  
俺の胸に焼き付けられた。  
 
何日位一緒に居ただろうか。  
最近彼女の困った趣味に、悩むようになった。  
―――盗賊いぢめ―――  
近くに盗賊団があると聴けば、夜を待っていそいそと出掛ける。  
先日その趣味のお陰で、大変な目にあった事は、どうでもいいらしい。  
そうでなくとも、15〜16歳の女の子にはあまりお勧めな趣味ではない。  
しくじる可能性は、微塵も考えにないらしい。  
どんな目にあうのか知らないのかもしれない。  
聞けば、何年も前から独りで旅をしているとゆう。  
世間ズレしている割に、一般常識が乏しいのも無理はないのかも知れない。  
だが、どんぐり目の子供子供した少女に、どうゆうことをされるのか説明するには、少し気が引けて  
唯危ないからダメだと言って、止めたところで  
魔法で眠らされた。  
 
しばらくして目を覚ましたところ、彼女の部屋はもぬけのカラで、当然近くに気配も無かった。  
ただ近くの山でで、魔法による光が見えた。  
 
光が見えている間は、彼女が無事で、大暴れしている証拠だと思い、取り敢えずそちらに向かう。  
 
途中、ホクホク顔の彼女が、荷物を抱えて山を下っているのを見つけた。  
気配も消さず、残党にも気を配らず、呑気に・・・  
 
山の上から薬でも撒かれたら、如何する気なんだろう。  
この俺が山に戻る途中の賊の仲間だったら、どんな目にあうんだろう。  
何時もの習慣で消していた気配を急に出してみる。  
 
「魔風!」  
 
呪文は唱えていたらしく、すぐさま強風は俺を襲ってきた。  
なんだ、一応は警戒していたのか。  
 
「り〜〜なぁ〜〜・・・」  
彼女はぴんしゃんしていて、かすり傷一つ負っていなかった。  
今の魔法で俺の方は傷だらけだとゆうのに。  
この娘が強いのは良く解っているつもりだが、何かピントの合わないような違和感を覚える。  
美少女と自称する容姿。それに似つかわしくない程の剣術。  
したたかさと、強大な魔力。  
育ち切らない体躯だが、それもいずれ時間が解決するであろう。  
これで大人になれば、完全無欠だ。  
 
――存在していいのか? こんな人間が・・  
伝説の中から抜け出た、永年憧れ続けた少女に、  
抱き続けた羨望とは別の、嫉妬を覚えていた。  
自分の中にあったドス黒いものが、また増えた気がして、押し殺すのが難しい。  
 
「お前さんが強いことは、充分解っているつもりだがな、危ない事に自分から首突っ込むのは止めた方が、善いと思うぞ、俺は。」  
「危なくなんかないもの。」  
しれっと言い返される。平然とした顔を見ると、苛立ちが沸き起こる。  
何故こうも強いのか、何故こうも人の話を聴かないのか。  
「ほら、帰って寝るぞ。」  
荷物を抱えたままの彼女を、抱き上げるとすぐさま暴れだす。  
元気そうで何よりだ。  
 
「ガウリィのバカー! 降ろせ、スケベ!」  
「お前なー、スケベって言うのはこうゆう事を言うの」  
 
胸にしっかりと荷物を抱えているのを確認して、肩に彼女の体を担ぎあげ、顔の横にきた尻に、手をあてがう。  
「すけべー! ちかんー! 変態!」  
足をじたばたさせてはいるが、荷物は手放さない。  
「これ位でじたばたするんなら、盗賊団のトコへなんか行くな。こんなもんじゃすまないんだからな。」  
言いながら、彼女の股間に指をやる。軽く撫でると、流石に動きが止まった。  
さすがにいたずら気が起き、もう少し刺激を加えてみると  
「!」  
明確な体の反応が返ってきた。  
だが、問題はその後にあった。  
「なっ、なに!? 今の!」  
今度は俺の動きが止まる番だった。  
 
「何ってお前・・・ナニだろ・・」  
如何言って良いのか判らず、肩越しに振り返ると、どんぐり目を更に大きくした顔があった。  
まさか・・・  
「これ、ナニか知らないのか・・?」  
言いながら、今度は布の間に指を入れてタイツの上から指を押し付けてみる。  
瞬間、目を閉じて首をすくめ顔を赤くする。  
「えっ? えっ? 何?」  
本当に解らないのか? 誘っているのか?  
判別が着かない。  
ストレートに聞く訳にもいかず  
「なあ、自分でココ触ったことないのか?」  
「へ? それってトイレとかの事? なんで?」  
「イヤそうじゃなくって・・・こうモヤモヤした時とかさ」  
「ストレス発散になるような事なの?これって」  
「まあ、人によってはそうだが・・」  
 
何となく、子供っぽい理由が解った気がした。  
 
「一ヶ所に長期間住んだのって実家だけか? 旅に出てから友達とかは、どうしてんだ?」  
「え? 郷里に居るけど? 後、旅先で出会った人と友達になったりとか。」  
「同じ年ぐらいの女友達と、最近一緒になったのは?」  
「え〜っと・・、いつだっけ?・・・・あ、紹介しろったってしないからね!」  
ずっと独りだった訳か。  
性的な知識は、旅に出てからはまるで得ていないとゆうことか。  
「そーゆー事、話してるんじゃないって。コレの話。」  
云いながら、止まっていた指の動きを再開する。  
ロリコンの心境だ。何も知らない子供に教えたくて、俺を刻みたくて、ウズウズする。  
「ぎゃ―――!!」  
およそ色気とは無縁の声が上がる。  
 
「なぁ、どんなカンジだ?」  
「ど、どんなって・・」  
 
指一本で刺激を与えていたが、じれったくなってしまい尻に添えていただけのもう片方の手で、尻の肉を割る。  
「な、なんかヤダ・・」  
3本の指を別々に動かし、刺激を強める。  
「やっ、やだ・・って・・」  
バタつかせていた足の動きが止まり、声が震えだす。  
「なぁ、どんなカンジだ?」  
弄られている処に意識が集中するように、同じ質問を繰り返す。  
体も震えだしている。返事なんぞしている余裕はもう無いようだ。  
ハジメテにしては、刺激が強すぎるらしい。感度もかなり良い。  
「・・・・ぁ・」  
何かを言おうとしているが、言葉にならないらしく、甘い声に聞こえる。  
「じっとしてろよ。」  
リナが落とした荷物を拾い上げ、ゆっくり宿に向かった。  
 
このまま下着も捲って、直に触ったらどうするだろう?  
経験がなくても、濡れているんだろうか?  
里村近くになって、生の尻を肩に担ぐ自分の姿を妄想して苦笑しつつ、ビクンとリナの体が跳ねたポイントを、見付けた。  
「ここか?」  
言いながら、そのポイントをぐりぐりと押す。  
「・・・はぁッ・・」  
「声、何で堪えてんだ? 恥ずかしいのか?」  
「・・・っく・・」  
「くらげ?」  
何だ、ちっとも応えてないらしい。  
強く押していた指を一旦止めて焦らしてみる。  
「あっ・・」  
「声出した方がラクだぞ〜」  
そしてリナが何か言おうと息を吸った瞬間、ソコを摘まみ捏ねまわす。  
「あぁぁぁ―――!」  
小さく声があがった。  
 
宿に着いてもぐったりしたままの彼女を、部屋まで運んでやり、ベッドに寝かせる。  
防具をはずそうとしたら、スリッパで叩かれた。  
「自分でする!」  
「あ、怒ってる。」  
当然の反応だが、目の前で防具を外す彼女に、少し空しいものを感じていた。  
たった今、俺の指でイッたクセに、カンジてたクセに、  
夜中に部屋の中で、男の前で、ベッドの上で、「脱ぐ」とゆう行為をする。  
 
「なあリナ、気持ち良かったか?」  
何となく口から出た質問に、自分で悟る。  
ああ、そっか。俺、リナに男として見て貰いたがっているんだ。  
「べっ、別に!」  
真っ赤になってソッポを向いて、彼女が答える。  
「真っ赤だぞ。」  
ナニをされたのか、だいたいは解ったらしい。それで、満足するべきなのだろう。  
「ま、いっか・・」  
ベッドから離れる。  
 
ドアを出る前に、そっと振り向くと彼女がジト目で睨んでいた。  
何か言った方がいいんだろうか、自分のした事にかすかな罪悪感がある手前、立ち去り難い。  
だが、何を言えばいいんだろう。素直に、男扱いしてくれか?  
いや、彼女が女になり切らない以上、それは無意味だ。  
「もう! 着替えるから、早く出て行きなさいよ!」  
言う言葉が見つからずにいると、真っ赤のままの彼女から追い立てる声がした。  
ちょっとは男扱いしてくれているようだ。嬉しくなってしまう。  
「おやすみ」  
それだけを言って部屋を出た。  
 
俺はどうやら、リナに惚れてもらいたいらしい。  
そんな結論に達した途端、抱えていたドス黒いものが至ってつまらないものだった気がしてきた。  
男の沽券やら、プライドやら、立場やら。  
今までの生き方やらだ。  
自分が否定してきたものに、ひっぱりまわされていた訳だ。  
だが、そんなものは、彼女を落とすのに何一つ役に立たないであろう。  
さあ、どうしようか・・  
 
ドアを出た所で、考え込んでしまう。  
ああ、これだけは言っておかねばならないことが、一つある。  
慌ててドアを開け  
「おーいリナ〜、又したくなったら、何時でも言えよ。」  
「エロおやじっ――!!」  
枕が飛んで来た。枕の使い方は間違えているが、言葉の使い方は正しい。  
「お前無用心だな〜、鍵掛けろよ〜。」  
怒ってドスドスと近づいて来る。枕を返しながら、耳元に小声で言う。  
「次までに、もっと研究しておくからな。」  
顔を近づけた耳は真っ赤に染まり、余りの可愛らしさに思わず舐めてしまう。  
体温が高い。ビクンと反応した彼女。  
「じゃ、鍵すぐ掛けろよ。」  
固まったまま、返事もできずにいる様子に、思わず笑いが込み上げる。  
 
 
部屋に戻った後、舌に残る熱が口内から体中に伝わり、眠れぬ夜を過ごした。  
長い夜の中で、長い旅になるだろうと、漠然と思った。  
 

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