彼女が性懲りもなく、夜中に宿屋を抜け出すのを見ていた。  
何回言ったところで、丸で止めようとしない盗賊苛め。  
一度痛い目に合わせようと、今回は止めない。しばらくしてから、後を付ける。  
お宝を漁る後姿は、無防備なのだが、守銭奴な雰囲気のほうが遥かに強く、色気のいの字もない。  
まあ、迷っている暇なぞないので、すぐさま彼女の首に指弾で木の実を当て、気絶させる。  
目隠しをし、猿轡をし、両手を縛り上げる。服はどうしようか。恥ずかしい思いをしてもらうのだから、ひん剥くのがセオリーだろうが、イマイチ芸がない気がする。  
生き残っていた盗賊たちには、リナの仲間ではなくて、個人的に恨みがあると言い、彼らにはお宝を持って逃げるように指示した。これからオレが楽しむのだから邪魔はするなと、リナを一撃で倒した指弾を披露するすると、素直に散っていった。  
助けてくれた礼だと、今から楽しむのならこの部屋のものを好きにしてくれていいと、案内された部屋は、拷問部屋のようなところだった。売り飛ばす女を調教するのだといっていた。  
 
その部屋の中で彼女を吊るし、肌に傷を付けないように服を切り刻んだ。  
薄暗い狭い部屋の中での、白い肌は妙に浮かび上がり、もう抱きなれた筈の体なのに初めて見るような気にすらさせる。  
腕は一括りに高く上げられ体を支える。足は左右別々に鉄球の付いた鎖を付ける。ありがちな光景だ。  
他にも色々な機材はあったが、懲らしめるためという大義名分のためだと自制を働かせる。  
後はオレだとバレないように、耳栓をして頭から袋をかぶせた。  
 
売り飛ばす女を調教するための小道具は多岐に渡って揃っていた。男根を模したものですら、何種類もの太さや機械仕掛けで勝手に動くものなど、中には処女を傷つけずに甚振るためか、やけに細いものがくねるように動くものもあった。  
 
それを唾液で充分に濡らし、リナに差し込む。リナのソコは全く濡れてはいなかったが、微かに反応しながらも、ゆっくりと飲み込んで行った。  
どういう仕掛けか、飲み込まれたおもちゃは、手の中で発熱しはじめる。人肌より少し熱い程度の温度で上昇が止まり、くねくねと動き出した。リナの腰が微かに動き、首が左右に振られた。  
意識が戻りかけているようだった。今の状況なぞ解るはずが無い。判断できるほど思考が働く前に、快楽に支配されるのだ。  
 
猿轡に布袋、それらに遮られて残念ながら声は聞こえない。だが彼女の体は紅く染まり出し、愛液を滴らせ始めた。  
身を捩り何とか、その直接的な刺激から逃れようとしているのか、肘に力が入り体を持ち上げようとする。しかし足の重りがそれをさせない。鎖の余裕の分だけ上がりまたずり落ちる。  
自分で挿入を繰り返し行う行為は、余計に彼女を追いやる。いや、こんな細いものでは、物足りないか。  
彼女が必死で体を持ち上げた隙に、真下に翳していたものを、太めのイボ付きのものに摩り替える。  
そうと気付かず落ちた体は、そのイボイボを飲み込む。体の自由落下に任せて勢いよく挿入される感覚に、背を反らせ全身にその快感を波立たせ、上下の動きは止まる。  
その硬直が解ける前に、それの出し入れを開始した。単調な上下ではなく、リズムを変え角度を変え、翻弄する。  
快感に襲われるものの波に乗れる訳ではなく、ただ苦しそうに首や足を震わせて耐えている。だが、快楽に慣れた体は愛液をより多く滴らせ、彼女が感じているものをはっきりと示す。  
取っ手の部分を回すことにより、そのおもちゃは回転を始める。差し込んだまま手を離しても、リナの穴はまだそれを咥え込んでいる。  
微かながらもまだ抵抗を続ける彼女を、更に追い詰めるために、次々と部屋中のおもちゃを試そうと、片っ端から手に取っていた。  
 
回転する羽毛、鞭や蝋燭といったものから、薬の類、三角木馬やギミックの付いた椅子。オンナを生産する工場のように機械仕掛けのそれらは、需要に合わせてそういったオンナに仕立てて行くのだろう。  
リナが無闇に盗賊を倒して回るのは、こういったものの所為か?  
太股を伝い落ちる愛液を舐め取りながら、人間の命を知る彼女が、例え盗賊とは言え殺傷を覚悟で襲って回る意味を探していた。  
 
足をバタつかせ腿を舐めるオレの顔に蹴りを放とうとする。速度も重みもない膝を取り、そこにもベルトを着け天井から吊るす。鉄球は外した。  
片足だけを高く上げた状態で、秘部は曝され突っ込まれたモノは柄の部分をくねくねと動かし、彼女の中から水分を掻き出しているように見えた。  
鉄球を外した所為か、腰の動きが大きくなっていく。乳首もクリトリスも明らかに起ち上がり、より一層の刺激を求めているように見える。  
 
先程使用した極細のものを、クリトリスに当ててみる。思ったより大きく動くそれは、ポイントを狙うことが出来ず、恥毛全体を撫で回すような動きになっていた。  
肌から少し離して先端のみに当たるようにすると、回転する毎に先端を叩き、快楽というより痛みを与えているようで、返って彼女の理性を呼び覚ましてしまったようだった。  
振られていた腰の動きが止まり、膣内で回転しているものを捻り出そうというのか、腹筋に力が入り、動かぬ足を少しでも大きく開こうとあがき出してしまった。慌ててそれを離し、中に入れたままの物を掴み出し入れを開始する。  
 
甘く見すぎていたのかも知れない。刺激を与えれば快感に酔うだろうと、頭のどこかで思っていた。腕の中のリナはいつもそうだった。頬を撫でるだけでも顔を赤くし、背中を撫上げれば身を竦めた。  
だが今リナは、確かに体は快感を覚え始めてはいるものの、あくまで抵抗しようとしている。まだ酔ってはいない。  
彼女の精神を思えば、それは当たり前の事だった。自分の意に沿わぬ事を、受け入れる訳がないのだ。彼女は、他の誰でもなく、彼女自身、リナ=インバースなのだから。  
 
だがしかし、リナがこの程度で懲りるとは思えなかった。助けたフリをして今開放したところで、自分をこの様な目に合わせた者を探し出し、死よりも辛い目にあわせるだけだろう。それでは、意味がないのだ―――。  
 
やり方を1から変えねばならない。そう思い体勢を変える為に一度イカしてしまおうと、先程から単調な挿入を繰り返していた物を、最奥まで入れる。リナの首が精一杯仰け反り、首に筋が浮く。  
イきそうになっている筈なのに、それを堪える様が痛々しかった。一気に引き抜きリナがほっとした隙を見て、当て身を入れた。そう、どこの誰とも知らぬヤツなどにイかされる事は、ましてやこんな小道具にイかされる事は、彼女の矜持が許さないのだ。  
 
 
 

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