ひゅぅううううう  
 
木枯らし吹き荒ぶ秋の夜。  
揺れるススキ野原に佇む、男と女…。  
1人は長身で、金色に輝く長い髪を風になびかせている体格の良い男。  
顔立ちは整っているが、困り果てたような顔をしている。  
もう1人は打って変わって小柄。だが凹凸のはっきりした体躯の少女。  
綺麗に肩口の辺りで切りそろえられた黒髪を、こちらも風になびかせている。  
表情は至って真剣そのもの。目の前にいる男を、じっと見詰めている。  
 
「おい、アメリアァ……」  
男が口を開いた。  
「なんですか、ガウリイさん」  
アメリアと呼ばれた少女は、至極真面目な表情のまま返事をする。  
「なんですかって、聞きたいのは俺のほうなんだが…」  
それもそのはず。  
2人は、このススキ野原に辿り着いてから、既に小一時間向き合う形のまま立ち尽くしているのだ。  
「用があるって呼び出したのはお前さんだろ?  
流石にそろそろ夜も更けて来たしな…リナも心配してるだろうから、何も無いって言うんなら宿屋へ戻りたいんだが」  
(やっぱり、ガウリイさんはそんなにリナさんが好きなんですね…)  
その一言が少女の表情を薄く曇らせた事に、男は気付いていない。  
「解りました…」  
「戻って良いか?」  
ぱっと表情を明るくした男にすかさず否定の台詞を吐く少女。  
「いいえ。まだ駄目です」  
「なんだよ…用があるってんなら早く言ってくれっ」  
(頑張るのよわたし!!)  
「ガウリイさん、好きなんです」  
思ったよりすんなり出た台詞だった。  
「……は?」  
ぼけっとした表情で問い返す男。  
「ガウリイさんがリナさんを好きだって事は解ってますから、別にわたしを好きになって頂かなくとも構いません」  
「……はぁ。それなら話は早いが…」  
頭をポリポリと掻きながら、別段困った様子でもなく男は言う。  
「構いませんから、わたしの処女をもらってください」  
「……はぁ―――――――――!!???」  
 
夜のススキ野原に、男の声が木霊する。  
 
「ちょっっまっ、なんでそうなるんだ?意味不明だぞアメリアっ!!」  
慌てる男を他所に、少女は自分の言葉を続ける。  
「お二人の絆と言うものがどれだけ深いか、わたしは解ってるつもりです。  
羨ましいと思いながら見守らせて頂いてましたけど、やはりわたしも女ですからね。  
欲というものが出てきたんです」  
淡々と言葉を吐く少女を見て、顔中にクエスチョンマークを張り付かせている男。  
「はぁ……」  
「とまぁ、そういうわけで。シャドウ・スナップ!!」  
「はっ!!??」  
しゅぅうううんっ!  
いつの間に呪文詠唱を終えていたのか、あっさり男は影縛りの術にかかり動けなくなる。  
「今夜は月が綺麗ですからね。練習しておいた甲斐がありました♪」  
「ちょ、おいアメリア卑怯だぞ!!」  
動けなくなった男は苦しそうな表情で少女を罵倒する。  
「これくらいしないと、押し倒されてくれないでしょう?」  
にっこり、と。  
月明かりに照らされながら、幼さの中に妖艶さを秘めた微笑みを浮かべ、無邪気に言う少女。  
と、同時に、どさっと言う音と共に男をススキの群れへと押し倒し馬乗りになる。  
「うわっ」  
すかさず右手は男の下肢へと伸び、ズボンのベルトをかちゃかちゃと外し  
左手は上衣の裾をたくし上げ、覗いた胸板にちゅっ、ちゅっと口付けを落としていく。  
「おい、待てアメリア!」  
「待ちませんよ」  
「ふぐっ……むぅっ」  
言うが早いか男の唇を自身のそれで塞ぎ、舌を咥内へ差し入れ、丁寧に歯列を嘗め回し、自分の唾液を男の中へと移す。  
ぴちゃ…ちゅる、ちぅうっ  
「ふ……むァ…メリ…」  
「ぷはぁっ」  
慣れないせいか。息苦しくなったのだろう。大きく息を吐いて少女は男から顔を外した。  
そして、ふふっと微笑みながら、男の耳元に息を吹きかける。  
「こんなキス、初めてしました。とぉーーってもいやらしい気分になりますね」  
「おい、いい加減術を解けよ…」  
「こっちはどうなってるんでしょう?」  
男の言葉はまるで無視して、少女は下半身へと再び手を伸ばす。  
「こら、やめろって、おいっ!……ぅっ」  
股間の膨らみに指が触れると、男は小さく呻いた。  
 
反応があった事を確かめると、少女は寛げたウエスト部分から、ズボンの中へと更に指を進める。  
「ん?……ふふ、柔らかぁい♪」  
指にモノが触れたのだろう。何故か可笑しそうに笑いながら、少女は中へ入れた指をふにふにと動かす。  
「ちょっ…やめろって、アメリア!!」  
慌てたような声を出すが、依然として身体は影縛りで動けない。  
(くそう…月が隠れさえすりゃ……っ)  
くらげ並みの知識であっても、影が無くなれば動けることは解っているらしい。  
「足掻いても無駄ですよ?」  
相変わらず微笑みを浮かべながら少女はズボンに両手をかけ、一気に膝までずり下ろして男の下半身を露わにしてしまう。  
「だぁあああっ!」  
動けぬ男の声は、ただ情けなく夜空に吸い込まれていくだけである。  
そして少女は、おもむろに男の中心を握り締めた。  
「っ……!!!!」  
「柔らかいのに大きいんですね、ガウリイさんのって。……はむっ」  
「くぅっ……」  
柔らかい少女の唇が、心の準備も与えずに男のソレを頬張り、舌を絡め、唾液を滴らせながら、えもいえぬ快感を与えていく。  
じゅる…ちゅぅ……ちゅぷ  
「はぁ……少し、堅くなってきました」  
「う……はぁ…っアメ、リアっい、いかげ…ん」  
「んむ…、ひゃめまひぇんよ(止めませんよ)」  
一旦唇を外した隙に抗議するも、即座に却下されてしまう。為す術が無いと言うのはまさにこの事だろう。  
(この俺がアメリアごときに強姦される羽目になるとは…)  
大の男にとっては屈辱以外の何者でも無いだろう。哀れである。  
「ガゥ、リイさん、わたしも…」  
男のモノを貪っているうちに昂ぶってきたのだろう、頬が朱く染まり目が潤んできた少女は、自分の衣服を自ら脱ぎ捨てて上にまたがり、股間を男の顔に押し当てる。  
「気持ち良くして下さい」  
動けぬ男にとってはお願いと言うより命令である。  
顔面に押し迫った少女の花弁からは、透明に光る蜜が微かに溢れており、興奮している事を物語っていた。  
観念したように、男は舌を出し少女の割れ目に沿って上下に動かしてやる。  
「あぁっ、あっはぁあっ!」  
初めて与えられる快感に脳が痺れ、腰がびくん、びくんっと痙攣する。  
その間も少女の手は男のモノを固く握り、喘ぎながらも唇は口付けを繰り返し男を更に高めていく。  
「ひゃ、ああぁあっんん…っああっ」  
男も負けじと、少女の割れ目の上部に隠れている芽を探り当て、舌先で何度も突付いたり押し潰して、肉芽を堅く尖らせてやると、益々少女の腰は激しく揺れ、男の顔にぐいぐいと押し付けてくる。  
 
「ガウリ……さっ、あっ、スゴ…ッ!気持ち、イィ…あはぁあっ!」  
あまりの快感に我を忘れて少女は猥らに四肢をくねらせ、柔らかそうな乳房を揺らしながら軽く絶頂を迎えた。  
「はぁっ、はぁ、はぁ……は…ふぅ…ん」  
くたり、と前のめりに倒れこんだ少女の目には、大きくいきり立った男のモノが映る。  
(凄い…こんなになってる……)  
うっとり、と絶頂を迎えた余韻を湛え、その目の前にあるものへの期待を籠めて見詰めていると、不意にがしっと腰を掴まれた。  
「えっ!!??」  
慌てて見ると、それは男の筋張った手だった。  
(しまった!集中力が途切れたから……!)  
「良くも好き勝手やってくれたな、アメリア」  
不敵な笑みを浮かべ、男が凄みを利かせる。  
「あ……あははははははははは」  
冷や汗を浮かべて体勢を崩さぬまま起き上がった男を仰ぎ見ると、傍でガサッと人の気配を感じ、2人同時にそちらを向く。  
 
「リナ!!」  
「リナさん!!」  
 
「……」  
リナと呼ばれた少女は硬直して、その目の前に繰り広げられている淫らで卑猥な光景を見詰めている。  
裸で重なり合う見慣れた男と女。  
しかも、男は自分の恋人なのだ。  
「あんた達……なにやってるの?」  
呆けた表情で、聞く必要もないと心の奥では解っていながら思考停止した栗色の髪の少女は言葉を吐いた。  
「え、えっと……」  
「リナさんこそっ、どうしてここに!?」  
「2人とも出て行って戻らないから、ぶらっと1人で散歩してたらガウリイの声が聞こえてきたのよ。  
で、声のするほうに来てみたら……もう一度聞くけど。  
なにやってるの?」  
淡々と吐き出される、抑揚のない声がまた恐ろしい。  
「ちょうど良いところに来てくれたな」  
「あっ、ちょ、ガウリイさんっ」  
組み敷かれていた男が、上の少女を押しのけて立ちすくむ少女の傍へ歩み寄る。  
「は?」  
「アメリアに良いようにされてたんだが、まだ俺は満足していないわけだ」  
ほぼ全裸で寄ってきた男の中心は、明らかに勃起しており言葉どおりである事を示している。  
それを確かめた少女は頬を赤らめ目を背けた。  
「だから何よ。2人でこんなとこでこそこそして……っいやらしい!」  
「そこにリナ。お前さんが来てくれた。ってことは、だ……」  
ニヤリ、と笑みを浮かべ、男は恋人の頬へ顔を寄せ、ぼそりと呟く。  
「満足させてもらうぞ」  
 
ぽつん、と倒れたススキの中へ取り残された少女は、軽く迎えた絶頂の余韻も既に抜けた身体を持て余しつつも、  
自身が尊敬と同時に畏怖の念を抱いている少女の逆鱗に触れた事をどうしようか、と取りあえず男の動向を見守っていた。  
「きぁっ!」  
とその時、目の前の二人の影が動き短い悲鳴が上がる。  
ドサッと音を立てて、男が少女に被さる形でススキの中へ倒れこむ。いや、押し倒したのだろう。  
「ちょっ、が、がうりっふぐぅ!?」  
少女の上に乗った男は有無も言わさず少女に口付け、激しく舌を絡ませて少女の呼吸を乱れさせる。  
素早く手は動き、あっという間に少女の衣服を剥ぎ取り、小さい布だけを残した華奢な身体を月明かりに曝け出した。  
「ふぅっうぅうんっむぅ、んーーーっんんっ!」  
少女はじたばた、と手足を動かし抵抗を試みるも、自分の倍近い大きさがある男に組み敷かれていては意味も成さない。  
 
(……えーっと…)  
いきなり目の前で、さっきまで自分が組み敷いていた男が別の女を組み敷き情事を開始され、黒髪の少女はただ呆然としてそれを眺めてしまう。  
その間も男の手はくまなく動き、小ぶりではあるが綺麗な形の乳房を片手で弄ぶ。  
先端の尖りを指先で弾いたり摘んだり、そのたびに口を塞がれている少女は身体をびくん、びくんと痙攣させている。  
「んんんっ、ふむぅ……むっんっ」  
月明かりに紅潮した頬が照らされ、影とのコントラストがやけにいやらしく感じる。  
乳房を弄んでいる方とは逆の手が下半身へと下っていき、少女の太腿に手をかけ脚を開かせる。  
急に快感を与えられ困惑していた少女はそれをあっさりと許し、男は自身の身体をそこへ割り込ませて細い脚をさらに大きく開脚させた。  
くちっ……  
股間を覆う布の上から割れ目へ指をあてがうと、既に濡れていたのであろう、蜜が布に絡む音が静かな夜の空間へ響く。  
「濡れてるじゃないか。嫌がってる割に興奮してるのか」  
顔を離し、真っ赤になっている少女を愛しく見詰めながらも意地の悪い台詞を吐き出す。  
「止めないと怒るわよっ……!」  
きっ!と鋭い目線を向けるも、その瞳は熱で潤み、ただ男の欲情をそそるばかりである。  
唇を首筋へとずらし、ちゅうっっと一際大きく吸い付きシルシを残す。  
股間に置いた手に力を込め布を破り、少女の秘部を明るみに晒す。  
「あっあああぁっ、やっぁあ!」  
くちっ、ぴちゃぴちゃっ  
指を沈め数回動かして充分濡れている事を確認すると、男はおもむろに自分のモノをそこへ埋めた。  
「っあぁあはぁあっ、ひぃっあぁ―――――――――っ!!!」  
不用意に繊細な部分に異物を押し込まれた少女は思わず大きく悲鳴を上げる。  
「んっ、ゆっくりしてやれる余裕が、なくてなっ……我慢しろ」  
それだけを言うと、男は少女の両脚を自分の肩へと持ち上げ腰を激しく前後へ突き動かし始めた。  
「っあん!あっ!ふぁ、あっはぁっ、あっ!あぁあ、っはぅ、んっ!」  
 
(スゴイ……っ、わたし興奮してる…)  
小さな身体を激しく突き上げる男。  
あられもなく悲鳴を上げ、快感からか苦痛からか顔を顰める少女。  
男は目を堅く閉じ、繰り返し激しく腰を叩きつけ少女を貪る。  
全裸で座り込んでいる少女は、自然と自らの秘部へと手を動かし指をそこへ触れさせていた。  
ちゅくっ  
「ぁ……」  
まだ男を知らないそこは、少女のか細い指ですらきつく締めつけ、侵入を拒んでいる。  
指に溢れ出た蜜を絡め、馴染ませながら、少しずつ指を奥へと進めて行く。  
ちゅく、ぴちゃっ  
「あ、はぁ…」  
視線は目の前の光景に釘付けになりながらも、少女の指は拙いながらも快楽を求め、自身を慰めていく。  
 
「っくぅっ……」  
小さく呻く男の声が少女の耳に届いた。  
達したのだろう、男は眉間に皺を寄せ小刻みに腰を動かし、少女の奥へ全て吐き出していた。  
「ぁ……はっあ…………」  
散々叩きつけられた少女は、汗を滴らせながら浅く呼吸を繰り返し、ぐったりと両手を地面に伸ばしている。  
満足したのか、男は自分を抜き出して横に身を投げ出した。  
「はぁ、はぁ、はぁ…」  
長い金髪を地面に広げ、大の字になって呼吸を整える。  
黒髪の少女はそぉっと立ち上がり、横たわる二人の傍へと歩み寄ってにっこりと微笑んだ。  
「ガ・ウ・リ・イさんっ、次は、わたしの番、ですよ♪」  
「はぁ…はっ?」  
「アメリアァ!?」  
無理矢理な行為から解放され脱力していた少女は一気に我に返り、慌てて起き上がる。  
「だってー、わたしだけ仲間外れなんて淋しいですし。  
あ、せっかくですから、リナさんもご一緒しましょうっ?」  
屈託のない笑みを浮かべ、とんでもない台詞を吐く目の前の少女に呆れ、やってらんない、と手の平をひらひらと振り、身支度を整えようとする少女の腕を、男ががしっと掴んだ。  
「3人でか。良いな、やってみよう」  
「っはぁ――――――!?」  
ふざけるな、勝手に決めるな、などとの抗議も2対1では虚しく響くばかりである。  
 
黒髪の少女は男の股の間に座り込み、モノを口に含んで愛撫を始めだした。  
ちゅぱ、ちゅるっ、ぺちゃ  
「んっっ、ふぅ……おっひぃ(おっきい)…」  
手馴れてはなくとも、懸命に舌を動かしながら少女はソレを嘗め上げる。  
両手を根元の方に添えぎゅぅっと締めて、口の中に含みつつも舌を広げて裏筋の部分を上下に動かしていると、一旦は萎えていた男のソレは、小さすぎる少女の口に与えられる刺激で次第に硬さを増し、赤黒く膨張し始めていた。  
片や男は股間に刺激を与えられつつも、反論を述べる恋人を力技で説き伏せ自分の顔にまたがらせる形を取り、割れ目へと舌を潜ませ今度は丹念に快感を与えていく。  
「あっ、やっあぁっ!がうりっ、やめぇっ……んぁあっ!!」  
じゅるるっ、ちう、ちゅるちゅるっ、ぴちゅっ  
先ほどまで自分のモノを咥え込んでいたソコに、今度は自分の舌を差し込んで、すぼませて膣内を嘗め回したり、先を尖らせ肉芽をつんつん、と突付き、腰が動く様をじっくりと楽しむ。  
男の上の少女は、再び与えられ始めた快感に最早抵抗できるはずも無く、男の頭に両手を置き、真っ赤な顔を力なく左右に振るばかり。  
今までに何度も男にもたらされた刺激に慣れているせいか、身体は正直に反応しており、秘部からはどんどん蜜が溢れてくる。  
 
「ひゃぁうっ!!」  
少女の腰に回されていた手が尻へと下がり、中へと侵入して1本、2本と数を増やして中を擦り、舌と指から攻め立てられ更に快感に蝕まれる。  
ぐちゅぐちゅっ、ちゅうぅっ  
「あっ、あっ、あぁああっ、つゃ…ぁイっちゃ……ぅっ!!!」  
そこで男はぴたっと動きを止めた。  
「っは……ぁ?」  
真っ白になりかけた思考は何が起きたか理解できず、突如訪れた解放に戸惑いの色を隠せない。  
「アメリア、もう充分だから、そこに寝転んで。……入れてやる」  
「あ、はいっ」  
男のモノを口から出し、言われたとおり地面に横たわる少女の股の間へと男は身体を差し入れ、腕に抱いた恋人の体は少女の上にまたがらせ、自分と向き合わせた。  
「リナ、しっかりしがみ付けよ?」  
ちゅっと恋人に口付け、男は準備が出来ているかの確認もせずに少女の股間へ自身を沈ませる。  
「っあ――――――――――――――――――――!!!!」  
「キツイなぁ……」  
当たり前だろう、少女はまだ未経験なのだし、男のモノが大きすぎるせいで入り口のあたりで阻まれてしまったので、じっくり、ゆっくりと回すように腰を動かし、少しずつ奥へと進めて行く。  
「いっったぁ…………ぁあっ!」  
「アメリア、口が疎かになってるぞ?」  
「はっぁ……いっ……んんっ」  
言われた少女は、自分の顔の上にまたがる少女の秘部へと舌を伸ばす。  
「ちょ、アメリアっ良いからっ……」  
少し我に返って来ていた少女はかぁっと顔を赤らめ、慌てて身を離そうとする。  
「だーーーめ。リナも一緒に気持ちヨクならなきゃな」  
そう言って男は動けぬよう恋人の腰に片腕を回して口付け、もう片方の手で乳房をやわやわと揉み出す。  
「んっ、ふぁあっ……あぁあ、はん…」  
ぴちゃ、ぴちゃと小さな舌で秘部を嘗められ、更に深い口付けと胸への愛撫。  
3箇所から違う快感が押し寄せ、先ほどまで限界近くまで昂ぶっていた少女は、容易く快楽に思考を手放して喘ぎ声を上げ始めた。  
 
その間も男は少しずつ腰を動かし続けており、繰り返し行われる緩慢な動きに秘部の締め付けは次第に抵抗をなくし、侵入を助けるように蜜が膣内に溢れ出す。  
「ふぅうん…んむ、ふっ………むぁん」  
初めて与えられた秘部への刺激で最初は強張っていた身体も次第に和らぎ、別の秘部で塞がれている口から微かに喘ぎが漏れ出してきた。  
口の中に広がる、初めての味。そして下半身に広がる初めての快感。  
思考の麻痺した頭でぼんやりと、自分のもこんな味なのか、などと考えながら、指で花弁を広げて更に奥へ、奥へと舌を突き進める。  
「ひぁあんっ!」  
つ、と舌がある箇所に触れると、腰がびくんっと上げしく波打った。  
 
ぴちゃぴちゃっ、ちゅくっと更にソコを舌先で突付くと、やはりその度に腰が震える。  
「ふぁっ、むぅ〜〜〜んんっ」  
口を塞がれているからだろう、苦しそうに呻く少女。  
「リナ、イきそう?」  
絡めていた舌を外して男が聞くと、少女は荒い息を吐きながら答えた。  
「わかん、はぁっなぁいっ……!ああっ、あ、がうりっぁっ!」  
その表情を見て、男は溜まらず破顔する。  
「すっげーイイ、その顔。俺もちょっとヤバい」  
そう言うと男は腰の動きを少しずつ早めていく。  
「にゃぁあっ、ふっあぁああっ!」  
急に激しく動かれた少女は、思わず口を外して喘ぎ声を上げる。  
「まぁ、しょうがないか」  
「あぁああぁあ!っんっんんっ、ひぁっ、あはああっ!」  
動作の出来なくなった少女の代わりに今度は男が恋人の秘部へ手を進め、3本の指を中に入れて掻きまわすと再び激しく声が上がる。  
ぐちゅっぐちゅっと卑猥な音を立てて男の指を吸い込む秘部は、次第に締め付けがキツくなり限界が近い事を示していた。  
「イきそうなんだな、リナ。一緒にイこう。アメリア、動くぞっ」  
「っはいっ……!」  
「あっあっあぁっ」  
激しく腰を打ちつけ、指は動きを早めてピストンを繰り返す。  
「ぁああああぁぁぁああっ――――――――!!」  
「にぁあっ!!ふいぃいいんっ!」  
2人の少女から一際大きな悲鳴にも似た声が上がると同時に男も絶頂を迎え、一気に腰を引き抜いて少女達の腹部へ白濁した液体を吐き出すと、恋人を抱えたまま再び地面に倒れこんだ。  
 
「はぁっ、はあはぁ、はぁーーーっ」  
「ぅうんっ、あぁ……ふ…」  
「ひはぁ、はぁあぁあ……」  
いつの間にか薄く陰った月明かりの下で、ぐったりとした身体を横たえる3人の男女。  
 
こうして、少女念願の初体験は異色の青姦3Pという形で幕を閉じる事になった…。  
 
 
後日、少女はその時の体験をこう、語っている。  
「いやーー、さっさと犯って終わるはずだったんですけど  
あんまり気持ち良かったんでハマっちゃいそうでしたーあははっ。  
リナさんは怖いけどまた3人でやってみたいです?」  
 
 
***END***  
 
 

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