とある昼下がり、あたしとアメリアはとりとめもない会話に興じていた。  
 …ちなみに、ガウリイとゼルはちょっとした用事で出かけている。  
 久しぶりの女の子同士の会話…魔法の話や恋の話で盛り上がり、結構楽しかったのだが、それをぶち壊すことを言ってくれやがったのだ。このお姫様が!  
 「…そういえば、ガウリイさんのアレって、大きそうですよね。初めてのときとか、大丈夫だったんですか?」  
ずべし。  
 「…い、いきなり何聞いてくんのよっ?!」  
 突然のことに椅子から滑り落ちたあたしは、何とか体勢を整えつつ反論するが、アメリアは平然と続ける。 
 「だって、気になるじゃないですか、他人のエッチって!」  
 「…い、痛かったわよ凄く。最初のころは奥まで入らなかったわ。これで、どう?」  
 気心の知れた仲間といえど、恥ずかしいもんは恥ずかしい。あたしは、彼女から目を逸らしつつ答えた。  
 「それから、どうしたんです?まさか今も同じってわけじゃないでしょう?」  
 うー、そんな事聞いてどうするつもりだ。耳年魔め!  
 「…何回目かで全部入るようになって、そこからだんだん慣れてったのよ。今はまあ、普通に…気持ちいいわよ」  
 あたしはちょっと赤面しつつも、問いに答えた。途中ガウリイとのエッチを思い出して、気恥ずかしくなる。  
 で、アメリアはといえば、  
 「へー。そうなんですかあ」  
などと言いつつ満足気に頷いている。それを見ているうち、あたしにも好奇心が芽生えてきた。  
 「…そう言うアメリアこそどうなのよ?ゼルのって岩みたく硬いんでしょ?」  
 てっきり自分に話をふられて、うろたえるかと思いきや、彼女はごく普通に答える。  
 「そうですよ。…でも、一回目からちゃんと出来ましたよ」  
 「ええっ!?…い、痛くなかったの?血とか出るじゃない?!」  
 「確かにそうですが…。そんなのは、気合と根性でカバーですよっ!それに、激しいほうが燃えるし!」  
 激しいほうが燃える…って、いやそれ何か危ない人みたいだから。  
 なおもアメリアは、ゼルだけに任せるのは正義じゃないから初めての時から腰をふってみたとか、出血したのでリカバリイかけたら膜が再生したとか、楽しそうに続けた。  
 …ううっ、聞いてるだけでどっか痛くなりそう。だいたい、あんな痛みが根性でカバー出来るものかああぁああぁあっ!!!  
 お、恐るべしアメリア!!こいつ、やっぱり超合金だ!!  
 魔族じゃないけど、精神的にダメージを受けたあたしは、そのまましばらくグッタリしていたのだった。  
 
おしまい  
 

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