歪んだ空の果て(ガウリナ)  
 
 
 
 
好きになった男は、太陽の様に暖かく笑う男だった。  
暖かな笑みは、あたしの心を優しいまどろみへと連れて行ってくれた。  
彼はあたし一人ではとても学ぶ事が出来ない、自分自身の強さと弱さを教えてくれた。  
必要とする事。必要とされる事。共に歩く事。寄り添う事。全てが馴染む様だった。  
 
例えるならば 半身。  
ああ、それが一番しっくりくる。  
息をするのに理由は要らない。だけど、あたしと彼が傍にいるのにも理由はないのだ。  
後にも先にも、もう二度と現れる事は無いであろう大切な、大切な存在。  
 
あいつと共に過ごしてきた数年の日々…これだけが優しい記憶の全て。  
瞬きよりも儚い過去の思い出。永遠に色褪せない幸せを感じた瞬間。  
喪う事を考える事さえ、心が拒否した。それが全ての発端。  
 
あたしは途方も無い孤独の時間を一人で歩く。  
後ろを振り返る事もなく。ただひたすらに…。  
 
幸せを慢心した愚かな『罪』と  
暖かな微笑を失わせた『罰』を  
 
その全てを背負ってあたしは一人で歩き続ける。  
 
遥か彼方にある  
『歪んだ空の果て』にたどり着くまで。  
 
 
   
 
 
白魔術都市 セイルーン。  
この街は、あたしにとって第二の故郷ともいえる位、親しみがある。  
もうガイドブックを見ずにして、どこにおいしいお店があるかも把握しているし  
道案内も出来る位、地理に詳しい。ここの王室のお姫様?アメリアとは  
旧知の間柄だ。であった頃はお互いまだ少女だったのに…一方のアメリアは  
今じゃ、隣国から数え切れない程のプロポーズを受ける程の美女に育っている。  
だけど、肝心の彼女は婚期が少し過ぎているにも関わらず、未だ独身。  
理由は様々だが…ゼルガディスの失踪が、大きく関与しているのは明らかだった。  
 
あたしはこの国の王。フィルオネル国王が外交で不在だと、確認をとった上で  
王宮を訪れた。相変らず・・・あの 髭おやぢだけは苦手である。  
 
一年ぶりにあうアメリア。巫女さんらしく髪を伸ばして、昔想像していた巫女頭の  
イメージより、ずっと素敵に成長している。  
アメリアは大量の資料と共に、あたしを出迎えてくれる。  
ギュッと抱き締められて、あたしは毎度ながら照れるが、そんなのはお構いなしだ。  
アメリアは多く語らない、だけどただ一言だけ。必ず言う言葉がある。  
「おかえり、リナ」  
あたしはその言葉だけで、随分と心が安堵するのを知っていた。  
 
 
 
「ガウリイさんの手がかりは…無いですか」  
世界中から集まるセイルーンの情報を駆使して、ガウリイの目撃情報を  
藁をも縋る思いで探そうとしているが…今回もハズレの様だ。  
「んま、地道にやるわ。相変らずゼルの情報もないしねぇ…」  
アメリアは、仕方ないとばかりに肩を竦める。あたしは嘆息を更に深くした。  
「リナ、つくづくあたし達って男運無いわよね」  
「うーん。男運が無いのはまぁ、事実だけど…あたし達は顔がいい分、余計な  
男はちょっかいかけてくるこの災難具合は、一体どう?」  
お互い、合わせ様に芳しい湯気の立つ香茶を一口含む。  
流石はセイルーン王室。この香茶ときたらやたらと品がいい。  
多分、ウルガ山脈産の最高級紅茶。しかもファーストドリップと推測する。  
「だけど、ゼルガディスさんじゃないと嫌なんです。これだけは譲れないの」  
「そっか…あたしもあんたもお互い不器用で、諦め悪いからね。仕方ないよ」  
 
アメリアは散々周囲から反対されつつも、ゼルと婚約までしておきながら、当のゼルは  
結婚式前夜に忽然と失踪。あたしは…自分の致命的な不注意で、ガウリイと生き別れ。  
本当はアメリアもあたしみたいに、諸国を漫遊してゼルを探したいだろう。  
だけど、彼女の地位と年齢がそれを許すにはもう…幼くなかった。  
彼女は王女として、失踪している姉の分まで責務をこなす義務が圧し掛かっていた。  
 
だから、あたしが二人を探し続ける。この身体全てをフルに使って。  
ガウリイもゼルも、あたしが必ず見つけ出して…連れて帰る。  
そしてまずは一発殴るか?え??違う???  
 
「んま、リナ。当分はここにいるんでしょ。長旅も疲れただろうし、部屋を用意させといたから、今日はしっかり食べて、ゆっくり休んで」  
 
性格に似合わない、事細やかな彼女の心遣いはいつもあたしを気遣ってくれていた。  
それがあたしには判り過ぎて、時折切なかった。  
 
 
ぽちゃんっ  
花弁が浮かべられた大きな浴槽で、一人浮かぶ様にお湯に身体を浸す。  
用意された部屋は、国賓扱いの来客用でとても大きい。  
それでいて、どこか品がある趣がこの国の質を表している様だった。  
白い湯気が旅路で荒れた肌を包む様に潤してくれる。  
上を見上げるとガラス天井で、明かりを消せば、落ちてきそうな星空が拝めると言う、趣味の良いつくり。  
あたしはこの浴槽が大好きだった。以前、一度だけこの浴槽にガウリイと共に入った事がある。  
あの時は…  
 
「お前さん、ナニ照れてんだ?」  
 
泡がフワフワとした大きな浴槽で、あたしは不釣合いの体育座りで湯に浸っていた。  
ガウリイと言えば、あたし一人で入っていたのに…『オレもはいるぞー』と許可無く勝手に乱入してきた。  
悲鳴を上げたけど、そんなのは簡単に大きな手で塞がれてしまい、なし崩し的の勢いで一緒に入る  
羽目になってしまった。  
「いや、照れるとかそーでなくて…ふつーに恥ずかしいでしよーが!!」  
ジャグジーバスに泡入浴剤を入れているので浴槽は、モコモコと果てしなく泡を自動生産しているが、  
それが辛うじてあたしの身体をガウリイに見せないで済む。泡が無ければ、多分ガウリイは今頃こーして、  
暢気に風呂には入ってないだろう。上を見上げれば、輝く星の一つになっていたのは確定だ。  
「初々しい奴だなァ…オレさ、もう何度お前さんの裸見たか数え切れないぞ」  
それはあ・く・まで薄明かりの下。しかも組み敷かれている形に限ってである。  
こんなにも明るい場所では、一度として肌を見せた覚えなどなかった。  
「だまれぇぇ、うるさいぃぃ。とっととこの場から消えろ。このクラゲぇ」  
もう、湯の熱さと興奮で頬は茹でた様に赤くなっていた。このままでは貧血を起こしかねない。  
とっとと出て行ってもらいたいものだ。  
「お前さん…自分で気が付いてるか?」  
ガウリイが珍しく訝しげな顔でたずねる。あたしも思わず構えて聞いてしまう。  
「ナニがよ」  
「泡風呂でさ、頬がうっすらピンクで、濡れた髪のリナ。この三点セットはどう考えても、男にとって美味しい  
としか思えないんだが。なァ…オレの勘違いか?」  
なんの悪びれも無く近寄ってきたかと思えば、あたしの身体をひょいっと持ち上げ、向かい合う形で座らせら  
れる。流石はお湯の中。浮力があるから自由自在。このクラゲだきゃぁ…もしかして狙いは新しいシチュの開拓か。  
「女にとってはお風呂は女を磨く場なんで、あんたの勘違いと思うけど」  
「オレが丹精込めて磨いてやるからさ、一緒にこのまま入ろうぜ」  
ギュッと抱き締められて、軽く啄ばむだけのキスをされる。唇が離れた時に見せた笑顔が、なんとも  
無邪気で可愛らしくて思わず笑みがこぼれた。  
もうここまで許してしまったら、流石に諦めも付く。  
「わかったわよ、少しだけだからね。あたし、そろそろのぼせそうなの」  
「それなら、少し外で身体ひやしたほうがいいぞ」  
言うが早いか、回された手が早いか。あたしはガウリイの手で、すんなりとお風呂の脇に座らされた  
のだった。そして泡のベールから露になる身体。  
「ちょっ、コラぁ」  
オレンジ色の照明に晒される濡れた身体が、一気に別の熱を発したのが判った。  
これは恥ずかしすぎる。だけど…ガウリイはそんなのお構いなしと  
言った感じで、あたしの身体をマジマジと眼に焼き付けている様だった。  
「お前さん…凄く綺麗だ。これ、まじでヤバイかも…しれん。オレ」  
青い瞳をスッと細めて、感動する様に呟くガウリイ。  
「リナ…お願いがあるんだ」  
 
こんな状態で、頼まれるお願いなんてろくでもないのに決まってる。  
「やだし」  
「即断とかありえないだろ、ふつー。お前さん、聞くだけでも良いから聞けよ」  
呆れた様に諭されても…ねぇ。  
「いや、聞く耳もってないし。ロッカーに忘れてきちゃった」  
「ほう…そんな事言うんだ。ふむふむ。それならオレにも考えがある」  
あたしは羞恥心で見逃していたのだ。ガウリイが、獣の様に哂う瞬間を。  
「あんたに考えって・・・ちょ」  
ずいっと、足と足の間に身体を割り込まれて、覗き込む姿勢となる。  
ドクドクと脈打ってるあたしの胸に、ピタリとガウリイの顔がすぐ下にあった。  
「お前さん、オレのお願い聞かなかった事、後で後悔するぞ」  
ニヤッと意地の悪い笑みを浮かべた顔に吸い寄せられる。  
大きくて無骨な手が、いつもより強く下から持ち上げる様にしてあたしの乳房を掴んだ。  
「ひゃ。ガウッ」  
いきなり与えられた強い刺激に、身体が思わずのけぞる。その隙をガウリイは見逃さなかった。  
あたしを掻き抱く様にして覆うと、そのまま湯船に引き戻されて、彼のしまった身体の上に  
背中を胸板に、寄りかからせる姿勢で座らせられる。泡とシャボンの滑りで、身体はいとも  
簡単にガウリイの手によって、自由にされるのだ。股の間にはまるで湯船に滑り落ちて  
しまわない為の様に、彼のすっかり隆起した凶暴なる硬さがお目見えしていた。  
まるであたしの股で彼のをはさむ形。こんな使い道もあったとは知らなかった。  
「なぁ…リナ。お前さんさぁ、知ってる?」  
「え?」  
「お前さんの身体にはさ、オレが長い時間かけて仕込んでおいたスイッチがあるんだぞ。  
それを押すと、抵抗しなくなるんだ。まさにオレの成すがまま。やりたい放題スイッチ」  
 
いつの間にそんな仕掛けをしたんだ、このクラゲはあぁぁぁぁぁ  
 
 
湯でのぼせているからか、無駄に暴れさせられたからか、頭の芯がどうもボヤーとする。  
このままでは、温泉でも無いのに湯あたりを起してしまいそうだった。  
それなのに…あたしの後ろから身体を弄っている男は、余計血流が上がりそうな手付きで  
胸を執拗に揉みしだいている。ガウリイは何故か、男の手では完全に収まりきってしまう  
あたしの胸を時間を掛けて弄くるのが好きだった。ほんとは、こいつ『おっぱい星人』ではな  
いだろうかと思うのだが、それはまた別の話。  
 
「こらクラゲ。人の乳で遊んでないで、今から言う事を良く聞きなさいね」  
「チチって…あまりに色気がないぞ、リナ。可愛がってるんだから少しは可愛い声出せよ」  
「演技で良ければ、有料でなら出してあげても良いけど」  
心底馬鹿にした様に、ガウリイに告げる。本当はさっきから胸を愛撫されて気持ち良さの  
あまり感じまくっているんだけど、こーゆー時には感じてるとか億尾にも出したくない。  
経験上、このエロクラゲは調子に乗るだけだ。案の定…ガウリイの手が胸を掴んだまま  
制止する。よし、このままあんたは浴槽から上がって、ベッドで大人しく待ってろバーカぁ!  
だが、ガウリイはあたしの思惑から随分離れた考えだった様で…  
「仕方ない緊急事態だ。リナに仕込んだ肉奴隷スイッチを発動させるかぁ」  
ガウリイはいつも通りののほほーんとした口調で、とんでもなくエゲツナイ事を言ってのけた  
ので、思わず、頭を殴りつけられた様な衝撃が走った。  
「なんじゃ、その卑猥な名前のスイッチは!!!このまま今すぐ出てけ。とっとと出てけぇ」  
「あ、もう無理だ。後10秒でスイッチは押されるし。9876543…」  
「カウントしなくていいし。つか人の身体に変なスイッチ自作してないで、あんたの勃ち上った  
腐れレバーから解除をしなさい。ね、優しく言ってる内に言う事聞いといた方が良いよ。  
絶対に後で、は・げ・し・く後悔させてあげるからね」  
 
前のガウリイなら、こんな脅しで十分抑止効果があった。だが…今ではほぼ無意味だ。  
関係を持った事で、男としての自信や、本能、その他もろもろをどうやら思い出してしまった らしい。  
関係を持つまでの数年間、そんなに自制してたのかと思うと少し可哀想にもなるけど、あたしは当時  
思春期バリバリ少女だったしぃー、時期早々って言葉もあるしね。 良く我慢したと思うよ。うん、だから  
今も我慢してくれればいいのに。無理か…。 現に彼はやめろと言ってるにも関わらず、不埒な行いをや  
める気配が無い。  
「オレのレバーは根元が腐ってるから、もう、下ろすことはできないなぁ。困ったなぁ。どうしょうか?」  
「知るかボケ!!」  
広い浴室で、泡風呂。挙句が二人ともまっぱで一緒に入浴をしている光景だけ見たら ただのバカップル  
のいちゃつきなんだろうけど、のぼせそうなあたしには一種の拷問に近い。 だが、身体を冷やそうにもガウリ  
イの魔の手は退却しそうにないし…ほんとどうしょう?  
「なぁ、リナよぉ…軽口叩いてるけどさぁ、お前さん…なんつーか…湯の中でも判る位、 濡れてるぞ」  
「何で触っても無いのにそんな事が判るの?」  
「それは、オレのが密着しててだな…ぬるっとしたのが判るんだよ」  
屈託の無い笑顔でそんな事言われてもなぁ。対応に困るんですけど。 胸を執拗に弄んでいた手が、  
スルッとウエストを伝い、更に下へ。 撫でながら情欲を呷る手つきに反応して、背中がぞくっとした。  
「あっ…」  
彼の人差し指が簡単に秘裂に沿って這わされる。確かにぬるっとしていた。  
「な、お前さんさ胸が弱いんだよ。軽口叩きながらも、リナの感じてる顔つきがえっちくて 正直言うと、  
オレはかなり興奮してたぞ」  
後ろ頭に手を回されて、少し乱暴なキスをされる。優しいキスも出来るのに、何故か 心に余裕がなくなる  
と、彼はキスが乱暴になる癖があった。  
「んっ…」  
お互いの唇から漏れる声は呻きに近い。角度を変えてガウリイの舌が、あたしの唇に 割り入れてくる。  
あたしも舌を絡ませ応える。もうすっかりキスはこいつに教え込まれて 慣れたものだ。  
キスだけじゃない。あたしの身体は煽られる熱を十分に知っている。  
湯の中にあるガウリイの隆起した硬さに指を這わすと、先端が湯の中なのにヌルヌル していた。  
「ガウリイ…あんたも…じゃん」  
指で滑りを撫でつつ、軽く頂をはじいてみせた。キスをしながらガウリイが小さく 息を吐いたのが、なんか  
嬉しくて硬くなった頂を指でいじりまくる。  
「お前さんのだろ」  
秘裂をなぞっていた手が、あたしの尖った小さな蕾を軽くはじいた。  
「ひゃあっ」  
鋭い快楽の後、じわっと下半身に広がる更なる熱は脈動にも似ている。  
「足広げてみな。これじゃ足りないだろ?」  
「うん…」  
「ほんと可愛いよな、お前さんは」  
すぐ耳元で優しくささやく声が、堪らなく愛しくて焦がれてしまう。 あたしは言われるままに太ももを広げて  
みせた。 這わされていた一本の指が五本の手全てを使い、あたしの秘裂へ 焦らす様に触れてくる。  
ゆっくり…ゆっくりと。  
「ガウ…アッ…あっっ」  
硬くなった蕾を親指と人差し指でしごかれて、鋭い刺激に下半身が思わず逃げそう になる。  
緩慢な動きなのに、触るポイントはずれていない。確実に快楽を拾うのだ。  
「お前さん苛めるのほんと楽しい」  
あたしも手でガウリイの熱をさすっているのに、少しだけ息が荒くなるだけ。  
手数が決定的に違うんだろうな。いつかこいつを負かしてやりたいと思うけど、それは 当分無理だろうと、  
あたしも少し諦めが入っていた。今は意地よりも、続きがしたい。 もっと涼しい場所で。  
「ここじゃやだ。ベッドいこうよ…」  
 
「え?」  
想像もしてなかった拒絶の言葉。あたしが抗議の声を上げるより先にガウリイの  
指が、あたしのヌルミの湧く更に奥の隙間へと、忍ばせられる。  
長い指が身体の奥まで…中にある気持ち良い壁を的確に指の腹でなぞった。  
「んっっーあっ、ひゃう」  
「ここが気持ちいいんだろ?指でもこんなに反応しちまうなんて、リナはやらしい子  
になっちまったなぁ」  
心底嬉しそうに告げる彼は上機嫌だった。  
胸を片手でもみしだきながら、もみう片方の手で思う存分に刺激を引き出されて  
あたしは、のぼせるとかそんなのも判らなくなる程に、集中を強いられる。  
だが、湯船では快楽の集中にも限界がある。  
「ね、ベッドいこう…もっとちゃんとしたのがいい…」  
理性が溶けているからこそ言える身言葉。  
あたしから誘うのは、本当に恥ずかしい。だけど、いつもの彼は全て応えてくれる。  
「ちゃんとしたのってどんなのだ?」  
今日に限って甘えが通用しない。指が増やされて、中にある質量が増す。  
ガウリイの指は太いから、これだけでもかなり気持ち良い。だけどそれはあくまで緩慢な  
動きでなければの話だ。  
「お湯の中でなくて…あっ」  
体内でうごめく指があたしの思考を、話す言葉さえ邪魔する。  
「ベッドで存分に抱かれたいか?」  
恥ずかしい問いかけにあたしはこくりと頷いてみせる。こんな時は身体も心も素直になるのが  
一番だと彼との長い「夜」の付き合いで、存分に学ばせられた。  
「残念だ。オレはもっとリナを焦らしたいから却下な」  
「なっ…」  
このままだと、ふやけるまで風呂でいじくり倒される。それはごめんこうむりたい。  
「抱かれたいだけじゃないもん…」  
エロクラゲをあたしのペースに持っていく、ある作戦を思いついた。  
 
「あたし…ガウリイの…なめたい」  
 

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