「ガウリイ、もう起きてる?今日は早く出発するわよ〜」  
言って、あたしはガウリイの部屋のドアを開けた。  
やっぱりまた鍵かけてないし!  
でもこうして早く起こしたいときには都合がいい。  
あたしはパジャマのままガウリイの寝こけているベッドに近寄った。  
こいつ、寝起きよくないからさっさと先に起こしてあたしも自分の準備しなきゃ…  
「ほらっ起きなさいってば」  
寝ている時のガウリイは、  
近寄ってくる人間がかけらでも殺気を持っていたらすぐに目を覚ますのだが…  
「す〜ぴ〜」  
あたしがゆさぶってもちっとも反応しない。  
すっかり安心しきって思いっきり寝ている。  
スリッパでぶっ叩いて起こしちゃろか…  
んなことを考えてガウリイを見ていたあたしの目線が、ふと止まる。  
 
…このシーツの盛り上がりは。  
もしかして男の朝の生理現象というやつだろうか。  
 
「えい」  
 
何気なーくあたしは触ってみたりする。  
夜、ベッドの上でよくお世話になるソレだけど…  
朝日の差し込む部屋で見る膨らみはガウリイの意思とはまったく無関係で、  
妙な健全感さえあったりする。  
「むにゃ…」  
あ、触ってるうちに動いた。ガウリイもこの盛り上がってるブツも。  
そのまま目を覚ますかと思ったが、ガウリイはまた規則正しい寝息を立てた。  
「ガウリイ〜起きなさ〜い〜。ムスコさんはもう起きてますよ〜」  
アホなこといいながらさらにさすってみる。  
ソコはみるみるうちに硬くなってきてるのに、  
ガウリイは相変わらず目を覚まさない…  
むしろ気持ちよさそうな寝顔に変わってきたように見えるんだけど。  
 
「もうっ!早く起きないとさらにイタズラしちゃうぞっ!」  
あたしはシーツをばっとひっぺがした。  
その下、ガウリイはパジャマを着て寝ている。  
宿屋の備え付きパジャマなのであたしと色違いだったりする。  
「んん…」  
シーツを失って一瞬寒そうにしたが、やっぱり寝たままだ。  
「こらあっ。こんなトコ触られて、なんであんたはそう寝てられるのよ!」  
布の上から、形がわかっちゃうくらいぎゅっと握りしめる。  
びくっと反応したけど、それだけなのがまた腹が立つ。  
あたしはさらにムキになって、握り締めたそれを擦り上げた。  
「んぅ…」  
しゅ、しゅ、とちょっと力を込めてしごいてるとガウリイの息が乱れる。  
布越しに、ソコがすごく熱くなってきてる。  
びくんってする塊をみてると、あたしはだんだんたまらなくなってきた…  
ここまでしても起きないガウリイが悪いんだからね。  
 
あたしはガウリイのズボンを下げて、熱く、血管の浮き出るソレを取り出した。  
布の圧迫から解放されたソレは元気に上を向いて、さらなる解放を待っている。  
「明るいところで見るの初めて…」  
ひくひくとしてるソレの根元に指を這わせる。  
あたしは、ぴと、と舌を付けて、上に舐め上げた。  
「う……」  
くぐもった声が聞こえる。  
さらに、横も裏側も、あたしはまんべんなく舐めた。  
次に大きく口を開けて…ガウリイのを、口に含んだ。  
「んむぅ…」  
ガウリイのは、大きすぎて奥まで咥えられないほど。  
だから根元の部分は手でしゅっしゅっと擦り上げて、  
口が届く範囲をあたしは舌を絡め、吸い上げる。  
「んぷっ、んっ、んんっ!」  
唾液をいっぱい絡めると滑りがよくなる。  
じゅっ、じゅって泡立つようなイヤらしい音がはっきり聞こえる。  
「く、う……」  
ガウリイが、感じる声を出している。  
あたしはそれを聞きながら自分のズボンを下げ、  
片手で下着の奥を探っていた。  
「んふっ、んんっ、んーっ!」  
あ、もう…下着の中がぐじゅぐじゅになってる。  
ガウリイのを咥えながらあたしは自分の中に指を突っ込んだ。  
敏感な突起を擦って、ぴくんぴくんってしていると  
口の中のガウリイももう弾けそうに震えてる。もうっ…  
 
「欲しいの…」  
 
あたしはガウリイから顔を離して、自分のズボンと下着を脱ぎ捨てた。  
ベッドの上がり、ガウリイに跨る。  
自分の入り口にガウリイの勃起しきったものをあてがって、腰を沈めた。  
「あ、あああんっっ!!」  
「く、うぁっ……リ、ナ……?」  
ガウリイを見ると、まだぼんやりとした夢うつつな顔であたしを幻のように見ている。  
「ん、あ、あん……おはよ、ガウリイっ…」  
あたしはというと、ガウリイのを迎えて快感が背筋を駆けめぐり、  
気持ちよくてたまらない。  
「な…なん…?」  
ガウリイは戸惑って上に乗るあたしを凝視する。  
「リナ…これって、もしかして、入ってる?」  
あたしはパジャマの上着は着たままだから、  
丈の長いそのおかげで繋がってるところが見えなくなってるのだ。  
「んふ…どう思う?」  
言って、あたしは腰をちょっと上に上げて、下ろす。  
「ああんっ」  
「っ…リナっ!?」  
今度は腰の動きを大きくした。  
ゆっくり、ゆっくりと揺らしているとガウリイの熱いのが中を擦ってるのが、よくわかる。  
「あっ、あんっ、あんっ!」  
「リ……ナぁっ…」  
もだえるようにしてガウリイが声を漏らす。  
手を伸ばして、パジャマの上からあたしの胸を鷲掴みしてくる。  
「ぁあ!い、いいのそれっ…!」  
ぎゅって、ガウリイの手があたしの胸を乱暴に揉みしだく。  
あたしは腰の動きを早めた。  
パジャマの下で、皮膚と皮膚のぶつかる音が大きくなってくる。  
「リナ!リナッ!」  
ガウリイも下から腰を激しく揺すってきて、あたしの中をかき混ぜる。  
ああっ…もう、中から溶けていきそうっ…  
「ひああっ、ああんっ!イっ、イくっ…あっあっあっああああっっ!!」  
ガウリイの上で仰け反って痙攣し、あたしはイってしまった。  
でも余韻に浸る間もなく…  
がばっと起き上がったガウリイはあたしと入れ替わるようにして  
あたしをベッドに沈め、両足を抱え込むと奥にがんがん突いてきた。  
「やぁっ!!ひあああんっ!それ、深いのぉっ!またイっちゃううーっ!」  
シーツを握り締めて、あたしは二度目の絶頂にぶるぶると全身を震わせる。  
ガウリイが、獣みたいな声を上げて、一番奥に突き入れてあたしに精を放った。  
 
 
 
 
 
 
 
……朝早く出発するどころか、  
予定が丸一日ズレてしまったのはあたしのせいじゃない。  
じゃないったらじゃない!  
 
 
 
 
 
 
 
終わり  
 

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