「ガウリイ、私、恋人ができたんだ。」
「えっ・・・」
いつもどおり宿屋の食堂で夕食をすませ、私は食後の紅茶をすすりながらガウリイに言い放った。
依頼された仕事の都合で、長期滞在することになったこの町で、酒場に一人でいたところを見知らぬ男性に声をかけられたのだ。
その男性は魔術の研究をしていて、意気投合しものの数日で、彼のほうからお付き合いの申し込みをされてしまったのだった。
私には、もう少しで3年目になろうともいう旅の相棒、ガウリイもいるし最初は断ろうと思ったのだが、
そのガウリイはこの美少女天才魔導師、リナ・インバースがヒソカに思いを寄せているにもかかわらず、
いつまでも保護者のままで、二人の仲はいっこうに進展せずにいた。
そういうもどかしさから、なかばあてつけのような形で彼の返事をOKしたのだった。
考えてみれば、私はガウリイと旅をしている間はもちろん、それ以前も男性とお付き合いというものをしたことがなかった。
それがガウリイにとってはガキっぽく見えていたのではないだろうか?
それなら・・・まあ、ひとつの経験という意味でもいいのではと思ったんだけど・・・。
「・・・そうか、よかったじゃないか」
ガウリイは、やさしく微笑み食後のコーヒーをすすりながら一言つぶやいた。
「えっ・・驚かないの?!」
意外なほどに、彼は冷静だった。
「別に・・・まあ、リナも年頃の女の子だし、恋人の一人や二人、いてもおかしくないもんな。」
相変わらずやさしい目で私を見ている。
それは、明らかに私の想像していたガウリイの反応とは違っていた。
もっと取り乱して「行かないでくれー」なんて、泣きついてくるんじゃないかと期待してたんだけど・・・。
やっぱり、私のことをただの被保護者としかみてなかったんだ・・・。寂しいし悔しい。
恋愛感情なんか彼はこれっぽちももっちゃあいなかった。心に穴が開いたようだった。
更に追い討ちをかけるように、彼の言葉は続く。
「―――それなら、俺がお前のそばにいると迷惑だろう。・・・今日でお前さんの保護者はおしまい。
明日の朝、俺は一人でこの町をでるよ。」
その瞬間、私の目の前は真っ暗になった。なに?今なんて・・・。
「リナ、自分で考えて、お前が選んだ相手なんだから、大切にするんだぞ。じゃあな、おやすみ」
ガウリイは、そう言うとゆっくりとした足取りで部屋への階段を昇っていった。
私はただ呆然とし、今更ながら自分の行動を激しく後悔していた。
この3年間で築き上げてきた何かが、音をたてて崩れていくのを感じていた。
翌朝、ろくに眠ることもできずに朝を迎えた。
あのくらげのことだから、昨日のことなんか忘れて、「おはよう、リナ。」なんていつものようにはなしかけてきてくれることを
期待していたのだけれど・・・。
食堂に彼の姿はなかった。いつも寝覚めが悪いから、まだベッドで眠ってるんだろうか・・・と思っていた矢先、店のおじさんが
「あ、お客さん、旅のお連れの方なら朝早くでていかれましたよ。「今まで世話になった。元気でな」って伝えといてくれって言い残して・・・。」
「そ、そんな!!嘘でしょ?あのガウリイが!」
信じられない・・・否応にも突きつけられた現実。あまりにもあっけない二人の旅の終わり。
ドクン、ドクン、ドクン・・・・ショックで心臓の脈うちが早くなってきているのが自分でもわかった。
なんてことをしてしまったんだろう、私は。ガウリイ、ガウリイ・・・!
失ったものの大きさを改めて感じてしまう。
・・・・・・・でも、旅立つ前に一言、私に直接お別れの言葉なり言ってくれたってよかったんじゃないの?
昨日の晩はやさしい顔してたのに、いきなりいなくなるなんて・・・・
冷たい奴!!ああ・・・なんだか物凄く悔しくなってきた。
その時宿の扉を開けて一人の男性が入ってきた。
「リナ!君が僕とつきあってくれるだなんて、嬉しいよ!
興味深い魔法の研究があるんだけど、これから一緒に図書館でも行かない?」
昨日から私と付き合い始めた男だった。
はっきりいって、今は魔法の研究なんかできるような心境ではない。
その男の幸せそうな声が、更に私を苛つかせる。そして、男の手が馴れ馴れしく私の腰に伸びてきた・・・
「さわるんじゃないわよ!!」
条件反射的に、私はそいつを拳でぶっとばした。店のテーブルに派手な音をたててブチ当たった男は、
なにがなんだか分からない顔をして涙ぐんでいる。・・・・当然だけど。
しかし、これしきのことでピーピー泣くとは。私はこんな男と付き合おうとしていたのか。
「わ・・・あの・・・ちょっと・・・?」
「あんたみたいな軟弱者が、この、美少女天才魔導士リナ・インバースと付き合おうなんて、
1億年はやいのよ!」
軟弱男に背を向けると、早々に勘定を済ませ、宿を飛び出した。
「ガウリイ!!」
次の町まで一本道ということもあってか、レイウイングですぐにガウリイに追いつくことができた。
「リナ?!」
さすがのガウリイも少し驚いているようだ。
「どうしたんだ、お前には恋人がいるんだろう。そいつのそばにいなくっていいのか。ほら、町に戻れよ。」
優しい、本当に保護者のような瞳で、彼は私にとって冷酷な言葉を投げかける。
「あ、あんたこそ!!あいさつもせずに勝手に出て行っちゃって、ひどいじゃないの!
・・・それに、その恋人は気軽に私に触ろうとしたからぶっとばしてやったわよ!!軟弱なくせに・・・」
「お前なあ・・・・・だからお前さんは、子供なんだよ。」
ガウリイは、苦笑いをしながら半ばあきれたような顔をして私をみていた。悔しい。
私はこんなにもガウリイのことが好きなのに!
「もとはといえば、アンタがそうやって子供扱いするからじゃないの!・・・いいわ、みてなさい・・」
私は、腰からショートソードを抜き、自分の胸元に刃を垂直に突き立てた。
みるみるガウリイの表情が険しくなる。
「おい!!リナ!一体何しようってんだよ!やめろ!」
取り戻さなくちゃ・・・ガウリイがもう私から離れていかないように。
ザッ
かっとなった勢いに任せて私は自分の服をショートソードで切り裂いた。
その裂け目を両手でずらして、乳房がガウリイの目の前に露わになる。
「リナ、何やってるんだ・・・女の子がそんなこと、しちゃあいけない・・」
ぽんっと、私の肩に手を置いて、少しほっとしたような顔をしている。
「何が駄目なの?私にここまでさせたのはガウリイなんだから。」
やや頬を赤らめて、困惑した表情をしているが、彼の視線は私の乳房に釘づけだった。
私は自分の小さな胸に対してコンプレックスを持っていたが、ガウリイはその胸を見て性的に興奮しているようで、
それが私になんとも言えない喜びを与えた。小さくても興奮してくれるんだ・・・。
「ねえ・・・どうしてくれるの?ガウリイ、昨日言ったよね?もう保護者はおしまいだって・・・。
それとも、また――逃げるの?」
そう言った瞬間、ガウリイの唇が私の唇に重なり、肩にあったはずのがっしりした手のひらが、私の乳房を揉みしだいた。
私は静かに目を閉じ、ガウリイが自分を女性として、性の対象としてみてくれたことに勝利のような優越感を感じたのだった。
「うう・・・ん・・・あはぁ・・」
お互いの唇が深く重なり合い、ガウリイの舌がおく深くまで侵入してくる。
あたしにとっては初めてのキスだったけど、ガウリイのそれに少しでも応えようと思い、こっちも舌をガウリイの舌に絡める。
ネチャ・・・唾液のからんだいやらしい音が響く。柔らかいんだ・・・ガウリイの唇。キスだけでも溶けてしまいそう。
体がふっと軽くなり、気がつくと、路から逸れた茂みの影に移動していた。
ここなら、思う存分そういったことをすることができるだろう。
ガウリイに押し倒されながら、これから始まるであろう未知なる行為に、期待で心臓の脈打ちが早くなるのを感じた。
「はあ、はあ・・・悪い子だよ、お前さんは。」
ガウリイの指が、あたしの硬くなった乳首をキュッとつまみあげた。
「あああああっ!!」
「お前さんに恋人ができたって聞いたとき、信じられなかった。まさかオレ以外の男と
お前が付き合うなんて・・・。でも、それがお前のためなんだったら、リナが幸せならそれでよかった。
オレはおとなしく身を引こうと思った。――気が狂いそうだったよ。
確かに逃げたのかもしれない・・けど・・・こんなに大胆にオレを誘うなんて・・・」
「ああっ、・・・ガウリイ、ご、ごめんなさい・・・ あたしは・・・」
なんてひどい仕打ちをしたのだろう。そこまで彼を追い詰めていたなんて。
そこまでガウリイが自分自身のことを考えてくれていたなんて・・・。彼の弱さと、優しさが響いた。
「もういいんだよ・・・何も言わなくていい・・・・」
ガウリイの唇と舌先が、ゆっくりと私の胸に移動して一番敏感な突起をいたぶり始める。
凄い・・・男の人に弄られるのが、こんなに気持ちがいいなんて!感じるっていうのはこういうことなんだ・・。
ガウリイはおいしそうにあたしの乳首に音を立てながら吸い付いている。いとおしくってたまらない。
「ああっ・・・くふう・・・・はぁああん・・・」
自分が出しているとは思えないような声が漏れてしまう。淫らな声。
胸の快感に身をゆだねていると、待ちわびてもうすっかりビショビショになったその部分に
ガウリイの指が侵入してきた。
「きゃううっ!!ああ、そんな、そこは・・・」
「凄いな・・・もう、こんなにぐちょぐちょじゃないか。」
あっというまにズボンを脱がされてしまい、両足を広げられ、
誰にも見せたことの無いその部分をガウリイにさらけ出した。
「綺麗だ・・・・。リナのここは、こんな色で、こんな形をしてるんだな。すっごくエッチだぞ・・・」
あたしの顔を見ながら、びらびらしたものを引っ張り、淫猥な言葉を述べるガウリイ。
その今まで見たことのない表情は、獲物を前にした獣のようだった。
「はあああんっ!」
あたしがガウリイのことを考えながら一人でするときに、一番いじって気持ちよくする部分を
ガウリイは剥き上げ、泉からとめどなく湧き続けている愛液を他の指ですくい上げそこに擦り付けた。
肉体の奥から突き上げるような快感が物凄い勢いで襲ってきた。
「ああ・・気持ちいいよ・・・・!もっと、もっとして・・・ガウリイ!!」
溶けてしまいそうだった。
あまりの快感に頭を振り乱しながら、自分から股を大きく開いて腰を突き出し、
ガウリイの行為を受け入れる。恥じらいやプライドなんかもうどうだっていい。
彼の与える快楽に身をゆだねていく。
「積極的なんだな・・・リナは」
やさしく、ねっとりとした舌先で吸い付き、捏ね回し、舐めあげ押し付ける。
更に、泉の中の、もっとも感じる部分にも指を出し入れしてきた。
ぴしゃ、くちゃ、ぐちょ・・・
アソコがヒクついているのがわかる。
「ああ・・・っい、いいよお!!いいっ・・・!!!!」
愛しいガウリイの指に掻き回されて、あたしの泉は歓喜の涙を流し、
愛液がお尻をつたって背中に敷いていたマントをビショビショに濡らしていた。
「はあ、はあ・・・・」
だらしなく涎を垂らし吐息を漏らしながら、はじめてガウリイの指でイッた余韻に
浸っていると、ガウリイ自身も服を脱ぎはじめていた。
逞しい、鍛え上げれ引き締まった美しい身体。
厚い胸板に、割れた腹筋、がっしりとした肩と腕・・・そして、
筋肉のしっかりついた下半身に、引き締まったお尻の前に、ガウリイの「それ」が姿を現した。
それは、あたしが想像していた以上に太く、長く、巨大なものだった。
そのモノは血管が浮き出て、ビクッビクッと脈打ちながらそりたっており、
先っぽからは透明な液体が筋をひいて流れてきている。
「・・・・・・」
思わず目が釘付けになってしまう。・・・・凄い。
ガウリイのそれが、ゆっくりと股間に押し当てられていく。
その瞬間、ハッとした。
「ガ、ガウリイ!ちょっと待って!!・・・・あの、あたしね・・・・」
誰ともやったことが無い、と言おうとしたその時、
「・・・分かってる。できるだけ痛くないようにするから・・・。力、抜いてろよ。」
そういうと、あたしの体をたくましいその体と腕で包み込んで、優しく唇を重ねてきてくれた。
初めての行為に対する恐怖や劣等感が消え、心地よさでいっぱいになった。
徐々にゆっくりと、ガウリイのものが入ってくる。
「くうううっっ!!んあっっっ!!」
それに伴う痛みがあたしの中を襲う。
痛みをこらえつつ、ガウリイの顔を見上げると息が荒く、恍惚としたような表情を浮かべていた。
嬉しい!あたしの中に入って、気持ちよくなってくれてるんだ・・・!
「リナ・・痛いなら・・・やめてもいいんだぞ・・・」
「ううん、ガウリイがあたしの中に入ってることが嬉しいから・・・
やめちゃ嫌だよ・・・もっと、もっとガウリイを感じたいの!
・・・・愛してるわ・・・ガウリイ」
なんて幸せなんだろう・・・!ずっと待ちわびていた彼とのこの行為。
ここでやめるなんて、絶対に嫌だ!あたしは痛みを我慢して、
彼に微笑みかけた。その瞬間、
「オレも好きだ・・・・リナ!!」
ずぶずぶずぶっ!!一気にあたしの体を貫いた。
「ああああーー!!」
裂かれるような痛みを感じたが、彼の口からつむぎだされた愛の言葉に対する
悦びのほうが強かったためであろうか、その痛みは少しずつかき消されていった。
ずっぷ、ずっぷ、ずっぷ・・・
淫猥で淫らな、ガウリイとあたしの性器がこすれあう音が澄み渡った青空に響いている。
初めて男性を受け入れた証の痛みは消えうせ、今まで感じたことの無い極上の快楽を貪っていた。
接合部から流れ出す愛液の量は増すばかりで、ガウリイが腰を引くごとに垂れ流れ、打ち付けるごとにあちこちに飛び散っていく。
「あんっ!ああんっ!ああっ!!」
「はあ、はあ・・・リナ、どんなだ?」
「あ、、、熱いよおう・・・・ガウリイの、すっごく熱くって・・・いいの・・・!!」
「リナの中も、すっごくあったかくって、締め付けてきて、最高だぞ・・・!」
ガウリイの両手が、あたしの体中を撫で回し、乳首と淫猥な接合部の上の突起にたどり着いた。
腰を動かしながらガウリイは、その勃ちあがった敏感な部分をキュッとつまみ上げた。
「あああああーーーーー!」
その瞬間、あたしの体が弓なりに反り返り、突き出した胸にガウリイが貪るように吸い付いた。
同時に、アソコがビクビクひくついて、目の前が真っ白になっていった。
「・・・リナ・・・すっごくかわいい・・・」
あたしがイッた後も、ガウリイの腰の動きは続いていた。
イッた後の余韻に浸るまもなく、新たな刺激が与えられる。
「!ガ、ガウリイ!!そこは・・・・!」
あたしの愛液が垂れ流れて、ビショビショになっている肛門にガウリイは指を這わせていた。
その刺激のせいで、繋がっている回りの筋肉がヒクついているのが分かる。
「ひあっ・・・・・ひい・・・・あひっ・・・・・・あああっ・・・・・・」
何・・・?この感触!こんなところ、快楽なんかみじんにも感じたことがなかったのに・・・
なんで・・・!!
ガウリイはさらに、指を中に進めてくる。
「あはっ・・・・ガウリイっ!!駄目・・・・そんな、とこ・・・」
「なんで駄目なんだ?お前さんのココがヒクついて、
オレの指が勝手に入っていってるんだぞ・・・・欲しがっているみたいに。」
肛門への刺激を続けられ、あたしのアソコはますます収縮をし、ガウリイを締め上げていく。
徐々にガウリイの腰の動きが早く激しくなってきた。
呼吸も荒くなって、吐息のような息遣いをしている。汗がポタポタと滴り落ちてくる。
「凄い・・・・ガウリイ、もっと突いて・・・・!!」
もっともっと、必死に求めてくるガウリイを感じたい・・・!あたし自身も腰を打ちつけ快楽を貪る。
「リナ、リナ・・・!!イクぞ・・・・」
あたしのお尻を掴み、さらにガウリイの動きが早くなっていく。
「来て!!ガウリイ!!」
お互いの体を、ギュッと抱きしめあい、
そして――
「ああっ!・・・・ああん・・・・」
「くううっ!」
ドクッ ドクッ ドクッ・・・・
再び目の前が真っ白になった瞬間、
ガウリイのモノが大きく脈打ったと同時に、あたしの中に熱いものが注ぎ込まれた。
子宮の奥から頭のてっぺんまで駆け巡るような快感と共に、
大好きなガウリイと一つになれたことの感動、
大きな達成感があたしの全身を満たしていったのだった――。
「ガウリイ、もう一人でどっかに行こうだなんてしたら、ゆるさないんだからね・・・!」
「ああ、リナ・・・。愛してる・・・。もう、ずっと一緒だ。」
行為が終わったあと、あたしたちは繋がったままで体を抱き合い、
キスをしながら幸せをかみしめていた。
お互いのヒクつきが収まったくらいに、ガウリイがあたしの中から自身を引き抜いた。
ドロリ と、あたしの股間から白く濁った大量の液体が愛液と共に流れ落ちてくる。
これが、ガウリイの精液・・・。ガウリイは持っていたタオルで、そこをきれいにぬぐってくれた。
ガウリイの方もあたしの愛液で、下腹部から足の付け根、太ももの内側がぐちょぐちょになっていたから、
今度はあたしが拭いてきれいにしてあげた。
「なあ。そういえば、なんだったか・・・あの町での仕事、途中じゃなかったっけ?」
・・・・・・・・・そうだった!!・・・・ヤバイ・・・みるみる顔が青ざめていくのを感じた。
「も、戻るわよっ!ガウリイ!!ほら早く!ったく、あんたのせいなんだからっ!」
「はいはい。―――あ、町に戻るんだったら、お前さんがぶっとばしてきた奴に、きちんと謝っとくんだぞ。」
「う・・・分かってるわよ。」
ガウリイの口調は、やっぱり保護者みたいなんだけど・・・まあ、今日の出来事で、めでたくあたしたちは、恋人になることができたのだった。
End.