オレは、最近リナとの関係で悩んでいる。  
 
嫌いになったとか、喧嘩をしたとか、そういうことではないんだが。  
リナとオレは、自他共に認める最高のパートナーだと思ってる。  
あいつのことは、誰よりもオレが理解してるし、世界で一番愛しているとも自負している。  
 
だけどなあ・・・・・・・。ここ最近、昼の生活のみならず、  
夜までもすっかりあいつのペースになってしまっていて、オレは正直凹んでいた。  
この前なんか、疲れすぎて萎えていたオレのモノを無理やり勃たせて、結局朝まで付き合うハメになってしまった。  
確かにリナにあんなことや、こんなことをじ〜〜〜〜〜っくり教えたのはこのオレなんだが、  
まさかリナがあそこまでエロくって淫乱になってしまうとは・・・。  
調子に乗るんじゃなかった。  
このままだと、オレのセックスは一生あいつのペースのような気がする。  
 
別にそれでも、いいいかなあ・・・・・・。  
 
って、いかんいかーん!!男として、ここははっきりとさせておかなくては!  
リナの性欲の解消の道具のような扱いは、もうゴメンだ。  
「リナ・・・・・・。お前さんに振り回されるのも、今晩で最後なんだからな」  
オレは決意を胸に秘め、とある店へと向かったのだった。  
 
 
その店は、大道りの裏路地にひっそりとあった。  
狭い店内を見渡すと、大人が性の快楽を楽しみ追求するためのものがわんさか置いてある。  
リナが来たらすげー喜びそうだな・・・。やめよう、考えるだけでも恐ろしい・・・。  
「そーですねえ・・・。そんなお客さんにはこれ!よく効きますよ〜!日頃の疲れを取りたいなら、これが一番!」  
「おっさん、ありがとう。」  
「いやーしかし、そんなに毎晩求められるなんてうらやましいですね〜!  
お客さんみたいな色男だからこその悩みだね!憎いね!!このっ」  
品のないおっさんの相手をしつつ、お勧めの精力剤をかごに入れて買い物を続ける。  
 
はああ・・・。さすがに毎晩求められているからとはいえ、  
オレもこんなモノに頼らんといけない年頃になったか・・・。  
悲しいけれど、これもリナに対抗するためだから仕方がない。  
 
店内を一回りしていると、あるコーナーの前で足が止まる。  
―――――ん?これは・・・。今まで少し興味はあったが、リナに対して使うには躊躇してたやつじゃないか・・・。  
調度いい、これであのリナにたっぷりおしおきしてやるとするか!  
レジで精算を済ませ、オレは足取りも軽くリナの待つ宿屋へと急いだ。  
 
 
「ガウリイっ、遅かったじゃない!もう、心配したんだから」  
ああ、こーんなかわいいリナに、オレは毎晩ヒイヒイ言わされてるんだなあ・・・。  
「今日はリナにお土産があるぞ」  
「えっ・・・?本当に!?」  
「ああ。後で使って楽しもうな」  
「やったー!ガウリイにしては気がきくじゃない!」  
こいつ、ガウリイにしてはっていうのは余計だろうが・・・。  
「じゃ、部屋で待ってるからね〜!」  
「おおっ」  
オレは階段を上がっていくリナを尻目に、先程買った精力剤を一気に飲み干した。  
 
――――こりゃ、すごい!!日頃の疲れが一気に吹き飛び、体中に生気がみなぎっていくのを感じた。  
もっと早く使ってればよかった・・・。  
 
 
「こら!ガウリイ早くきてってば!!」  
(こらじゃねぇよ・・・ったく)  
リナは、いつものようにエロい下着を身に着けて、準備OKといった感じで  
ダブルベッドの上に片肘をついて横たわっていた。  
今日のは、黒のレースのブラにセットになった紐パンか・・・。  
 
「あーすまんすまん」  
「じゃ、いつもみたいに揉んで!!ほら、ここ」  
「はいはい」  
ここ最近のリナの態度は特にひどい。  
毎日ヘトヘトのオレをこき使ってマッサージさせといて、リナは自分だけ気持ちよくなって、  
そのまま強引にセックスに持っていかされる。  
相変わらず、自分本位なやつだ。  
オレが普段、どれだけ我慢してると思ってるんだ。  
「まっ、このあたしが毎晩Hしてあげてるんだから、これぐらい当然よねー」  
可愛さあまって憎さ百倍とは、まさにこのことか・・・・・・。  
 
リナ・・・もう、許さん!!  
 
「ふああん・・・その辺りぃ。ああん・・・――――――っぎゃあああーー!!!」  
うつ伏せになっているリナのパンツの紐とブラジャーのホックをはずし、  
背後から愛撫もなしに、オレの勃ったモノを無言で挿入した。  
「い、痛いよ!ガウリイ、抜いて!!」  
濡れてないせいでオレのモノも、擦れて痛みがあったものの、  
そんなことよりリナに対してのやりきれない怒りのほうが大きかった。  
「あー。すまん。急にヤりたくなったもんだから・・・。お前さんが、いつも欲しがってるじゃないか」  
「ひ、ひどいじゃない!!まだちゃんと濡れてもないのに!!はぐうう!!」  
リナの表情は苦痛で歪み、唇をかみ締め、目尻からは涙が溢れ出してきている。  
「ほら、リナ、イクぞ」  
 
ドクッ  ドクッ  
 
オレはリナの頭を掴み布団に押し付け、乱暴に抽送を繰り返し彼女の中で早々に射精したのだった。  
 
 
「ううう・・・・・・何てことしてくれんのよ!」  
リナの膣から、うっすらと血の混じった精液が溢れ出してくる。  
おそらく乱暴なセックスで粘膜に傷がついたのだろう。  
こんな強姦まがいなことをするのは、オレ自身も初めてだった。  
「何言ってんだ。お前さんがいつもオレに同じようなことしてくるじゃないか」  
「はあっ?あ、あんただってあたしのおかげで気持ちよくなってるんでしょ!?」  
ちょっとやりすぎたか――――とも思ったが、リナはちっとも懲りちゃあいなかった。  
膣にリカバリイをかけつつ、自分の非を一向に認めようとはしない。  
「そーかそーか。じゃ、もう少し懲らしめてやる必要があるみたいだな」  
 
「きゃあ!!」  
オレはリナの体を仰向けにひっくり返し、例の店で購入した皮ベルトを  
手足にはめ、チェーンでベッドの両端に固定した。  
小さめで軽いリナの肉体を縛り付けることは、本気を出したオレにとっては造作もないことだった。  
リナが少し、怯えたような顔をしている。  
そりゃあそうだ。  
オレは今までどんなに疲れていようと丹念に愛撫をし、  
リナが必ず気持ちよくなるように気を使ってセックスしてきた。  
女性を優しく丁寧に扱うことは、オレ自身のポリシーでもあった。  
そう、こんな乱暴なオレを見るのは、おそらくリナは初めてなのだから。  
 
「これで、よしっと・・・。」  
仕上げに目隠しをして、リナの視界を奪う。  
「ど、どうしようってのよ・・・」  
「どうしようって・・・・・・リナはどうしてほしいんだ?」  
オレはリナのつま先からキスをして、徐々に上に舐め上げながら唇を移動させる。  
「くふうん・・・はあっ・・・」  
「かわいいな・・・リナ」  
唇から吐息を漏らしつつ、リナの肉体がビクッと震える。  
視界を遮られている分、体の感度がいつにもまして上がっているのだろう。  
熱を帯びた全身を撫で上げつつリナの腋下に舌を沿わせ、柔らかな胸のふくらみの付け根に移動する。  
「ああっ・・・お願い、胸の先も触ってえ・・・!」  
リナが最も愛撫してほしいであろう、かわいらしい突起にはオレはあえて触れず、焦らすように周囲を舐めあげていた。  
堪え性のない奴だ。快感を求めて、リナ自ら愛撫をねだってくる。  
 
「触ってやるよ・・・。ほら」  
「ああああっ!!」  
 
オレは、リナのビンビンに硬くなった乳首を思いっきりつねってやった。  
苦痛か快感か分からないであろう刺激を与えられ、リナの肉体が左右に撓る。さらに、もう片方の乳首にも歯を立てる。  
「こんなふうにされたいんだろう?・・・・・・いっつもエロいことばっかり考えて・・・本当、いやらしいヤツだな」  
「ひああ!!」  
「お、こっちもぐちょぐちょだな。もしかして、今ので感じたのか?リナは苛められても感じる変態なんだな〜」  
「そ、そんなこと・・・・!!」  
オレはリナの股間を開き、しとどに濡れた花弁に指先をあてがった。  
リナの汁でぐっちょりと濡れた指先を、そのまま彼女の涎まみれの口内へ入れ舌を絡めさせる。  
「ほら、これがお前さんのエロいところから出てくるお汁の味だぞ?どうするんだ。こんなにたっぷり出して・・・・」  
「ふぐう・・・・!」  
「ここも、弄ってほしいんだろ?こんなふうに」  
オレはリナのかわいらしいクリを舌で撫で上げ、指先を溢れる泉の中に挿入し、リナの一番感じるメスの部分を突き上げた。  
しつこく、これでもかという位にリナの中の、快感を生み出す部分を刺激していく。  
「ああ・・・・ああっ・・・はああぁ・・・・はあっ・・・」  
リナのアソコは充血し、熱を帯びてヒクつき、愛液が滝のように流れ出していく。  
「ん・・・!も、もう限界だよう・・・・ちょ、ちょうだい!ガウリイ・・・・お願い!」  
拘束されているせいで、いつものように自分から挿入することができないもどかしさがあるのだろう。  
長い愛撫に痺れを切らし全身を振り乱して、はしたなくオレのモノを哀願してくるリナ。  
「よおし。リナ、挿れてやるからしっかり下の口で味わえよ」  
「は、早く挿れてえ・・・!」  
リナはいやらしく溢れかえった泉の中に男を迎え入れようと、自ら股を開いて腰を突き出し、その淫らな痴態をさらけ出した。  
 
ずずずず・・・・・  
 
「あああ!!ああん・・・ガウリイ・・・・・・――――――っ!!な、何、コレ!!」  
クリをヒクつかせながら待ちわびているリナの膣に、オレは例の店で買ってきたバイブを  
おもむろに突っ込んで、振動のスイッチをオンにした。  
リナの膣内が振動とうねりで掻き回され、愛液が太ももをつたって垂れ流れてくる。  
「イヤ!こ、こんなの・・・!!うあぁぁ・・・」  
肉体をくねらせ、必死に快楽に耐えようとするリナ。  
「へえ・・・。お前さん、毎晩疲れてるオレを無理矢理勃たせて、勝手に自分一人で気持ちよくなって、  
イってるじゃないか。一人で満足したいんなら、別にコレで十分なんじゃないのか?」  
オレは更に、バイブの振動速度を速くした。  
「あああっ!ち、違うよ・・・!!あたし、ガウリイのじゃないと感じないの!  
ガウリイのことが、大好きでたまらないのに、何で・・・ひああっ!」  
「・・・・・・リナ!」  
その言葉を聞いてハッとしたオレは、バイブをリナの膣から抜き取った。  
 
――――――そうなんだ。こいつは、オレのことを愛してくれているじゃないか。  
ただ、あまりにもその方法が、自分本位なだけであって・・・・!  
 
リナの目隠しをはずす。彼女の瞳から、涙が頬をつたい落ちる。   
「リナ、いままでのお前さんのセックスは、はっきり言って自分の都合だけしか考えてなくて、  
オレのことなんてまったくお構いなしだった。  
快楽を求めるだけの、自分よがりのセックスなんて、ただの性器の擦れあいじゃないか・・・。  
そんなものの後に残るのは、虚しさだけだ。  
それをお前さんに、分かってほしかったんだよ。愛し合う、二人の気持ちと体が重なり合ってこそ、  
素晴らしいセックスができるんじゃないのか・・・?」  
「・・・・・・あ、あたし、ガウリイのこと全然いたわりもせずに、毎晩迫ってばっかりで・・・!」  
「・・・いいんだよ。それはリナがオレのことを、愛して求めてくれてるからだろ・・・?  
オレもお前さんの気持ちを、受け止める余裕がなかったんだ。リナ・・・すまん。」  
なんでオレは、そんな大事なことを忘れていたのだろう。  
お前もオレも自分の気持ちばっかり優先させて、いつの間にかお互いの気持ちを考えられなくなっていたんだな・・・。  
 
 
「ガウリイっ!!」  
リナの四肢を拘束する皮ベルトをはずすと、彼女が勢いよく抱きついてきた。  
さらに狂おしいほどに貪るように、お互いの頬を両手で包み込みながら、唇を深く重ねあう。  
「んはあ・・・・。きて・・・!ガウリイっ」  
リナが目を閉じて、仰向けになり自らヒクついた膣口を開いてオレを誘う。  
「リナ、好きだぁっ!」  
 
ずぷずぷずぷっ!  
 
愛液で溢れかえった泉の奥へ、オレのいきり勃った男根を根元まで一気に沈み込ませた。  
「あ、・・・あんっ!!ガウリイのだぁ・・・あたし、これが欲しかったのぉ!」  
お互いの肉体がぶつかりあう音が響く。リナもオレも、ただひたすらに愛を貪ろうと懸命に接合部を打ち付けあい、腰を振る。  
オレの突き上げに答えるかのように、リナの内壁がオレのモノを搾りとるように、きゅうきゅうと絡み付いてくる。  
「ふあっ、ああっ!気持ちいいよぉ!!」  
リナの顔は悦びで満ち溢れ、うっすらと汗がにじんでいた。  
こんなにリナを愛しく感じながら抱くのはどれくらいぶりなんだろう・・・。リナの中で暖かく、柔らかく、吸い込まれていくような感触は、オレにこの上ない至福感をもたらした。  
 
「リナ・・・イッてもいいか・・・・?」  
「あ、あたしも・・・・イク・・・!ガウリイと、一緒に!!」  
 
ビュクッ  ビュクッ  ドクッ・・・・・・  
 
全身の皮膚を密着させ、互いの愛情を貪りながら、オレたちは同時に快楽の頂点に昇りつめたのだった―――――。  
 
 
 
後日―――――  
 
「ねえ・・・またこの前のやつ、やって!」  
 
どうやらリナは、この前のお仕置きが大層気に入ったみたいで、頻回にこのプレイを求めてくるようになった。  
あれ以降、リナの中に眠っていたMの素質が開花したせいなのか、オレをメチャにこき使うことも無くなったのだった。  
「なんかあの時のガウリイって、いつもと違って冷たくって、感じちゃうんだもん・・・!」  
・・・・らしい。なんだかオレも、また違う自分を発見したような気がする。  
またあの店に物色しに行くか・・・。今度はリナも、一緒に。  
「よ〜し!じゃ、今日もお前さんにう〜〜んとお仕置きしてやるからなっ!」  
「うれしい・・・・・・今晩もメチャクチャにしてっ!!」  
 
 
こうして、新たな信頼関係を築いた二人の愛は、さらに深まっていくのであった。  
 
 
 
おしまい。  
 
 

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