「んっ……やっ……あんっ……」
「――まさか世間を騒がす宝石泥棒が……こーんな可愛いお嬢ちゃんだったなんてな」
薄暗い路地。
塀に身体を押し付けられるような格好で、黒ずくめの少女がスーツ姿の青年に、身体を弄ばれていた。
上半身を羽交い締めにするように交差した腕が、少女の乳房と、下半身に伸びている。
少女の着ていたいたタートルネックは、鎖骨の辺りまで引き上げられ、スパッツの中に差し込まれている手は
青年の指の形に盛り上がり、ソコが先ほどから上下左右にゆっくりと動いている――
「で?お名前は?」
「……」
何も答えない少女に、青年は笑みを漏らすと、弄んでいたピンク色の先端をきゅうぅと摘んだ。
「あっ……んんっ」
「職務質問してるんだけどなぁ――で、名前は?」
「……このっ……どぐされ刑事!」
少女は青年の手から逃れようと、身体を捻る。
しかし圧倒的な体格差と力で、腕一本抜く事が出来なかった。
「どぐされ刑事ねえ……俺の名前はガウリイって言うんだ。さて――」
さて、と。ガウリイは少女の耳に唇を寄せ「な・ま・え・は?」――もう一度聞く。
心地良い低音が、熱い息と共に少女の性感をくすぐった。
「っん……り…な……」
途切れ途切れに呟かれた名前に、満足の笑みを浮かべながら、ガウリイは次の質問を始める。
「じゃあリナ――宝石はドコに隠した?」
「………」
「また、だんまりか?」
ガウリイは大きく溜め息をつくと、秘裂をなぞっていた指をリナの入り口に突き立てた。
「やっ……やだっ!」
ハッとするように、リナは全身で抵抗を始める。
「かえすっ!返すからぁっ!」
その言葉が聞こえないはずはない。――が、ガウリイは「持ち物検査だよ」と、その手をとめる事をしなかった。
しかし――濡れているとは言え指を拒む内壁は、きつく閉じられている。
「や……いた…痛い……」
リナが身体を震わせた。
覗き込むと、大きな瞳から涙が溢れている。
「――悪かったよ……」
さすがにやり過ぎたと、ガウリイはリナの戒めを解いた。
「――足、洗えよ……次に捕まえたら……(ぼそっ)」
「!!――きょ、今日は油断しただけよ!セクハラ刑事は懲戒免職なんだから!」
まるでその背中に羽が生えているかのような身軽さで、リナの身体が闇に溶けた。
その姿を見送りながら、ガウリイはポケットから宝石を取り出す。
最初に拘束した時に、上着の内ポケットからスリ抜いていたのだ。
『次に捕まえた時は、指じゃ済まさないぜ?』