宿を出て昼食を取り、あたしたちは街道を次の町へと進んでいるところだった。  
歩きながら、ついちらちらとガウリイを見てしまう。  
んで、横にいるガウリイがこっちを向くような動きをするとあたしはぱっと前を向く。  
朝も食堂にいたときもそうだったけど、ガウリイと目を合わせてらんないのだ……。  
 
実を言うと、夕べ、初めて……  
その、部屋が一緒だったというか。  
ベッドもひとつで。  
ごく自然な感じで……初めて、ガウリイと、した。  
 
それからあたしは……まともにこいつを見れないでいる。  
だって、こいつ見ると、夕べいたしちゃったことを思い出すじゃない!  
 
……戦士っぽい筋肉ついた体とか  
触ると硬くて驚いたこととか皮膚のなめらかさとか  
触られる気持ちよさとか  
ねっとりしたキスを長くするとどっか意識飛びそうになることとか  
あたしのひかめな胸とかあちこちをなめなめされちゃったとか  
逆になめなめをお願いされたとか  
あのアレをぐっと突っ込まれるとすっごい痛かったけど  
奥が熱くてじんじんして気持ちよくなっちゃったとか  
 
う、うああああ。  
なんでこいつは平気な顔して歩けるんだろ!  
あたしは朝から何してもそのことを思い出しちゃって  
まともに顔を上げることもできない。  
 
そんなことを考えてると、あたしの背中に手が添えられた。  
驚いて顔を上げるとガウリイがあたしの顔のちかくにどあっぷで笑ってる。  
「リナ」  
「うひゃあああ!?」  
逃げようとするところをしっかりホールドされる。  
背中の手はこのためか……くうっ、用意周到な!  
「リナー、何ぼけっとしてたんだ?」  
「べべべべつにいっ」  
接近するガウリイの口元を見たままあたしは硬直する。  
夕べはその口がいやらしい言葉を言うのもいやらしいことをするのも知ってしまった。  
 
「……リナのエッチ」  
「へっ」  
「ずっと、昨日の夜のこと思い出してたんだろ?」  
くすくすと……こらえきれない笑いをガウリイは零す。  
「だ、だって!あたしは初めてだったんだからしょうがないでしょ!  
あっさり忘れて普通にしてろってのが無理なのよ!!」  
 
真っ裸になってあーんな恥ずかしい声出して、  
いろいろヤってしまったのをすぐさま払拭しろってのが無理!絶対!  
うう、また顔が真っ赤になってるっぽいよ…。  
「そこもリナらしくて、可愛いよな」  
「はあ……」  
さらっと言ってのけるガウリイをあたしも軽くあしらいたいのだが、  
経験値の差か性格の差かやっぱりできない。  
どあっぷに目をそらしていると、ぐいっと手をひっぱってガウリイは歩き出した。  
 
あー、ガウリイと手を繋いでるー。  
自分の手と重なった彼の指先を見ながらあたしはぼーっと考える。  
こいつ、剣さばき上手いけど、あたしの……アソコをいじるのも上手かったと思う。  
ちょっと触ってくるだけで体がびくびくしちゃったもんね。  
あたしの大事なところに指突っ込んでくるなんてとんでもないことしてくるわね!と思ったけど  
反論も抵抗もできなくなるくらいひいひい言わされちゃって  
あたしもついもっとーとか言ってるうちに太いのを入れられちゃったし。  
 
「……あれ、どこ行くつもり?」  
なんだか回想シーンにひたっていたら  
あたしとガウリイは街道から外れていた。  
草を踏んでちょっと奥まったところを歩いている。  
「この辺でいいかな」  
大木の前で立ち止まると、ガウリイはあたしの背をその木に押し付けるようにしてキスをしてきた。  
「んっ……!ガウリ……やぁ、はぁん」  
「朝からそんな誘う顔しててさ、俺も限界なんだ」  
「別に誘ってるわけじゃ!……それに、ガウリイ平気そうだったのに……あたしと違って」  
「平気じゃない……大人っていうか男のプライドがあったんだけど、  
俺だって夕べのこと思い出してたさ。ずっとたまんなかった」  
「んあっ……」  
胸を掴んで、きゅっきゅって揉んでくる。  
あたしの乳首はすぐに服を押し上げて主張を始めた。  
胸を揉みながら片手は腰から脇をさすり上げるように動いて、ぞくぞくっとする。  
「ん、んっふぁっ」  
ガウリイはキスしたりほっぺや額にも唇を押し付けて、ときどきあたしの耳を舌で弄ってくる。  
弱いところを触れられてひくんってしたときに、お尻をぎゅっと掴まれた。  
ぐにぐにと揉まれながらガウリイとねちっこいキスをする。  
ガウリイはあたしを真上から見下ろすようにしてきて、  
あたしは彼と木に挟まれながら、えっちい声を漏らすことしかできない。  
 
あたしのお腹に固い物をすりすりさせてたガウリイが  
お尻から手を前に回して、あたしのズボンを脱がせた。  
太もものところまで下ろして、ガウリイはしゃがみこむ。  
「リナ……すごいな、ここ」  
「やぁんっ」  
下着がぐしょぐしょになってる。  
……実はガウリイとしたこと思い出すたびにソコはもう変に湿ってたけど、  
あっちこっち触られてからはもう大変なことになってる……。  
 
「後ろ、向いて」  
「え……」  
よくわからないままあたしは木のほうを向いた。  
するとガウリイはずるっとあたしの下着を下ろして、足の隙間に手を突っ込んでくる……。  
「あっ、やぁっん!」  
「とろっとろだぞ……」  
ぷちゅって水音がして、ものすごく恥ずかしい。  
でもガウリイが触ってきたからますます濡れてくる。  
あたしの体は、夕べ味わったばかりの快感にもう虜になってしまってるらしい。  
「あうっ……ひぃんっ!」  
ぐっとお尻を掴まれて、腰をガウリイに突き出す格好になってしまったあたしのソコに…熱い吐息を感じる。  
「明るいところでこんなに濡らして…やらしいコだ、リナ」  
「んっ……!!!」  
ぬめった感覚にあたしは目の前の木に縋りついた。  
ぴちゃぴちゃと音を立てて、ガウリイがあたしのソコを味わってる。  
「あッ!は……やぁっ!」  
「気持ちいいか?」  
「い、いい……あ……ひゃあっ」  
舌で舐めながら指でも弄ってくる。  
体中を走る快感にあたしは体を震わせた。  
足ががくがくしてくる。  
「だめっ……もうだめえッ!!」  
くずれ落ちそうになるあたしの腰をガウリイは支えてくる。  
指が離されてさみしくなったソコに、指よりも太い物がぬりゅって押し当てられる……これって……  
 
「あっ、んっ、ふあァ」  
あたしの太ももの間に、硬くなったガウリイのソレがこすり付けられた。  
敏感なところをなんども掠めて焦らされる。  
「やんっ、ガウリ、イっ……いぢわるっ!」  
「欲しいか?」  
「ほ……欲しい欲しい、欲しいのっ」  
叫ぶように言った瞬間、ズプズプズプっと一気に奥まで貫かれる。  
「ひぁァッ!!」  
背を仰け反らせるあたしが落ち着くのを待たず、  
ガウリイは激しく突いてきた。  
「あっあっあっ!」  
昨日よりもちょっと乱暴だ。  
奥をずんずん突かれて……痛くて、気持ちいい。  
背中にガウリイの獣みたいな息遣いを感じる。  
「ひィん、あっ、あぁー!」  
街道奥の森に、あたしの嬌声が響く。  
あたしは口からこぼれるよだれもぬぐうことができずに、枯れそうなほど喘いだ。  
「そこっ……ダメ、あ、あふっ……いっちゃ、いっちゃう……あ、ああぁぁ!」  
目の前が真っ白になる快感に全身を震わせていると、  
ガウリイもあたしの中でびくんっ!って跳ねるのを感じた。  
 
 
「……リナの体、気持ちよすぎ」  
ぼーっとしたガウリイがあたしを抱えたままそんなことを呟いた。  
ふたりでマントの上に裸で横になって、まだ余韻に浸ってるとこ。  
ええ、あたしだって気持ちよくてたまんなかったわよ。  
あたしはガウリイの体にそっと這わせてた手を彼の下半身に動かした。  
「んっ」  
びくっとするガウリイの顔を見る……  
今朝は照れて顔も見ることができなかったけど、  
今はちゃんと言いたいことが言える。  
「ねえ、もっかいしよ?」  
 
 
 
糸冬  
 

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