「どう?いいでしょ、これ」
そう言って、リナが着て見せたのは、ミニスカサンタの衣裳だった。
24日はこれを着て、ケーキを売るバイトをするらしい。
クリスマスが近づけばよく見る光景だったが、リナが着ると言うだけで新鮮に見えるから不思議だ。
「丈短くないか?」
「そう?こんなもんじゃない?」
オレの指摘に、リナは首を傾げながらスカートの裾を掴む。
・・・おいおい、誘ってるのか?
すらりと伸びた太ももはドキッとするくらい白くて、これを他の男の目に触れさせるのかと考えると、それだけでもう嫉妬に狂いそうになる。
「リナ」
ちょいちょいと、手を動かしてリナを呼ぶ。
「なに?」
警戒心もなにもなく、近付いてきたリナの太ももを、オレはなんの前振りもなく唐突に両手で包みこんだ。
「!?ちょ、ガウリイ!!」
「いや、寒そうだと思って」
真っ赤な顔で抗議するリナに、涼しい表情でオレはそう言うと、するすると両手を這わせる。
「ん・・・」
微妙な刺激に、リナが顔を歪め押し殺した声を上げた。
内側を指でなぞると、体がぴくりと反応する。
「止めてよ、ガウリイ・・・」
熱が帯びたその口調は、いつもの気の強いリナとはまるで正反対で、余計にオレの性欲をそそる。
堪らず、オレは手を足の付け根まで這いあがらせると、リナの秘所を指で撫で上げた。
「あっ・・・」
思わず声を上げたリナが、恥ずかしそうに顔を背ける。
調子に乗ったオレが、下着の隙間から指を滑り込ませると、そこはもうわずかに湿っていた。
「さっきのだけで感じたのか?」
意地悪そうに問い掛けると、リナの顔がカァァッと赤くなった。
可愛い反応をしてくれる。
オレはリナに聞こえるように、彼女の入り口に指を突き立て、出し入れを繰り返す。
「あっ、やっ、はっ、あぁん」
クチャクチャと言う水音と、リナの嬌声。
少し濡れているだけだったそこは、あっという間にオレの指をぬるぬるにするほど濡れ始めた。
溢れた蜜を指で絡め、クリストスに塗り付ける。
「ふあっ」
それだけで軽く達してしまったらしい。
背を仰け反らせ、体を震わせて、リナは天井を仰ぐ。
もう我慢できん。
空いている方の手で、オレはズボンと下着をわずかにずらした。
いきり立ったそれが、待ちきれないとばかりに直立する。
「座って、リナ」
意識がボーっとしているらしいリナの下着を脱がせて、彼女を膝の上に誘導する。
リナが腰をゆっくり沈めるごとに、オレのものがリナの中へと入っていく。
「うっ、んん・・・」
吐息を洩らしながら、オレの全てを迎え入れたリナは大きく息を付いた。
だけど、ホッとする暇なんか与えてやらない。
「あっ、いや、あぁぁぁぁっ!!!」
入るや否や、激しく腰を動かすオレに、リナはたまらず悲鳴を上げる。
「やだ、ガウリイ、早いってばぁ、あっ、はぁん!!」
息も切れ切れに抗議するリナ。
そんなことにはお構いなしで、オレは下からリナを突き上げるべく、更に腰を動かす。
「ひゃ、あっ、はっ、あん」
突き上げる度に、結合部からくちゃくちゃといやらしい音が聞こえた。
たまらなく興奮する。
オレは目の前で揺れる、リナの唇へと貪り付いた。
「んっ、ふぅん」
上からも下からも攻められて、リナは切なげな声を上げる。
舌を絡めて唾液を流し込むと、入りきらずに零れた唾液がリナの口元を汚した。
「あっ、ダメ、イッちゃうぅ!!」
リナが叫ぶと同時に、彼女の中が縮み上がる。
突如締め付けられて、オレは堪らず目を細めた。
どうやら、オレの方も限界らしい。
「オレも、いく、リナ」
短くそう宣言だけして、オレはこれが最後だとばかりに腰を動かした。
「ひゃっ、あぁぁぁん!!あぁぁぁぁ〜!!」
リナの喘ぎ声が一段と大きくなる。
それにつられるように、オレの絶頂も近くなって、結局、そのままリナの中ではてることとなった。
「はぁ、あぁん」
まだ余韻に浸りながら、オレの胸で息を整えるリナの髪に、オレは指を絡ませる。
彼女より一足先に落ち着きを取り戻したオレは、リナの耳元で囁いた。
「クリスマスもこの格好してくれよな」
その瞬間、横腹に小さな衝撃が走る。どうやらリナに殴られたらしい。
彼女は顔を伏せたまま、
「バカ」
とだけ呟くと、首に両手を回してキスをしてきた。