セイルーン王城の奥まった場所に、アメリアの部屋はあった。  
明かりの消えた部屋は、真円を描く月の光だけが注がれ、銀を帯びた青の色に満たされている。  
まるであの人の瞳の色のよう。  
「ゼルガディスさん……」  
想い人の名を呟き、ベッドに腰掛けたアメリアは両腕で自らをぎゅっと抱きしめる。  
 
「おーっほっほっほっほっほっほっほっほっ」  
 
ダークスターとの戦いのあと、ゼルガディスさんは外の大陸に残った。  
体を元に戻す方法を探すために。  
 
「おーっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっ」  
 
あなたもどこかでこの月を見ているのでしょうか。体を治す方法は見つかりましたか?  
どこも怪我してませんか? ちゃんと食べてますか? アミュレットはまだ持っていますか?  
 
「おーーっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっ」  
 
それとも遺跡を壊しまくってますか?  
……と、さっきから近くで高笑いが聞こえているような気がするのですが、  
もしかしてこの声は?!  
 
「おーーっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっ」  
「グ、グレイシア姉さん!」  
いつのまにか部屋の中で高笑いしているナーガに驚き、アメリアはずるっとベッドからずり落ちた。  
 
「久しぶりね、アメリア。かれこれ10分笑ってたから疲れてきて、いつ気がつくのかと思ってたわ」  
アメリアを見下ろし悠然とナーガは胸を張る。  
背後の窓は開いていてカーテンがはためき、どうやらここから入ってきたらしい。  
驚いて床に座り込んでいたアメリアだが、すばやく立ち直ってぴょんと立ち上がりナーガの手をしっかと握る。  
「お久しぶりですグレイシア姉さん! どこかで行き倒れてないかと心配していましたが、  
無事で何よりです!これも愛と正義の力ですっ!」  
「おーっほっほっほっほ。本当にひとっかけらも変わってないわね、アメリア! ……でも」  
ナーガの瞳が怪しく光り、アメリアに顔を寄せた。  
「なんだかずいぶん色っぽくなった気がするけど、もしかしたらもう男を知ってるとか?」  
「は?」  
 
きょとんとするアメリアに、ナーガはすっと目を細める。  
「つまりね、もう男とヤッたのかってこと」  
「なっ……ねねね姉さん、なんてことっ!!」  
ぼしゅっと真っ赤になったアメリアが大きく目を見開き、ぱたぱた手を振る。  
「わたしとゼルガディスさんはそんな……いや、違っ……あのっ!」  
「ふ……ん、やっぱりね」  
男の名前に何か引っかかるものを感じたが、ナーガはそっとアメリアの頬に手を添えた。  
「いい人がいるのね、アメリア。よかったわ本当に」  
「え、ええと……。はい、姉さん。ありがとうございます」  
そう言ったアメリアの顔は確かに微笑んでいたが……。  
「……アメリア?」  
アメリアの瞳から大粒の涙がぽたりぽたりと落ち、ナーガの表情が怪訝なものになる。  
「……すみません、姉さん。実は……」  
手の甲で涙を拭いて顔を上げたアメリアの唇に、ナーガの唇が重なった。  
突然のことに言葉もなく、目をむいて驚くアメリアにナーガはずいと体を寄せ、  
寝着の上からアメリアの乳房を持ち上げるように軽く掴む。  
 
「ね、姉さん! ちょっと!」  
さすがに驚いたアメリアが身を引くが、ナーガはにやりと笑った。  
「いいじゃない。どんな事情があるのかは聞かないけど、寂しいんでしょ?」  
言いながらアメリアににじり寄る。  
「楽しみましょうよ、ね?」  
よつんばでベッドを歩く姿は、黒豹のようでなまめかしい。  
「だだだ駄目ですっ! そんなっ!」  
真っ赤になってアメリアは後ずさりして逃げようとするが、壁際に追い詰められてしまう。  
寄ってきたナーガの手がそっとアメリアの頬を掌で包む。  
何か言おうと開きかけたアメリアの唇を、再びナーガが塞ぐ。  
さっきの触れるだけとは違い深く強く口付けされ、奥に縮こまっていたアメリアの舌にナーガの舌が絡みつく。  
「ん、んん……っ!」  
時間をかけてねっとりと口内を蹂躙される。  
息をすることもできず、頭がぼうとしてきてやっとアメリアは開放された。  
 
「姉さん、やめてください……っ! 姉妹でこんなこと……、正義じゃないです!」  
涙をにじませてアメリアは抗議するが、ナーガは目を細めて微笑みアメリアの耳元に唇を寄せる。  
「いいじゃない。子供の頃はよくくすぐりっこしたじゃない、それに」  
耳朶に軽く歯を立て、耳の穴に舌を入れるとアメリアの体がびくっと跳ねた。  
「男を知って体が疼くんじゃない? 欲しいんでしょ?」  
ナーガの唇と舌がアメリアの首筋を辿り、白い肩を吸う。  
「……っ! ね、ねえさん、いい加減に!」  
真っ赤になってアメリアは怒るが、ナーガは意に介した様子はない。  
「女同士は浮気にカウントされないから大丈夫。彼氏だと思えばいいのよ。ね?」  
「そ、そういう問題じゃ……ん」  
口では嫌がっていても態度はそうじゃない。むしろ受け入れているようにも見える。  
ナーガの口元がふっと緩み、アメリアの額やまぶた、頬や唇と顔中を口付けし、  
寝着の上から再び豊かな乳房を捕らえた。  
 
「あ……やぁ……」  
「嫌なの? 本当に?」  
手の上で転がすようにさすり、薄い布の上からすくいあげる様に揉みしだくと、先端がつんと尖ってくる。  
硬くなった部分を指先でつまむとアメリアは白い喉を反らせて声をあげた。  
「ああ!」  
ナーガは満足げに微笑むと、手は休めないまま口と舌で器用に前ボタンを外していく。  
年齢の割りに豊満なバストと白い肌が現れ、ナーガは頬擦りするように顔を埋める。  
「あ〜、アメリアの肌ってヤバイくらい気持ちいいわ。いい匂いだし、くせになりそう」  
螺旋を描くように乳房を舌と指で攻めていく。  
「ああ……はぁ……ああん」  
「いい声出すじゃない。ふふふ」  
アメリアの荒い息が、だんだん甘い喘ぎに変わっていく。  
ナーガの赤い舌がちろとピンクの乳首をなぶるように舐めて、転がして吸い、  
軽く歯を立てるとアメリアの背がぴんと反り返った。  
「ひあっ!」  
一際高い声をあげるアメリアに、満足してナーガは微笑む。  
「ずいぶん感度がいいわね。彼氏に開発してもらった?」  
「そ、そんなこと言わないで……はぅっ!」  
脇と腹をなでおろしながらナーガの手がするりと茂みに到着し、もっとも敏感な部分に触れる。  
その部分がかなり潤っている様子に、ナーガはくすくす笑う。  
入り口をさっとなぜるだけで蜜がまとわりついてくる。  
「もうこんなになってるわよ、いやらしいわね」  
「し、仕方ないじゃないですかぁっ!」  
抗議するアメリアの唇に軽く口付けし、耳元でささやく。  
「で、このまま続ける? やめてもいいわよ? どうする?」  
ナーガの言葉にアメリアはぐっと言葉に詰まる。  
「え? ……ええと」  
ナーガの手はアメリアの内股のあたりで動きを止めている。  
 
「………………さい」  
うつむいたままアメリアは答えた。  
「え? よく聞こえないわよ。なあに?」  
「……もっと続けて……ここを、触って、……ください」  
アメリアにしてみれば勇気を振り絞ったらしく、耳や肩まで真っ赤になっている。  
「ここってどこのこと〜、アメリア」  
「意地悪言わないで下さい!」  
顔を上げてアメリアの怒声が飛ぶ。さすがにいじめすぎた。  
「ごめんごめん、ここね」  
ぬるりと抵抗なく指がアメリアの中に飲み込まれていく。  
「あ……んっ」  
くちゅ、くちゅと音を立て、中指が焦らすように確かめるように奥へと進んでは戻る。  
「ん〜、2、3回ってとこ? あんまりやってないわね」  
「な、なんでわかる……あんっ!」  
「経験の差よ。姉を甘くみないことね」  
 
姉さんは旅をしながら一体何をしているんだろう……。  
そんな疑問がアメリアの頭をよぎったが、ナーガの指がうごめき、肉芽をつかまれるとあっさりと思考を奪われる。  
「あ……あ、あぅ!」  
快感に飲み込まれ、悲鳴のような嬌声を上げつづける  
白い喉を反らし、足の指先までぴんと伸ばして、ひたすらナーガの愛撫を待っている。  
「すごいわね。ぐいぐい締め付けてくる」  
「……ひゃん!」  
ナーガの指が中の上部付近を擦ると、アメリアの体が激しく跳ねた。  
「ここがいいの? やっぱり姉妹ね、私と同じだわ」  
くすくす笑うと更に指を強め、激しく攻めたてる。  
「あ……あ、だめ……ああああっ!!」  
背をこれ以上ないくらい反らし、揺さぶられているようにアメリアは頭を振る。  
ナーガの背に回されたアメリアの手に力がこもり、肩がぶるっと震えた。  
一瞬後、力なくナーガにもたれかかり、大きく息を吐く。  
 
「イっちゃった? アメリア」  
頬を上気させ、潤んだ目でアメリアは小さく頷いた。  
指をアメリアの中から引き抜き、濡れた指で赤い舌でちろと舐める。  
「ん、いい味」  
そしてアメリアの膝を割り、体を滑り込ませるとナーガの頭がアメリアの腹のあたりに来た。  
ナーガの掌と息を内股に感じ、思わずアメリアは息を呑む。  
「ね、姉さん、なにをっ!!」  
「んふ、直接味わってみたくってね」  
アメリアの顔からさあっと血の気が引き、次の瞬間真っ赤になる。  
「や、やめてくださいっ、姉さんっ! そんなことっ!」  
必死になって腰を引き逃げようとするが、先ほど達して力が入らない体では易々とナーガに抱え込まれた。  
「そんなに嫌がらなくてもいいじゃない。それとも彼氏はここ舐めたりしなかったの? もったいない」  
足を割ってナーガの顔がアメリアの秘所に埋まり、ぬるりとしたものが入ってくる。  
「う……ああっ!!」  
わざと水音を立てるように、ぴちゃぴちゃとナーガの舌が入り口付近をなぶる。  
時折舌を差し入れては引き抜き、きつく吸って蜜を味わう。  
「どんどん溢れてくるわよアメリア。すごいわね」  
「あああっ!!」  
さざ波のように襲ってくる快感に、声を限りに叫ぶアメリア。  
そのまま白い意識に飲み込まれ、荒い息が静かになって崩れ落ちた。  
 
「アメリア?」  
糸が切れた人形のように動かなくなったアメリアに不安になり、とっさに脈をみて寝息を確かめる。  
眠っているだけとわかり、ナーガは安堵し息をついた。  
「確かゼルガディスって言ってたわよね……」  
レゾの狂戦士、白のゼルガディス、残酷な魔剣士、リナの便利アイテム、ゼルうさちゃん……。  
様々な名を持つ異形の剣士と同一人物なら、探し当てるのは難しくはないだろう。  
「見つけてまず話してみて、本当だったらとっ捕まえてアメリアにプレゼントね」  
アメリアには幸せになって欲しいし、二人が王位を継いでくれれば自分はまだまだ好き放題できる。  
眠っているアメリアの頬に口付けして、マントを翻してバルコニーから飛び上がる。  
いつもの高笑いと共にナーガの姿は闇の空に消えていった。  
 

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