長い旅と数多くの戦いで体を壊したリナが、殆ど拉致監禁状態でセイルーン王宮に暮らすようになって早一ヶ月だった。
セイルーンに住む親族のもとで暮らしていたシルフィールもリナの治療をするアメリアを手伝い王宮で働くようになり、
なんだかんだでリナを心配しセイルーンを拠点に動くようになったゼルガディス、そしてもちろん自称保護者のガウリイも。
留まることを知らない風のようだと思っていた仲間たちが今も自分のそばにいることに、アメリアはこんな状況でありながら幸せを感じていた。
ある日アメリアが調べ物をしに王宮の図書館に来たときのことだった。
王族と限られたものだけの為のその部屋には、いつも人の気配がなかった。ただその日は違った。
「……あ、やめ……っ」
微かに震えた声。
(……この声)
息を殺しながら声のする方へ行くと、そこには思った通りの人物が居た。
「嫌ですわ、リナさん。やめるわけがないじゃないですか。これはお仕置きなんですから」
本棚にリナを押し付けて、片方の足を抱え上げたシルフィールが傲然と言い放つ。
「どうして少しの時間も大人しくしてられないんですか?」
あくまでやさしげな口調で言いながら、その指はぐちぐちとリナの秘部をかきまわしている。
むりやりに拡げられた脚の間で、水音がいやらしく響いた。
「だってあたし……病気じゃ、ない、もん……っ」
シルフィール相手だと、リナはどこか口調が幼くなる。アメリアがふと思った。
以前リナの実家に行って姉に会ったことがあると言うガウリイは「なんとなく姉ちゃんに似てるからじゃないか」と言っていた。
「何度も同じことを言わせないでください。リナさんの体は、もうボロボロなんですよ。不用意に魔法だって使ってはいけないほどに」
「……やだぁ。そんなのや、……あぁっ!」
涙ぐむリナをじっと見つめながら、シルフィールが抜き差ししていた指を抜き出す。飲み込まれていた細くて長い指が3本、姿を覗かせた。
「……本当に、聞き分けのない方ですね」
言いながら自らの巫女服――特別仕様だ――からずるりとソレを引きずりだした。
アメリアが小さく溜息をつく。リナをこの城に監禁して数日目、退屈に堪えかねたリナが飛び出していつもの盗賊いぢめに行ったときのこと。
すぐに気が付いてあとを追った自分たちに気付き、盗賊たちが手当たり次第に投げつけたものの中に例の薬があったのだ。彼女はそれをもろにかぶり――結果。
「やっぱり、体で分かっていただくしかありませんわね」
リナが恐怖に息を詰まらせる。シルフィールの豊満な女の体に、似つかわしくないほど凶悪なほど巨大な男根を見て。
「……や、シルフィールっ……!ごめ、」
「もう遅いですわ、リナさん」
どこか喜悦さえも感じさせる声と同時に、張り裂けんばかりに膨張した砲身を根元まで一気に挿入した。
「………………っ!!」
女の指3本など比べようもないくらい大きなモノに突き上げられ、リナが声なき悲鳴をあげる。
シルフィールはそんなリナの唇に噛み付くようなキスをして声が漏れないようにすると、
先端が見えるか見えないかくらいまで引き抜き、また一気に突き上げる動作を繰り返した。
片足を抱えられ、反対の脚も身長差から床にぎりぎりついている程度だったので、リナの自重のほとんどがシルフィールとの接合部にかかっていた。
息苦しそうに喘ぐリナの唇を離すと、唾液と共に荒い息が漏れる。
「ご、ごめんなさい……シルフィール、もうゆるし、て」
ぽたぽたと涙をこぼしながら、リナが哀願する。シルフィールがその表情に更に欲情してしまったことには気付いていない。
「なんて言うんでしたっけ?お願いするときには」
リナの顔が屈辱に歪む。こんな状況でもリナ=インバースなのだ。そのことがシルフィールのサド心をくすぐる。
ぞくぞくと背中を駆け上がる快感に、リナの中にぎっちり収まったソレが一際大きくなり、リナの内壁を押し付けた。リナが圧迫感に耐えかねて声をもらす。
「……あぁ、…っ…ご、しゅじんさま……!」
屈辱に唇を噛み締めるリナの瞼に、シルフィールがやさしくキスをした。
「イイコですね」
ふと覗かせた穏やかな眼差しと声に、どきりと高鳴った心臓と共にリナが内壁をきゅっとしめつける。
不意の刺激に、ぎりぎりでこらえていたシルフィールのソレがびくびくと脈打つ。
まだコントロールに慣れていないのか、シルフィールは思わずイってしまった。
「……あぁっ……!!」
精液――厳密に言えば精子は入っていないのだが――を子宮に打ち付けられ、リナが仰け反る。
本棚に押し付けられた背中に痛みが走るが、気にしている余裕はない。がくがくと脚を震わせ、リナもイった。
「ええっと、ごめんなさい、リナさん」
力なくくずおれるリナを抱えながら、シルフィールがごまかすように笑った。
なんの為に恥ずかしい言葉を言わされたのか分からないリナが、文句を言う暇もなく――。
「それじゃあ、今度はわたしのお仕置きを受けてもらおうかしら?」
アメリアが疲れ果てたリナの無防備な耳にそっと息を吹き込んだ。
「……あ、アメリア?!」
「あら、見てらしたんですの?」
「ていうかこんなところでしないでくださいよ、シルフィールさん」
声が上ずるほど動揺するリナとは対照的に、談笑のようなノリで話すアメリアとシルフィール。
リナが口をぱくぱくさせていると、シルフィールがぐったりしているリナの体をぐいっと引いてまた立ち上がらせる。
アメリアはそのリナの後ろに回り、シルフィールとは反対の脚を抱え上げた。
血筋なのかシルフィールにもじき届きそうなほどに背が伸びたアメリアには、小柄なリナは軽すぎるくらいだった。
ふたりに左右の脚を持ち上げられ、リナは自分の体勢のあまりの恥ずかしさに気が遠くなりそうだった。
しかしそんな問題よりもっと現実的に気が遠くなりそうなことに、シルフィールはいつの間にかまたあの凶悪な大きさを取り戻しつつあるソレをリナの入り口に押し当てている。
そしてリナの後ろのまだ少しも慣らされていない菊門には、見えはしないが同じくらいに張り詰めた硬い大きなものが押し付けられていた。
例の薬は――アメリアも被ったのだ。