ダークスターの武器を探し、不思議な力があるという縁結びの神殿コロネ山にやってきた、  
仲良し4人組と天敵2人組。  
さあ揉めろと言わんばかりのカップル占いでゼロスとフィリアが離脱してしまい、  
暗い暗い神殿の中でガウリイがはぐれてしまい、  
人数が半分になったリナ一行がやっと辿りついたご神体は、  
小指を組みあったでっかい2つの手の石像という、訳のわからない代物だった。  
 
「ちょっと、なんなのよこれ!」  
リナが振り返ると、獣人のガイドが含み笑いをする。  
「ふっふっふっ、かかったね」  
そう言うと、ばっと帽子とマントを取り払った。現れたのはおなじみ赤いキツネ族ジラス。  
「ジラス!」  
「不思議な力あると言えばお前たち来ると思ってた。見ろ!」  
「あ……う……」  
背後の声に振り返ると、像の傍にいたゼルガディスとアメリアが床に手をつきうずくまっていた。  
2人とも頬が紅潮し小刻みに震えて汗をかき、苦しそうに呻いている。  
「ゼル! アメリア!」  
「く……るな、リナ……。これは罠……だ」  
「リナ……さん、からだが……変に……」  
ただごとではない2人の様子に、リナはキッとジラスをにらみ付けた。  
「あたしたちをハメるなんていい度胸じゃないの! ゼルとアメリアに何したのよ!」  
「何もしてないね。言っただろう、縁結びの神様って」  
にくったらしい笑みを浮かべて、余裕を見せるジラス。  
結界のせいかここは魔法が使えない。  
しゃきんと短剣を抜いて構えるリナだが、ふと気がつくと背後から妙な気配が伝わってくる。  
聞こえてくるのは切れ切れの喘ぎ、荒い息、お互いの名を呼ぶ甘い声。  
「……メリア、アメリア」  
「ゼルガディスさん……」  
リナのこめかみを汗がつつと降りる。  
(ま、ましゃか……)  
ぎぎぎと振り返ると、なんと2人は抱き合いディープキスの真っ最中であった。  
 
「な……」  
さすがのリナも絶句し、顎がカクンと落ちる。  
むさぼりあっていた2人の唇が離れ、ゼルガディスの顔がアメリアの首筋に埋まる。  
「あ……あ、ゼルガディスさ……ん」  
悩ましげな声がアメリアの口から漏れた。  
ゼルガディスの岩肌の手がアメリアの胸や肩、腰を服の上から這い回る。  
驚きのあまりしばらく見入っていたリナだったが、はっと我に返った。  
「何やってんのよ、あんたたちーーーーっ!」  
頬を染めて怒鳴るが2人の耳には届いてないらしく、愛の行為いまだ続行中。  
「無駄ね、その像には人間を発情させる力あるね。  
というか、なんでお前なんともないの?   
石人間にも効いてるのに。お前やっぱり人間じゃなかったのか?」  
「やっぱりってどういう意味よ! やっぱりって!」  
「まあどっちでもいいね。今頃手下たちがおまえの仲間襲ってる。  
そいつらが正気に戻る頃には光の剣ヴァルガーヴ様のものね。せいぜいそこで悔しがってな!」  
「光の剣って……ガウリイのこと!」  
リナの声に構わず、くるりと身を翻しジラスは走り去っていく。  
追いかけようとして足を止め、ちらと後ろを振り返る。  
ゼルガディスはアメリアの服を乱してあらわになった胸元に顔を埋め、  
アメリアはゼルガディスの頭を抱いて髪をくしけずり、喉を反らせて喘いでいる。  
「あ……ん……」  
アメリアの声にリナは真っ赤になって背を向けた。とてもじゃないが正視できない。  
2人をどうするかリナは悩んだが、ジラスは「正気に戻ったら」と言っていた。  
ということは、いつかは正気に戻るのだろう。  
多分。きっと。恐らく。  
「ゼル、アメリアごめん! でも光の剣を渡すわけにはいかないし、ガウリイを助けなきゃ!」  
リナはくるりときびすを返し、白と黒のプレートが敷き詰められた部屋を、火柱を上げながら駆け抜けていった。  
 
その頃、ガウリイはといえば。  
「こらーーーっ! オレの剣取るなーーーっ!!」  
トカゲの群れを蹴散らし、光の剣を守りながら右往左往走りまわっていた。  
一匹一匹はさほど強くないのだが、なにしろ数が多い。さすがのガウリイも闇の中、剣を抱えて逃げ回るしかない。  
なんとか振り切って物陰に身を隠し、息を潜める。  
隠れたガウリイに気付かず、トカゲたちはばたばたと駆け抜けていった。  
足音が遠くなり、完全に気配が消えてガウリイはやっと安心して息をつく。  
「は……あ、リナたちはどこに行っちまったんだろう……」  
「ガウリイ!」  
声に振り返ると、いつのまにかリナがそこに立っていた。  
なぜか服のあちこちが煤けて、焼け焦げた跡があったりするが。  
「無事だったのか、リナ!」  
「それはこっちのセリフよ! 大変なのよ、ジラスが光の剣……を……」  
 
ドクン……ッ!  
大きく鳴った自分の心臓の音にリナは驚いた。  
つややかな長い金髪に夢見るような青い瞳、整っているけど決して中性的ではない顔立ち、  
細身ではあるが無駄なく筋肉が付いているたくましい身体、春風のような優しい微笑み……。  
あれ?  
ガウリイってこんなにカッコよかったっけ?  
目を大きく見開いて固まっているリナに、ガウリイはきょとんとした顔をする。  
「リナ?」  
「か……らだが……」  
立っていられなくなり、リナはその場に座り込んだ。  
下半身がじゅんと熱くなり身体中がむずかゆいような、血が沸騰しているような妙な感覚がリナを支配する。  
「ど、どうした? リナ……」  
震えながら熱っぽく見つめるリナに、戸惑いつつも顔を覗き込むガウリイ。  
「ごめんガウリイ……。からだ……が……変に……。ゼルとアメリアがやられたやつと同じ……。  
い……まごろ、来るなん……て……」  
「え? 何だって? 何て言ったんだリ……」  
語尾はリナの口付けでかき消えた。  
 
「!!」  
無防備に開かれたガウリイの唇を割って、リナの舌が入り込んできてさすがに驚く。  
反射的に身を引こうとするががっちり後頭部を抑えられ、リナの舌がガウリイの舌をねぶるように絡みついてくる。  
リナは唇を重ねたまま、ガウリイの手を取り自分の胸へと導いた。  
やっと唇が離れ、ガウリイが目を剥いてリナを見つめる。  
「お、おまっ、ななな何をっ!」  
「うふふん」  
ちろと小さな赤い舌が唇を舐め、リナが笑う。どらまた娘と思えないほど艶かしい笑み。  
「ガウリイ、大好き。だから、しよ」  
「な、何を……」  
恐る恐る聞いてみる。なんとなく見当はつくけれど。  
「えっち」  
歯を見せてにっこり笑いながら、とんでもないことを言う天才美少女魔道士。  
あまりの出来事にガウリイはぴきんと固まってしまった。  
某所ではなくて全身が。  
「リ、リナ……、その気になってくれたのは嬉しいんだが……」  
ゆっくりと辺りを見渡す。  
手を伸ばせば手先が見えない闇、遠くでトカゲたちの声や爆発音が聞こえ、  
おまけになんとなく建物全体がぐらぐら揺れてるような。  
「………………ここで?」  
「うん!」  
顎に2つこぶしを添える可愛いポーズでナが答える。  
呆然としているガウリイの前で、リナはゆらりと立ち上がった。  
マントの留め金をかちゃりと外すと、背中を滑るようにリナのマントが落ちる。  
そのままベルトをしゅると外して胸元をはだけ、脱いだブーツをぽいと放って、  
するりとスパッツを下ろす。  
さすがに全裸ではないけど、はだけた上着と下着だけという悩ましい姿でガウリイににじりよってくる。  
上着から見える白い小ぶりの胸がまぶしい。  
「ちょ、ま、まてリナ」  
座ったまま後ずさりするガウリイの首の後ろに手を回し、再び柔らかい唇が重ねてくる。  
舌と共に入ってくる甘い唾液にくらくらする。  
あのリナが、食欲と物欲は溢れるほどあっても、性欲はひとっかけらもないようなリナが、  
にっこり笑って誘ってくるというのはありえない。  
頭の中がぐるぐる回る。  
確かなことは、自分の頭ではいくら考えても原因はわからないだろうということだけ。  
しかし、なんとなく下半身に開放感を感じるのだが……?  
 
「何してるー! リナーーッ!」  
やっと現実世界に戻ってきたガウリイが目にしたリナは、ガウリイの鎧の留め金を外し、  
下衣をずり下ろしていた。  
剥き出しになった下着の中で、リナの小さな手がもぞもぞ動く。  
その感覚の心地よさに、戻ってきた意識が再びどこかに飛んでいきそうになる。  
リナはといえば、下着から現れたガウリイのものに目が釘付けになっていた。  
はじめて見る男性自身はグロテスクではあったけど、ガウリイのものと思えばとっても可愛らしくみえる  
そっと手にとって、撫でてみる。  
慈しむ様に手を這わせ、思い切って唇を寄せてみる。  
「うふふ……」  
もちろん経験はない。  
けれど、ゼルガディスとすでに深い仲になっているアメリアから男女のことは色々聞いていたので、  
それを思い出してリナはがんばった。  
強弱を付けて全体を撫でさすり、先端を舌で軽くつついてから舐めてみる。  
異様な状況に、リナの興奮が高まってくる。  
ガウリイは興奮より、混乱の方が大きかった。  
リナを払いのければいいものを、それすら思いつかないほど動揺していた。  
それでも悲しいかな身体は反応して、徐々に大きくなるガウリイの物に、リナの目が丸くなる。  
はむと先端部分を口に含む。  
「……ッ!」  
あまりの刺激に声をあげそうになり、ガウリイは思わず手を当てて口を塞いだ。  
それを見たリナはガウリイの手をとって口から離し、手のひらに口付ける。  
「声、聞かせて。ガウリイ……」  
うっとりと頬を染めて、ささやくようにリナが耳に唇を寄せる。  
ついでに耳たぶに軽く舌を差し入れてみると、びくっとガウリイの身体が跳ねた。  
普段と違うガウリイが面白くて可愛いくて、リナはくすくす笑った。  
 
ふいに、頭の中から何かが出ていくような感じがした。  
すうと熱が冷めていき、体を支配していた妙な感覚が消えていく。  
「リナ……?」  
リナの変化はガウリイにもよくわかった。艶かしい色気が消えていき、瞳に理性が蘇ってくる。  
石像の効果が消え、リナはもう普段のどらまた娘に戻っていた。  
 
「あ……はは、ガウリイ。これには訳が……」  
笑ってごまかそうとするリナだが、うつむいて長い前髪に隠れたガウリイの表情はわからない。  
「……リナ」  
冷たく地を這うようなガウリイの声に、リナは凍りついた。  
「ち、違うのよガウリイ! そ、そーよジラス! ジラスが全部悪いのよ!」  
「……これを、どうしてくれるんだ」  
そう言ってガウリイは自分の下半身をちょいちょいと指差す。  
これというのは、やっぱりアレのことだろうか? 正視できなくてついと目を逸らす。  
「え、えーと……、自分でなんとかできない、かな?」  
ぷち。  
「ふざけるなーーーーーーッ!!」  
ガウリイの声に反射的に逃げようとしたリナだが、そのまま両腕を掴まれ、唇を塞がれた。  
立場逆転。ガウリイの反撃が始まる。  
「っん、……くっ、んん!」  
首を振ってなんとか逃れようとするリナだが、片腕で後頭部を押さえ込まれてはどうすることもできず、  
易々とガウリイの舌の侵入をゆるしてしまう。  
絡みつく舌。  
息もできない激しい口付けからやっと開放され、ガウリイの肩に頭をもたれさせ激しく息をするリナ。  
「はあ……はぁ」  
酸欠で頭がくらくらする。  
ぼうとした頭に、ガウリイの手が肌に入り込んでくるのがわかった。  
手のひらが円を描くようにリナの胸を這い回る。  
「リナ……」  
「あ……ん」  
ガウリイの声と手の感触に、先ほど去った熱が再び戻ってくる。  
手のひらに当たる小さなふくらみの頂点が、つんと堅くなっている。  
「ん……、っやぁ」  
リナが小さく身をよじるが、もちろん無視。  
そのまま指で摘むように擦りあげると、肩が上下し息が荒くなってきた。  
手は動かしながら、思う存分リナの口内を蹂躙したガウリイの舌が、リナの首筋とむき出しの鎖骨をなぞる。  
「……〜〜っ!」  
体がぶるっと震え、そのまま出そうになった声を飲み込むリナの耳に、ガウリイはそっと唇を寄せた。  
「声、聞かせろよ」  
さっきのセリフをそのまま返され、背筋がぞくりとあわ立つ。  
 
胸を揉んでるとは別の手が、すっと背に下向きに滑り落ちる。  
「ひゃ!」  
体を弓なりにして、リナは高い声を上げた。  
「や……やめよう、ガウリイ。こんなことしてる場合じゃ……うっ」  
顎の下にガウリイの頭が見える。這い登るように乳房を舐められて、先端が口に含まれた。  
「……柔らかいな、リナは」  
「あ……あん」  
嫌がるように首を振るたび、栗色の髪が揺れる。音を立てて吸い、軽く歯を立ててみた。  
「ああ!」  
もう片方の乳房も休まず撫で回されている。  
両方から与えられる刺激に、リナはもうごちゃごちゃ物を考えられなくなった。  
(どうしたんだろ……あたし)  
熱い息が漏れる。  
(き……もち……いい)  
ガウリイが与える快感が細波のようにリナを飲み込んでいく。  
背を彷徨っていた手が前に回り、腹を撫でてさらに下へと向かう。  
柔らかい茂みを越えて、静かに指が滑りこんでくる。  
「……んん!」  
リナは小さく震えるように首を振る。自分以外の誰も触れたことのない場所に、確かめるようにガウリイが触れてくる。  
「……あっ!」  
初めての刺激に反射的に身をよじって逃げようとするリナを、ガウリイが抱えて押しとどめる。  
そして腿までずり下がった下着を器用に片手で脱がせて、取り払う。  
「まだこれからだぞ」  
冷たい指が入り口をなぞるように確かめるように触れて、周りをほぐしていく。  
いきなり入り込んではこないけど、ぞくぞくする快感がその度に体中を駆け巡る。  
「あ……ぃやあっ!」  
白い喉がのけぞり、足がぴんとそりかえる。  
「……さっきリナが俺にやったことだぞ」  
「……んあっ! はぁ……ん」  
指先を軽く沈めてみる。初めてのそこはとても狭かったがリナが出したものに助けられて、ガウリイの指を飲み込んでいく。  
「……くっ、あ、ああん!」  
言葉にならない声を上げて、リナはガウリイの肩にしがみついた。  
「あ、あ、あぁ……」  
壁を擦るように柔らかく攻められ、どんどん奥へと指が入ってくる。  
中で指が動くたびにリナは息を荒くして体を振わせ、湿った水音が耳をついた。  
「ガウ……リイ……大好……き」  
「リナ」  
再び唇が重なった。  
 
「……いくぞ」  
「う、うん」  
石畳に敷かれたマントの上で仰向けになったリナが、薄闇にもはっきりわかる上気の色を浮かべて頷いたのがわかる。  
下衣だけ脱いだガウリイが、リナの足を広げて内股に手を添えると、さすがにリナの体がこわばった。  
湿った中心に、堅い先端が押し当てられる。  
「う…………っ!」  
肩にかけられたリナの手に力がこもる。  
ぐいと腰を進めて、強引に押し入った。  
「ああっ!」  
「くっ……!」  
まだ誰も受け入れたことのないリナの中はきつく、そして熱くとろけそうだった。  
「い、いたいっ……ガウリイッ!」  
経験したことのない痛みにリナは手を胸板に突っぱね、腰を引いて逃げようとする。  
体が裂かれるようで、息も出来ない。  
胸板に突っぱねられた手を捕らえ、ガウリイは優しくリナを抱きしめた。  
「落ち着けリナ、痛いのは最初だけだから」  
「……なんでわかるのよ、そんなの!」  
「それにまだ先しか入ってないぞ」  
「そ、そんな……んん……っ!」  
落ち着かせようと目尻に浮かぶ涙を舐めとって、頬と唇に口付けを落とす。  
圧迫感のある中をゆっくり腰を進めていく。  
「うっ、あ、あああ!!」  
「リナ、……力抜け」  
押し入ってくる痛みにリナが声を上げるたび、比喩でもなんでもなく食いちぎられそうになる。  
背に回された手の爪が立ち、ガウリイの背に赤い線を描く。  
「う、はぁ……」  
ややあって痛みが和らいできたのか、リナの呼吸が次第に落ち着いてきた。  
「リナ……」  
頬に手を添えてささやくと、固く閉じられた目が少しづつ開いてくる。  
「……入った?」  
穏やかな青い目が頷く。  
「ゆっくりいくから、いいな」  
リナが引きつりつつ、それでも小さく頷いたのを見てゆっくりと腰を動かす。  
「う、んん、あ……っ」  
リナの体が小さく跳ね、汗が飛ぶ。  
 
ガウリイが動く度、ふわりとした不思議な感覚がリナを飲み込んでいった  
「は……ふ……」  
痛みに混じって感じる、痺れるようなかすかな甘い快感。  
ある箇所を突くと、背に回されたリナの手がぴくと動くのを見逃すガウリイではない。  
「ここか?」  
その部分を重点的に突いてみると、魚のようにリナの体が跳ね反りかえる。  
「あ……いゃっ!」  
「嫌じゃないだろ」  
何故か楽しそうな声のガウリイ。リナは逃げようとするが体に力が入らず、易々と腕の中に囚われる。  
「あ、あ、ああっ!」  
熱のこもったリナの甘い喘ぎが、ガウリイの耳を楽しませた。  
ガウリイの動きが早くなり、突きあげられて揺さぶられ、リナの足が跳ね上がる。  
栗色の髪がゆらゆら広がりながら宙に広がる。  
「ガウリ……、あああ!」  
「っく……リナッ!」  
低いうめきと共に、リナの中でガウリイは自分を解放した。  
力尽きて果てて荒い息をつき、甘い余韻に浸る。  
「ガウリイ……好き」  
「リナ」  
再び2人は抱き合ってむさぼるような口付けを交わした。もうお互い以外ほかの事は考えられない。  
いつのまにか小柄な獣人が物陰から2人の様子をうかがい、傍らにあった光の剣をそっと持っていったことにも、  
当然気付くはずはなかった。  
 
 
数刻後……。  
「ヴァルガーヴさま〜、俺やりました〜! 今すぐ光の剣持っていきま〜す(はぁと)」  
光の剣を抱え神殿から結界の外へ伸びる道を、ひょいひょい逃げるジラスの姿があった。  
「待てーーーーッ!! オレの剣オレの剣オレの剣ーーーーーーッ!!」  
「ああああいつに、あんなやつに光の剣取られるなんて! こらー、ジラース! 待てって言ってんでしょーーがッ!!」  
それを追いかけるのは、ようやく我に返り怒りに燃える人間の男女4人と竜族の巫女。  
「ふふふ……。結界を出たら、アストラル・ヴァインでぶった斬ってやるッ!!」  
「2番アメリア、止めません!」  
「一体あなたたちは神殿で何をしていたんですかー!」  
 
TRY12話に続く。  
 

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