(アニメ↓
リナに唆されて夜の森で小っちゃい奴を捕まえようと自然破壊に及ぶゼル。
軽くノイローゼ入ったゼルを正義の下に首絞めて(両腕で締め上げるので胸が密着←ここポイント)ゼルを気絶させるアメリア。
そんな二人をほったらかしてさっさと別行動に移るガウとリナ。)
「ゼルガディスさぁん、大丈夫ですか…?」
なんとか森の小屋に戻ったアメリアは、先程自分が殺しかけたゼルガディスの顔を不安げに覗き込む。
さほど広くない小屋の中には寝具の類はなく、アメリアは自然と瀕死のゼルガディスをひざ枕していた。
「お前なぁアメリア…」
ようやく口が聞けるくらいに回復したゼルガディス、甘い香りと柔らかな感触から離れ起き上がるのには一瞬躊躇したが、この姫さんには一言釘を刺さずにいられない。
額に青筋をちらつかせながら起き上がるとイマイチ脳天気そうな表情のアメリアと向かい合う。
「手加減てモンを知らんのかお前は!俺がキメラじゃなければ今頃かなり大丈夫じゃないぞ!?大体自然と引き替えなら仲間も絞め殺すのがお前の正義か!!??」
「うぅ、ごめんなさいですぅ…」
一応小さくなったアメリアを見るとゼルガディスの腹の虫も一息つく。
「でも、おかげで二人きりになれましたね?」
上目使いにゼルガディスのご機嫌を伺うアメリアの茶目っ気ある瞳に、思わず唾を飲み込んだ。
そんな自分をごまかすように、平静を装い続けるゼルガディス。
「おかげで、じゃないだろ!」
「じゃあゼルガディスさんは、私と二人きりじゃ嬉しくないんですか?」
「殺されかけた謝罪の態度が見れないとな。」
「タイド…ですか?」
ゼルガディスの瞳が妖しく光るのをアメリアは見逃さない。
赤ん坊のようなぷっくりした頬を染めながら、ほんの一、二歩の距離をゆっくり膝でにじり寄る。
ゼルガディスが品定めをするように口端を上げて見ているのを感じながら、意を決して岩色の唇に桃色の唇を重ねた。
軽く触れるだけで許してもらおうなんてアメリアの甘い考えは、素早く背中に回されたゼルガディスの腕によって打ち砕かれ、離れられない距離はそのままに幾度も角度を変え深さを変え、二人の熱さは上がっていく。
アメリアがやっと解放されたと思った瞬間、いつの間にか床に押し倒されている自分に気付く。
「まさかこれだけで許してもらおうなんて、思ってないよな?」
身体の上にはさっき自分が殺しかけた愛しい人。
アメリアの夜はまだまだ終わりそうにない。