「おい、ゼロス。お前、消えかかった円錐になってるぞ?」
「・・・・・・はい、ゼラス様・・・・・・」
「そんな所に転がってないで、報告しろ。リナ=インバースはモノにしたか?」
「それが・・・・・・」
「失敗したのか。」
「ガウリイさんとゼルガディスさんから子種を頂くのは難しかったので、とりあえずリナさんを誘惑して・・・・・・」
「それで?」
「うまくベッドに押し倒して、いい雰囲気に持っていったのですが・・・・・・」
「どうした?」
「リナさん、コレを見た瞬間に大爆笑しまして・・・・・・。
『あんたは、八百屋かっ!?』って。何だかそれでとてつもない大ダメージを受けてしまいました。」
「ふむ・・・・・・?」
「何がいけなかったんでしょうか。ちゃんと上向きにしておいたのですが・・・・・・」
「やはり、実物を見ないで作ったのはまずかったか?」
「あの、ゼラス様?」
「ダルフィンのやつ、いい加減なことを教えてくれたようだ。」
「あのう?」
「今度はモデルを見て作るか。とりあえずガウリイ=ガブリエフあたりを攫ってこよう。」
「・・・・・・あのー・・・・・・」
まったく。ダルフィンの奴め。
言ったではないか。人間の男のアレはバナナとキウイでいいと。
でっかいバナナと、でっかいキウイを抱えたまま、得体のしれない精神的ダメージを受けて
円錐型に戻ったゼロスはしばらく転がってゼラスの独り言を聞いていた。