「ちょっと!何すんのよ!」
「ジタバタするなって。危ないだろ。」
無粋な保護者にお姫様抱っこで拉致られた場所は、沖合いにあるちょっとした小島だった。
ごつごつとした岩が波で浸食されたのか、洞窟のようになっている。
「せっかく楽しく遊んでたのに!」
ぶーたれるリナにもガウリイはむすっとした表情を変えない。
「お前さんなぁ、ちょっとは警戒とかしろ。」
「は?なんかいた?」
きょろきょろと辺りを見回すリナに、呆れてため息が出る。
「いやだから、周りのだな、男の視線とか・・・・・・」
リナの姿は、白く華奢な体によく映えるオレンジのビキニ。
本人談の美少女という形容詞は間違いではない。
保護者としては周りの男どもの視線を遮るためなら、ちょっとくらい強引な手段は辞さない。
「おとこぉ?」
ガウリイの言葉になんだそれは、と言いたげなリナの言葉が返る。
「何言ってんのよ。あたしをどうこうできる男なんて、いるわけないじゃない。」
それはそうだ。
確かにそうだが、物事には例外というものがある。
「・・・・・・ほーお、なるほど。」
その例外は意外と身近にいたりする。
保護者のお面を被って。
「きゃっ!」
いきなり逞しい腕で抱き寄せられて、リナは狼狽する。
「な、な、な、なによっ!?」
「何って・・・・・・お前さんを、どうこうしようかと思ってな。」
「はああああっ!?何をバカな――――って、どこ触ってんのよっ!」
逞しくも意外と器用なガウリイの手が、リナのささやかな胸を隠していた水着をするりと外すと
外気に触れて硬くなった先端を指でつまんでこね回した。
「ちょ、あ、ああんっ!」
「相変わらず感度いいなー。」
「やっ・・・・・・ガウリイ、こんなトコで・・・・・・っ」
「いや、だって、オレもう我慢できないし。」
ビキニ姿に鼻の下を伸ばしていたのは、何も周りの見知らぬ男どもだけではない。
硬くなった自分自身をリナの体に押し付けながら、下の水着も脱がせてしまうと
一番敏感な部分に触れた。
「ああっ!」
のけぞるリナの体を左腕だけで支えて、右手で刺激を与えながら辺りを見回すが
どこも岩ばかりで横になれそうな所はない。
「仕方ないな、立ったままするか。」
「ふえっ?」
ガウリイから与えられる快楽のせいでいまいち頭の働かないリナが、ガウリイの
言葉を理解したのは彼自身が入り口にあてられたときだった。
立ったまま腰を左腕で支えられ、右足をガウリイの右腕で高く抱えあげられて――――
「え、ちょ、ガウリ――――」
文句を言う間もなく、ぐんっと硬く熱いモノが入ってきた。
「あああああああっ!」
「くっ・・・・・・やっぱ、いつもと、違うな・・・・・・」
「ああっ、ああん、ガウ、リイ、あっ」
「うっ、いいぞ、リナっ!」
「ああああんっ」
行為にふける二人の声は、波と海鳥の声にかき消された。
ちなみに。
終わって気づいた時には、二人とも脱いだ水着を波に流されて、呆然としたとかしないとか。
おわり