あたしはガウリイに抱きかかえられ、ガウリイの腕の中でジタバタしていた。
「や〜だ〜っ!ちょっとなにすんのよ、ガウリイぃぃ〜」
「お前さん、飲みすぎだぞ・・・。もう子供は寝る時間だ」
「失礼な!あたしはもう一人前のれでぃよっ。まだ飲み足りないの〜」
そう言って、あたしの自称保護者ガウリイは、抱きかかえたまま酒場からあたしを連れ出した。
宿の二階にあるあたしの部屋に入り、小さなシングルベッドにあたしを降ろそうとした。その時・・・
ガターン
「うわっ!」
顔には出ないがどうやらガウリイも相当酔ってたらしい。
ガウリイは椅子の足に引っ掛かり、そのままあたしごとベッドに盛大に倒れこみ・・・
むにゅっ!
唇に何か柔らかいものが当たった。
こりはもしかして・・・
ハプニングキス!!??
(うひゃああああああっっっ!!??)
あたしに覆いかぶさっているガウリイを、渾身の力で引きはがそうとする・・・が、それを実行する前に、ガウリイはあたしの口を割って舌を入れてきやがったのだ!
(こ・・・こひつは・・・)
くちゅくちゅ・・・
(うう・・・)
体を密着しているので、抵抗もろくにできず、しばらくガウリイはあたしの口の中を味わっていた。
気持ち悪いだけのその行為も、だんだん快感になっていき、次第にあたしの意識はとろんとなってきたが・・・
(や・・・やだ・・・息できない、苦しい〜〜!!)
苦しくなってジタバタしだしたあたしの様子を見て、ガウリイの舌はようやくあたしを解放してくれた。
酸素を求めて大きく息をするあたし。
「〜〜〜〜〜〜っ、あんたねぇっ!なにどさくさに紛れて変なことしてんのよっ」
落ち着いたあと、あたしは盛大に怒鳴った。
ハプニングキスまでは許すとしても、ディープキスはガウリイの意思でやったことだ。
あたしの顔は、怒りなのか恥ずかしさなのか、真っ赤になってる。
「す、すまん、つい・・・。」
「ついじゃないでしょーが!もうこの馬鹿クラゲ、あんたあたしの保護者でしょ!!!」
「ごめんなリナ。ああいうことするつもりはなかったんだが、一度唇に触れたら抑えが利かなくなった」
「お・・・抑えって・・・」
この性欲皆無みたいなガウリイが??
ガウリイの瞳が険しくなった。
「朝昼晩ずっと好きな子とずーっと一緒にいたら、俺だって男だし、我慢の連続だ。
しかもお前さん、こういうことに関してはほんと未成熟だしな。
俺からは近づくことができなかった。怖がらせると思ったからだ」
・・・・・・
この人は誰?
いつもひだまりのような笑顔で無邪気にあたしに微笑みかけ、のほほんとした雰囲気の自称保護者が、いままであたしに見せたことのない『男』を感じさせる表情、声のトーンで話してるのだ。
「が、がうりい・・・」
『男』を感じた怖さから、掠れた声でそう呟くのが精いっぱいだった。
ちなみにあたしはベッドに上向きになったまま、ガウリイはあたしと向かい合う形で、あたしのお腹あたりから下は身体を密着させている。
この態勢、やばくないか・・・?
って足のほうに何か固いものが当たってるんですけど〜〜、なんだろう、これは?
「お前さん、もう18だろ。出会った時はまだまだ子供だったが、もう十分大人だ。
だから、今ここではっきり言うぞ。俺はリナのことが好きだ」
そう言われて、あたしの胸はキュンとなった。
「なによこのクラゲ・・・いつも子供子供って言って、子供扱いするくせに」
嬉しいのに、感じてることと違うことを言ってしまう。
「本当は子供なんて思っちゃいないよ。つい、癖でああ言っちまうんだよ。
きっとリナが幾つになっても、そういうふうにしてしまうかもな」
「・・・・・・」
「リナ」
ガウリイのアイスブルーの瞳に吸い込まれる。
「リナを、抱きたい」
そう言われて一気に体の奥が熱くなってくる。いや、もうそれ以前から熱くはなっていたのだが。この感覚は一体・・・???
「や・・・やだよ、いきなりは・・・」
理性が勝ってるのか、身体の反応とは違うことを言った。
「そうか、ダメか・・・」
ガウリイが残念そうに呟く。
お預け食らった子犬みたい。
そんなに残念そうにされると、なんだか・・・
「・・・ガウリイなら、いいよ」
え?今なんて言った?あたし!!??(←無意識に言ったらしい)
ガウリイの瞳が優しく揺れて、考える間もなく彼があたしに再び近づいて、再び深い深い口づけをしてきた。
どうしようと思う時間がなく、だんだん頭が痺れてきて、ふわふわになって、わけわからなくなってきて・・・
「う・・・・ふぅっ」
洩れる声。
気がつくとあたしはガウリイから与えられる快楽にその身を任せていた。
服の上から胸を揉まれる感触。そして、ガウリイはボタンや布を片手で器用に外していき、直接あたしの赤い膨らみに触ってきた。
「!!!っ」
びくんっと軽く、あたしの身体が跳ねた。
そして、ガウリイの大きい手はあたしの胸を上手に、そして優しく撫でていく。
互いの舌と舌は離れ、ガウリイはあたしの耳を、耳から首筋までゆっくり愛撫しだした。
あたしは初めて感じる強すぎる刺激に、声を必至で抑えようと奮闘していた。
「リナ・・・」
ガウリイがあたしの名を呼んだ。愛撫を辞めないまま。
「な・・に?」
「声を出した方が楽だぞ」
「やっ・・・やだ、そんな恥ずかしいことできるわけ・・・うぁっ・・・」
一度声を出してしまったら、もう止まらなかった。
こんなのあたしじゃない。
理性がだんだん溶かされていく。
「うっ・・・くぅっ、あっ」
「そうそう、我慢しない方がいいぞ〜」
「も・・・うっ、なに・・・よぉ」
余裕しゃくしゃくの自称保護者にムカっとしつつも、刺激が強くて反論の言葉がまともに出なかった。
気がついたらあたしの下着は剥がされ、ガウリイの指がそこに擦りつけられる。
強い刺激があたしを支配した。
「あうっ、うあっ、や・・・やんっ」
くちゅくちゅという音が聞こえてくる。
そしてあたしの中に、ガウリイの指が入ってきた。
初めて入るあたしの中は、ガウリイの指をギュウギュウ締め付けて、苦しいのと少しの痛みを感じたが、揉み解していくうちに次第に快感に感じてきた。
「リナ、すごい感じてるって顔をしているぜ」
「なに・・・よ、あ・・・はんっ」
恥ずかしいことを言われても、あたしにはもう余裕がない。
そういう刺激を繰り返すうちに、ふいにあたしの身体が奥から突き上げるような感覚に襲われた!
「ううっ・・・ああああああっ」
シーツを必死に握り、襲ってくる快感に身を任せ、あたしは一瞬真っ白になった。
「・・・大丈夫か?」
気がつくとガウリイが心配そうにあたしの顔を覗いた。
「な・・・んなの、よ、今の感覚・・・」
「おまえさん、自慰とかしたことないのか?」
「ばっ・・・そんな恥ずかしいことするわけないじゃないのよ」
「続けて、いいのか?」
ぶあっ。
顔が一気に真っ赤になるのがわかった。
つまり後はその、ガウリイのアレをあたしの身体の中に・・・
やだ、リアルに想像したら怖くなってきた。痛いって聞いたことがあるし・・・。
でも・・・もう後には引けない。
「ここまでやったんだし、ばーんと最後まで行ってやろうじゃないの!」
「リナ、こういう時はもうちょっと色気のある言葉を言ってくれると俺としては嬉しいんだが・・・
まぁ、お前さんらしいけどな。そういうところを含めて全部好きになったし、可愛いんだけどな」
「そ、そうなんだ(//////)」
可愛いって言われると、なんかくすぐったいなぁ〜。
まずは了解の、やさしいキス。
そして、ガウリイがアレをあたしの間にあてがわせる。
「入れるぞ・・・」
あたしの中に、ゆっくり侵入してきた。
「あ、あうううぅぅ〜〜〜〜」
痛い!すごく痛いよ!!
ガウリイにしがみついてるあたしはたまらずに爪を立ててしまった。
「リナ・・・力を抜いたほうがいいぞ・・・」
あたしの中はキツイのか、ガウリイも少し苦しそうにしている。
まだちょっとしか入ってないのに、こんなに痛いなんて・・・うう。
それでもゆっくりゆっくり、ガウリイはあたしの中に侵入してくるのがわかる。
ちゅぱっ
ガウリイは、あたしの耳たぶを舐めはじめた。
「あ・・・はんっ・・・」
下半身の痛みとは別の、快楽。
そして、快楽によってあたしの中が緩むと同時に、ガウリイは一気に奥まで割ってきた!
「あああああああっっ!」
とてつもない痛みと圧迫感に、あたしはほんの一瞬だけ、気を失ったようだ。
「ばか・・・痛いじゃないのよ・・・」
「すまん・・・大丈夫か?リナ」
「一応・・・、大丈夫・・・だけど」
「動いていいか?」
う、動くぅ?!
入れる以外にまだ何かやるのか??
初体験は終わったことだし、もう抜いてほしいんですけど〜〜。
などど考えていたら、あたしの沈黙を了承と見たのか、ガウリイはゆっくり腰を動かし始めた。
「うぅ・・・くっ・・・」
痛い!痛いよ〜!!動くのやめてほしいよぉ〜〜〜。
世の中のカップルはみんなこんなこと平気でしてるのか〜。
・・・しばらく耐えていたら、痛みがだいぶ引いていき、だんだん気持ちよくなってきた。
「う・・・あん・・・ああんっ」
あたしの口から思わず、恥ずかしい声が出始める。
ガウリイは、最初ゆっくりだった動きを次第に早めてきた。
じゅばっ、じゅばっ
・・・いやらしい音が聞こえてくる。
ガウリイは奥まであたしの中に突き上げたり、入口近くまで引き抜いたり、いろいろな動きをしている。
あたしと言えば、なにかを考える余裕もなく、ただ快感に身を任せるままで、ガウリイに必死にしがみついている。
ふいに、あたしの身体がいままでにない快感に襲われ、ガウリイのものをぎゅうっと締め付けはじめた。
「リナっ、放してくれ」
ガウリイの言葉はあたしの耳には届かず、ガウリイに必死でしがみつくので精一杯だったのだ。
「う、あああああああああっっ」
どばぁっとなにか熱いものが体の中に注ぎ込んでいる感覚。
朦朧としている意識の中で、それはしっかり感じ取れた。
そして今度こそ、あたしは意識を手放した。
どれくらい眠っていたのだろう。
一瞬だったかもしれない、1、2時間くらいたってるのかもしれない、あたしが目を開けると、ガウリイがじっとあたしの顔を覗き込んでいた。
「がうりい・・・」
子供が親に甘えるような言い方で、あたしはガウリイの名前を呼んでいた。
「リナ、すまない・・・中に出してしまった」
ガウリイはすまなそうに、あたしの頬をさすりながらそう言った。
「中って・・・」
意味がわからない。
「もしもお前さんに赤ん坊ができたら、ちゃんと責任取るからな」
―え?―
「ガウリイ、それってどーいうこと!!??」
「お前さん、そういう知識もないのかよ?さっき大人って言ったけど、やっぱりまだまだ子供だな」
「うるさいわね!
それよりっ、もしも赤ちゃんなんてできちゃったら、もう旅ができなくなるじゃないのぉ〜
まだまだ行ったことない場所、珍しい料理、まだ見ぬお宝があたしを待ってるのにーー!!」
いきなりじたばた騒いで暴れるあたしに、ガウリイは後ろから優しく動きを封じた。
「リナ、俺が一生保護者するから」
かあぁっ(//////)
みみっ、耳元で囁かないでほしいんですけどっ、もう〜。
「ちゃあんと責任とってよね」
それが、あたしの答えだった。
お・わ・り☆