「なめてみてもいい・・・?」  
 あたしがそう言ったときのガウリイの顔ときたら、面白いほどに狼狽していた。  
 どこを?って聞かれるだろうか。  
 口じゃとても言えないようなところなんだけどね・・・  
 ガウリイはまだ目を丸くして、珍しくも何かを必死で考えているようだった。  
 「・・・おう、わかった。好きにしてくれ」  
 場所も理由も聞かない大人な返答。  
 さっきシャワーあびながら、風呂場でいろいろすけべーなことされて今に至るのだが、こうも一方的にイか  
されてんのもあたしとしてはおもしろくない。  
 あたしだってガウリイのあげる呻き声がもっと聞きたい。  
 風呂上りの全裸なガウリイと、バスタオルまきつけたあたしはベッドに並んで、火照る身体を静めるために  
寝転んで休憩しているところだった。つまりおフロでのぼせたんだ。  
 春たけなわで裸でも寒くない。  
 あたしはガウリイの大人っぷりの真似をして、無言で彼の肌にキスをする。  
 首筋にちゅっと軽く口づけてから、ガウリイの厚い胸板にちょこんとついている乳首をぺろっとなめてみた。  
 「・・・こそばゆい」  
 そう言われて、自分が見当違いなことをしている気になり、恥ずかしくなってしまうあたし。  
 しかし何も言い返さず、おへそのほうへと唇を移動させる。  
 あたしの胸にガウリイのあれがあたる。少し大きくなってきている、のかな。  
 ガウリイがやわらかくあたしの髪の毛をなでてくる。  
 言葉通りに、あたしの好きなようにさせてくれるようだ。  
 顔の前に落ちかけていた長い髪を片手でかきあげながら、あたしはゆっくりと熱く脈打っている彼自身に  
そっとキスをした。でもすぐに離す。・・・ここからどうしたらいいのか実はよくわからない・・・  
 いくら耳年増とはいえ、話を聞くにも好みがある。あたしは何故かこーいう話はパスしてきたのだ。  
 理由を聞かれてもうまく答えられないのだが、なまなましいというか、受け入れにくいというか、風呂上りの  
故郷の父ちゃんの全裸に幻滅していたというか、聞きたくもない、というのが本音だった。  
 でもしかし、正直に言おう、知識を得るのも善し悪しとか思いもしたが・・・あー、聞いときゃよかった。  
 あたしは自分から始めたことだというのに、目の前にそそりたつ大きな壁に、いきなり途方にくれていた。  
 しかし、でかい・・・こんなものがあたしの中に入ったとは未だに信じられないでいる。  
 壊れないもんなんだなー、と妙に感心してしまう。それともガウリイがそれだけ上手いってことか・・・  
 
 もう一度唇をふれさせてみる。  
 石鹸の香りにまじって、男の匂いがする。粗野で乱暴な、荒れ狂う嵐を連想させるような、警戒心を呼び  
覚ますような匂い・・・ガウリイの中にも確かに存在する、男としての匂い。  
 おそるおそる舌をだしてさきっぽをなめてみる。ぴくんと反応するのがなんだかかわいい・・・  
 両手を根元のほうに添えて、ふたつのふくらみをなでてみる。ごめん、名称はカンベンして・・・言えん。  
 あたたかいような、つめたいような、不思議な感触のするそれをむにむにと揉んでいると、目の前で  
ガウリイのあれがみるみる大きくなっていった。まだ大きくなるの?!こわいなー・・・  
 根元のほうから上にむけて、キスをしていくことにした。  
 カリ首にあるしわにたどりつくと、そのしわをほじるように舌をはわし、ぺろりとなめる。  
 ガウリイが小さく吐息をもらす。あたしはそれを聞いてじゅんっと濡れてしまった自分に内心驚いてもいた。  
 やっぱ特別な人にするっていうのは違うもんだなぁ・・・ガウリイに抱かれるまでは嫌悪感さえ抱いていた  
ブツのはずなのに、自分から舌も指もつかって、まさにご奉仕といっていい状態になっている。そして今の  
あたしときたら、そう、喜んでいるのだ。  
 どうしたらもっと気持ちよくなってくれるのか、なんて真剣に考えていたりする。  
 あたしの中に入れている状態に近づけたらいいんだろーな、そう短絡的に考えて、とにかく舌で彼のを  
濡らしていく。でも唾液ってすぐに乾いてしまうので、あたしが思い描くとおりにはいかなかった。  
 ふくらみを両手でもてあそびながら、ちょっと困りつつも根元からさきっぽまでなめあげてみる。  
 つつっと先から透明な液体が流れ出てきた。これが先走り汁っていうやつね。ほんとに透明だ。  
 中途半端な知識だけはあるもんだから、こまったもんだ、恥じらえやしない。  
 あたしはもう開き直っていた。  
 そのぬめりを指に絡みつかせて、カリの部分をゆるゆるとこすってみる。ねとり、と糸がひく。  
 ガウリイが気持ちよさそうに声を小さくあげる。  
 やったやった。ふふ、どんなもんだ。  
 すこし得意げになったあたしは調子に乗ってくわえてみようとしたのだが、ちょっと口を開いただけでは  
全然はいらない。どうしたらいいんだろう・・・男のモノを咥えるのに大きく口を開ける、というのが恥ずか  
しいだなんて、今さらながらに思ってしまう。  
 ええい、迷ってもしかたないっ! いけっ! リナ=インバース!  
 などと気合を入れてはみたものの、羞恥心があたしの邪魔をする。  
 でもガウリイに気持ちよくなってほしいんだ。負けらんない。  
 ぎゅっと目をつぶって口いっぱいにガウリイの猛りをくわえこむ。おおきい・・・息ができない・・・  
 ガウリイの手がシーツを掴む音がする。するどい息がもれ、腰がかすかに動いた。  
 これで、動かせたら、いいんだけど・・・はぅ・・・にっちもさっちもいかない・・・くるしい・・・  
 苦肉の策で、まだぬるぬるしている手のひらできゅっとつつみこむと、やわらかくしごいてみる。  
 強くしたら痛いのかな、それとも強くしたほうがいいのかな・・・わかんないや・・・  
 うまく息ができなくて、頭がぼーっとしてくる。ディープキスと似てる、なんて思いながら、すこしだけ目を  
あけてみた。こっちを見ていたガウリイと目が合う。あたしの中の理性が急に自己主張を始めた。  
 あたしなんてことしてんのっ?!と理性が悲鳴をあげる。  
 それに賛同したいところだが、なぜだかやめられない。  
 あたしはガウリイの目を見ながら、ゆっくりと、ノドの奥までくわえこんでいく。  
 
 我慢できたのはそこまでだった。  
 あたしはまた目をとじて、何も考えないようにして、上下に頭をうごかしてガウリイをしごきつづける。  
 まぶたの内に、さきほどのガウリイの顔がはっきり残っている。愉しんでいる顔だった。  
 快楽を求める、男の顔だった。その目が、今まで見たこともないような、艶やかで色っぽい目をしていた。  
 恥ずかしくてたまらない思いと、うち震えるほどの喜びと、両方が同時にあたしの心を乱していく。  
 だんだん息の仕方がわかってきた。あたしは身勝手にも早く終わらせたくなって、手の動きを早めた。  
 舌も動かしてみる。裏側をこすりあげるように舌を口の中ですべらせると、ガウリイの息が荒くなっていく。  
 あたしは夢中でいろんなことをした。ちょっと強くしごいていたかもしれない。  
 口の中全部つかって、舌もこすりあげるようにうごめかす。  
 急にガウリイの身体に力が入ったかと思うと、あたしの頭を両手でつつみこんで、腰を激しく突き動かしてきた。  
 「ふっ・・・ううっ・・・んっんっんん!」  
 あたしのほうが喘ぎ声をあげているみたいだった。  
 強く、速く、口のなかを犯されていく。  
 ガウリイのモノが大きくふくらんでいって腰の動きがどんどん速くなっていく。  
 ああ・・・きっともうでちゃうのね、だしてだしていっぱいだして、あたしのなかにいっぱいだして・・・!  
 それは唐突だった。  
 熱い激流が口の中にほとばしる。あたしは身体をびくりとふるわせ、じっと嵐がおさまるのを待った。  
 どくんどくん、と脈打つ乱暴なガウリイのもうひとつの分身をぎゅっと握りしめる。  
 精液がいっぱいになった口からとうとうあふれだし、唇をつたいもれていくが、あたしはまだ動けないでいた。  
 猛りがようやく静まったころに、あたしは乱れきっていた息を整えながら、手をそえたままゆっくりと口をはずす。  
 胸が激しい動悸で上下している。心臓のばくばくした鼓動はおさまる気配すらない。  
 どこか他人事のようにガウリイの荒い呼吸を聞きながら、あたしは一気に口の中のものを飲みくだした。  
 ノド元まで垂れていた分をふるえる指ですくいとり、なめてみると、すごく苦かった。・・・イヤな味じゃなかった。  
 むしろ恍惚感すら感じていた。あたしはどれだけガウリイにおかしくされているのか・・・  
 いつのまにかあたしの頭から手を離していたガウリイは、自分の顔の上で両腕を交差させて、さきほどの  
快楽を堪能するかのようにじっとしていた。  
 あたしはそんなガウリイを見ながら、たまらなく幸せだった。  
 当初の目的からは少しだけずれてしまったなぁ、どんな呻き声だったかわからないほど夢中でしていたから。  
 でもいいんだ、こんなに気持ちよくなってくれるのなら、これほど嬉しいことはない。  
 ガウリイがおいで、とでも言いたげに両腕を開いてあたしをその胸に迎え入れようとする。  
 あたしはどんな顔していいかわからずに、たぶん苦笑いになりながら、そのたくましい胸に飛び込んだ。  
 
 「激しかっただろ・・・ごめんな」  
 「ううん、平気よ」  
 そう答えたあたしをガウリイはハッとした顔でみつめる。  
 「・・・飲んだの? 全部?」  
 「うん、飲んだ」  
 ガウリイはなんともいえない、まぶしそうな顔をすると、痛いぐらいに抱きしめてきた。  
 「ありがとな・・・リナ・・・やっぱお前さん最高だよ・・・」  
 あたしはガウリイからは顔が見えないのをいいことに、心底嬉しくて顔がにやけるのを抑えなかった。  
 
    ...end.  
 
 

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