「なあ、リナ、オレのこと好きか?」  
 開口一番、オレの言葉にリナは絶句で応えた。  
 「なんだよ、好きって言っちゃえよ、ほらほら」  
 「だぁぁぁぁぁっ! やめいっ! ほっぺ突つかないでよ!」  
 「なんか証拠ほしいんだよなー」  
 「なんでよ……」  
 「なーんかサビシイんだよなー。オレばっか好き好き言っててさ」  
 「…………」  
 「そうだ。口でしてくれよ。どっちでもいいぞ、任せる」  
 「………………周りに人がいるってのに、なんつーこと口走るのよ、あんたは」  
 「あんなこととかしといてさ、いまさら何に恥ずかしがるってんだ?」  
 「……全部わかっててやってるでしょ、あんた……」  
 「リナにまかせるって言ってるだろ? オレはどっちも嬉しいからなー。  
 お前のその可愛い唇が愛をささやくのか、オレのを咥えるのか、オレにとっちゃ同じ意味だからな」  
 「人の目を気にしろって言ってんのよっ! 食堂よ、ここ、しょ・く・ど・う!  
 それに、そんな言われ方したらよけい言えないじゃないのっ!」  
 「じゃあ、口でしてくれよ」  
 オレがそう言うと、リナはとうとう押し黙ってしまった。  
 あわてふためくリナが見れたから、実はもうどうでもいいんだけど。  
 まあ、悩んでる姿もかわいから、このままにしておこう。  
 オレは皿に残った料理をほおばり始める。  
 一瞬の間を置いて、負けじとリナも巻き返してくる。  
 オレは口をもぐもぐさせながら、リナの身体についてもんもんと考え始めていた。  
 リナが快感に身悶えるさまがたまらなく愛おしいのだ。  
 ずっと何時間でも抱き続けていたい。  
 晩飯の最中だというのにオレは、この後部屋でリナをどんなふうに可愛がろうかとアレコレ考えていて、  
いつのまにか手がまったく動いていなかった。  
 「何考えてんの?」  
 オレが黙ってリナの顔をながめているのに不安でもおぼえたのだろうか、小首をかしげてリナが問う。  
 「ん?……リナのこと考えてる」  
 そう言った瞬間にリナの顔は真っ赤に染まっていった。  
 ほんとにわかりやすいやつ。からかい甲斐があるなあ。  
 こーいうところは昔から変わらないままだ。  
 まだ照れてそっぽを向いているリナが微笑ましい。  
 行動の破天荒さとは逆に、中身は純情なんだよなー。  
 この前もあんなことしただけで身悶えして恥ずかしがって……  
 思い出してさらにむらむらしてきてしまった。  
 もういい、ノドなんか通らん。リナ食ってしまおう。  
 オレは食事もそこそこに、リナの手を取って、部屋へと帰ることにした。  
 リナの食事はもう片付いていたから文句も言わずにオレに従う。  
 恋人っていいよな、こーいうのスムーズで。  
 リナは抱かれている時、羞恥心と理性と、快楽を求める本能が、いつもせめぎあっているようにみえる。  
 だからオレはそれの後押しをする。  
 部屋の鍵をかけると、そのまま壁におしつけて、キスをしながら身体の自由を奪う。  
 リナの唇はやわらかく、心地よい。控えめな舌の動きも、ずいぶんと積極的になってきて嬉しいほどだ。  
 片手で肩を抱き寄せながら、もう片方の手で胸にふれる。ぴくっとすぐに反応が返ってくる。  
 熱を帯びてはちきれそうにふくらんでいく感触が好きだ。乳首が固くなっていくのもそそられる。  
 オレはしばらくその感触を楽しんでから、吐息がもれでるリナの唇からゆっくりと唇を離し、耳元でささやき  
かける。  
 「気持ちいい?」  
 単純な言葉責めなのに、リナの中で羞恥が理性を責めているのがはっきりと伝わってくる。  
 
 みみたぶまで真っ赤にさせて、どう答えようか悩んでいるのだろう。  
 肯定するのも恥ずかしいし、違うとウソをつく意味もないし、感じているのは事実なんだし、なんでそんなこと  
聞くのよって感じかな?  
 「……なんでそんなこと……聞くのよ……」  
 ビンゴ。  
 「リナが恥ずかしがってんのが可愛いから」  
 目まで潤ませておきながら、今さら抵抗しようとすこし暴れだすリナ。  
 オレは両手を後ろからまわして小さな尻をわしずかむと、きゃ、という声をあげて大人しくなる。  
 そのままムニムニともみながら、抵抗がやんだ首筋に軽く舌をはわしていくと、今度は小さく震えだした。  
 「リナって感じやすいよな……いろんなとこが敏感で、ここも気持ちいいんだろ?」  
 手をするりと股間にすべらすと、びくんと大きく反応し、ぎゅっとオレの服をつかんでくる。  
 震えてはいるが拒否はしない。  
 今日はどんなことされるのだろうかと、また知識をひっぱりだして考えこんでいるのかな。  
 オレの心はもう決まっている。今からそれを実行する。  
 しゃがみこんでリナのズボンを腰から下ろし、身構えるよりも早く下腹にキスをする。  
 下着から熱気が漂う。女の匂いだ。やっぱり感じていたんだな、嬉しいぜ。  
 「ちょ、ちょっと、ガウリイ、こんなとこで……待ってよ……」  
 扉に近い場所だからリナが焦って文句を言ってくるが、構わず下着の上から舌を押し付ける。  
 それだけで声をあげそうになったリナだったが、すぐ外の廊下を人が歩く気配を感じ、必死で声を抑えた。  
 オレはにやけそうになる顔をごまかすために舌をとがらせてリナのかわいいクリトリスを探る。  
 少しとがった感触がオレの舌にあたると、リナがオレの髪を遠慮がちにつかんで短く息をもらした。  
 いつもの服で、恥ずかしいところだけを露出して、立ったまま男にいじられている状況に加えて、声を出せば  
確実に外に漏れるという恐怖がリナを追い詰めていっているようで、脚がふるふると震えだしてきた。  
 オレは舌をさらに奥へとねじこんで小刻みに揺らし、クリが固くなっていくのを楽しむ。  
 声をだせば喘ぎ声になってしまうことが自分でもわかっているのだろう、リナは頑なに口を閉ざしている。  
 当然拒否もできない。オレはそれをいいことに下着に指をひっかけて徐々に下へずらしていった。  
 時間をかけてゆっくりと肌から離していくのがリナの羞恥をさらに煽っていく。  
 その証拠にどんどん濡れてきた。  
 「お前さんはいやらしいことされるの好きだな……こんなに濡らして」  
 オレの指摘にリナの身体に緊張が走る。  
 「……やだ……ガウリイいじわる……」  
 舌が離れたことにほっとしたのか、リナが泣きそうな声でやっと言葉を返してくる。  
 その隙が、甘い。  
 途中までずらした下着はそのままに、手を腰にまわし後ろから尻を広げると少しだけ開いた脚の間へ、クリを  
めがけて舌をすばやく差し込み、軽くなでる。  
 「あっああ……!」  
 前のめりに身体をくねらせ、喘ぐリナ。たまらん。もっといじめたくなる。  
 「声我慢できなかったら、お仕置きな。外に聞こえるだろ」  
 ぐっと堪えるようにリナの脚に力がはいる。勝気な性格が拒否を言わせないようだ。うん、かわいい。  
 オレは舌をゆっくりと左右に小さく揺すり、こりこりと固くなっていくクリを堪能する。  
 すこしづつだが大きくなっていくところがオレを誘っているかのようで興奮する。  
 
 言葉でもっとひねりあげたいが、舌を使っているとままならない。もどかしいが我慢だ。  
 リナが壁に背をあずけて上体の力を抜く。  
 快楽に身を任せることにしたのだろうか、切り替えが早い。  
 それならそれでたっぷりと可愛がってやるよ。  
 お仕置きといってもたいしたことじゃあない、じらす回数を決めるだけだ。  
 オレは両手に力をこめて秘裂まで指をのばし、広げていく。  
 じゅうぶん起き上がったリナのクリトリスを、あくまで優しくやわらかく舌でなぶる。  
 リナは健気にもまだ声を出さず耐えていた。オレの嗜虐心を揺り動かすとも知らず。  
 唐突にきゅっとクリを吸い上げる。  
 「あああっ……んんっ……」  
 喘ぎがすぐに焦りを押し殺したくぐもった呻きに変わる。  
 「はい1回」  
 短くそれだけ言うと、またねっとりとした愛撫を続ける。  
 焦らない、速くしない、最初の動きが肝心だ。舌はあくまでやわらかく、が基本。  
 それでなくともデリケートなところだ。これから時間をかけて可愛がるのだから、摩擦でこすれては痛みが  
伴う。それでは駄目だ。何度も何度もイってもらうんだから。泣いても許さない。おかしくなってもらう。  
 リナは乱れた呼吸さえ外に聞こえると思っているのか、ほとんど息をとめているようにすらなっていた。  
 快楽の絶頂ですぐ気を失うのはこういう我慢の仕方にも問題があると思うんだがな……  
 そーいうのもオレは好きだからあえて何も言わないが。  
 また廊下に人の足音が響く。そばの扉越しにはっきりとわかる、人の気配。  
 リナがびくりと身体を震わせ、オレの髪をつかんでいやいやと首をふってやめさせようとする。  
 オレはそれには気づかないふりをして舌でクリをなめあげつづける。  
 リナが必死で耐える様は本当に可愛い。腰が小刻みにふるえている。  
 足音が遠ざかって安堵したところを、口を開いてクリをまるごと口にふくみ、吸い上げてみる。  
 「やだあっ……もうゆるしてガウリイっ……」  
 もっといじめたかったが、愛しさのほうが勝ってしまった。オレもまだまだ甘いな……  
 「じゃあ、これで2回な」  
 そう言うとオレは目尻に涙を浮かべたリナを解放する。  
 腰がぬけたようにぐったりと壁によりかかるリナ。  
 頬を赤く染めたままでオレをにらんでくる。潤んだ目でにらまれても嬉しいだけだが。  
 「何の回数よ、それ」  
 「お仕置きの、だよ」  
 「わかってるわよ、そんなこと。何をする気かって聞いてんのよ」  
 教えてもよかったが、やっぱり楽しみは後にとっておくほうがいいだろう。  
 「後でちゃんと教えてやるよ」  
 オレはにっこり微笑んでみせた。リナの顔がひきつる。何を想像しているんだか。  
 あんまりいい話を聞いてないみたいだなー……好奇心が先立って猥談ばかり聞いてるとそんな目に遭う。  
 何も知らないならオレが優しく全部教えてやったのに。そうしてからとことんイジメテやったのに。  
 あ。あんま変わらんか。最終的にいじめてんだから。  
 性の知識が無い女は羞恥心すらわからないものだ。リナの半端ない知識は同時に強烈な羞恥をも抱える。  
 そんなリナを見ていると、どうしても恥ずかしがらせて、悶えさせたくなってしまう。  
 それもまた愉しいと思うオレがいる。  
 
 リナが何を知っていようが、結局は知識だけなのだから。  
 身体から直にもたらされる快楽の前ではそんなものは消し飛んでしまう。  
 そのときに抗うような、己と向かい合って羞恥と理性が闘っている様子が、リナをひどく卑猥に見せている。  
 気づいてはいないだろうが。それはオレを興奮させてやまないのだ。  
 
 「2回、か……」  
 さっそくベッドへ移動した。  
 オレの声が弾んでいるのをリナは聞かないふりをしている。  
 初めてのときはあんなに心の葛藤を体中から発散させていたのに、最近では受け入れていっているようで  
身体の緊張もずいぶんほぐれてきていた。  
 あの時のういういしい反応も良かったが、こーいうのは身体を預けてくれてからが本番だ。  
 緊張しているままだと、女は快を受け入れにくいし、何よりも体位を変えづらい。  
 しなやかに曲がる手足をあやつってこそ、挿入したままの体位変えが可能なのだ。  
 そこまでいくにはまだまだかかりそうだ。  
 教え込んでやらなければならない。リナがどれだけいやらしい身体をしているのかを。  
 何も知らない女を自分好みに調教するのが楽しいという意見も世にあるが、知識でがんじがらめにされている  
頭の中を快楽でかきまわしておかしくさせて、痴態を自ら受け入れていく様を見ているほうがオレは百倍愉しいね。  
 リナを抱いて初めて知った。この女は最高だ。  
 安っぽい言葉責めなんかじゃなく、もっと恥ずかしがらせるにはどうしたらいいのか、そんなことを考えるまでに  
なってしまった責任は、オレにではなく耳年増でここまできてしまったリナのほうにある。  
 考えながら服を脱がしていたので、少し乱暴になってしまったようだった。  
 リナに痛いと言われてしまう。  
 「すまん……もっと丁寧にキスマークつけながら、じらすようにじっくりねっとり脱がすべきだったな……」  
 リナがあわてたように肌を両手でかくしながら、エロクラゲ、とつぶやく。  
 言い得て妙だ。  
 オレはさして気にせずリナのもちもちとしたふとももに手をかけて優しく広げていく。  
 中途半端な抵抗が軽く脚を押し戻してくる。  
 まだ恥ずかしがってんのか、とろとろに濡れてんのに。  
 「きれいだぜ……」  
 相反する感情にもまれているのだろう、リナの眉間に力がこもる。  
 見られている羞恥と、喜んでいる自分の狭間で揺れているのが伝わってくる。  
 そのまま揺られていればいいさ。  
 オレはゆっくりと、小さくふるえているクリトリスに卑猥な音をさせながら吸いついていく。  
 快楽に傾いて羞恥をけとばし、淫らな喘ぎ声をあげてしまうようになるまで。  
 唇だけで甘噛みするようにもんでいると、クリが熱くふくらんでくる。  
 素直でかわいらしい。リナが隠している心の奥底にあるものに似ている。  
 そっと舌にリナのぬめりを絡ませると、そのままクリの根元から上へねぶりあげる。  
 それだけの動きにリナはシーツを荒く掴み腰を跳ね上がらせて、可愛い声で鳴く。  
 根元が弱いんだな。  
 次は舌の裏のやわらかい箇所をつかってクリを左右に弾いてみる。  
 腰をくねらせて悶えるリナの脚をしっかりと押さえつけ、優しくなぶり続ける。容赦はいらん。不要だ。  
 泣き叫ぶほど気持ちよくなってもらうのに、なんの手加減がいる?  
 そんなものは愛とは無縁のただのサディストだ。  
 オレはリナを愛している。ゆえに際限まで責め込むのだ。  
 おかしくなってもオレがいる。オレが全部受けとめる。何の問題もない。  
 
 リナの脚が硬直し、足の指先がきゅっと丸まる。小さな痙攣が腰に広がっていく。  
 はい一回目。  
 オレは舌から力を抜いてじっとする。  
 切ない吐息がリナの口から大きくもれる。  
 胸まで真っ赤にさせて身をよじって、来るはずだった絶頂に落胆している。何か文句でも言うかな?  
 リナは何も言わずにきゅっと眉根を寄せて唇をかんで耐えていた。  
 これこれ、この仕草。どんだけ色っぽいか、わかってないだろう。  
 教えてやりたい、最高にいやらしいって。  
 どうやったら伝わるんだろう。何て言えば。何をすれば。  
 オレにはいくら考えてもわからなかった。オレが感じている高揚感を伝える術などありはしないのか。  
 そのもどかしさがオレを突き動かす。  
 腰の震えがおさまるとすぐに舌の動きを再開する。下から上にゆっくりとなめあげる。  
 さきほどみつけた弱いところ、クリの根元をねぶりあげてオレの唇におしあて圧迫しながら舌を使う。  
 くりゅくりゅと固くなっている芯のような感触をなぶるたびにリナの呼吸が激しいものになっていく。  
 「………………」  
 リナが何かつぶやいた。我を忘れかけているのだろうか、すごい、と聞こえた気がする。  
 もう少しだ。リナの中で理性が駆逐されていくのが身体の動きからもよくわかる。  
 無意識に閉じよう閉じようとしていた両脚が、すこしづつだが開いてきているのだ。  
 愛おしさがこみあげてくる。このままイかしてしまおうか。  
 またもやリナの脚に緊張がはしり、小さく震えだす。  
 オレは迷った。迷ったがしかし。  
 2回目。初志貫徹。  
 リナは泣き出しそうなほどの抑えた悲鳴をあげた。  
 腰がぶるぶると震えている。  
 かわいそうだから舌は離さず軽く押さえつけたままにしておく。  
 さすがにこれだけではイケないが、快楽はゼロにはならない。  
 「ばかあっ……」  
 とうとうリナが泣き出した。  
 言いたいんだが言えなくて羞恥に悶えているんだろう。  
 ここでオレが何か言って楽にしてやることもない。黙ってじっとしておくことにした。  
 言うかな?言わないかな?ドキドキするなー。  
 「……お仕置きなんか……しないでよ……」  
 さすがに頭の回転が速い。オレの意図するところを正確に当てて見せた。  
 オレはリナの賢いところも好きなんだ。  
 なめてと言わせたかったが、オレは十分に満足していた。  
 きゅっと強くクリに吸いついてから口にやわらかく含み、舌先でぬめりをこすりつけるように愛撫する。  
 円を描くように舌で優しくなめまわし、ときおり軽く吸い上げる。  
 単純な動作だが、力加減を一定にしてゆっくりゆっくりし続けていると、リナの腰が浮き上がってきた。  
 体温も高まり身体全体が熱く火照っていく。  
 何度かじらされると絶頂の波は高く激しくなっていくらしい。  
 いつもと違う反応を返してくるリナに、オレの興奮も高まっていく。  
 腰が浮いたまま反りきり、足の指先までが反り返る。  
 力加減はあくまで変えず、優しくじっくりとねぶり、なめあげ、吸っては離し、クリにねっとり舌を絡ませて、  
口にふくみながら、ぐちゅぐちゅと上下にしごく。  
 あれほど荒かったリナの呼吸がとぎれ、息を吸いこんだあと、なんの声も発しなくなったまま、身体全体を  
硬直させて痺れるような震えをみせてくる。  
 イっている。深く深くイキまくっている。  
 弛緩にそなえてリナの浮いたまま硬直している腰を両手で掴み、容赦なくしごき続けた。  
 ふっとリナの身体から力が抜けようとするが、そこを逃さず舌でねぶりあげる。  
 クリの根元から押し上げるようにしてやわらかくもみつぶす。  
 逃げられないように腰を抱きかかえ、離さなかった。  
 
 リナがあられもない声をあげてよがり狂い暴れる様が本当に愛おしい。  
 やっと本気で快楽を感じていることをさらけ出してくれた。  
 オレは嬉しさのあまり、クリをなぶりながらそっと中指をいれる。  
 リナの中は熱く噛むようにオレの指をしめあげてきた。  
 奥まではいらなくてもいい。  
 ちょうどクリの裏側にあたる辺りに指先が当たるように軽くまげると、そのまま上にそっと押し上げる。  
 舌と指で挟みこんでねっとりとすりつぶすように動かすと、クリトリスが丸く縮まり、悦楽の悲鳴をあげる。  
 ああ、可愛い……このままいつまででもこうやってリナを気持ちよくさせてやりたい……  
 男はイったらそれまで、という感があるが、女の快楽には果てがないという。  
 狂ってほしい。何もかも忘れて、オレのことすら忘れて、女の悦びに浸りきってほしい。  
 泣いて、声をあげて、身体をふるわせて、芯からしびれて喉を仰け反らせるリナは、本当に美しい。  
 リナの理性の確かさを知っているがゆえに、それを乗り越えるほどの快を与えられたことにオレは満足  
を覚える。  
 愛してるくせに頑なに言おうとしないリナのその口から、愛よりも激しい喘ぎをあげさせていることに、  
オレはどうしようもなく幸せを感じている。  
 リナはまだイっている。オレも舌と指の動きをやめない。  
 呼吸の音がひきつれてきているのを感じ、オレは仕上げとばかりにクリに吸いつき、ぬめる舌できつく  
押しつぶしながら中から指をくるくるとこすりつける。  
 リナが気を失うのがわかった。  
 身体をびくびく痙攣させながらぐったりと力が抜けていく。  
 オレはクリに吸いついたまましばらくじっとしていた。  
 痙攣がおさまるころにやっと舌を離していく。  
 なごりおしい。バカだなオレは。  
 そっと両腕をおろし、リナの腰をベッドに優しく沈みこませる。びっくりさせないように。  
 オレはいちおうシーツで唇をぬぐうと、リナの唇にゆっくりとキスをする。  
 熱く湿った舌までちいさく痙攣していた。舌をからませ刺激をおくると、リナのまぶたがぴくんと動く。  
 はやく目を開けてオレを見てくれないかな。  
 どんな潤んだ瞳になっているのか、何をされたのか、自分がどうなったのか、全てを理解していく感情の  
揺れをオレに見せてくれ。  
 本当に好きだ。ここまで誰かを愛せるなんて、知らなかった。  
 こんなにも心が満たされる瞬間があるなんて、本当に、思いもよらなかったんだ。  
 ありがとう、リナ。オレを幸せにしてくれて。  
 
 リナがぼーっとした感じでゆっくりと目をあける。  
 そうしてオレの目を見て、満ち足りた笑顔をみせてくるんだ。  
 きもちよかった、ってそう言って、腕をオレの首筋にからませて、可愛いくちびるでキスをねだって、  
耳元でこぼれおちるように囁くんだ。  
 「……すき……」  
 そんなことわかってるのに。  
 リナは気づいていないんだろうけど、リナが見せる仕草のひとつひとつが、オレのことが好きだって言って  
るんだぜ。むしろ言葉よりも明確に、全身全霊、愛してると叫んでいる。  
 その潤んだ瞳が、火照る肌が、全部オレのほうを向いていて、オレはそれを見てるだけで、心が満たされて  
いくんだ。  
 「うん。ありがとな」  
 オレはそんなリナを優しく抱きしめてキスをして、身体に伝わるリナの激しい鼓動を愛おしく聞いていた。  
 
 頭の中で言葉が渦巻く。オレはそれをなるべく表にださないようにしていた。  
 周りで何が起ころうとゆらゆらと立ち回っていた。  
 リナが評したように、まるでクラゲのように。  
 場の気配に敏感なオレには、そのほうが色々と楽だからだ。  
 黙っているほうがやりたいことをやれる。  
 幼い頃からオレは何かにつけて他を圧倒していた。  
 体格、剣術・体術、伝説の光の剣、オレには当たり前だったそれらが、周りの人間を押し潰していっている  
ことに気づくと、いつもオレはすぐにそこを去った。  
 ひとつところに留まれば、オレの存在が誰かを歪ませていく。  
 そんな光景を見るくらいなら、自分から離れてしまうほうが良かった。  
 光の剣をもって家を飛び出したのも、それを巡り皆が争うのを避けるためだったが、もしかしたら、オレに  
似ているから、という理由もあったのかもしれない。  
 その存在自体が諍いを呼び寄せる。  
 そういう在り方に、己自信を投影して、いたたまれなかったのかもしれない。  
 リナの強さを目の当たりにしたとき、そしてそれを平然と受け入れている彼女を知った時、オレは初めて自分  
以外の人間に圧倒されていた。  
 そう、まさに圧倒的──だった。  
 そして諍いどころか、魔族すら呼び寄せ、最後には世界の運命を呼び込んでいったにもかかわらず、リナは  
とうとう全てを乗り越えてしまった。  
 リナといると心地良いのは、リナがオレのことを特別視しないからだ。  
 オレの全てを見せても、恐れや嫉妬といった暗い感情をひとつも抱かず、変わらず笑顔で接してくる。  
 そのくせオレがちょっとボケると残さず全部突っ込んでくるし。  
 スリッパまで飛び出てくる。派手なリアクションで応えてくれる。  
 たまらなく面白かった。  
 
 そーだ、鏡、鏡。  
 オレはこっそり近くに置いておいたスタンドミラーをベッドわきに寄せると、火照ってしなだれかかるリナを抱え  
上げ、うしろからだっこする形でゆっくりと貫いた。  
 リナの吐息が深くもれる。  
 そしてうっすらと目を開いて、鏡に映るふたりの姿を見ると、リナはびくりっと身体をふるわせた。  
 「……な、ななななな……」  
 急に色気のない声で「な」を連発しだすリナ。  
 「やだっばか! 変態! すけべ! やめてよっ」  
 腰をくねらせながら逃げるように動き、文句を並べる。  
 「オレが何に興奮してるかわかる?」  
 「わかるわけないでしょっ!」  
 「リナの理性が悲鳴をあげているのが聞こえるんだよ……ゾクゾクする……」  
 「……あんたってサディストだったの……?」  
 「いまさら? 心配いらないぜ、痛いことはしないからな……愛してんだから」  
 「……その愛、ちょっとなんか、歪んでない?」  
 「うん、オレも今日初めて知った。リナを恥ずかしがらせてやろうとふと思っただけだったのに、こんなに  
 愉しいなんて、おどろきだ」  
 「自覚してるなんてタチ悪いわよガウリイ……」  
 オレは小さく笑うと、リナの両手をとってオレたちがつながっている部分へともっていき、そっと手を添えた。  
 「ほら、自分でひろげてみ? もっとよく見せて」  
 脚を絡ませて閉じられないようにしてあるというのに、まだ抵抗しようとするリナの耳元に唇を近づけささやく。  
 敏感に反応してしまったのが恥ずかしいのか、そっぽを向く首筋に舌をはわせて追いつめていく。  
 「なあ、はやく……どんなふうに咥えこんでるのか見せてくれよ」  
 
 オレが言葉をなげかけるたびに、リナの中から熱くてとろけるような蜜がじわりとあふれでて、オレにまと  
わりつく。  
 これで隠しているつもりなんだから。  
 まったく、かわいいやつ。  
 「そんな悦んでもらえると嬉しいな。身体は正直だよなー」  
 反論しても図星だからオレには通じないと悟っているのか、リナはうつむきながらせめて鏡に顔が映らない  
ようにと、ふるえながらじっとしている。  
 「いいじゃねーか、もう……ぜんぶ受けいれちゃえよ……オレはもう知ってんだから」  
 その言葉を聞いてようやっとリナはオレのほうに顔を向けた。  
 精一杯こっちをにらもうとしているが、泣きそうになってる。愉しいなー。  
 「お前がオレにいやらしいことされるの大好きだって、オレは知ってるよ」  
 リナが何かを言い返す前にあごに手をかけ、きつくキスをした。  
 舌がふるえている。  
 優しくオレの舌で絡ませもてあそぶと、おずおずとリナも動きを返してくる。  
 こいつはいつも口ではイエスを言わない。口八丁、舌先三寸で煙に巻くときもある。  
 でも態度と行動はウソをつかない。  
 オレにはそれがはっきりとわかるから、リナが何をしてようが安心して見ていられる。  
 いまも、ほら、こんなに悦んでる……  
 そっとリナの指に指をからませて、オレは快楽で弾けそうなクリトリスをやわらかく指に挟み込み、  
下に押し広げながら、ぬるぬるとした愛液があふれだす結合部をあらわにして、つかんでいたリナのあごを  
軽く動かし顔を鏡に向けてやる。  
 好奇心に負けて目を開けてしまったのだろう、リナの体温が急激にあがり、中もきゅぅっとしめつけてきた。  
 「どう? あんなに小さかったとこに、オレのがまるまるはいっちゃって。女のからだってすごいよなー」  
 絶え間なくクリをいじる。喘ぎに我を忘れない程度に、ゆるく、やさしく。  
 しかしそんな軽い動きでなでまわしてくゆらせていただけだというのに、唐突にリナは背のけぞらせ、腕を  
オレの首筋にまわして、オレに黙って小さな痙攣とともに果てた。  
 果てたあとの吐息がリナの唇からもれでる前に、オレは奥まで貫き突き上げる。  
 濡れた声でリナが鳴く。  
 オレはもうたまらなくなって、もう少しいじめてやるつもりだったのに、激しく動き出してしまった。  
 うしろから抱きかかえるように、とがった胸を両手で包み込み乳首をもみしだく。  
 耳の後ろ、首筋に吸いつき、身体を密着させてリナの熱と震えと喘ぎを全部抱きしめる。  
 オレの腰にもシビレがはしった。快楽の痺れだ。  
 あ。いかんいかん。こーいう姿勢はすぐに抜けないから危ないんだった。  
 忘れるとこだった。約束は守らないとな。  
 焦らないって決めたんだから。子供はまだダメだ。  
 リナがイクのに合わせて乳首を強めにひっぱってやる。  
 頭の芯まで快感が突きぬけるかのようにリナが身悶えしながら汗ばむ肌をオレにおしつけ身体ごとのけぞる。  
 その過激きわまりないリナのしめつけに歯をくいしばって耐え、奥に突きこんだままオレはじっと嵐がすぎる  
のを待つ。  
 ぎゅっと抱きついてしばらく動けないでいたオレの髪にそっとリナの手がふれた。  
 「……ごめんね……」  
 ああ、リナも闘ってるんだ。不安と恐怖と、これから先にくるかもしれない未来と。  
 オレとの子供。  
 それがどういうことなのか、未知数すぎてうまく把握できなくて目をそらしている自分と、オレに我慢を強いて  
いる自分と。気持ちいいと思いながら闘ってたんだな。  
 バカだな。オレに任しときゃいいのに。  
 そんなこと考えずに、善がってたらいいのに。  
 オレは胸の奥からつのってくる愛しさに身をゆだねてさらにきつく抱きしめてしまった。  
 「ちょっ……ガウリイ、ごめんて……あやまってるじゃない……くるしいっ」  
 誤解させてしまった。  
 でもなんて言ったら伝わるのか、想いが大きすぎて困惑してしまう。  
 まあいいか。何度も言ったらそのうち伝わるだろ。  
 オレは何度も何度も愛をささやいて、今度はリナが困ったような顔になっていった。  
 
 「手をチョキにしてみ」  
 体勢を変えてリナをベッドに仰向けに寝かすと、オレは自分の指を2本立てて見せた。  
 いじめんのは終わり。ここから本番。  
 「こう?」  
 訳が分からないながらも素直にオレに向けてチョキの手を出してくるリナ。  
 その指の股の間に、オレの指をさしこむ。  
 リナはまだ分かってないようだ。  
 「松葉くずし」  
 さらに意味がわからない、といったふうに眉を少しよせるリナ。  
 「こーいうこと」  
 いやらしく指をうごかしてピストン運動させると、頭の中でオレ達がこれからするであろう体位を想像  
したんだろう、リナの顔が真っ赤になった。  
 オレの顔に笑みが浮かぶ。  
 腰に手をそえて横向きにさせると、片脚を抱えあげて折りこませる。  
 挿入したまま女の身体を動かすには相手の体位への理解もいる。  
 リナは恥かしがりながらも、オレの思うままに動いてくれた。  
 よしよし。そうこなくっちゃ。気持ちよくさせてやるぜ。  
 いつもと違うところにアレがあたっているのがわかるのか、まだ動かしてもいないうちからリナがもぞもぞと  
腰をくねらせてくる。  
 すこしづつ、じらすようにオレは腰を引いていき、抜けそうになる前にまたゆっくりとじわじわ奥まで突く。  
 リナの身体がびくびくふるえ、シーツを指がぎゅっと握りしめている。  
 同じように目もぎゅっとかたく閉じて、何かに耐えてでもいるかのようだった。  
 オレはリナの腰のあたりを優しくなでてみる。リナの緊張が少しでもほぐれるように。  
 こんな固まったままねじれた姿勢で激しく動いたら、華奢な身体などすぐに壊れてしまう。  
 痛いと言わないリナへの、オレができる精一杯の気遣いだった。  
 オレだって我を忘れてしまえばどんなに激しくしてしまうか、最近では正直自信がなくなってきている。  
 腰をさすり、ふとももをさすり、髪をなで、指をからませ、慎重に腰を動かしつづける。  
 ぴったりと寄り添うようにリナの中が変わってきた。  
 余計な力が抜けて心身ともにオレを受け入れた証拠だ。  
 オレの背筋が軽くふるえる。嬉しくて身震いしてしまった。  
 いくぜ、リナ。  
 
 ぐっと奥まで突きいれ、かきまわして、勢いをつけてリナの中を責めこんでいく。  
 リナは温かい感触でオレをつつみこんで、蠢くように絡みつき、オレの動きにあわせて絶妙な締め上げを  
繰り返す。  
 無意識なのか意識的なのか、オレを簡単に昇天させようとする。  
 考える力を奪われていって、ますます激しく突き上げてしまう。  
 リナの深い喘ぎが女のそれになっていく。  
 昼間には決してださないような、色に溺れた女の声……  
 オレはその鳴き声を心地よく聞きながら必死で力をセーブしていたが、思う通りにはいかなかった。  
 気持ちいい、凄え、気持ちいい……!  
 オレの息が荒くなる。腰の動きに合わせて粘る卑猥な音が汗とともに散る。  
 リナのびくつく腰が、シーツをきつく掴む指が、涎を垂らす唇が、目尻に浮かぶ涙が、これ以上ないくらい、  
いやらしい。そんなくせに、全身から漂わせるのは悦びの気配、ときたもんだ。嬉しいじゃねーか。  
 
 ああ、考えごとして集中をまぎらわしてみたけどやっぱもう限界だ。  
 我慢してたのもあるけど気持ちよすぎる。  
 腰の奥からじわじわと快感がせりあがる。  
 もっと速く打ちつけたい。  
 頭に白いモヤがかかる。  
 うまく考えられない。  
 きもちいい、たまんねー。  
 頭がからっぽになっていく。  
 リナはイクたびにぎゅうぎゅう締めつけてくる。  
 ったく、ちょっとは加減しろよな。  
 オレもう出ちゃうよ。  
 もっとずっとこうしていたいのに。  
 責めてんのか責められてんのか。  
 自分の息がうるさい、いや、もうどうでもいい。  
 腰を打ちつけるたびに激しく音が鳴る。やらしい音だ。  
 一気にガッと昇りつめていく。  
 痺れるような快楽がオレを襲う。  
 「くぁっ……!」  
 たまらず呻いていた。  
 叫びたくなるほどの激烈な射精感。  
 オレは無理やり腰を引き、リナの尻におしつけ、ぶちまけた。  
 熱さに身悶えするようにリナの背がよじれる。  
 呼吸を整えようとオレは深く息をする。  
 ……くはー……  
 腰が痺れている。  
 心臓が激しい鼓動をくりかえす。  
 ……エッチってこんなに気持ち良かったっけ? 昔はもっと淡々とこなしてた気がする……  
 リナの中で出したいなー……オレの精液全部ぶちこんで、リナの子宮までオレでいっぱいにして、孕んで  
くれたらどんなに幸せか……ダメだダメだ。オレのひとりよがりだ。しょい込むのは全部リナだってのに。  
 息が落ち着くと同時に理性も落ち着いてきた。  
 リナが汗ばむ肌を真っ赤に染めてぐったりとしている。  
 目尻に浮かぶ涙をそっとぬぐってやる。  
 これは歓喜の涙なのか、それとも苦痛の涙なのか、何度身体を交わらせても、いまだにわからない。  
 指についたその涙をなめてみる。  
 なめてみたところで、どれほどの想いがつまっているのか、わかるわけもなかった。しょっぱいだけだった。  
 もう一度いれたい。  
 オレはまだおさまりもしない一物に我ながらあきれてしまった。  
 だがどう見たところでリナはギブアップだ。意識がない。  
 オレだけひとりで気持ちよくなってもそんなに楽しくない。  
 リナといっしょに快をむさぼるのでなければ虚しくなるだけだ。  
 
 始まりは、恋心ではなかった。子供がひとりでうろついているのが心配だった。  
 それがリナの強さを知った時に好意に変わり、そしてただのか弱い女の子だと理解した時に、愛に変わった。  
 もう戻れない。リナのそば以外にどこにも行く気がしない。  
 リナがやっと目を覚ましてオレを見つけると、いまだ火照る腕をこちらに広げてくる。  
 身体に力が入らず動けないようだ。  
 抱きしめて欲しいと目で訴えてくるので、その華奢な身体を優しく抱きよせると、両腕をオレの首に  
からませて、耳元で小さくささやいてきた。  
 「……好き……大好き……」  
 「……うん」  
 「……愛してる……」  
 初めて聞くリナからの愛の言葉、それは想像以上にオレの胸をねじりあげて呼吸を苦しくしていった。  
 魂の底から何かがこみあげてきて、オレに一筋だけ、涙を流させた。  
 「ああ……ありがとう……」  
 オレはつながったまま抱きしめて、そのまま愛しい女の存在全てに浸っていった。  
 今までは、護りたいと思ってそばにいた。  
 でもこれからは……幸せにするためにそばにいたい。  
 「ふるえてるの?ガウリイ……」  
 リナの優しい声がする。  
 「だいじょうぶだ……ちょっと、めまいがした。幸せすぎて」  
 「な、なに言ってんのよっばか」  
 照れてはにかむような笑顔をみせるリナ。  
 そうやって、笑っていてくれ……オレの隣で、ずっと。  
 ああ、何度言っても言い足りない……  
 「愛してるよ……」  
 リナは嬉しそうに目を閉じ、オレからのキスを待つ。  
 そうしてオレたちは、今までで一番長くて一番優しい口づけをした。  
 
 

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