「はぅ…ッ、ぅあ、ア…!」
目の前でリズミカルに揺れる肢体。
愛しい男に後ろから抱き締められて突き上げられながら、アメリアは今まで聞いたことのない熱を帯びた叫び声をあげている。
よく見えるようにと、ゼルはわざわざアメリアの膝を開いて、びしょ濡れの結合部を誇らしげに見せ付けてくる。
――そんなに、気持ちいいんだ。
ゼルの体は岩で出来ている。もちろん、あそこも。とんでもなく痛いのかと思ったけど、アメリアの凄い嬉しそうな表情からは、そんなものは読み取れそうもなかった。
「…ふ、ぁあ、ゼルガディス…さん、ぁっ、恥ずかしい…ですっ…!」
途切れ途切れに、息も絶え絶えに。アメリアはゼルに哀願する。しかしゼルは聞かない。べろりとアメリアの首筋を舐め上げて、更に強く抱き締めた。
「ひゃッ…あ――!」
ぢぷぢぷと濡れた音がここまで届いてくる。
…まずい。あたしの身体まで一緒に抱かれているかのように錯覚してくる。
と――。
「…あ!」
つぷん、とあたしの中に挿入された太い指。
「見てるだけなのに濡れてるぞリナ。そんなに羨ましかったのか?」
アメリアと同じように、あたしを背後から抱き締めてくれていたガウリイが、やや苛立ったようにあたしの中をいじくる。くちゃくちゃと音が聞こえてきて、さすがに恥ずかしくなって目の前の二人から目をそらした。
「…ん、ん」
入り口のひだを何度も何度もなぞり上げられ、とても切ない気分になる。陰核には決して触れない、もどかしくて意地悪な指。
「…次は、ゼルに抱いてもらうか?」
相手には聞こえないように、耳元で囁かれる。ぞくぞくと背中に痺れが走った。
「…やだ、そんなの…やだ…ぁ」
ちゅく、ちゅる。ガウリイの指を、愛液がどんどん濡らしていく。
あたしを満たしてくれるのは、コイツしかいないって分かってるくせに。
アメリアにはゼルしかいないように、ゼルにはアメリアしかいないように。
「あたしは…ガウリイしか…欲しく、ない」
「…リナ」
よくできました、と言わんばかりに口付けられ、そのままガウリイの熱いモノが入ってくる――!
「ぁあ、あ…あ!」
満たされる。
ガウリイの熱が、あたしを堪らなく満たしていく。
頭のなかが、真っ白になる。
…あーあ、たぶんあたし今すんごい顔してるんだろうな。ゼルが食い入るようにあたしを見てるし。
「そっちは焦らすやり方が好みなようだな」
ゼルが、興奮に喘ぐアメリアの胸を優しく揉みながら笑っていた。
アメリアは、やっぱまだ恥ずかしいらしくゼルの胸に必死で顔を埋めようと頑張ってる。
「…ほんと、いじわる、なんだから…あ!」
ごりごりと膣内を蹂躙するガウリイは、それでもまだあたしをいじめる気のようだ。あたしのナカを知り尽くしてるくせに、一番気持ちいいところに届かせてくれない。
淋しかったのかな、こいつ。
「が、ガウリイ、…ガウリイ…っ!」
腕を伸ばして、後ろのでっかい頭を抱える。
…ああもう、こんな状況で言うのはさすがに恥ずかしいってのに…!
「…どうしたよ?」
「…もっと…動いて、……イかせてっ…!」
返事は無かった。
そのかわり、動きががらりと変わる。
「ひぁ、あ、あんッ!あ――ぁあ…ッ!」
もうガウリイは容赦しなかった。あたしのいいところを、がんっがんに責めたてた。
もう何も考えられない。ただひたすらに、ガウリイの動きを受け止める。
「アメリア…、こちらも、そろそろだ」
「ん、くぅ…ッあぁあ!」
アメリアの声が、一段と高くなる。
…四人同時にイくなんて、可能なのかなぁ…?
そんな事をぼんやりと考えながら、あたしは達した。
アメリアもだらりと脱力して荒い息をつきながら、ゼルとキスしてる。
なんか対抗意識が出てきてあたしもガウリイにキスしてやった。
…ていうか、なんでこんな事になったんだっけ…?
「…リナ、可愛い」
…ちぇ。
なんか…もういいや。ガウリイ笑ってるし。その…凄い気持ちよかったし。
「…大好きです、ゼルガディスさん」
いいな。あっちは、あんなに素直に言えるんだ。アメリアらしいや。
ゼルも…わ、何よあれ。あんな笑顔できるんじゃん。
まぁ…こんなのも、たまには悪くないか…。
ガウリイに抱き締められて、あたしはそのまま眠くなっちゃって。
…起きたら、あたしも…ガウリイに、……。
了