スレイヤーズ  

 もう、我慢できない。  
 濡れたそこに指を滑らせると、快感が体を駆け抜ける。  
「・・・っ」  
 隣の部屋にいるだろうガウリイに声を聞かれないよう押し殺す。  
(あ、ああ、ガウリイ)  
 自分のことを子供としてしか見てくれないガウリイを求めて、体の熱は増す。  
 動き出した手は止まることはなく、水音を響かせる。  
(っはあ、気持ちいいよぉ)  
 ズボンとパンツを膝まで下げ、パジャマを肌蹴てあたしは悶える。  
 溢れ出した蜜はベッドのシーツを濡らしてしみを作る。  
(ガウリイ、ガウリイガウリイ)  
 小さいとバカにされる胸の頂を空いた手で弄る。  
 あたしは後ろめたさを感じつつもこの行為に飲み込まれてしまう。  
(ああん、は、ガウリイィ)  
 この手がガウリイだったら・・・  
「・・っ」  
 極まった快感に身を震わせて、あたしはベッドに身を投げ出した。  

 

 あたしは何度となくこの行為を繰り返していた。  

 

 もう、我慢できない。  
 濡れたそこに指を滑らせると、快感が体を駆け抜ける。  
「・・・っ」  
 隣の部屋にいるだろうガウリイに声を聞かれないよう押し殺す。  
(あ、ああ、ガウリイ)  
 自分のことを子供としてしか見てくれないガウリイを求めて、体の熱は増す。  
 動き出した手は止まることはなく、水音を響かせる。  
(っはあ、気持ちいいよぉ)  
 ズボンとパンツを膝まで下げ、パジャマを肌蹴てあたしは悶える。  
 溢れ出した蜜はベッドのシーツを濡らしてしみを作る。  
(ガウリイ、ガウリイガウリイ)  
 小さいとバカにされる胸の頂を空いた手で弄る。  
 あたしは後ろめたさを感じつつもこの行為に飲み込まれてしまう。  
(ああん、は、ガウリイィ)  
 この手がガウリイだったら・・・  
「・・っ」  
 極まった快感に身を震わせて、あたしはベッドに身を投げ出した。  

 

 あたしは何度となくこの行為を繰り返していた。  

 

 ある晩ノックの音に、あたしは慌てて身なりを整えた。  
「な、何?」  
 先ほどまで行為に耽っていたため、声が変に震える。  
 あたしの動揺を知っているのかいないのか、ガウリイはいつもと同じ顔で部屋に入ってきた。  
 ガウリイを招き入れたあたしは、ベッドに戻り縁に座る。  
 先ほどまでの行為を考えると、この部屋にガウリイがいることがものすごく恥ずかしい。  
 あたしはガウリイと視線を合わせないようにして足をぶらぶらさせた。  
「何のよう?」  
 あたしの問いには答えずに、ガウリイはあたしの隣に腰を下ろした。  
 安宿のベッドはギシっと音を立てる。  
「ガウリイ?」  
 黙っているガウリイに、落ち着かなくてあたしは顔を上げた。  
 そして、硬直した。  

 ガウリイの顔はいつものように優しい。  
 でも、何かが違う。 

 

「が、ガウリ――イッ!?」  
 一瞬で視界は反転して、あたしはガウリイに覆い被さられた。  
「リナ」  
 低い声であたしの名を呼ぶガウリイはみたことのない顔をしていた。  
 見つめる青い瞳が意地悪な輝きを持つ。  
「いけない子だな。一人でこんなにして」  
「あっ!」  
 つんと立った胸の頂をパジャマ越しにつんとつつかれる。  
「感じやすいな」  
「が、がう」  
「一人で弄ってたんだろ?」  
 その言葉にあたしは恥ずかしさに頭が真っ白になる。  
 ガウリイに、知られていた。  

「きゃっ!」  
 しかし、肌に触れる冷たい空気にあたしは意識を戻す。  
 あっさりとパジャマをはがれ、ズボンをパンツごと抜き取られる。  
 抵抗するあたしをものともせずに、ガウリイはあたしの足を広げて持つ。  
「こんなに濡らして」  
「やっ」  
 まじまじと、見つめられて羞恥に涙が溢れてくる。  
「お、見られて感じてんのか?  
 ここ、ひくひくしてる」  
 ガウリイは意地悪く言うと、あたしの足を離した。  
 あたしはベッドの端に逃げて、腕で体を隠す。  
「リナ」  
「やっ、やだ」  
 ガウリイの力強い腕があたしを引き戻す。  
「ほら、リナ、見せてくれよ」  
 ガウリイはあたしの手を濡れた泉に導く。  
「いっつも一人でやってたろう?ほら」  
「あ、いやぁ」  

 体を駆け抜ける、いつも以上の快感にあたしは打ち震える。  
 ガウリイはそんなあたしを青い瞳で見ている。  
「あぅ、や、はあ」  
「ほら、見せて」  
 ガウリイはあたしの足を広げさせると、あたしが自身で弄るのをじっと見つめる。  
「や、見ない、でぇ」  
「リナはホントにやらしいな」  
「ふ、う」  
 やめないと、ガウリイに見られている。  
 あたしは羞恥でぐちゃぐちゃになった思考の中、そう思いながらも止まらない。  
 ガウリイが見ている・・・そう思うとあたしの体はいつもよりも熱くなる。  
「あ、あ、あああああっ!」  
 イってしまい、荒い息を整えるあたしの耳に、ガウリイの嘲笑が届く。  
「リナは悪い子だな。  
 一人でこんなにして」  
 羞恥に頭が沸騰しそう。  
「お仕置きだ」  
 視界が金色の髪に覆われると同時に、体に痛みが走る。  

「い、いたいいぃ!いや、いやぁ」  
 あたしの指なんか比べ物にならないほど太くて硬いものがあたしを引き裂く。  
 ガウリイは容赦なく、あたしの中を暴れまわる。  
「やあ、いたいよぉ」  
 逃れようとするあたしの腰を押さえて何度も打ち付けられる。  
 その度に痛みの波が押し寄せる。  
「いやああぁ」  
「くぅ」  
 ガウリイの低いうめきと共に、温かいものが奥にたたきつけられる。  
 息をつく間もなく、体を返され今度は後ろから貫かれる。  
「あひいぃっ」  

 何度も貫かれるうちに、痛みは快感にかき消されていく。  
「ふあ、あぅ、あっああぁ」  
「リナはやっぱりいやらしいな」  
「んぁ、ああ、」  
 あたしはガウリイに与えられる快楽に溺れていく。  
 自分から揺れる腰を止められない。  
「ああ、あ、い、いくぅ、いっちゃううぅ」  
「ほら、いけよ!」  
「ひああああん」  
 より奥に打ち付けられ、あたしは今夜何度目かわからない絶頂を迎えた。  

 

いちおうおわり