「…っあ…んっ…ああ…っ…ふぁっ……」  
 
 
月も綺麗に輝くその夜、  
ある宿の一室で、まだ若い少女の嬌声がひっきりなしに響いていた。  
 
その部屋のベッドの上には男女が一組。  
男が少女を後ろから抱え込むようにして自分の足の上に座らせていた。  
 
「・・・やっ…がう、りぃ…っ…ああっ」  
男の指は少女の秘所に沈められ、ぐちゅぐちゅと音を立てて、  
抜き差ししたりかき回したりしている。  
もう片方の手は少女のやや小ぶりの胸へと向けられ、揉みしだいたり頂きを転がしたりと忙しい。  
少女の耳元では男の舌が蠢き、じわりじわりと嬲るように舐め上げられていた。  
「…なぁリナ、気持ち良いか?」  
ゆっくりと囁かれるその言葉に、答えようにも身をよじらせて喘ぐしかできない少女の瞳には、涙が浮かんでいた。  
 
「たしかリナは、此処が好きだったよなぁ…」  
そう言いながら、少女の愛液でぬめる男の指が、すっかり熟れた真珠へと触れた。  
そのまま優しく擦るように弄ぶ。  
「ああああっ…だめっっ…」  
あまりに強い快感に、少女の身体がびくんと跳ねた。  
秘所に沈めた指も激しく動き、耳には舌が差し込まれてぴちゃぴちゃと卑猥な音が響く  
「あっっ…もう…っ…イっちゃ…う、…イっちゃうよっ…ぅ…」。  
「いいぜリナ、イっちゃえよ」  
「…あっ…あああああああああっっ…!」  
頭の中が真っ白になって、何かが身体を突き抜けていった。  
少女の身体はびくびくと震え、泉から男の指が引き抜かれると、こぽりと蜜が溢れた。  
 
男は、天まで反り返った自分の猛りを取り出し、まだ息も荒い少女の泉にあてがった。  
そのまま少女の腰を下ろすようにゆっくりと沈める。  
「・・・っああ…んっ・・・はぁ・・・っ」  
達したばかりの身体に侵入した熱いモノに、少女は大きく息を吐いた。  
奥の奥まで沈めると、少女の腰を掴んで上下に揺さぶる。  
「…んんっ…あっ・・・・・・やっ…っ」  
かき回して、貫いて、たっぷりと少女のなかを味わっていく。  
「今日の、リナのなか、すごいぞ…俺を、ぎゅうぎゅうに締め付けて…そんなに我慢してたのか?」  
「・・・っあ…んっ・・・だって、…ひさし、ぶり…だからっ…ああっ」  
 
そう、実はつい最近まで仲間の二人と四人組で旅をしていたために自然とヤる場所も回数も限られて、お互い吐き出せない性欲を弄んでいた。  
色々あってその二人とは別れ、再びリナとガウリイ二人だけの旅に戻った日の夜が今日だった。  
 
「・・・がうりぃ、だって……いつもより…っ、……大きい…よ…ぅ」  
顔を真っ赤に染めながら、お返しとばかりに少女も言い放った。  
図星だったので言い返すこともせず、男は少女の身体から一度己を引き抜く。  
「…っあ…な、んで・・・?」  
 
不思議そうな顔で己を見返す少女に笑みで答えてから、  
そのまま少女の身体をベッドの上へ倒し、四つんばいにさせると、再び後ろから一気に貫いた。  
「あああっっ…!!」  
奥の奥まで差し込んでから、再びぎりぎりまで引き抜いて、また貫く。  
深いところも浅いところもぐりぐりと押し付けて、強く早く攻め立てる。  
「…っあ…あっ…んんっ…は…っ…ああ!」  
室内には肉がぶつかり合う音と、淫らな水音がひっきりなしに響き、お互いの興奮を高めていった。  
少女の腰を支えていた手が胸へと移り、やわやわと揉みしだく。  
固くとがった頂きをきゅっと摘めば、内壁が素直に反応して男のモノを締め付けた。  
「…ああっ…ん…がぅ、りぃ…っ…」  
「リナのなか、すっげーいいぜ…っ…」  
熱く耳元で囁かれて、少女はびくびくと震える。  
男は自らの限界が近いことを悟ると、より一層強く腰を打ち付けた。  
「…っっ…ああ…また・・・イっちゃう、よ…ぅっ…!」  
お互いをこれ以上ないほど感じながら、遥か向こうの快感が押し寄せてくる。  
「…く…っ…」  
男から吐息が漏れて、白い熱いモノが少女の中へ放たれた。  
「あっ…あああああああああ…っっ!!」  
同時に少女も達し、全身を震わせながら男の精を受け止めた。  
 
「・・・はぁ…っ…は…ぁ…」  
お互い荒い息を整えながら、しばらくそのまま余韻に浸る。  
 
やがて男のモノが固さを取り戻すと、少女の身体をひっくり返して仰向けにし  
再びゆっくりと侵入って行った。  
男の吐き出したものと少女の愛液で其処は濡れそぼり、  
何の抵抗もなく猛りを飲み込んでいく。  
「…あ…っ…んん……がぅ、りぃ……っ」  
「リナも、一回じゃ…足りないだろ?」  
「…ん…っ…ばか、ぁ…っ」  
そう笑いながら言われて、少女は顔を真っ赤にしながら頷いた。  
男はゆっくりと味わうように腰を動かしながら、  
少女の唇へ己の唇を重ねた。  
半開きの口へ舌を差し込み、歯列を舐め、お互いの舌を絡みとるように貪りあう。  
その間も左手は少女の胸を揉みしだき、右手は少女の右足を大きく開いて支え、腰を深く打ち付けていた。  
「…ふ…っ…う……むっ…んんっ…」  
長い時間のあとようやく唇が離されて、少女は大きく息を吐く。  
男の唇は首筋、鎖骨、と赤い跡を付けながら移動し、小ぶりな胸へとたどり着いた。  
じわりじわりと周りのふくらみから舐め上げて、美味しそうな赤い実へと食いつく。  
ちゅうちゅうと吸い上げて、舌で転がし、軽く歯を立てる。  
「…ああっ…ん…っっ…や…っっ」  
少女はもっともっとと言うように男の頭へ手をやり、そのさらさらした金髪へ指を絡ませた。  
「ん…っ…あ…っっ…ああっ」  
上からも下からも攻められて、少女は嬌声を上げてよがるしかない。  
やがて胸から唇を離すと少女の腰を支え直し、奥へ奥へと猛りを打ち付ける。  
「…はっ…ぁ…あ…っう…んん」  
熱いモノと熱いナカと、高まり続けるお互いの温度は溶け合って、二人を包み込んだ。  
「…っあ…んっ…がう、りぃ…っ…ああ!」  
「…リナ…っ、…くっ…」  
何度も貫いてから、少女の奥へ今日二度目の精を放つ。  
「…っああああああああ…っっっ」  
どこまでも激しい快感に飲み込まれながら、少女は達した。  
 
 
 
そこでようやく男は己の猛りを引き抜く。  
それに合わせて少女の泉から大量の白いモノと愛液が零れた。  
 
そしてまだ息も荒い少女の身体を抱きしめて、ベッドへ横になった。  
 
そのままお互いの体温を感じながら、  
久しぶりの安堵感の中で  
心地良い眠りへと落ちていくのだった――。  
 
 
 
 
 
 
<終わり>  
 

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