季節は春
日差しはやわらか暖かく、新緑の森の奥深くにもきらきらとした木漏れ日を届けてくれる
あてもなくのんびりと歩くにはよい季節であるっ!
「要するにまた道に迷ったんだな?リナ」
「・・・・・・うっさいよ」
あたしの旅の連れ、顔と剣の腕は一級品だが、脳ミソくらげのガウリイに、のほほん口調で痛い所を突かれ、
睨みつけるあたし
「まあ、いつもの事じゃないか。素直になれって」
わしわしといつものように頭を撫でながら言ってくる
「だあああああっ!わかったわよ!迷った!迷いました!だから髪をぐしゃぐしゃにすんなーーっ!」
「よーしよしよし」
って聞いてないし!人の話
「あたしは犬じゃなーーーーーいいっ!!」
すぱーーーーーーーーーーん!
静かな森にあたしの繰り出したスリッパとガウリイの頭が奏でる音が響き渡り、驚いた小鳥達が羽ばたいてい
く。そんないつもの風景…・・・のはずだった
「って〜〜〜。いつも思うが、お前さんそのスリッパどこから出してるんだ?」
「そんなの乙女の秘密よっ!」
たいして痛くもないくせに、情けない顔で聞いてくるガウリイに、スリッパをしまいつついつもの答えを返す
「懐っていっても、何か入ってたらもっとこう膨らみがなあ」
情けない顔から一転、珍しく思案顔のガウリイが近づいてきたかと思うと、後ろから抱きしめられる
「ちょっ、何すんのよガウリイ!放せー!」
暴れるあたしをものともせずに、ガウリイは器用にあたしのマントやショルダーガードを外していく
続いてあたしの上着の胸元を肌蹴させると、その内側に手を入れてきた
「やっ……やめっ、このエロくらげ〜〜〜〜」
「うーーん?どこだ?」
上から覗き込みながら、尚もごそごそと服の中を彷徨う手
「んあっ・・・・・・胸を揉むな〜〜〜〜〜」
「う〜〜〜〜〜ん?」
「んっ・・・・・・あん・・・・・・」
何やら考え込みながら、あたしの胸を揉みしだいてるガウリイ
・・・・・・なんか目的が摩り替わってないか?
そんな事を思っていたら、上着がするりと肩を滑り、足元の草の上へ落ちる
「やっぱり無いよなー」
ガウリイはそう言うと、あたしをくるりと反転させ、草の上へと押し倒す
「なっ!こらっ!無いってわかったでしょっ。これ以上どこ探すっていうのよ?」
胸を両手で隠しながら睨みつけるあたし。でも見下ろしてくるガウリイは全く怯む様子もなく
「そりゃー全身くまなく?」
そう言いながら、既に剣帯は外され、ズボンに手がかかっている
「そんなとこに隠してないってばっ!やめっ・・・・・・んっ!」
ズボンの中に侵入してきた手に弄られて、鼻にかかった声が漏れる
「なあ?どこに隠してるんだ?」
「ぁ・・・・・・んっ・・・・・・やぁ・・・・・・だめ・・・・・・んっ・・・・・・」
耳元で囁かれながら、割れ目をなぞられ息があがる。ガウリイの指が更に奥へ入ってきてあたしは身を捩じらせた
結局全部脱がされたあたしは柔らかい草の上、荒い息をつき横たわっていた
「・・・・・・ちょっと。なんであんたまで装備外してんのよ?」
「え?邪魔だし。リナも中途半端じゃいやだろ?」
そう言うと鎧と剣を外したガウリイが再び覆い被さってくる。脚を開かされて
「あああっ!!ぅんっ・・・・・・はぁん・・・・・・あっ・・・・・・あんっ・・・・・・」
一気に貫かれて揺さぶられ、あたしにはただ喘ぐことしか出来なかった
春ののどかな森の風景には似合わない、ぐちゅぐちゅといやらしい音と二人の乱れる吐息、そしてあたしの喘
ぎ声が風に溶けていく
「リナ・・・・・・リナっ・・・・・・」
あたしの名前を繰り返しながら激しくなってくる動きにあたしは押し上げられていく
「がうり・・・・・・んっ、は、あっ・・・・・・あたし、もうっ・・・・・・んあっ・・・・・・!!!!!」
背を反らせ、彼が吐き出したものを奥へと呑み込んでいく。やがて弛緩した身体は再び草の上へと沈んだ
「結局わからなかったなー」
再び装備を身につけながら、ガウリイが言う
「・・・・・・わからないままのほうがいい事もあるのよ」
気だるい身体をなんとか起こし、衣服を身に着けながら言うあたし
「んー?それもそーだが、やっぱり気になるじゃないか」
「秘密ったら秘密なのよ!潔く諦めんかーーーーーーーいっ!」
再び森に響き渡るスリッパの快音
「おおっ?!」
はっ!!しまった!つい反射的にっ
スリッパ片手に固まるあたし。探究心再始動の目つきでにじり寄るガウリイ
「うわきゃああああああああああ!!このエロくらげーーーーーーーーー!」
小鳥さえずる平和な森の中、再びあたしの絶叫が響き渡ったのであった
おわり