あたしリナ=インバースとガウリイはとある遺跡に来ていた  
目的はもちろんお宝げっと!  
いくつものトラップをなんとかくぐり抜け、おそらくこの扉の奥にお宝があたしを待っているはず!  
あたしは期待に胸膨らませ、扉を押し開いた  
 
思った通り、扉の先にはいかにもといった感じの台座がひとつ  
そしてその上には淡く黄色の光を放つオーブが乗っていた  
あたしは扉の内側に一歩踏み出し…  
「リナっ!」  
叫び、ガウリイがあたしを抱き締め、体を捻るようにしながら左手へと跳ぶ  
ガウリイに庇われながらあたしが見たのは目映く輝くオーブ  
その光が一筋の線となり、こちらへ向かい、ガウリイの背へと当たるとその身を包んだ   
 
あたしとガウリイはそのまま冷たい石の床へと倒れ込んだ  
「ガウリイ、大丈夫?」  
「う…リナ怪我はないか?」  
「あたしは大丈夫よ。それよりもあんた…光ってる」  
「えっ?」  
そう。ガウリイは黄色い光に包まれていた。そしてその光が次第にガウリイから離れるように移動して何かを形どっていく  
やがてその光が収まり、そこに出現したのは  
もう一人のガウリイだった  
 
「リナはオレのだぞ!」  
「なんだと?オレのだ!」  
「だー!うっさあああああいっ!あたしは誰のものでもないわあああああっ!」  
あたしは両手に構えたスリッパで2つの金の頭をどつき、やっとおとなしくなった二人に溜め息をひとつ吐いた  
 
あたし達はオーブを手にとりあえず遺跡近くの町へと戻ってきていた  
ここは宿屋の一室、あたしの部屋  
さっきから押し掛けてきたガウリイ二人がもう何度目かわからない言い争いをしていてうるさいやらややこしいやら  
謎を解明しようと、このオーブについての文献を再度読み返していたのにはかどりやしない  
 
増えたガウリイは一体どういった存在なのか  
単なるコピー。某鏡のようにどこかしら相反するものなのか  
元に戻す方法は?などなどわからない事だらけで  
しかも困った事に遺跡から戻る途中で本物がどっちかわからなくなってしまったのである  
まあ、例えば本物のガウリイがあの光によって押し出されたというのであれば、分裂した直後に印をつけておいても意味はないのだが  
スリッパ制裁でおとなしくなった二人をじろりと観察する  
今のところ、見た目はもちろん行動面でも違いは見られない  
うーん。どうしたもんか  
 
「ふぅ…」  
分厚い本を閉じ、天井を見上げる  
再度遺跡に関する文献を読み返してみたものの、新たな発見はなかった  
「明日図書館で関連書物を漁ってみるしかないかー」  
うーんと伸びをして振り向くと、そこにはガウリイズ  
「もう一週間だしなー」  
「抱きついた時の感触がもう」  
「わかるわかる」  
何やらこそこそ話をし、二人見つめあいうんうんと頷き合っている  
何意気投合してんだか  
 
あんなに仲悪そうだったのに、いつの間に仲良くなったんだろ?  
まあ、ぎゃいぎゃいと騒がれるよりはいっか  
 
などと思いながら、調べものの疲れもあり、ぼんやりとガウリイズを眺めていると、そんなあたしのほうへ、二人のガウリイが近づいてきた  
 
がっしと両の肩にそれぞれの手がかかる  
『リナ』  
うわ息ぴったり。双子か!  
いやそーでなくて  
ガウリイズから放たれる気配にあたしはなんとなく嫌〜なものを感じていた  
「な、なによ?」  
思わず身構えて答えたあたしに向けられたのはにっこり笑顔が2つ  
…気のせいか怖い。ていうか目の奥!絶対こいつら何か企んでるっ!  
その眼差しは盗賊いぢめを見つけた時とどこか似ていて、あたしは反射的に身をすくませた  
「あんまり根詰めると体によくないぞ」  
「そーだぞ」  
「そ、そーね。えっ?ちょっと!」  
一人のガウリイが椅子を引き、もう一人がひょいとあたしを抱き上げスタスタとベッドへ  
ベッドへ向かう間に椅子を引いたほうがあたしのブーツを脱がせ、ベッドの脇へ  
ぽふんとシーツの上へ降ろされたあたしの前にはガウリイ。後ろにもガウリイ  
流れるような連携だわーなどと感心してる場合じゃなーい!  
こ、こりはやはり…  
 
「ん〜〜〜!んんん〜っ!」  
あたしは前から覆い被さってきたガウリイに口を塞がれていた  
深く口づけられ、舌を絡め取られる  
後ろ側からはもう一人のガウリイが上着を剥ぎ取り、うなじに舌を這わせながら胸を揉んでいる  
「んっ、ふぁっ、ああんっ!」  
やっと口を解放されると恥ずかしい声が部屋に響いた  
「あ、あんたたち何考えて」  
『リナのこと』  
「だからハモるなー!っああっ!」  
胸の先を強く摘ままれてツッコミもままならない  
「だってもう一週間もおあずけなんだぜー」  
そう言いながら、前のガウリイは腹部、脇腹へとたどりながらあたしのズボンに手をかけている  
後ろ側のガウリイは胸を愛撫しながら背中へと舌を這わせていた  
 
抗う間もなく下半身に纏うものも剥ぎ取られ、脚を割られてそこに顔を埋められる  
「あああん!やぁ、だ、めぇ」  
「リナ」  
後ろから声がかかり、振り向かされて口を塞がれてしまう  
喘ぎはくぐもり、代わりに上と下の口からの卑猥な水音が耳を刺激した  
 
両の口を舌で犯され、胸と尻を愛撫されてあたしは達した  
脱力したあたしを二人のガウリイは俯せにすると、一人が腰に一人が肩に手をかけ持ち上げた  
「ああああっ!」  
後ろから一気に突き入れられて背を反らせるあたし  
「くっ…リナ。すげぇ締め付け」  
気持ち良さそうなガウリイの声が後ろからしたかと思うと正面からは  
「オレはこっちな♪」  
楽しそうな声と共に口内に押し込まれた熱く硬いモノ  
「ふむっ!むむむ〜〜!」  
苦しさに抗議の声をあげるも肩と後頭部を押さえつける手から逃れる術はなかった  
 
「んっ、ふむっ、んっ、んっ、んっ」  
膣内と口内でそれぞれガウリイが動き始めた  
一人は膣内へ突き入れながら乳房を荒々しく揉みしだいている  
もう一人はあたしの髪に指を絡めるようにして後頭部を掴み、口内へ腰を突き込んでくる  
あたしも気付けば口の中のモノに舌を絡め、腰を振っていた  
「リナ…」  
「リナ…」  
両方から交互に、そして同時に何度も名前を呼ばれてわけがわからない  
苦しくて、でもとてつもなく気持ちよくてやがて襲い来た白い快感にあたしは身を委せた  
きつく締め付けたあたしの中にガウリイが熱い息と共に吐き出し  
直後には口内でもう一人のガウリイが注ぎ込んだものをあたしは飲み干した  
 
唇の端から飲みきれなかった分が伝い、内股にも同様のものが伝い流れていた  
 
荒い息をつき、シーツに沈むあたしの髪を撫でながら、一人のガウリイがやさしく微笑みかけていた  
その姿をぼんやり見上げていると、突如黄色く輝きだし、あたしはハッと目を見開いた  
 
発光したガウリイの輪郭がぼやけていく  
もう一人はと見るとそちらには変化なし  
そのまま見守っていると、ガウリイの姿をしていた光は小さい光の珠となり、もう一人の方へと飛び、  
その身に当たると吸い込まれて消えた  
 
「ガウリイ?」  
「ん?」  
「なんともない?」  
「うーん…大丈夫みたいだぞ」  
「…そう。だったらいいけど」  
結局コピーや偽物ではなく、あれもガウリイの一部だったのか?  
「結局なんだったのよ…」  
「さあなー?」  
あたしは再び脱力してシーツに身を沈めた  
 
翌日、謎を解明すべくあたしは魔道士協会の図書館へと赴いた  
新たにいくつか見つけた関連書を手に宿屋へと帰る  
 
部屋の前で鍵を取り出していると、勢いよく開く隣のドア  
「リナっ!」  
「ガウリイ?どうしたのよ?」  
「それがなあ…」  
言い淀むガウリイにわけがわからず首を傾げていると、ガウリイの後ろからひょっこりのぞく人影が二つ  
「リナー」  
「リナー」  
……………………  
バサバサとあたしの手から借りてきた本が落ちていった  
でもそんなのもうどーでもいい  
「なんかわからんがまた増えた。しかも今度は二人  
ってリナっ!」  
「リナっ!」  
「リナっ!」  
床に散らばる本の上に倒れ込み、意識を手放していくあたしの周りで3人に増えたガウリイがわたわたと騒いでいた  
「ふふふ…ふふふ…あんたらビスケットかぁぁぁぁ」  
事態は収束どころかエスカレートしたまま、あたしの呟きが虚しく廊下を漂っていたのだった  
 
 
《おわり》  
 

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