宿の一室、背負っていた荷を下ろして見やった先にはこちらに背を向けているリナの姿
最近新調した旅装はまだちょっと見慣れなく、同時に新鮮でもあった
衣擦れの音と共にリナの肩からマントが外される
以前までの大きなショルダーガードはなく、普段から小さな肩を際立たせている
これは以前と同じ、丸く大きなイヤリングを外す仕草が妙に色っぽく感じられて、自然と足はリナへと向いていた
「リナ」
「うにゃあっ!」
細い腰をさらって引き寄せると、空いた右手で触り心地のいい髪を撫で、こめかみの辺りからかき上げてやるとかわいい耳と白い首筋が姿を表した
……美味そうだ。いただきます
「にょわあぁぁ!?」
やわらかな耳朶をはむっとくわえてやると、騒がしい声と共に軽く暴れ出すが、頭と腰に回した手で逃してはやらない
唇の端でそのやわらかさを楽しみながら、口の中でその縁に舌を這わせると、腕の中の身体がビクンと跳ね、少しおとなしくなった
薄く開けた視界の先では下唇を噛み、息を詰めて堪えている姿
声出さない気だな
耐えて小さく身を震わせる様子もそそるが、かわいい声も聞きたい
それならと食んだ耳朶を舌先で遊ぶ
ねっとりと這うように
チロチロとからかうように
次第にリナの息があがっていくのが楽しくて執拗に同じ所を攻めていると、
ついに耐えきれなかったのか、かわいい唇が開かれ、はっと深い吐息に押し出されるように
「あっ!」
という高い声が零れ出た
「んっ、は、あ、がうり…」
くたりとオレの胸にその背を預け、舌の動きに甘くかわいい声が応えてきた
やっぱり全部食べたいな
オレは腰に回していた左手をその下へと滑らせた