夜の宿屋、疲れた旅人達が眠りに付く頃。
疲れを知らない年頃の少女達が、秘密の話に花を咲かせている。
「ねえリナさん?相談って言うか、教えて欲しい事が‥‥あるんですけど‥‥」
「いいわよ?あたしに分かる事だったら」
「あの――ですね‥‥あ、フェラチオの‥‥その‥‥上手なやり方って言うのを‥‥」
その言葉にリナは吹き出す。
面白くて吹き出したのではない、びっくりしたのだ。
「あんた達先週初Hしたばっかりで、もうそんな所まで?」
こういう事は女同士には筒抜けだ。まあ、アメリアが話さなくとも朝のゼルガディスとアメリアの様子を見れば、ガウリイでさえ気付く――そんな不自然な態度だったのだが。
「昨日三回目だったんですけどね、ほら‥‥私ばっかりしてもらうのって、正義じゃないですよね?‥‥何と言うかお互い気持ちよくならないと‥‥」
「はあ‥‥なるほどね。そういうことなら――」
リナは立ち上がると、ドレッサーの上にいてあった化粧瓶を手に取った。
それは何の変哲もない円筒形のビンなのだが――。
「ねえ、ゼルのってこんなもん?」
「あ‥‥あ、そうですね。元気な時はそんくらいです‥‥はい」
つまり――リナはこの化粧ビンを使って、フェラチオの実演をしようと言う訳だった。
それに気付いたアメリアが、食い入るようにビンを見つめる。
(ガウリイのはこんなもんじゃないけどね、ふふっ‥‥)
「リナさん?なにか?」
「や、なんでもないのよ‥‥じゃ、はじめよっか」
己の妄?を断ち切り、リナはそっとビン唇を寄せた。
それはたいした演技力だ――うっとりとした表情、みだらに寄せられる舌先。
「ん‥‥」
ねっとりとくわえこみ、頭を動かしながらじゅぶじゅぶと、しごき上げるように口全体でビンを愛撫する。
「ほほ、ほひんほはんはへほへ」
「はあ?」
「ここポイントなんだけどね、しゃぶるだけじゃダメよ?吸い上げるの」
「はい!(メモ取らなくっちゃ)」
アメリアの返事を聞くと、リナはまた熱心にビンをくわえはじめる。
その表情は、まるで本物をしゃぶっているようだ。
「なんか‥‥リナさん、熱こもってませんか?」
面白くない――彼の大きさに見立てたビンを熱心にしゃぶるリナが。
「?‥‥まさか、アメリアったら――ゼルの原寸だからって欲しくなったんじゃないでしょうね?」
「そっ、そんなことないですよ!」
慌てて否定するアメリアに、リナはさらに追い討ちをかける。
「ん?昨日の事思い出した?‥‥さてはアメリア、濡れてるな?」
「だからっ、違いますって!」
真っ赤な顔で幾ら否定をしても、説得力がない。
ニヤリと笑うリナが、いきなりパジャマ越しにアメリアの股間に手を伸ばした。
「やっ」
「‥‥んふふー!ぬめっとしてるよぉ?」
調子づいたリナが身体をよじって逃げるアメリアのズボンを引き下げる。
その勢いで一緒に下着まで脱げてしまった。
「やだっ!リナさん!」
「よいではないか、よいではないかv」
むき出しになった下半身を、楽しげに眺めながら「ちょうどいいわ、コレ、たぁーぷり濡れてるから」と、リナは化粧ビンをアメリアの秘裂に押し当てる。
しかし、まだ余り慣らされていないアメリアの入り口がそれを拒んだ。
「痛いんですってば!」
「あら、もうちょっと濡れなくちゃダメ?‥‥そ、れ、な、ら」
つぷっ。
「欲しい?」
「あっ‥‥も‥‥」
「いわなきゃダメよ?」
女同士、知り尽くしたポイントを細い指先が絶妙に突いてくる。耐え切れるはずがないのだ。
「おねがい‥‥イかせて‥‥」
「ふふっ――そうこなくっちゃね‥‥」
リナは化粧ビンをアメリアの蜜に絡ませると、丸みを帯びたその先端をぐいっと彼女の中に押し込んだ。
「はっ‥‥ん‥‥」
大きく広げられたアメリアの秘所に、深々と突き刺さるビンが、今にも割れそうなぐらい締め付けられていく。
それは抽送の度、襞を絡ませ、泡立つ蜜にてらてらと光っていった。
「り‥な‥さん‥‥もっと早く‥‥」
絶頂間近のアメリアが懇願する。
あんなに恥ずかしがっていた事が嘘のようだ。
実を言えば今日のような事は初めてではない。何度も慰め合って来たお互いの身体。
ドコをどうすればイイのかなんて分かり過ぎる程、分かっている。
リナはビンの動きを速め、アメリアを導いていく――。
「あぁぁぁっっっ!!」
アメリアの小さな身体が激しく痙攣した。
夜の宿。
疲れを知らない少女達が、秘密の睦み事を繰り返す。
それを隣室の男達は知っているのだろうか?
知らぬが花――。
彼等が個々に思う少女は、羞恥に震える乙女でなくてはならないのだ。