スレイヤーズ  
熱帯夜  
 
「あづーい!」  
 ここは、とある宿の一室。自称美少女魔導士、リナ=インバースが暑さにうめいている。  
 いつもなら弱めの氷系魔法でひんやり、ぐっすりなのだが、運悪く今日は・・・アノ日なのである。  
「なんでこんな日に限ってアノ日なのよ・・・」  
 昼に、弱めの魔法なら出来るだろうと試してみたのだが、制御に失敗して通行人を氷漬けにしてし 
まったのである。  
 通行人を巻き込むなんていつもの事なので、リナは気にしてはいない。むしろ、そのおかげで少し 
は暑さが解消された気分になった。  
 
 しかし、宿ではそうは行かない。  
 リナ的には、暑さが解消されれば、机や椅子の一つや二つは氷漬けにしてもかまわないのだが、そ 
れでは机が壊れてしまって、弁償しなければいけないだろうし、  
仮に机を氷漬けにしたとして、その氷が溶けた水が下に流れて違う客からクレームが付き、宿から追 
い出されかねない。  
「仕方ない。シャワーでも浴びるか・・・」  
 のろのろとベットから這い出て、風呂場に行くリナだった。  
 
 風呂場に入るとパジャマを脱ぎ捨て、一糸纏わない姿になるリナ。  
 リナ自身は小ぶりな胸を気にしているが、それを気にさせないほどのスレンダーなボディの持ち主 
であるのだが、どうやらリナはそれでは満足しないらしい。  
「ふぅ・・・」  
 シャワーを浴び、暑さでかいた汗を流し落すリナ。その肢体や髪から零れ落ちる雫は、何処と無く 
エロチックである。10代とは思えないほどに。  
「ゼルも胸が大きいほうがいいのかな・・・」  
 自分の胸を見ながら呟くリナ。ゼルとは、共に旅をする仲間・・・ゼルガディスの事である。  
 リナはこれまで色々な人と旅をしてきた。その中でもゼルガディス、ガウリィ、アメリアは一番長 
い付き合いであろう。  
 だからといって、仲間にこんな思いを持つということは初めてだったし、彼女自身、ゼルにであっ 
た頃にこんな気持ちになるというのは想像できなかったであろう。  
「ゼル・・・」  
 リナが消え入るような声で呟く。そして、彼女の手は下腹部へと伸びる。  
 
「ん・・・ゼル・・・いいよぉ・・・」  
 自分で自分の陰核を弄りながら喘ぐリナ。ゼルの事を考えながら、一人でスルというのは初めてで 
はない。いや、むしろ毎日である。さすがに、野宿の時はしないが・・・  
「ハァ・・・ハァ・・・ゼルのが私の中に入って来て気持ちいい・・・」  
 陰核を弄るだけではなく、指を出し入れしながら快感を得る。すでに、リナの下腹部はびしょ濡れ 
だった。  
 それは、シャワーによるものなのか、リナの愛液なのかは分からないが・・・  
「・・・ンンッ!ダメェ・・・」  
 絶頂が近いのか、喘ぎ声も途切れ途切れになり、指の出し入れのスピードが加速する。  
「だめぇ・・・イクッ!!」  
 リナはイクと同時に、脱力のあまりその場でへたり込む。そして・・・  
「なにやってるんだろ・・・」  
と自己嫌悪におちいるのだった。  
 
 自慰行為が終り、風呂場から出ると、濡れた体をバスタオルで拭くリナ。  
 すると、誰も居ないはずの部屋のベットに人影が見える。  
「部屋に入らせてもらったぞ、リナ。1人でお盛んだったな」  
「!!!」  
 その声は聞き覚えのある声・・・紛れも無い、ゼルガディスの声だった・・・  
 
「いつからいたの?」  
 冷静を繕うようにリナが言う。内心は全然冷静ではないのだが。  
「お前さんが1人エッチをし始めた頃ぐらいかな?借りた魔導書を返しに来たんだが・・・まさか俺 
をオカズにして1人エッチしてるとはな・・・」  
 何処と無く、自嘲気味な笑いを浮かべながらゼルはベットから立ち上がる。そして、リナの目の前 
に立つ。  
「こうして欲しかったんだろ?」  
「!!!」  
 リナの肢体を覆っていた、バスタオルを剥ぎ取り、リナを抱しめるゼルガディス。  
「嫌っ!」  
 ゼルガディスを引き離そうとするリナ。しかし、ゼルガディスもリナを離そうとしない。  
「少しは黙ってろ」  
 ゼルガディスはそう言い、自分の唇でリナの唇を塞ぐ。  
「んん・・・」  
 ゼルガディスの舌がリナの口の中に進入する。リナとゼルガディス、お互いの舌が絡み合う。  
「ふぅ・・・」  
 ゼルガディスが唇を離し、手をリナの下腹部に伸ばす。  
「ふあぁぁ・・・」  
「さっきしたばかりだから、びしょびしょだな」  
 リナの陰核を責めながら、耳元で囁くゼルガディス。  
「これなら、余計な前戯はしなくてよさそうだな」  
 ゼルガディスはリナを担ぎ上げる。俗に言う、お姫さま抱っこというやつだ。  
 そして、リナをベットまで運びおろす。  
 
「リナ・・・俺はもう、我慢できない・・・」  
 ゼルガディスははいていたズボンと下着を降ろす。  
 そこから出たものは、いきり立った、ゼルガディスの分身・・・  
「いやぁぁぁ。やめてぇ」  
 叫ぶリナ。しかし、ゼルガディスは止める様子すらない。  
「止められる訳がないだろう。好きな奴のあんな声聞いたんじゃあ・・・」  
「え・・・ひぁぁぁ」  
 リナがその言葉の意味を考える間も無く、ゼルのモノがリナのナカに進入する。  
「クッ・・・キツイな・・・動くぞ?」  
 ゼルガディスは腰をグラインドさせる。二人の愛液が混ざり合う音が卑らしく響き渡る。  
「ゼル・・・もう駄目・・変になっちゃうよぉ・・・」  
「俺も・・・駄目だ・・・イクぞ。」  
 最後を予感してか、動きが激しくなる二人。  
「はぁぁぁ・・・ダメ・・・イ・・・イク!」  
 絶頂を向かえ、リナの視界が真っ白になり、落ちていくのだった・・・  
 
 
 

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