迷い込んだ森の中で、桜の木を見つけた。
たった一本で、それでも凛として咲き誇る桜にリナはその足をとめた。
「きれいねー。
ここでお昼食べよっか」
「おう!」
リナとガウリイは桜の木の下で、舞い散る花びらを眺めながら休憩を取ることにした。
いつもは味気ない保存食も見事に咲き誇る桜を見ながらだとそんなに悪いものではなかった。
満腹になり満足気に桜を見上げるリナ。そのリナにガウリイはそうっと手を伸ばす。
ぐいっとガウリイに腕をひかれて、リナはその胸に飛び込む形になる。
「わ、わ、ガウリイ!?」
「リナ」
ガウリイがやたら熱っぽく耳元で囁くのを聞いて、リナは悪い予感がした。
「が、っがううりい?」
逃れようともがくが、ガウリイの力にかなうはずもない。
それどころか、ガウリイの手がヒジョーにややこしい所を触ってくる。
「あ、や、ガウリイ!!
何考えてんのよ!!!」
思わず身を捩りながらリナがガウリイを睨みつける。しかしガウリイは一向に気にする様子
もなくリナの身体のラインをたどる。
「リナ、ダメか?」
「ひゃんっ
だ、ダメに決まってるでしょ!」
耳をあまがみされてリナの体が震える。
「ちょっと、ここ外なのよ!
人に見られたらどうすんのよ!」
リナの服の裾から入り込もうとするガウリイの手を何とか押しとどめながらリナが叫ぶ。
「大丈夫、誰も居ない。
桜見てたらリナが欲しくなった」
「な、何言って・・・んん」
ガウリイはリナの唇を貪るようにして口付ける。舌で口腔内を蹂躙する。
絡みつき、抜き差しされる舌にリナの意識が溶かされていく。
「ん、ふあ」
「ほら、この色。
真っ白なリナの肌が染まった時と同じ色」
「あ、やあ」
上気したリナの頬を舌で舐める。
柔らかく弾力のある肌は確かに桜色に染まっている。
「だめ、がうりい」
そう言うリナの声は弱々しく、甘いものが含まれている。そうしてさらにガウリイの手はリ
ナの胸を柔らかく揉みしだいている。
次第にリナの抵抗する力が弱まる。
「リナ」
「ああ、だめっ!」
いつの間にかズボンの中に忍び込んだ手が下着の上からリナの谷間をなぞる。
ぞくぞくと身体を這い登ってくる快感にリナは立っていられなくなりガウリイに縋りつく。
「相変わらず感じやすいな」
ガウリイはそんなリナの耳元に唇を寄せるとその形のよい耳を舐める。
「は、あ、ああ」
がくがくと震える足。すでにリナは一人では立っていられなくなっていた。
ガウリイの指は下着をくぐり、リナの茂みの奥に侵入している。
「リナの中熱いな。
締め付けてまとわりついて来る」
「やっ、あ、」
濡れた耳元に吐息をかけるように言葉で弄られ、リナは羞恥に目元をより赤く染める。
そして中を蠢く指に快感の縁に追い詰められていく。
「かわいいな」
手を引き抜いたガウリイはくすりと笑うと、リナを桜の花びらの降り積もる上に横たえた。
リナの栗色の髪が地面に広がり、その上からまたピンクの花びらが舞い落ちる。
「ガウリイ・・・」
リナは潤んだ瞳で見上げ、ガウリイを求めて名を呼ぶ。
ガウリイは応えるようにリナにキスを送る。
ついばむようなキスはやがて互いの唾液が交じり合う激しいものとなり、飲みきれないもの
がリナの顎を伝い流れる。
ガウリイの手はリナの服を器用に肌蹴て、そのピンクに染まった白い肌を露出させていく。
「あ、はぁ」
小さいが形のよい胸を優しく愛撫され、リナは切なげな吐息を漏らす。
ガウリイは赤い印を散らしながらリナの全身を余すことなくたどっていく。
「ああん、ふああ」
蜜を滴らせるそこを啜り上げられるとリナは一際大きな声を上げて果てた。
とろりとした瞳で、力の入らない身体を投げ出しているリナ。そのリナの今だヒクつく花弁
をガウリイの指が弄る。
「んぅ、あ、ひ」
切なげな声を上げるリナから、とろりとした蜜が溢れてくる。
その蜜をすくい、塗りこめるようにぷっくりと膨らんだ小さな豆に刷り込んでいく。ガウリ
イの指が行き来するたびにリナは足をヒクつかせ、淫らに声を上げる。
「くぅ、ああ、はぁん、あふ」
「気持ちいいか?」
「ふあ、ああ、そ、な」
意地悪く問いかけながらガウリイは直もリナを責める。
「人に見られるかもしれないのに、こんなに感じて」
「やあ、ちが」
「何が違うんだ?ほら」
そう言ってリナのそこに手をあてたまま、しかし動きを止めたガウリイはリナを見下ろす。
その青い瞳が見つめる中、リナはいつの間にかガウリイの手に擦り付けるように腰が動いて
いる事を自覚した。
「あ、ああ、いやあん」
首をふりながら否定の言葉を叫んでもリナの腰は止まらない。直のこと激しく、いやらしく
動く。
「ふあ、ああ、だめぇ、はん、い、いっちゃぅ」
リナが二度目の限界を迎えようとした時、ガウリイの手がリナから離れた。
刺激を求めるリナの腰の触れられない所にと離れてしまう。
「ガ、ガウリイ」
「一人で気持ちよくなろう何てずるいだろ」
求めてくるリナに、ガウリイはズボンを下ろすと固く反り返ったそれを溶けそうなほど熱く
なっているリナの秘所に擦り付けた。
「あう、あ、ああ、ガウリッ」
入り口付近を行き交うその感触にリナはもどかしげにガウリイを呼ぶ。
その呼びかけにガウリイはにやりと笑うと、リナの腰を掴んで一気にその中に押し入った。
「あああっ、いいっ」
歓喜の声を上げて締め上げるリナ。
「リナ、いいよ」
激しく身体を絡みつかせながら二人はお互いを貪る。
二人の動きに合わせて、桜の花びらが舞い上がる。
「ふあ、あ、あん、ああっ」
突然繋がっている箇所を弄られてリナが身体を反らせる。
露にさらけ出された胸元にガウリイは舌を這わせて軽く歯を立てていく。
つんと尖った胸の尖端を音を立ててしゃぶると、リナはいやいやをするように首を振る。
肌に浮かんだ汗が光りを反射して飛び散る。
「ああ、あ、もう、・・ガウリイ、あたしいっちゃ、う・・」
「まだだ、もうちょっと」
ガウリイは先ほどよりも激しく腰を打ち付ける。
「あ、あ、あふぁ、は、はやくぅ」」
上りつめていく中リナの意識が白濁し、何も考えられなくなる。
と突然身体をひっくり返され、後ろから容赦なく貫かれる。
「うあ、あ、おくっ、奥までくるぅ、ひああ」
「リナッ」
力の抜けた腕は上半身を支えることができず、リナは腰だけを突き出したまま快楽に酔う。
積もった薄いピンク色の花びらに顔を埋めて高い声を上げる。
「はう、ガウリイッ、ああん」
「リナ、足を閉じて」
そう言われ、ガウリイの手が促すままに足を閉じたリナはより一層中のガウリイを感じて
しまう。
「きゃあう、ひああん、す、すごいっ」
「リナ、リナッ」
「はあん、いい、いいの、ガウリイ、あああああっ」
声を上げてリナの体が震える。
リナは奥にまでたたきつけられたガウリイを引き絞るように締め上げると吐き出された欲
望を飲み干した。
「ふ、あ」
「リナ・・・」
「ひあ、ひ、だめぇっ」
すぐに動き出すガウリイにリナは声を上げながら再び快楽に溺れていく。
舞い散る桜の中、日が落ちてしまう頃にリナ気を失うこととなる。