水着を前にリナはうなる。  
ワンピースタイプの白い水着はシンプルなデザインだがいわゆるハイレグカットと 
言うやつで・・・  
「つい勢いで買っちゃったけど、どうしよ?」  
折角海に来たのだからと水着を買いに出たのは今から約1時間ほど前。  
店員さんにしつこく進められ(おだてられ)大人っぽいものをとこんな水着を購入 
してしまったが、宿に戻ってリナは悩んでいた。  
「やっぱり剃らなきゃかしら?抜くのは痛そうだし――」  
リナが悩んでいたのは、こんな水着を着たらあそこの毛が見えてしまうという事だった。  
「買ったからにはムダにしたくないし・・・」  
商人の娘としての意地がリナに決断をさせた。  
 
ベッドの上でタオルを敷き、リナはズボンと下着を下ろした。  
用意したシャボンのひやりとした感触に眉をしかめながらリナはカミソリを手にもった。 
恐る恐る刃を開いた脚の間に近づけようとした・・・  
「リナ?泳ぎに行かないのか?」  
「いたっ」  
扉の外からの突然の呼びかけに、思わず身体をびくりとすくませたリナはその手に持つ刃 
で内股を切ってしまった。  
「リナ!?」  
何のことはない浅い傷だったが、思わず漏れたリナの声に過保護なガウリイの慌てた呼び 
かけが聞こえる。そして鍵をかけたドアノブをガチャガチャと捻る音。  
「な、なんっでもない!」  
自分の行おうとしていた行為に恥ずかしさと後ろめたさを感じたリナの声は上擦っていた。  
「リナ!」  
「きゃっ」  
ついにドアをこじ開けたガウリイにリナは慌ててタオルで下半身を隠す。  
「どうしたんだ!?」  
「な、なんでもないっなんでもないから早く出てって!!」  
 
必死にリナが嘆願するも、ガウリイはベッドの上のリナのそばにある血の着いたカミソリ 
を目にとめていた。  
「どこか怪我したのか?」  
「あっ!」  
リナの押さえていたタオルを剥ぎ取ったガウリイは目を丸くしてしまった。  
リナはと言うと今自分の剃ろうとしていた恥毛の覆うそこを隠そうと足をぴったりと閉じ 
て手で隠す。  
しかし隠す寸前、シャボンの塗られたそこと今のリナの格好、そしてカミソリ。  
「リナ、お前さんまさか・・・」  
「な、なによ!なんでもないわよ!」  
これ以上無いほどに顔を真っ赤にして背けるリナ。  
ガウリイはふと、ベッドの端にある水着を目にとめた。  
「これ着るつもりなのか?それで・・・」  
「うぅ」  
全部ばれてしまい、リナは唸るしかできない。  
俯いてしまい耳まで真っ赤に染めたリナにガウリイは優しく、しかし抗いがたい力でその 
タオルを剥ぎ取り足を開く。  
「えっ!?ちょ、ちょっとなにしてんのよっ!!」  
「血出てる」  
「う、あ、うん。解かったから放してよ、ひゃあぅっ」  
リナは裏返った悲鳴を上げて身体を震わせた。  
ガウリイの舌が、リナの足を舐め上げたのだ。右太股の足のすぐ付け根の部分、そこにう 
っすらと走る赤い傷口をガウリイはぺろぺろと舐める。  
「や、やめっ」  
「跡が残ったら大変だろ?」  
自分の足の間から顔をあげ、ニッコリというガウリイにリナは涙目になって叫んだ。  
「り、リカバリーかけるからぁ!」  
 
案外あっさりとその身を引いたガウリイにリナはさっと背中を向けるとぶつぶつと口の中 
で素早く呪文を唱えた。もともと大した事の無い傷は時間をかけずにすぐに跡形も無く消 
えていく。  
「・・・早く出てってよ」  
治療を終えたリナは後ろを振り向き言った。  
恥ずかしさに赤く染まりっぱなしだったその顔は、しかしガウリイを見て音をたて青ざめ 
た。  
「あ、あんた何してんの?」  
シーツをしっかりと下半身に巻きつけたリナはベッドの上で後ずさりしながら恐る恐る聞 
く。  
その視線の先にはカミソリの刃を持ったガウリイが妖しげな笑みを浮かべている。  
「ちょ、な、なんか言いなさいよ!」  
ただ黙ってにじり寄ってくるガウリイに、リナは震える声で叫ぶ。  
宿の狭いベッドの上ではそんなに逃げる場所も無く、リナはあっという間に端まで追い詰 
められた。  
リナの背中につつぅっと嫌な汗が流れる。  
「リィナ」  
「ふきゃっ」  
「俺が剃ってやるよ♪」  
「い、いやあっ!」  
じたばたと暴れるリナをガウリイは嬉々として取り押さえる。そのシーツを剥ぎ取り、白 
い足を掴むと力任せに開く。  
「きゃああっや、やめなさいよっ」  
「いいからいいから。また怪我したら大変だろ?」  
ガウリイはシャボンを手につけ、リナの栗色の茂みに擦りつける様に塗る。  
「やっ・・・んぅ」  
「ほら、暴れるとカワイイお豆さんをそり落としちまうぞ」  
「なっ!!」  
脅迫じみたガウリイの言葉にリナは絶句する。  
大人しくなったリナに笑みを深くしたガウリイはリナの足を精一杯広げさせるとその間に 
顔を近づける。  
 
じょり・・・じょり・・・  
「っ・・・」  
ゆっくりとカミソリの刃が滑らせられる。  
ガウリイとそういう関係になったといっても、いつも暗い場所でしかしたことのないリナ 
はこんな明るい部屋でガウリイにそこを見られているという羞恥に顔を真っ赤に染めてい 
た。  
しかも、今はそこを覆い隠す茂みすらそり落とされていっているのだ。  
「♪」  
ぎゅっと目を閉じたリナの耳にガウリイの鼻歌と刃のすべる音が聞こえる。  
やがて敏感な場所の周囲を撫でるだけの行為に、リナは焦らされるようなもどかしさを感 
じ出した。  
(やだ・・・)  
一度、そうと意識してしまうとじりじりとリナの中で熱がくすぶる。  
「ん?リナ濡れてきてるぞ」  
「・・・ちがっ!!」  
ガウリイの指摘にリナは思わず目を見開く。  
視線の先には自分の足の間のガウリイの顔が楽しげに笑っている。  
「ふ〜ん」  
真っ赤になったリナを見返すと、ガウリイは再び作業に戻る。  
ゆっくりと刃を滑らせていくガウリイの指が、時折リナの花弁に触れる。思わず上げそう 
になる声を必死で押さえて身体を強張らせるリナを弄るように。  
とろりと、自分の中から蜜が溢れてくるのを自覚して、リナは恥ずかしさに涙を浮かべた。  
突き上げてくる熱に、思わずねだってしまいそうな自分を必死に押さえながら、リナはた 
だ終わりを待った。  
 
「よし、と」  
無限にも感じた時間の終わりを告げる声に、リナはつめていた息を吐き出し緊張していた 
身体から力を抜いた。  
そのリナをガウリイは抱え上げると膝に乗せてベッドに腰掛ける。  
「な、何?」  
慌てて振り返るリナにガウリイはニコニコと顎で前方を示す。  
「え?あ、いやっ」  
その目の前に姿見があることに気付いたリナの足がガウリイに持ち上げられる。膝の裏に 
入れられた手がリナの足を大きく広げ、鏡に映る光景にリナは再び真っ赤になった。  
「ほら、きちんと剃れてるだろ?」  
「やだ・・・やめてよぉ」  
鏡に映るそこは、申し訳程度にしか毛が残っておらず、溢れたリナ自信の蜜によって妖し 
く光っている。  
「リナ剃られて感じちまったんだろ?  
 こんなに溢れてる」  
顔を背けてぎゅっと目を閉じたリナの耳を軽く食むと、ガウリイはズボンをくつろげて自 
身を取り出すとリナの蜜を絡めるように擦り付けた。  
「あっ」  
その感触にリナが思わず鏡を見てしまう。そして鏡に映る淫靡な光景にリナのそこは更に 
蜜を吐き出し、ガウリイを濡らす。  
「うぅ」  
「な、リナ欲しいだろ?」  
目をそらせずにその光景を呆然と見詰めるリナの耳元にガウリイがそっと囁く。  
「ほら」  
そっと優しく甘い響きを持つ声に思わずリナが頷く。  
 
それでもガウリイはリナの入り口付近をなぞるだけで入ってこない。  
「リナ」  
「・・・・・・欲しい、よ」  
ガウリイの求める所を知り、リナは消え入りそうな声で、それでもはっきりとねだる。  
後ろでガウリイが笑う気配がした。  
「あ、あ」  
ゆっくりと入ってくる感触にリナはそこをヒクつかせて恍惚とした表情を浮かべる。  
ガウリイのリナを支える手がリナを下ろし、根元まで埋め込むとまた引き戻す。  
ぬめりを帯びて自分の中から出入りを繰り返す様をリナは吸い寄せられるように見つめて 
ガウリイにあわせて腰をくねらせる。  
やがて動きは激しさを増し、部屋には水音と肌のぶつかる音が響く。  
「あ、ああっ、はあん」  
ガウリイの手がリナの脇の下を通り、動きに合わせて揺れる胸を柔らかく揉む。尖った尖 
端をつぶすように押され、転がされ、リナは身体をピクリピクリと震わせる。  
リナはガウリイの手の動きに合わせて形を変える自分の乳房を見つめて恥ずかしげに身を 
捩るがその目は鏡から離れない。  
下から突き上げられる度に声を上げながら自分の中を出入りするガウリイを見つめる。  
「が、がうりっ、イクッ!イッちゃう!」  
「いいよ。俺もそろそろ」  
ガウリイの右手がそろそろと下におり、つながった場所の上にある敏感な肉芽を摘む。  
「きゃあああっ、ひあ、ああああっ」  
「くうっ」  
焼け付くような快感にリナが仰け反りガウリイを締め上げると、ガウリイも中に精を放っ 
た。  
 
 
 
「ガウリイのバカバカバカー!!」  
いざ水着を着ようとして改めて自分のそこを見たリナは涙目でガウリイをなじる。  
もともとそんなに濃くなかったリナのそこは今は10歳児のほうがまだ生えているんじゃ 
ないかというほどになってしまっている。  
「うわ、悪かったって!」  
「このクラゲー!  
 どうしてくれんのよー」  
「また生えてくるって」  
「ファイアーボール!!」  
 

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