今ではない時代、此処ではない何処かの世界。  
 
 海底で暮らす人魚のリナは、溜息をついていました。  
 彼女は一部の知人から、冗談交じりに『姫』と呼ばれていましたが、生憎本当のお姫様ではありませ 
ん。人魚に階級はないからです。  
 リナは本日何度目かの溜息を吐き出し、ぼんやりと水面を見上げました。  
 
「そんなに海から出ていきたいの、リナ?」  
 突然掛けられた声に振り向くと、そこには姉のルナが居ました。  
「……出ていきたいんじゃあ、ないのよ」  
 ルナから目を逸らして言うと、近くを通りかかったシマダイが、リナを元気づけようとして擦り寄っ 
てきました。  
 
「そんなに、会いたいの?」  
 
 先日リナが海中散歩を楽しんでいたときのこと。  
 彼女の前の前に、人間の男が沈んできたのです。  
 慌てたリナは戒律を破って、人間を浜辺まで運んでやり、結果、彼は一命を取り留めました。  
 岸にあげてやった男は、異様な姿をしていました。  
 膚は石のように硬く、髪は見たこともない色に輝いていて、耳は長く、尖っていました。それでも元 
の造形が整っていて、あまり色恋沙汰に興味のないリナでさえも、流石に胸キュン☆してしまいました。  
 
 しかし彼にはきちんと二本の脚があり、リナにあるのは魚の尾。  
 明らかな種族の違いと、人間には近付かないと言う戒律に、リナは黙ってそこを離れました。  
 
「そんなに王子様に会いたかったら、赤法師の処に行ってみたら?」  
「レゾの?」  
 人魚の国でも有名な魔法使いのレゾに掛け合えば、リナを陸にあげる魔法を教えてくれるかも知れな 
いと言うのです。  
 リナは早速、レゾを訪ねました。  
 
「ふむ…………出来ないことはありませんね」  
「本当?!」  
 赤いローブを纏ったレゾは、尾ひれを揺らめかせながら鷹揚に頷きました。  
「ただし、あなたは二度とこちらに戻ることは出来ない。そして代償はあなたの、その声です」  
 にたりと唇を歪めるレゾの表情と示された代償の大きさに、リナはぶるりと震えます。人間になれば、 
二度とこの生まれ育った海に帰ることが出来ないのは、覚悟していました。しかしまさか代償が声とは。  
 それでもリナは、震えを押し殺して頷きます。  
「……それでもいいわ」  
「わかりました。では、これを……全部呑んでしまってくださいね」  
 レゾは後ろの棚から、ひとつの黒い瓶を取り出しました。  
「思ックソ、ドクロ描いてあるんですケド」  
「昔毒薬を入れていた瓶でして。もう毒性は抜けてますよ。  
 ……そんな顔で睨まないでください」  
 ジト目でレゾを睨んでみても、事態は進展しません。  
 リナは思いきって、その中身を飲み干しました。  
 
「――――んんああぁああぁぁぁあ!!」  
 薬を飲み干した途端、リナの下腹部が熱くなりました。  
 度数の高いアルコールを飲んだかのように、下腹がきゅんきゅんして切なくなり、リナは海底に倒れ 
込みます。  
 熱は下腹だけで治まらず、リナの尾にまで及び、彼女は海底をのたうち回りました。  
「ひゃアッ……あぁ……ぅああぁああ……アァッ!」  
 リナの尾がツインテイルに分かれ、それから人間の脚に変わるまでの様子を、レゾはゆったりと―― 
彼は盲目なので、気配でもって――眺めていました。まるきりご主人様状態です。  
 
 滑らかな鱗の付いた紅色の尾は、みるみるうちにしなやかで美しい女の脚に変化していきます。服を 
着る風習のない人魚ですから、その姿は当然裸。  
 秘所さえ剥き出しにして身悶えるリナの姿はいやらしく、ここ最近ずっと使われていなかったレゾの 
性欲までもを刺激してしまうほどでした。  
 別にレゾは不能ではないのですが、リナの悶える様はバイアグラ並と言うことでしょうか。  
 
「辛いですか?」  
 レゾは悶えるリナの傍により、その膚をつつーっと指で伝いました。  
「ひゃんっ!」  
 泣いているのか悦んでいるのか分からない声で背中を仰け反らせるリナに、レゾは更に手を這わせま 
す。  
 脇腹を擦りあげ、淡い胸の膨らみを両手でもって背中から包み、剥き出しの先端を指で弾きました。  
「……あv」  
 薬の作用か、意識が朦朧としているリナは、とても素直に喘ぎます。  
「ふふ……人間のメスというのは、確かここを弄られると気持ちがよくなると聞いたことがありますよ 
……本当ですか?」  
 随分昔に得た知識を元に、レゾは手を、リナの脚の間に持っていきました。  
「くぁっ……あ、は…………」  
 今まで持ち得なかった器官からの、初めての快感に、リナは髪をたなびかせて悲鳴を上げました。  
 レゾの指は的確に肉芽を捉えていて、優しくソコを擦ってくるのです。未知の快楽に酔いしれたリナ 
には、もう堪りません。  
「あァっ、あ、ふぅぅンッ!」  
 びくびくっ――と躰を戦慄かせ、リナは絶頂に達しました。これもまた、人魚の時には味わえなかっ 
たものです。  
 
「ふむ。間違っては居ないようですね。  
 では、こちらで生殖をすると言うことですが、その際にも快楽を手にするというのは本当でしょうか 
……?」  
 水底に倒れ込んで、まだ身体を痙攣させているリナの脚を、レゾはそっと開かせました。  
 露わにされたそこは綺麗なヴァージンピンクをしていましたが、生憎レゾにはそれが見えません。  
 かわりにその形状を記憶しようとするかのように、リナの大事な場所を無造作に触り始めました。  
「やっ、あ、レゾっ……あぅっ……そんなに、しちゃっ……痛いよぉっ」  
「おや、これは失礼」  
 粘膜の部分は人魚の口や性器と同じようにデリケートなのだな、などとぶつぶつ言いながら、今度は 
壊れ物を扱うように触れてきます。  
「これは……どちらに男性器を挿入するんでしょうねぇ」  
 魚の性器を持つ人魚のそれと、人間のものは形状が異なるため、レゾは膣口と肛門を、交互に指でこ 
ねくり回しました。  
 何だかここまで来ると、分かってやってるんじゃなかろうかと邪推したくなります。  
 膣につぷりとレゾの指が押し込まれ、リナは堪らずに海底の砂を引っかき回しました。  
「んあっ・はぁああぁぁ!」  
 レゾの指は優しくありながらも膣を散々蹂躙し、リナを一通り狂わせてから、そこを抜け出しました。  
 
「では、こちらも調べてみましょうか」  
「……や、ぁ……もぉ、やめてぇ……」  
「駄目です」  
 研究熱心というか頑固一徹というか。  
 目が見えない分触診に熱心な(どうもそれだけでは無さそうな)レゾの指が、後ろにまで潜り込もう 
と――――した、その時。  
 
「うちの妹で実験しないでくださらない?」  
 あまりに帰りの遅いリナを心配して、ルナが訪ねてきていました。  
 リナはレゾの処に行った後、海を出る前に一旦家に戻ってこいと言われていたのです。  
 可愛い妹を手込めにしようとしているおっさんを、ルナはどす黒いオーラを纏って睨み付けます。こ 
れにはレゾも、そしてリナも、首を縮めることしかできません。  
 
 尾が人間になってしまった所為で巧く泳げないリナを、ルナがぐいぐい引っ張って、二人はその場を 
後にしたのでした。  
 薬の代償である「声」を、レゾに渡すこともなく。  
 
 リナが陸へ上がったのは、その日の夕方頃でした。  
 しかしリナにはその記憶はありません。人魚の暮らす正確な場所を知られないようにと、ルナの手刀 
で昏倒させられた後、連れてこられたからです。  
 しかし件の『王子様』以外に見つかる可能性は殆どありませんでした。  
 既にルナと下僕のスポット君(仮)とで、その『王子様』の素性と、彼がこの海岸へ、いつも夕方頃 
散歩に来ることは調査済みだったからです。探偵になれます、お姉さま。  
 
 ルナの予想通り、倒れているリナを王子様が発見しました。  
 俯せに倒れている全裸の美少女に驚きながらも、王子様はリナの脈と呼吸を確認しました。  
「…………生きてるな」  
「でもなんだって、こんな処に女の子が素っ裸で倒れてるんだぁ?」  
 ルナの誤算は、王子様には従者が居たことです。  
 貧弱ではないものの、痩せ形の王子様に対して、従者は何というか、マッシヴな体型をしていました。  
「お嬢さん、大丈夫か?」  
 王子様は自分のマントでリナを包んで抱き上げ、それから彼女の頬を優しく叩きました。  
 それに反応して、リナはうっすら目を開けますが、ルナの手刀が相当キいたのか、胡乱な目を二人に 
向けて彷徨わせるばかり。  
 
 なんとも艶っぽい、誘うような眼差しが、健康な成人男子二名をズギュンと直撃しました。  
「ちょ、ゼルガディス……俺、このままだとマジヤバイかも」  
「全く持って同感だ、ガウリイ」  
 何せマントの下は全裸、ちょっと胸は小振りですが、見目麗しい美少女。  
 
 ――――据え膳食わぬは何とやら―――――  
 
 意外なくらい欲求に正直な『王子様』ゼルガディスと、やっぱり欲望に嘘は吐けない『従者』ガウリ 
イは顔を見合わせて頷くと、さくさくとリナを抱き上げて、砂浜の乾いた場所に連れて行きました。  
 
「い、い、い、いいのかな、大丈夫かな」  
「後で召し上げるなり何なり、フォローしておくさ。怖じ気づいたならとっととそのばかでかいのを畳 
んで城に戻れ」  
 
 ゆってることが鬼畜です、王子様。  
 ゼルガディスのマントを砂浜に敷く形、と言うか、風呂敷包みを開くような形でリナの裸体が夕暮れ 
の空の下に顕されます。  
 オレンジのきつい西日が、華奢な躰を余すとこなく照らしだし、既に理性はギリギリ限界、やる気満 
々の二人は、リナの抵抗がないのをいいことに、早速コトを始めたのでした。  
 
 まずガウリイがリナの上体を抱き上げ、自分に凭れさせるようにしてその胸を揉みしだきます。  
「うわー、ちっさいおっぱい」  
 でもやらけー、とかすっごくうれしそうに呟くガウリイは、リナの胸がちょっと気に入った様です。 
乳フェチめ。  
「ん、っ………………」  
 脳震盪状態から抜け出せないのか、リナは小さく呻いて、軽く身じろぎをしましたが、どうやら嫌が 
っている様子はないようです。  
 
 かたやゼルガディスはリナの脚を持ち上げて、秘苑をそっと指で押し開きました。レゾに悪戯された 
余韻の蜜がまだ残っていたのか、リナの秘所からとろりと溢れ出します。  
「ふーん……裂傷もないし、膣内に出された様子もない、か。暴行はされてないようだな」  
 それでも溢れてくる、白く濁った蜜を指先に掬い取り、ゼルガディスは彼女の真珠を優しく愛撫し始 
めました。  
「ふぁ……っ」  
 肉芽を撫でられて、リナの唇から甘い声が零れます。  
 新たな蜜が溢れてくるのを見て、ゼルガディスはリナのソコに指を差し込みました。  
「……きついな」  
 まだ殆ど慣れていないソコに指を挿入られ、ぐちぐちとほぐされていく鈍い痛みに、リナがようやく、 
きちんと意識を取り戻しました。  
 
「っ……あ、や、え、何?!」  
「お、起きたみたいだぞ、ゼルガディス」  
「見れば分かる」  
 リナはどうして自分がいきなり、知らん兄ちゃんに胸を揉まれていたり、脚を広げてあの『王子様』 
の前にいるのか理解できません。  
 テンパったリナは暴れ出しますが、マッシヴなガウリイの腕から逃げ出すことなど出来ませんでした。  
 それどころか後ろから伸びてきたガウリイの手がリナの膝を抱え上げて、ますます恥ずかしい格好に 
させてしまうのです。  
「やっ、やだやだっ! 何すんのよバカぁ…………んッ!」  
 
 甲高い声で喚くリナの口を黙らせようとして、ゼルガディスは秘所を弄くる手もそのままに、リナの 
唇に自分のそれを重ね合わせました。  
(あ……ファーストキス……)  
 顎を掴まれて顔を背けることも出来ず、優しく唇を啄まれ、その硬そうな膚とは裏腹な唇の柔らかさ 
に、リナは恍惚としてしまいました。  
 やがて啄みは深さを増し、リナの唇を割ってゼルガディスの舌が滑り込んできます。  
 ディープキスの経験どころかキス自体初めてだったリナは流石に慌てましたが、咥内で逃げ惑うリナ 
の舌は、あっさりとゼルガディスのそれに絡めとられます。  
「っく…………ぁん」  
 きつく舌を吸い上げられたり、先端を擦り合わされたりして、体中をまさぐられる快感と共に、リナ 
の意識が溶けてゆきます。  
 はじめてのキスは、どうしようもないほど気持ちのいいものでした。  
 
 暫くリナの柔らかい舌と唇を味わっていたゼルガディスは、ようやく満足したのか、唇を離します。  
 リナはもう少し欲しかったのですが、おねだりするのが何だか恥ずかしくて「もっと」とは言えませ 
ん。  
 
 するするとゼルガディスの頭が下へとおりていって、M字開脚させられたリナの秘所に、彼の舌が触 
れました。  
 意識朦朧としている間にも散々弄くり回され、性感の開花したリナの躰は、その刺激に甘く啼きます。  
「ひ・あ……あ」  
 レゾの指でされたのとはまた違う、得も言われぬ快感。  
 ゼルガディスの指はリナの未熟な膣口をほぐし、舌はいろんな動きでもって彼女を溺れさせてしまい 
ます。  
 小振りである分感度の良い胸を、大きなガウリイの手で揉みほぐされ、ソコからじわじわと滲み出す 
快感が、波紋のように躰の隅々までもを痺れさせるのです。  
 肉芽を舌で舐られると、頭の芯までもが熱に犯されたような感じになってきて、リナはただただ、甘 
くて悩ましい吐息を吐き出すばかり。  
 そして彼女は抵抗するどころか、その快楽を更に強請るようにして、ゼルガディスの頭を自ら押しつ 
けます。  
 無言のリクエストにゼルガディスは行動で応え、リナの敏感な肉芽を更にきつく吸い上げました。  
「んあぁぁっ……!」  
 
「気持ちいいのかい? お嬢ちゃん」  
 耳のすぐ傍でガウリイの低い声に囁かれ、リナの背筋がぞくぞくと震えます。  
 気持ちがいいのは事実なので、リナは恥じらいながらも、小さく頷きました。  
 するとガウリイは「正直な子にはご褒美v」と、さっきのゼルガディスのように、リナの唇を塞いだ 
のです。  
「ん…………っっ」  
 ゼルガディスのそれとはまた違うやり方に、リナはうっすら開いていた目蓋をまた閉じてしまいまし 
た。  
 流し込まれる唾液の味や舌の熱さがまるで違っていて、しかも息つく暇もないほど激しいのです。  
 息苦しさにリナが暴れ出して、ようやくガウリイは唇を離してくれました。  
 
 こいつの肺活量は化物並かと内心で突っ込みながら、リナが視線を前――ゼルガディスに戻すと、彼 
はもうズボンのジッパーをオープンにしていました。  
 ソコからそそり立っているのが人間の男性器だと気付いて、リナは愕然とします。  
 
(で、でっかーーーーーーーー!!!)  
 
 ゼルガディスが他の人間とは違う容姿をしていることに原因があるのか、それともただの個体差か、 
あるいは人間の男性器というのはえてしてでかいのか。  
 リナの眼前に飛び出したそれは、とにかく「デカイ」としか思えませんでした。  
 レゾの言葉を思い出すと、今している、どうにも気持ちのいいことは生殖行為なのでしょう。  
 そして生殖のためには、リナの秘所にこのでっかいのが挿入される、要は突っ込まれるというわけで 
す。  
 しかもゼルガディスのモノは見た目なんだかざらざらしていて、小さな突起物がくっついているので 
す。痛くないのでしょうか。  
 痛くないわけがないのですが、何せ今まで持ち得なかった器官ですから、リナにはこれからどうなっ 
てしまうのか、さっぱり分かりませんでした。もしかして裂けてしまうのかと思うと、流石にリナも青 
くなります。  
 
「そ、そんなの無理……」  
 思わずそう呟くと、ゼルガディスもガウリイも「大丈夫だ」とリナを宥めました。  
 宥める言葉の中に「ゼルのが無理だったら、俺なんて絶対無理だよなー」と言うのがあって、まさか 
こいつ(ガウリイ)のはもっとでかいのかと、リナは物凄いカルチャーショックを受けたのでした。  
 
 それでもやはり怯えるリナの髪を優しく梳いて、ゼルガディスはその先端を彼女の入り口に押し当て 
ました。  
 燃えそうなほどの熱が直に伝わって、火傷しそうだと、リナは身体を震わせます。  
 
 いくぞ、と一言前置きしてから、ゼルガディスはゆっくりと腰を進めました。  
「いっ……痛ァい……!!」  
 ぐっとそれがおしこめられると、リナの躰を引き裂くような鈍い痛みが襲いました。  
 それでもガウリイは、リナの胸を揉むのを止めません。お陰で少しは、痛みが誤魔化されていました。  
「おいゼルガディス。処女相手にお前のウマナミはやっぱしキッツイんじゃないのか?」  
「お前のヒグマドン(@田○浩史)よりマシだ」  
 
 破瓜の痛みに、リナは堪らず涙を零します。  
 頬を伝い落ちた涙は、真珠になって砂浜に落ちました。  
「……真珠?」  
「すっげー、この子。人魚みてーだな」  
 みたいなのではなく、実際人魚なのですが。脳みその代わりにクラゲが詰まっていることで有名なガ 
ウリイは、それで納得したようです。  
 しかしゼルガディスの方はきちんと高性能の脳みそが詰まっていますので、彼は軽く眉を顰めました。  
 
 しかし現状と脳内の疑問とでは比率が違います。今の状況を解消しない限り、まともな考えなんて纏 
まりそうにありません。  
 ゼルガディスはようやく狭いリナの膣内に全部を押し入れて、長い溜息をつくと同時に、頭に浮かん 
だ疑問をねじ伏せました。  
 
「痛いっ……抜い・て……ぇ」  
 ガウリイとゼルガディスの胸に挟まれたリナは、目の前にあるゼルガディスのシャツに爪を立てて哀 
願します。  
「もう、全部入ったぞ」  
 掠れたゼルガディスの声が、先程ガウリイが囁いたのとは逆の耳に吹き込まれました。  
「あと、痛いこと、しない……?」  
 痛みに耐性のないリナは、おずおずと顔を上げて訪ねました。出来ればこれ以上、こんな痛い思いは 
したくなかったのです。  
「ああ。ちゃあんと気持ちよくさせてやるよ」  
 
 しかし、そこに割り込んできたのは、ちょっと配慮に欠けたガウリイの言葉でした。  
「あー、でも暫くは痛いかもなー。何せゼルも俺も他人(ひと)よりデカイって自信在るからなー」  
「……どーしてあんたは俺のフォローをことごとく踏みにじるのが得意なんだ? えぇ? ガウリイの 
旦那よ?」  
「え? なんか俺、悪い事言った?」  
 全く悪気がないのがガンなのだと、ゼルガディスはかくんと項垂れましたが、ふと何かを思いついた 
ような顔をして、視線をリナへと向けました。  
 
「ところでお前さん、名前は?  
 俺はゼルガディスで、そこのクラゲ頭がガウリイだ」  
 ようやく痛みが薄れてきたリナは、涙に濡れた瞳を半開きにして答えました。  
「り…………『リナ』」  
「リナ、ね。  
 ……ガウリイ。お前、俺よりデカイんだよな?」  
「まーな!」  
 ふんぞり返る必要が、果たしてあるのでしょうか。  
 ガウリイはズボンをぱんぱんに押し上げるブツを見せつけるかのように、えへんと胸を反らして見せ 
ました。そりゃあもう、でっかいのを。ちょっぴりリナも引きました。  
 そんなガウリイの様子にふんと鼻を鳴らしたゼルガディスは、ガウリイの手からリナを奪い取って抱 
き寄せ、  
「じゃあ、リナが俺のに慣れるまで、あんたとはさせないことにしよう」  
「何ぃぃぃぃっ!!」  
 確かにあの巨大サイズ、まだ性行為に不慣れなリナには、先に行為になれてからでなければ怖くて経 
験できそうにありません。  
 ちょっぴり安堵の息を吐いて、リナはゼルガディスにしがみつきました。  
 それを催促と取ったゼルガディスは、リナをマントの上に横たえて、ゆっくりと腰を動かし始めまし 
た。  
 
「っ、あ……!」  
 まだ引きつれるような痛みがあり、リナはぎゅっと眉根を寄せます。  
 何かを掴みたくて、ゼルガディスの上着を引き裂かんばかりに爪を立て、彼の肩に噛み付こうとしま 
した。  
「そんなとこ噛むな。歯が折れるぞ」  
 代わりにゼルガディスは肩を覆う布地を噛むように手で示し、リナも素直にそれに噛み付きました。  
「んんっ、ふッ……うぐっ……」  
 蚊帳の外に放り出されたガウリイは、一人寂しくそれを見守っています。  
 そうする内に、布地を噛み締めて苦痛を堪えていたリナの表情が、少しずつ、あの、目を醒ましたと 
きのうっとりとしたものに変わっていきました。  
「……んっ……あ……はぁ……ン」  
 水中では聞こえなかった、いけない蜜の音が聞こえてきます。  
 乳房に添えられたゼルガディスの指と、内部で暴れるそれの動きに、痛みの薄れていきました。  
 官能に溺れたリナの躰からは力が抜けて、やがて服を噛むことさえ止めてしまいました。  
「あンッ、あ、やんんっ……」  
 自分で出した声の大きさとあまりのいやらしさに恥ずかしくなって、リナは唇を引き結びますが、ど 
うにも堪えることが出来ません。  
 
「えーっと……リナ、だっけ?  
 ……本番が駄目だったら、口でシてくれないかな?」  
 それまで傍でちょこんと座っていたガウリイが、のっぴきならない状態になってしまったそれを、リ 
ナの唇に押しつけました。  
 
(く、ち……? 人間て、口でも繁殖するの?)  
 まったくもって違います。  
 
 しかしあまり人間と人魚の生殖の違いが分からないリナは、口でスルのも当たり前なのだと思いこみ、 
差し出されたブツに、まずはちろりと舌を這わせました。  
 すると  
「この姿勢じゃ咥えるのも大変だろう」と言って、ゼルガディスは律動のペースを少し落ち着かせ、リ 
ナの躰を俯せにさせてくれました。  
 繋がったままだったので、少し膣内が痛みましたが、もう気になりません。  
「先っちょだけでも、咥えてみてくれよ」  
 ガウリイに促されて、リナはそれを咥え込んでみました。  
 奇妙なぬるりとした感触と味が、舌の上に広がります。  
(ゼルガディスのとは違うみたい……ざらざらしてないし……やっぱりゼルガディスが特殊なのかしら)  
 
 まだ平気そうだなと思って、リナは思いきって頸を伸ばし、ガウリイのものを頬張ってみました。  
「んっ、ぐ……ぅ」  
 思った以上に太いそれをしゃぶった所為で、顎が外れそうに痛くなります。  
 それでもガウリイが「上手だなぁ」と誉めながら、リナがそれを吐き出せないように、しっかり後頭 
部を押さえているため、奉仕を続けるしかありません。  
 口唇奉仕を修得しつつあるリナの動きにタイミングを合わせるようにして、ゼルガディスも紬送を再 
します。  
「あっ……は……ぅん……ん」  
 前から後ろから突き込まれ、リナの躰がまた燃えそうに熱くなり始めました。  
 本能的に恥ずかしくて、本能的に快楽を貪りたくて、羞恥と悦楽の入り混じった感覚が、ひたすらリ 
ナを弄ぶのです。  
 
 それと同時に伸ばされたゼルガディスの手がリナの胸を弄くり回し、尻肉に腰を叩き付ける動きが速 
さを増していきます。  
 ガウリイもじっとしていられなくなったようで、大きなストロークでリナの口を犯し、リナの咥内に 
は滲み出した先走りの味が広がりました。  
「んぐぅっ……ぉ……ふぁっ……!」  
(あ、来る、なにか、何か来るよぉっ……!!)  
 躰の奥がぎゅっと緊張し、何かが頭の中で弾けました。  
 同時に四肢がぴんと張り詰め、リナは無意識に咥え込んだモノを、両方ともきつく締めつけていまし 
た。  
「おぉっ……!」  
「あ、気持ちいい、気持ちいいぞ、リナ……っ」  
 それぞれが叫ぶと、ゼルガディスとガウリイ、二人の白濁した液体が、リナの中に注ぎ込まれます。  
「っぷ、ぁん……っ!」  
 ガウリイは途中でソレを引きずり出したため、勢いよく飛び出した液体がリナの貌に容赦なく降り注 
ぎ、彼女を白く汚しました。  
 かたやゼルガディスは、ものの見事に最後の一滴まで、リナの膣内に注いで――と言うか、搾り取ら 
れていました。  

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