魔道士協会に行くと言うリナに置いていかれたガウリイは、曇り空でなんとなく外出する気にもなれず、宿の自室にいた。  
ぼんやり窓の外を眺めていると、コンコンと扉を叩く音がした。  
「ガウリイ、いる?」  
少し前に出たはずのリナがもう戻ってきた。  
 
「あのさ、気になることが書いてある本があったんでためしたいのよ。  
ちょっと手伝ってくれる?」  
「おー、べつにいいぞ。でも、オレでできることなのか?」  
「だいじょぶだいじょぶ。あんたはほとんど何もしなくていいから」  
リナは魔道士協会から借りてきた本をひろげ、自分の荷物から道具となにか薬の材料を取り出して調合を始めた。  
手際よく何かの薬草をすり潰したり、混ぜ合わせたりするリナの様子が面白く、ガウリイはただそれを眺めていた。  
 
しばらくしてリナの手が止まった。  
目的のものが完成したらしい。  
 
「よし、っと。じゃあ、ガウリイ、これ飲んでベッドに横になってくれる?」  
「やっぱり、ちょっと待て。  
変な薬じゃないよな?またオレを実験台にしようとしてるんじゃないか?」  
「やーね、実験台だなんて人聞き悪いこといわないでよ。大丈夫よ、あたしもこれ飲むから。  
むしろ、今回の実験対象はあたしだし、あんたはただの助手よ」  
「ふーん」  
ガウリイは差し出されたコップを受け取り、一気に飲み干す。  
苦いのかと思ったら、甘くて後味も良い。  
続いて、リナもその薬を飲んだ。  
 
「じゃあ、そのまま横になってね」  
魔道書を片手にリナが言う。  
「ふむふむ。で、あたしがガウリイに跨って…って!?」  
どうやら効用だけ見てきて、方法は詳しく読んでこなかったようだ。  
少し頬を染めてなにやら考え込んでいるのが可愛らしい。  
「これはちょっと…うーん、いやでも、材料けっこう高いの使ってるからもったいないし。 
そうよ、これが成功すれば夢にまで見た…ああ、いや、なんでもないわ」  
 
これの目的をリナはガウリイにあまり知られたくないらしい。  
またしばらくリナは魔道書とにらみあっていたが、意を決したように、横たわったガウリイに向かい合って、その腹の上に跨った。  
 
「れっきとした魔道の儀式なんだから、変な意味じゃないんだからねっ」  
そう念を押して、リナは少し後ろに下がり、ガウリイの脚のつけ根にあるモノを布越しに掴んでこすった。  
「ちょっ…リナ、何してんだ。やめ…」  
「うるさい!ああもう、動かないでよ!あんたのが、その…勃たないとできないんだから」  
 
まあ、確かにこういうことならリナが躊躇するのも分かる。まさかこんな風に手伝いをすることになるとは思ってもいなかったが、了承した手前やるせない気持ちになりながらも、ガウリイは抵抗するのを止め、勃つようにそこに意識を集中させた。  
ほどなくして勃ち上がったそれを見て、リナは位置を確かめるように自分の脚の間に押し当て、擦り付け始めた。  
 
「お……おい、リナ。これって何か違わないか?」  
「ああもう、とめないでよ。恥ずかしいんだから早く終わらせたいのに」  
「いや、でもなぁ……あの本には何て書いてあったんだよ?」  
「えっと、…あの薬を飲んで、お互いの、その…そこを擦り合わせればいいって…」  
「それって、布越しじゃダメなんじゃないのか?」  
「た、確かに布越しでいいとは書いてなかったけど…だって、それじゃ……」  
リナはいっそう赤くなってうつむいてしまった。  
 
先ほどリナに勃たされてから、リナを押し倒して犯したいという衝動がむくむく湧き上がって来ているが、まだ理性がなんとか勝っている。  
「やめとくか。リナ、無理しなくていい」  
 
「………やる」  
「え…、い、いいのか?」  
「いいわよ、やってやるわよ!」  
 
リナはズボンを脱ぎ、下着に手をかけた。が、その様子をまじまじと見つめていたガウリイの視線に気付くと、その手を止めた。  
「……見ないでよ」  
「いや、見るなっていわれてもなぁ」  
「見ないでってば。ああもう……あ、そうだ!」  
何か思いついたらしいリナは頭につけていたバンダナをしゅるりと外し、ガウリイに近づく。そして、バンダナでガウリイに目隠しをした。驚いてそれを外そうとするガウリイの手を捕まえて、脱いだズボンを巻きつけて縛る。  
「なにすんだ、リナ!何も見えないだろうが」  
「うるさい!見えなくていいの!」  
一喝してリナは下着を脱いだ。  
「それ、破らないでよねっ」  
リナはもう一度ガウリイに跨り、ガウリイのズボンを下着ごと下げて、勃ち上がったままのモノを露出させた。  
 
「うっわ…」  
「…リナぁ、これ取ってくれよ」  
自分のモノをじっくり観察しているだろうリナの気配を感じ、ガウリイは情けない声を上げる。  
実際、本気を出せばリナによる縛めなどなんてことないが、主導権はないにせよ、リナを怒らせてこの状況を駄目にしてしまうのはもったいないと考え、行動は起こさなかった。  
「なあ…」  
「しつこいっ!もう、黙って、じっとしててよね」  
リナはそう言って腰を下ろし、自分の脚の間にガウリイのモノを密着させる。そして、ガウリイの竿に擦り付けるように動かした。リナはすでに濡れていたのか、動くたびにぬちゃぬちゃと水音がする。  
 
「……んっ……ぁ、変なかんじ……」  
性器の表面が擦れ合い、リナにも快感があらわれたらしい。声が甘い。  
ガウリイは言われたとおりに黙ってじっと耐えていたが、いつまでも竿に擦り付けられるだけでは物足りない。リナの中に入りたくて仕方がなかった。  
 
「なあ…いつまでこうしてるんだ?」  
「え…、それは……あんたの…が……収まるまで…って………」  
「じゃあ、そんなんじゃあ、いつまでたっても終わらないぞ?やっぱり、ほら、挿れないと」  
擦り付け続けていた動きを止めて、リナはあらためてそこを見た。  
「い、挿れる…って、こんなの……入らないわよっ…」  
「大丈夫だ。ちゃんと入るようになってる」  
「…で、でも……」  
「できないのか?まあ、リナはお子様だもんなー、仕方ないか」  
 
実際にここで終わられてもガウリイは困るのだが、負けず嫌いのリナの性格を考えて言う。  
「…っ、で、できるわよ!見てなさいよ、ガウリイ」  
「目隠しされてたんじゃ、見えないぞ」  
「だあぁっ!言葉のあやよっ!……とにかく、おとなしくしててよね…」  
そうは言ったもののリナはしばらく躊躇していたが、やがてガウリイのモノを掴み、先端を己の秘所の入り口へと導いた。そして、そろそろと体重をかけて内部へと。しかし、本当に先端が入り込んだだけで止めてしまった。  
「リナ、ちゃんといれろよ」  
「い、いれたじゃない…」  
「ダメだ、もっと奥までいれないと」  
「あぁ…っ、う、動かないでよ。ちゃんと…するから…」  
リナは目をつぶり、もう一度体重をかけた。どうしようもない圧迫感と痛みに負けそうになるが、一気に腰を落として押し入れた。  
「……っ…痛あぁっ…!」  
「リナ、力抜けよ」  
「いたい、痛いの、ガウ…リイ…挿れたんだから…はやく終わらせて…っ」  
「なに言ってんだよ。これからだろう?大丈夫だ、気持ちよくさせてやるから」  
 
ガウリイは待ちわびていたリナの内部の感触に、突き上げるように腰を動かした。  
「…やぁ…痛……うごかないでぇ……あっ…んぅっ…」  
 
 
875 名前:ガウリナ 投稿日:03/12/31 07:17 ID:ksdjxAvW 
絶え間なく突き上げられ、リナの喘ぎ声が漏れる。最初こそ痛がって逃げ腰になっていたリナだったが、やがて生まれてきた快楽に自ら躰をすり寄せて腰を動か始めた。  
目隠しをされたままのガウリイは、よがって躰をくねらせるリナの姿を頭の中に思い描きながら、リナの内側をかきまわすように動く。  
 
「あっ……っ…熱いっ…。おかしくなりそ…っ……はぁんっ」  
甘ったるいリナの声と、きつく締め付け擦れる粘膜にガウリイのモノはいっそう大きくなる。  
リナを組み敷いてもっと肌の感触を味わいたい。  
そう思えば思うほど目隠しと手を拘束するものがどうにも邪魔だ。  
破いてでも取り去ってしまおうと腕を動かす。だが、それに気付いたらしいリナが力の入らない手で制する。  
「んっ、ダメ…っ……見ないで…お願い…っ…」  
それを乱暴に振り払うこともできず、腕を縛るズボンを引き千切ろうとしていた腕を止めて、制してきたリナの手を握り返す。そのまま手を引っ張ると、抵抗なくリナはガウリイの胸の上に倒れこんだ。  
体勢が変わったことで、内壁にあたる角度が変わる。ガウリイは拘束されたままの腕をリナの背中に回し、抱え込むようにして激しく腰を突き動かした。  
どうしようもなく淫らな繋ぎ目からの音と荒い息遣いが部屋に響く。  
リナは快楽に流されまいと堪えるようにガウリイの衣服を握り締め、必死にガウリイにしがみついた。  
「…んぅ……ああぁっ…も…だめぇ…っ」  
「オレも…もう…」  
 
嬌声をあげてリナが達し、ガウリイに喰いつくように内壁が収縮する。  
それにつられてガウリイも達する予感を認め、腰を引いてリナから抜き去ろうとした。しかし、リナがしがみついたままでうまく抜けない。  
「リナ、ちょっと…抜かないと、ヤバイ…」  
「…っん…ぇ……なに…?」  
まだ焦点の定まらないぼんやりした頭でリナは訊き返す。  
「だからっ…もう、ダメだ……くっ…」  
我慢しきれずにガウリイも達し、リナの中に吐き出した。  
それを受け止めてリナは感じ、甘い吐息を漏らす。  
 
しばらくそのままでまどろんでいたが、呼吸が整い少し冷静になるとリナは一気に青ざめた。  
「ガウリイ、あ、あんたなんてことしてくれたのよっ!」  
「なんてことって、やったのはリナだろう?」  
「あ、あたしはちゃんとした別の目的があったから、その、仕方なく…」  
「へぇ?あんなに感じてたのに?」  
「そ、それは成り行きっていうか…そうじゃなくって、中にっ…」  
「ああ、抜こうとしたんだが、間に合わなかった。  
でもなぁ、オレをこんな風に縛ってるんじゃ、立場逆じゃねーか?」  
言われてリナはあらためてこの状況を眺めた。  
目隠しをして腕を縛った男の上に跨っている。まるでリナが無理やりガウリイを犯したようではないか。  
「これ、ちょっと痛いからはずしてくれないか?」  
そういえばガウリイの腕を縛っていたのはリナのズボンだ。ここはガウリイの部屋で、替えの服はリナの部屋にしかない。これがないとリナは部屋から出ることも出来ないと気付き、仕方なく言われた通りにはずしてやった。  
腕が自由になると、ガウリイは目隠しになっていたバンダナをすばやく取り去った。  
リナの瞳にはいまだに恍惚の色が残り、頬を上気させている。ガウリイの上で下半身だけ裸になって、だらしなく開いた脚のあいだからは、ねっとりとした白い液体が垂れている。  
食い入るようなガウリイの視線にリナは慌てて脚を閉じ、ガウリイの上からどいて傍らに座り込む。  
音と感触からリナの姿を想像していたが、現実に見てガウリイのモノは再び大きくなった。  
 
「そうだ、リナ。中のが嫌なら掻き出しちまえばちょっとはマシだぞ」  
「…え?」  
「ほら、脚開けよ」  
力の入りきらないリナの脚を開かせ、中指を差し入れる。  
「やだっ、やめてよ…」  
ガウリイを押し返そうとするリナの手は弱々しく、指を増やして掻き出すようにすると抵抗をやめ、やがて自らかき回すように腰を浮かした。  
「はぁんっ……」  
着たままの上の服を空いた手で脱がせていく。内側に入れた手の、余った親指で敏感な肉芽をころがすと、リナ躰がびくっと震えた。  
「ここが、いいのか?」  
耳元で囁くと、リナは赤くなってこくりと頷いた。内壁をかき回し肉芽を嬲りながら、はだけさせた胸元に吸い付き先端を唇で挟み舌で転がす。  
念入りに愛撫を続けるとリナの躰は素直に反応を返す。  
「…そ、そんなにしたらっ……も、あたし…っんんぁぁっ!」  
リナの内壁が収縮したのを感じて指を抜き出すと、ごぷりと愛液で薄まった白い液体が流れ出た。  
 
絶頂を迎え悦びに震えるリナを見て、体を熱くしたガウリイは、リナが余韻に浸って呆然としている隙に自らの衣服も全て取り去る。  
「リナもイク時はそんなやらしい顔するのかぁ。もっと、よく見せろよ…」  
 
リナの頭の後ろに手を添えて上を向かせると、まだ視点が定まらない瞳を覗き込む。  
荒い呼吸を整えようとしている口にガウリイのそれを合わせ、開いた唇の隙間から舌を挿し入れ口内を舐めまわした。  
逃げる舌を追いかけ、唇から伝わる感触を気が済むまで味わおうとしたが、呼吸の妨げを受けて苦しくなったリナに胸板を叩かれ、ようやく開放した。  
「…はぁっ、はぁっ、あんた、あたしを殺す気?」  
「そんなわけないだろう。鼻で息しろよ」  
「んなこといったって…きゃあぁっ!」  
ガウリイは勢いよくリナをベッドに転がすと、その上にのしかかった。  
「や…もう、出すの終わったんでしょ?なんで…」  
「いや、まだ中に残ってるだろ?こいつで掻き出すのが一番いいんだって昔聞いたことがあるからな。  
試したっていいだろ?」  
組み敷かれ、さっき中に入っていたなどとは信じられないほど力強く反り返ったモノを突きつけられて、リナは言葉を失った。否応なしに男を感じさせる全裸のガウリイに恐怖を覚えたが、リナは一度知ってしまった快楽の瞬間をどこかで期待してしていた。  
 
「…あぁぁっ…はぁんっ…ガウリイぃ…っんく、あああぁぁぁ!」  
さっきよりも激しく掻き回され、より深くまで打ち付けられる。  
リナは躰を震わせて達するが、果てることは許されずに、そのまま激しく突き上げられた。  
忙しく出し入れされるそこからは、ガウリイが最初に吐き出した精液の残りが確かに掻き出されて、それはリナの脚をつたう。ガウリイのそれの傘になったような部分が引っかかって掻き出す役目をしているようだ。  
 
「いゃぁぁっ…もう、だめぇ…あぁ…またっ…イっクぅぅ…ああぁぁんっ!!」  
再び絶頂へと押し上げられたリナは、咥え込んだガウリイを締め付け、それに堪え切れなかったガウリイもまた達して、ひと際深く潜り込んだところで吐き出した。  
「ふぁぁんッ……ふぅ、はぁぁっはぁっはぁ…」  
呼吸を整えたところで、ガウリイが中からずるりと抜き出すと、とろりと白い液体が流れ出た。  
 
「……って、ガウリイ!また中に出してたんじゃ…意味ないじゃないのよっ!」  
「ああ、そうか。あんまり気持ちよかったから、つい」  
「つい、じゃなぁぁい!このくらげ頭ぁぁっ、どーすんのよっ!?」  
「どうって…、そりゃあお前、やり直すしかないだろ」  
「ええぇ!?…そりは…ちょっと……」  
「じゃあ、このままでもいいのか?まあ、オレは別にかまわないが…」  
「あたしはかまうわよっ!…あ、や…その…あんたがイヤって訳じゃなくって、さ。…じゃ、じゃあ、もう一回だけね。今度は忘れないでよ?」  
「…お、おぅ……」  
なんだか急に照れくさくなってリナは自然と視線が下向きになる。その時ふと自分の体に目を向けて違和感を感じた。  
リナの華奢な体に変化はない。ある部分を除いて…ある部分、つまり、胸が一回り大きくなっていた。  
そう、あの魔道書に書かれていたのは、胸を大きくする方法だったのだ。  
 
思うように薬の効果が得られて、コンプレックスだった胸の悩みが解消されたリナは、中出しされたことなど忘れて躍り上がった。  
「やったぁ、成功したのよ!この薬の効き目は本物だったわ!ガウリイ、もう胸なしだなんて言わせないわよっ」  
「そうかぁ?……ふむ、確かにさっきヤった時よりちょっとでかくなってる気がする。  
そういえば、一回目もちょっとでかくなってたような…」  
「んじゃあ、すればするほど大きくなれるってこと!?  
それなら一回といわずに五回くらいやっちゃってよ、ガウリイ!」  
舞い上がって乗り気になっているリナ。今なら少々調子に乗ってもよさそうだ。  
「お、おう。じゃあ、さっそく……」  
「んぁっ…、そんなっいきなり…んぁっあああんっ!」  
 
 
結局翌日の夕方までヤリまくって、念願の豊満な胸を手に入れたリナだったが、その効果は七日ともたなかった。  
 

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