わけがわからない。  
どうしてあたしはこんな男どもに簡単に組み敷かれているのか。  
どうして下半身だけ裸にされて男たちの好色な目に晒されて  
いるのか。  
……どうしてそれだけのことで、あたしは溶けるほどに感じて  
しまっているのか。  
 
 
「なんだあ? てめえは」  
「はい、謎の神官とでも思っていただければ」  
「自分で『謎の』もないもんだ。用事がねえならアジトに近づくんじゃねえよ」  
「今晩、リナ=インバースがあなた方を襲いに来ます」  
「なんだとっ!」  
いっせいに男たちが浮き足立つ。  
「おい、宝をまとめろ。逃げる準備だ」  
「逃げるったって、今からどこに。もう日は暮れちまってんだぞ」  
謎の神官は落ちついた声で言った。  
「お待ち下さい。今日ここへ来るリナ=インバースは、魔法が使えない」  
「なに?」  
「彼女は剣の腕もたちますが、あなたがたが一斉に襲いかかれば問題ない  
はずです」  
「それは、本当なんだな?」  
「ええ。日頃怖がらされている彼女に一泡吹かせるいい機会だと思いますが?」  
「む……それもそうだな」  
「犯してあげてください」  
謎の神官は妖しい笑みを浮かべた。  
「彼女の『女』の部分を充分に味わい尽くして下さい」  
 
 
夕食時。  
「あーっ、ゼロスだけデザート頼んでる!」  
「気づかれましたか」  
「美味しそう。ラズベリーに似ているけど、何の果物?」  
「良かったら、残りは差し上げます」  
「さんきゅ。んー、甘酸っぱくて美味しい」  
 
リナは、盗賊のアジトを前にして、口の中で呪文を詠唱していた。最初は派手にぶちかますのが彼女の趣味。  
「暴爆呪(ブラスト・ボム)!」  
しかし、炎の塊どころか、煙一筋上がらなかった。  
「あ、あれ? 呪文の詠唱間違えたかな。えーと……」  
その時、アジトの中から男たちがぞろぞろと出てきた。  
「本当に、来やがったぜ」  
「魔法も、使えないみたいだな」  
「飛びかかれ! 押さえつけろ」  
「なっ、なっ、えーと、火炎球(ファイヤー・ボール)!」  
呪文は発動せず、リナは冷たく固い地面に押し倒された。  
 
 
荒々しい何本もの手がリナの小さな胸をはい回る。  
「へへ、乳首立ててるぜ、こいつ」  
「下の方はどうかな?」  
ズボンと下着が一気に引き下ろされる。  
(あ……見られてる。こんな、こんな奴らなんかに……)  
悔しさと羞恥心でリナは頬を赤らめた。しかし、その気持ちが、  
脚のあいだをしびれるほどに熱くした。  
「なんだ、もうとろとろじゃねえか」  
「良く見えねえな。もうすこし松明を近づけろ」  
灯りにてらてらと光るリナの濡れた花弁。  
「俺たちに見られて感じてんのか?」  
男の一人が、太い指をリナの花心に滑り込ませた。  
「信じられねえ……こいつ、初物だぜ」  
「男を知らないくせに、こんなに濡らしてんのかよ」  
「一人遊びは覚えてたんじゃねえのか?」  
下卑た笑い声が男たちから上がる。  
「やめて……」  
リナのか細い声は、それにかき消されてしまう。  
(何とか、何とかするのよ、リナ。そう、簡単な呪文なら……)  
「爆煙舞(バースト・ロンド)!」  
何も起こらない。  
「往生際が悪いな。こういう女は、一度イカせてやるとおとなしくなるんだよ」  
盗賊のボスが、リナの無理矢理広げられた脚の間に身体を割り込ませた。  
男根の先端がリナの花びらにめり込んでいく。  
 
「い、痛い!……やめてぇぇ!」  
リナの高い叫び声と共に、ボスの男根に血の流れが絡まった。  
「なるほど、本当に初物か。でも安心しな。すぐに良くしてやるよ」  
血と愛液が混じり合ったものを小さな芽に擦りつけられる。ボスは、親指で、次第に腫れてくる芽をこすり、それと同時に自分の腰も動かした。  
「あ……っ、痛……ああっ、こんな……いやぁ……」  
リナは押さえつけられた手首を必死で動かす。しかし、男に本気で押さえ込まれ、抵抗はかなわなかった。  
「ああっ……あ、ああ」  
リナの声に艶が混じる。ボスの動きが速くなる。すっかり大きくなった肉芽を、  
ボスの親指とひとさし指が責め立てた。  
「あああーっ!」  
リナの花弁から温かい愛液が大量にこぼれ、リナは頂点に上り詰めた。  
それと同時に、ボスが自分の液をリナの中に吐き出す。  
「へへ……最高だったぜ、盗賊殺し(ロバーズ・キラー)のリナさんよ」  
「ああ、たまんねえ。俺、この娘の口を借りてもいいですか」  
「食いちぎられないように、奥まで入れてやれ」  
「やっ……」  
抵抗空しく、リナは鼻をつままれ、薄く開いた唇に男性器を突っ込まれた。  
舌の抵抗する動きが、かえって男に快楽を与える。その間にも、リナの花弁には  
別の男が入り込んでいた。  
「う、う、ふうー……」  
「気持ちいいか、リナ=インバース。いつも男を苛めてる罰だ。  
でも、こんなに感じられたんじゃ、罰にはならないな……  
出すぞ。口の中と、あそこの中、同時に出すぞ」  
リナは、白濁液にまみれた。その瞳には涙が浮かぶ。  
「赤ちゃん、できちゃう……」  
「おう、俺たちの子をしっかり孕めよ。そして、盗賊荒らしはやめるこったな」  
「ひどい……」  
その後何人もの男が、リナの唇と花弁を犯した。  
もう手は押さえつけられていないが、リナは抵抗する気力すら無くしていた。  
 
 
ぼろぼろの服を身体の上にかぶせられ、草原にうち捨てられたリナは、  
不意に現れた気配に、必死で隠そうと身体をくねらせた。  
「これはこれは。ひどい目に遭われたようですね」  
「ゼロス……お願い。このことはガウリイたちには黙っておいて」  
「僕はかまいませんよ」  
「……ありがとう」  
「それで? 顔もろくにおぼえていない男性の子供を妊娠する気ですか?」  
「あ……そうだ。どうしよう。あんなにされて……きっと、子供、できちゃう」  
「僕が消毒して差し上げましょうか?」  
「……消毒?」  
「魔族の精液は人間の精液より生命力が強いんです。後から流し込まれても、  
リナさんの中にある盗賊どもの精液なんか、蹴散らしちゃいますよ」  
「わかった。お願い、あんたのをちょうだい」  
リナは、ゼロスの服を脱がせて、夢中でその性器を舐めた。  
「リナさん、もう充分ですよ……」  
「待って。今、あたしの中、あいつらのでどろどろだから……」  
「掻きだしてさしあげます」  
ゼロスは、長く冷たい指を、リナの中に差し込んだ。  
「あっあ」  
リナのからだが跳ね上がる。  
「これだけで感じるんですか? 大変なことになりそうですね」  
そそぎ込まれた精液を掻きだして、ゼロスはリナの中に入った。  
「リナさん、十数人に犯された後だとは思えない。すごく、締め付けてきます……」  
「ゼロス、あたしの中に思いっきり出して。あいつらの精子を殺して……」  
「はい」  
ゼロスは、くすりと微笑んだ。  
(あの果物が魔法を封じたとも知らずに……それに、あれは催淫剤でもあるんですよ)  
「早く、ちょうだい……」  
(僕の子供を孕んでもらいますよ、リナさん)  
 

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